ドレアム様の暇潰し!!異世界に我は征く!   作:プロトタイプ・ゼロ

9 / 12
V・X・Tさんからアンケートについての感想が来ました。魔人ブウ御飯吸収についてですが、魔人ブウ悟飯吸収と間違えてしまってました。
教えてくれたV・X・Tさんありがとうございます。


我が魔神の力得と知るがよい!

 

 

 獣とも、野鳥とも思えるその叫び声に逸早く反応したのは、耀だった。

 

「何、今の鳴き声。初めて聞いた」

 

「ふむ……あやつか。おんしら三人を試すには打って付けかもしれんの」

 

 湖畔を挟んだ向こう岸にある山脈に、チョイチョイと手招きをする白夜叉。

 

 すると体調五メートルはあろうかという巨大な獣が翼を広げて空を滑空し、風の如く四人の元に現れた。

 

「グリフォン……うそ、本物!?」

 

「フフン、如何にも。あやつこそ鳥の王にして獣の王。“力”、“知恵”、“勇気”の全てを備えたギフトゲームを代表する獣だ」

 

「なるほど……合成獣(キメラ)か。確かにこの三人を試すのにうってつけの者はいないであろうな」

 

 我の言葉に頷いた白夜叉が手招きすると、グリフォンは彼女の元に降り立ち、深く頭を下げて礼を示した。そして何故か睨まれた。

 

「肝心の試練だがの。おんしら四人とこのグリフォンで“力”、“知恵”、“勇気”の何れかを比べ合い、背に跨って湖畔を舞うことが出来ればクリア、という事にしようか」

 

 すると虚空から“主催者権限”にのみ許された輝く羊皮紙が現れる。

 

 白夜叉は白い指を奔らせて羊皮紙に記述する。

 

 四人は羊皮紙を覗き込んだ。

 

 

 

 

______________________

 

 

 

 

 

『ギフトゲーム名:鷲獅子の手綱

 

 ・プレイヤー一覧 逆廻 十六夜

 

          久遠 飛鳥

 

          春日部 耀

 

 

・クリア条件 グリフォンの背に跨り、湖畔を舞う。

 

 ・クリア方法 “力”“知恵”“勇気”の何れかでグリフォンに認められる。

 

 ・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

 

 

                              “サウザンドアイズ”印』

 

 

______________________

 

 

 

 

 

「私がやる」

 

 読み終わるや否やピシ! と指先まで綺麗に挙手をしたのは耀だった。彼女の瞳はグリフォンを羨望の眼差しで見つめている。

 

 動物好きな耀からすれば、グリフォンという存在はやはり憧れになるのであろうな。

 

『お、お嬢……大丈夫か? なんや獅子の旦那より遥かに怖そうやしデカイけど』

 

 三毛猫は凄く心配そうに耀を見つめる。飼い猫ってわけではないと思うが、それでも長年一緒にいたのだろう。心配するのも無理はない。

 

「大丈夫、問題ない」

 

 耀の瞳は真っ直ぐにグリフォンに向いている。

 

 キラキラと光るその瞳は、探し続けていた宝物を見つけた子供のように輝いていた。

 

 隣で呆れたように苦笑いを漏らす十六夜と飛鳥。

 

「OK、先手は譲ってやる。失敗するなよ」

 

「気を付けてね、春日部さん」

 

「うん、頑張る」

 

 二人は耀に言葉をかけ送り出す。

 

 ふむ、あまり人の試練に手を貸すのは好きではないが万が一ということもなるか。

 

「少し待て」

 

 ここまでの会話の中で圧倒的に会話に加わることの少なかった我が呼び止めると、耀達五人は驚いたようにこちらを見る。

 

「白夜で湖畔を回るにはその服装は寒すぎる。これでも羽織っているといい」

 

 そう言って空間魔法から取り出した紅蓮のローブを取り出し、耀が寒くならないように被せる。

 

「あ、ありがと……」

 

 耀は一瞬ポカンと分からなかったようだが、自分に被せられた紅蓮のローブを見て頬を赤らめる。

 

