ドレアム様の暇潰し!!異世界に我は征く!   作:プロトタイプ・ゼロ

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箱庭の説明。この世界は我にとって面白そうだな!

 

 

 

 三人の問題児達によって揉みくちゃにされてから一時間弱が経過した。泣きそうになっている黒ウサギを見て、ドレアムは心の中で呆れながらため息を吐く。

 

「あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」

 

「いいからさっさと進めろ」

 

 半ば本気の涙を瞳に浮かばせながらも、黒ウサギは話を聞いてもらえる状況を作ることに成功した。

 

 四人は黒ウサギの前の岸辺に思い思いに座り込み(一人ドレアムだけは木に背中を預けて立っているが)、彼女の話を『聞くだけ聞こう』という程度には耳を傾けている。

 

 黒ウサギは気を取り直して咳払いをし両手を広げてどこかぎこちない笑顔を浮かべた。

 

「それではいいですか、皆様。定例文で言いますよ? 言いますよ? さあ、言います! ようこそ『我らが箱庭の世界』へ! 我々は皆様にギフトを与えられたものたちだが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召還いたしました!」

 

「ギフトゲーム?」

 

「そうです! 既に気づいていらっしゃるでしょうが、皆様は皆、普通の人間ではございません! その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその『恩恵』を用いて競い合う為のゲーム。そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」

 

 両手を広げて箱庭をアピールする黒ウサギ。飛鳥は質問するために挙手した。

 

「まず初歩的な質問からしていいかしら? 貴女の言う『我々』とは貴女を含めた誰かなの?」

 

「YES!異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活するにあたって、数多とある『コミュニティ』に必ず属していただきます♪」

 

「嫌だね」

 

 十六夜が不敵な笑みを浮かべながら当然の如く属することを拒否する。絶対共同生活に向いてないな、そうドレアムは思った。人のことは言えないドレアム様である。

 

 黒ウサギは地味に怒りを乗せた声で話す。

 

「属していただきます! そして『ギフトゲーム』の勝者は主催者側が提示した商品をゲットできると言う、とってもシンプルな構造となっております」

 

 今度は、耀が控えめに挙手した。

 

「……『主催者』って誰?」

 

「様々ですね。暇を持て余した修羅神仏が人を試すための試練と称して開催されるゲームもあれば、コミュニティの力を誇示するために独自開催するグループもございます。特徴として前者は自由参加が多いですが『主催者』が修羅神仏名だけあって凶悪かつ難解なものが多く、命の危険もあるでしょう。しかし、見返りは大きいです。“主催者”次第ですが、新たな『恩恵(ギフト)』を手にすることも夢ではありません。後者は参加のためにチップを用意する必要があります。参加者が敗退すればそれらは全て”主催者”のコミュニティに寄贈されるシステムです」

 

「後者はかなり俗物ね」

 

 飛鳥の言葉に少しだけドレアムは同意する。

 

「我からの質問だ。この世界のゲーム自体はどうやって始めればいいんだ?」

 

「コミュニティ同士のゲームを除けば、それぞれの期日内に登録していただければOK!商店街でも商店が小規模のゲームを開催しているのでよかったら参加していってくださいな」

 

 飛鳥は黒ウサギの発言に片眉をピクリと上げる。

 

「……つまりギフトゲームとはこの世界の法そのもの、と考えてもいいのかしら?」

 

 お?と少し驚く黒ウサギ。

 

「ふふん? 中々鋭いですね。しかしそれは八割正解二割間違いです。我々の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品による物々交換も存在します。ギフトを用いた犯罪などもってのほか!そんな不逞の輩は悉く処罰します―――が、しかし! 先ほどそちらの方がおっしゃった様に、ギフトゲームの本質は勝者が得をするもの! 例えば店頭に置かれている商品も、店側が提示したゲームをクリアすればただで入手することも可能だと言うことですね」

 

「そう。中々野蛮ね」

 

「ごもっとも。しかし“主催者”全て自己責任でゲームを開催しております。つまり奪われるのが嫌な腰抜けは初めからゲームに参加しなければいいだけの話でございます」

 

 黒ウサギは一通りの説明を終えたと思ったのか、一枚の封書を取り出した。

 

「さて皆さんの召喚を依頼した黒ウサギには、箱庭の世界における全ての質問に答える義務がございます。が、それら全てを語るには少々お時間がかかるでしょう。新たな同士候補である皆さんを何時までも野外に出しておくのは忍びない。ここから先は我らのコミュニティでお話させていただきたいのですが……よろしいです?」

 

「待てよ、俺がまだ質問してないだろ」

 

 静聴していた十六夜が威圧的な声を上げて立つ。

 

 ずっと浮かべていた軽薄な笑顔が無くなっている事、視線が鋭さを増したことに気がついた黒ウサギは、身構えるように聞き返した。

 

「……どんな質問でしょうか?ルールですか?ゲームそのものですか?」

 

「そんなのはどうでもいい。腹の底からどうでもいいぜ、黒ウサギここでお前に向かってルールを問いただしたところで何かが変わるわけじゃねえんだ。世界のルールを変えようとするのは革命家の仕事であって、プレイヤーの仕事じゃねえ。俺が聞きたいのは……たった一つ、手紙に書いてあったことだけだ」

 

 十六夜は視線を黒ウサギから外し、他の三人を見回し、巨大な天幕によって覆われた都市に向けた。

 

 彼は何もかもを見下すような視線で一言。

 

「この世界は……面白いか?」

 

 黒ウサギは神妙な顔になり、他の二人も無言で返事を待つ。

 

 彼らを呼んだ手紙にはこう書かれていた。

 

『家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨てて箱庭に来い』と。

 

 それに見合うだけの催し物があるのかどうかが三人+αにとって重要なことであった。

 

 黒ウサギは一瞬目を瞬かせると、笑顔で言った。

 

「―――YES。『ギフトゲーム』は人を超えたものたちだけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証いたします♪」

 

 それを聞いた十六夜は取り敢えず納得のいった表情で頷く。だがドレアムだけは違った。

 

(手紙だと?我はそのようなもので呼ばれてはいないぞ?一体どうなっている?)

 

 ドレアムだけが気づいたこの違和感に、他の四人を見て正直に話す気にはなれなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この世界には、魔王として解決しなければならない事がある。長年歴代最強の魔王として君臨してきたダークドレアムのこの予感は正しい。

 

 なぜなら――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふ。ようやく魔王がこちらの世界に来たようね。でも残念ね。指定した場所を間違えたかしら?」

 

 薄暗い部屋の中で、少し大きめの水晶に映し出されたドレアムを見ていた少女がそう呟く。

 

 

 

 

 

 

 

魔王軍に参加させるキャラ

  • ベムラー(ULTRAMAN)
  • ギルドナ(アナザーエデン)
  • ゴクウブラック(ドラゴンボール超)
  • 魔勇者アンルシア(ドラゴンクエストX)
  • ブラックマジシャンガール(遊戯王)
  • 魔人ブウ御飯吸収(ドラゴンボール)
  • サイラス(アナザーエデン)
  • ダークザギ(ウルトラマン)
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