ウマ娘短編集   作:(TADA)

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シービーが良すぎてシービーの夢女になっちゃうぅぅぅぅぅぅ!!

そんなCBトレです


駆け落ち(ミスターシービー編)

「トレーナー、今日の晩御飯はなに?」

 トレーナー室で日誌とトレーニング表を作っていたら、隣に座ってトレーニング表を覗き込んでいる担当のミスターシービーからそんな質問が飛んできた。

 俺はパソコンに入力しながら口だけで答える。

「そうだな……シービーの家の玉ねぎが悪くなりそうだから、纏めてカレーにでもするか」

「やった、私、トレーナーのカレー好きだよ」

 俺の返答に上機嫌にそう答えるシービーにこっちも嬉しくなる。

 そこでふと気が付いた。

「あれ……? なんでシービーの家に行って俺が晩御飯作って一緒に食べることになっているんだ……?」

「? どうかした?」

 当然のように湧きあがった疑問はシービーの顔をみたらどうでもよくなった。

 シービーより優先することねぇから!

「あ、そうだ。トレーナー」

「あ~、もうちょっとで終わるからあと少し待っててくれ」

「うん。それは待ってる。それえはそれとしてトレーナー週末は空いてる?」

 シービーの質問にちょっと驚いた。何せシービーは自由人。休みの日は一人でふらっとどこかに消える。俺を連れてどこかに行くこともあるが、基本的に俺が無理についていくことのほうが多いので、俺を誘うことは少ない。

 これは用事があっても絶対に週末空けると心に誓いながら会話を続ける。

「空いてるよ」

「良かった。じゃあ一緒に駆け落ちしない?」

「え?」

「え?」

 なんかコンビニでも誘われる感じでとんでもないこと言い出してないか? しかも俺が当然のように呆気にとられたら、シービーも『その反応は想定してなかった』って感じで不思議そうに首を傾げるし。

「駆け落ち?」

「駆け落ち」

「……俺、シービーのご両親に嫌われてる?」

「え? 全然。むしろ二人ともトレーナーのことすごい気に入っているけど」

 シービー宅で何度も食卓を囲んでいたのに嫌われていたらどうしよう、と考えると死にたくなったが、杞憂だったらしい。

 まぁ、それだと猶更疑問は大きくなるのだが。

「嫌われてないなら駆け落ちする必要ないんじゃない?」

「そう? でもお父さんとお母さんは駆け落ちだったから、娘の私も経験しておくべきかなって」

 シービーのご両親はウマ娘と担当トレーナーで、結婚を周囲に反対された結果、駆け落ちして結婚し、シービーが産まれたというのはトレセン学園では有名な話である。何せ一部のウマ娘からは『その手があったか!』という顔をし、トレーナーへのアタックが強くなったりもしている。

 一部のトレーナーは貞操もまずいことになっているが、それはそれ。

 とりあえずめちゃくちゃな論理で駆け落ちしようとしている担当ウマ娘に俺は言い聞かせる。

「いいかシービー。駆け落ちなんてしたらご両親が悲しむぞ」

「え? お父さんからは『ボロアパートに住んで気分を高めるんだ』ってアドバイスもらったよ?」

「駆け落ちの相談をご両親にするっておかしくない?」

「そう? お母さんも『ちょうどいい感じのメジロアパート探しとくわね』って言ってたよ?」

「メジロアパートはあかん……」

 メジロアパート。それはメジロのウマ娘が担当トレーナーと一心同体するために全国各地に作ったボロアパート(新築、Wi-Fi、防音壁完備)である。

 連れ込もうとするメジロのウマ娘と、それに反抗するメジロのトレーナーのやり取りはトレセン学園の名物ともなっている。

 俺の言葉に少しだけ難しい表情になるシービー。だが、すぐに何か思いついた表情になる。

「じゃあトレーナー。私の家で一緒に住もうよ」

「オデ、一応教職、キミ、生徒。倫理的ニ無理ダゾ」

「なんで片言なの」

 それはシービーが滅茶苦茶言うからです。

「でもさ、平日はトレーナーの一日どんな感じ?」

「朝、シービー迎えに行って一緒に投稿。学校では一緒にトレーニング。放課後は一緒に晩御飯の買い物したりしてシービーの家に行って晩御飯作って一緒に食べて寝るために家に帰る」

「寝る時以外ずっと一緒にいるじゃん」

 ちゃうねん。確かに俺はシービー大好きだし、命かけても最高のウマ娘にするって覚悟あるけど普通の一般トレーナーやねん。

「ここまで一緒だったら別に一緒に住んじゃってもいいんじゃない?」

「いや、ダメだろ。シービーが許しても世間が許してくれないよ」

 俺の言葉にシービーがスマホの画面をみせてくる。それを確認すると某大手掲示板で『【独占】シービーとその担当トレーナー同棲開始【スクープ】』と掲示板が作られていた。

「いやいやいや!! おかしいでしょ!! なんでこんな板作られているの!?」

「私が作った」

 シービーのあんまりな発言に卒倒しそうになるが寸前で持ちこたえる。

「ほら、トレーナー。この書き込み読んで」

 そう言ってシービーのさした書き込みを読む

『もうとっくにしている定期』

「……これもシービー?」

「ううん。まったく知らない人」

「……一般的に俺とシービーってもう同棲しているように思われてるの?」

「そうみたいだね。私もマルゼンから教えてもらうまで知らなかったけど」

 そう言っているマルゼンスキーも頻繁にトレーナーを家に連れ込んでいるのは突っ込まないことにする。

 俺は流れ出る冷や汗を拭きながら言葉を続ける。

「いや、でもやっぱり理事長が許さないでしょ」

「不問!! シービーのお世話役は必要なのでな!!」

 扉をスパーンと開けてやってきたちびっこ理事長はそれだけ言うと扉をピシッと閉めていった。

「だって」

「いや……でもなぁ……」

 俺の言葉にシービーは少し悲しそうな表情になる。

「トレーナーは私と一緒に住むの嫌」

「全然嫌じゃないし、むしろ嬉しいくらだが?」

「じゃあ一緒に住もうね。はい、決定」

 シービーの言葉にさらに言葉を続けようかと思ったが、シービーが嬉しそうに部屋を探し始めるのをみて『まぁ、いいか』と思う俺であった。




CBトレ
シービー大好き倶楽部会長。シービー大好き、シービー一番。自由人なシービーを御せる数少ない人物として学園でも珍重されている。実はバイク乗りで愛車はCB400 SUPER FOUR。バイクでもシービーである。

ミスターシービー
トレセン学園屈指の自由人で三冠ウマ娘。両親の逸話は数多くのウマ娘を勇気づけた



そんな感じでミスターシービー編です。

ずっと待ってたミスターシービー。実装初日に貯め貯めしていた石全ぶっぱ。結果110連でお迎えできました。

そして速攻で育成ストーリー読んでますます好きになる問題

シービーの夢女になっちゃうぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!
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