 そしてそのままグリフォンの前まで行く。

 

「随分と優しいじゃねぇか」

 

 ニヤニヤと悪い笑みを浮かべた十六夜が近づいてくる。その隣には同じように笑みを浮かべた飛鳥が居る。

 

「これからともに戦う仲間がこのような所で戦闘不能になってもらっては困るからな」

 

 それだけ言って我は前を見る。

 

 耀がグリフォンに駆け寄るが、グリフォンは大きく翼を広げてその場を離れた。

 

 戦いの際、白夜叉を巻き込まないようにする為だろう。

 

 耀を威嚇するように翼を広げ、巨大な瞳をぎらつかせるグリフォンを、追いかけるように耀は走り寄った。

 

 数メートルほどの距離で足を止め、まじまじとグリフォンを観察する。

 

 やはり憧れの動物に会えて嬉しいのであろうな。我にそのような者は……あるとすれば勇者達の見せた絆の輝きぐらいか。

 

 何やらグリフォンと話していた耀は、グリフォンに跨ると「あなたの背に乗るのが夢だった」と言う。なるほどやはりな。

 

 グリフォンがその言葉に何を思ったのかは知らないが、気高き勇猛なグリフォンはひと鳴きして空に飛び立つ。

 

 さて、このようなことを語っていても時間の無駄だ。結果だけ言わせてもらおう。

 

 ギフトゲームの勝者は耀だ。

 

 グリフォンに振り落とされないように踏ん張っていた耀は、何かの力でも得たのかグリフォンから落ちた時にまるで空を踏み歩くように宙に浮いていた。

 

 恐らくグリフォンの力を得たのだろう。

 

 地に足をつけた耀はみんなから賞賛されている。

 

 途中白夜叉が訳分からんことを喚いていたが、それらを振り切った耀が我に紅蓮のローブを返しにくる。律儀なものだな。

 

「これ、返すね。ありがとう。助かったよ」

 

「礼はいらん。貴様はこの試練に勝った。それは我からの褒美として受け取っておけ」

 

 一瞬だけ惚けたようにボーとしていた耀は、直ぐに我に返ると嬉しそうに頷いて紅蓮のローブを抱きしめる。

 

「さて、では始めようか白夜叉よ」

 

 我は今にも戦いたくてうずうずしている。あまり我をガッカリさせてくるなよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ギフトゲーム名神との戦い』

 

プレイヤー一覧 ドレアム

 

・クリア条件 白夜叉との一騎打ちに勝つ。

 

・クリア方法 白夜叉との一騎打ちで降参させる。

 

・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

                              “サウザンドアイズ”印』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先程まで我らがいた場所とは少し離れた場所に、我らが立ち睨み合う。それ以外は先程の場所で待機している。念の為我の魔法でこちらの状況がわかるように映し出してある。

 

「さて、準備はいいかの?」

 

「いつでもこい」

 

 我は空間魔法を使い我の愛用する武器両切天秤刀を取り出し、何度か試しに振ってみる。長らく使ってなかったが、そこまで心配するぐらい腕は落ちてはいないようだ。

 

 これなら存分に戦える。一人の武神として貴様の強さ見極めさせてもらおうか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最初に動いたのは白夜叉だった。白夜叉は何もせずただたっているだけの我に高速で近づくと、勢いをつけて殴りかかってくる。

 

 我はその拳を余裕を持って躱すと、ふっと笑みを浮かべる。正直今の(・ ・)白夜叉の強さはそこまでない。我の世界にいる魔王にも及ばない。

 

 だからそこまで本気を出すまでもない。

 

「お主、もしかして私をなめてないか?」

 

 少しだけ怒りをのせた白夜叉の言葉。

 

「だったらどうした? 貴様には多少期待していたのだが、ガッカリだな」

 

「なんだと……?」

 

 目にも止まらぬ速さで白夜叉の前まで移動した我は、驚いている白夜叉にはやぶさ斬りを放つ。だが、白夜叉間一髪避けることに成功した。

 

 そんな白夜叉に掌を向けメラゾーマを放つ。くらっている様子はない。ふむ、あまり炎系の魔法は効果的ではないようだな。

 

 なら、少し技を変えるか。

 

「マヒャド」

 

 我が氷結系魔法を唱えると、白夜叉の真下から勢いよく凍てつく氷が現れ白夜叉を包み込む。

 

「イオグランテ」

 

 動けない白夜叉は我の放った爆発系最強魔法イオグランテをまともに受けてしまう。だがそれでも白夜叉は立ち上がった。

 

 白夜叉は懐から扇子を取り出すと、いつでも襲いかかれるように身構えた。そんなものに意味などないというのにな。

 

「ギガクロスブレイク」

 

 かつて勇者が大魔王ゾーマと戦った時に編み出した技ギガスラッシュ。自らの剣に光系魔法を使いその光を使って勢いよく振る最強の技だ。

 

 本来なら勇者にしか扱えない光系魔法を我の両切天秤刀に光を乗せ、白夜叉に向かって二度振り回すことにとって両切天秤刀に載せた光を斬撃として飛ばす。

 

 一つ目の斬撃は避けることが出来たようだが二つ目があることを失念していたのか、二つ目の光の斬撃が白夜叉を襲う。

 

「くぅ〜……さすがに強いのぉ。お主本当の名はなんとと言う?」

 

 技をくらいながらもなんとか立ち上がる白夜叉に敬意を払い名を名乗らせてもらおう。それも本来の姿でな。

 

「我が名は魔神ダークドレアム! 全ての悪夢に住まう破壊と殺戮の神である!」

 

 本来の姿に戻った我は自らの存在を世界に認めさせる為にも名を名乗る。白夜叉は最初こそは驚愕していたが、落ち着いたのか大声で笑った。

 

「そうかそうか! なんともまぁ、黒ウサギの奴はとんでもない奴を呼び出してくれたものだな! 私が勝てそうにないと思ってしまうほどの強さを持っているとは! いやぁこれは参った参った! 降参だ」

 

 若干黒ウサギの方を睨んだ白夜叉は自らの負けを認める。ほとんど白夜叉が何もしていないのにも関わらず、我が少し力を示しただけで勝ってしまった。

 

 ふむ、今度からは勝負を楽しむ為にも力の加減をするとしよう。我ならすぐにできるでだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドレアム達がいたサウザンドアイズから離れた場所アンダーウッドに居る青色の服装をした少年が、何かを感じたのか花屋の外に出る。

 

(今の気配はなんだ? 随分と懐かしい感覚がしたけど)

 

 少年はいつの間にか自分の背にある剣の柄を握っていた。

 

「あれー? どうしたの?」

 

「ん? あぁ、なんでもないよ」

 

 少し赤色の交じった茶髪をポニーテールにした少女も店から出てくる。

 

「早く仕事を終わらせようよー。またおばさんに怒られちゃうよ?」

 

「それは怖いな。あのおばさん怒ったら怖いからな」

 

「でしょー? じゃあ早く終わらせよ?」

 

 ニコッと満開に咲いた桜のように微笑んだに少女を見て、少年も少しだけ微笑んだ。

 

「早く行こ? テリー君」

 

 そう言って少女は店の中に入っていく。

 

 少年……テリーは店の中に入る前にもう一度感覚の感じた方角を睨む。

 

(なにか、良くないことが起こる気がするな)

 

 そう考えたテリーは少女を手伝うべく考えを一度捨てた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔王軍に参加させるキャラ

  • ベムラー(ULTRAMAN)
  • ギルドナ(アナザーエデン)
  • ゴクウブラック(ドラゴンボール超)
  • 魔勇者アンルシア(ドラゴンクエストX)
  • ブラックマジシャンガール(遊戯王)
  • 魔人ブウ御飯吸収(ドラゴンボール)
  • サイラス(アナザーエデン)
  • ダークザギ(ウルトラマン)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。