???「おーい兄貴、起きろ〜!」
……朝、『天羽奏真』(あもうそうま)はいつも義妹に起こされて目が覚める。
奏真「いつも起こしてくれてありがとな、奏。」
???「ちょ!撫でんな!あたしはもうそんな歳じゃねぇ!」
そう言いながらも義妹……奏は強くは抵抗しない。本当に可愛い妹だよ奏は。
俺と奏が一緒に暮らしているのは、奏の家族が亡くなり奏が天涯孤独になってしまった際に遠い親戚の俺が引き取ったという単純な理由だ。
最初は心を開いてくれなかったが、接しているうちにいつの間にか心を開いてくれた。
奏真「奏、今日はツヴァイウィングのライブがあるんだっけ?」
奏「あぁ、兄貴も見に来るんだろ?」
奏真「当たり前だろ。妹の晴れ舞台だ。見に行かない兄貴がどこにいる?」
奏「……ありがとな、兄貴。」
奏真「礼を言われるほどのことじゃないだろ?俺が行きたいから行くだけだ。」
奏「そう言ってくれて嬉しいよ…じゃ、あたしはそろそろ行くな。ライブのリハーサルがあるから」
奏真「あぁ、いってらっしゃい。」
奏「行ってきます!」
そう言って奏は家を出た。
……さて、家を出るまで時間があるから家事を全部終わらせておこうか。
数時間後……
奏真「そろそろ家出るかな……」
俺は独り言を呟きながら用意を始めた。
服装は…ジーパンに白Tシャツ、あとは薄い赤の上着でいいかな。
さて、家を出ますか〜
少年移動中……
ライブ会場に着いたはいいものの……
???「ど、どうしよ〜!?」
なんか狼狽えてる女の子がいんだけど…声かけてみるか……
奏真「そこの君、どうしたの?」
???「え?私ですか?」
奏真「そう、君。さっきから慌ててるみたいだったけど。」
???「ライブのチケットを家に忘れてしまったんです……家に帰って取りに行っても、間に合わなくて……」
奏真「そう…じゃあこれあげるよ。」
そう言って俺はポケットから取り出したライブのチケットをその子の手に握らせた。
???「え!?でもあなたが入れなくなりますよ!?」
奏真「大丈夫大丈夫。予備でもう一枚あるから。ライブのチケット家に忘れて入れませんでした〜とか嫌じゃん。」
???「でも……」
奏真「若いうちに難しいこと考えてたら老けるよ?ライブに参加できたラッキー♪ぐらいに考えればいいんだよ。」
???「老けません!!……でも、ありがとうございます。」
奏真「どういたしまして。ほら、そろそろ入らなくちゃ。時間ギリギリだよ?」
響「え?…本当だ!あ、あの!私の名前、立花響って言います!それじゃまた!」
奏真「うんまたね、響ちゃん。……そろそろ俺も入るかな」
会場にin
相変わらず二人の歌はすごいね〜…心に響く感じがする…
「やっぱり二人の歌はいいですね!兄貴さん!」
奏真「うん、自慢の妹だよ。翼ちゃんにも感謝してる。奏を輝かせてくれたからね。」
俺はツヴァイウィングのファンクラブの一人に話しかけられて答えた。
ちなみに俺はツヴァイウィングのファンクラブの名誉会長みたいな立場にされている。まぁ、嬉しいけどね。みんないい人ばかりだし。
あ、歌ってた曲が終わった。次はどんな曲だろうなぁ……
ドガァァァァァァン!!!!
奏真「なんだ!?爆発!?……ッ!?」
爆発より最悪じゃねぇか……!!
なんでこんな時に『ノイズ』が出てくるんだよ!?
って考えてる場合じゃねぇ!!
奏真「おい!ファンクラブのお前ら!!慌てずにゆっくり、出来るだけ迅速に避難誘導しろ!!一番ステージに近いところは俺が引き受ける!!後の奴らは倒れてる人たちを救助して、すぐに会場から出て行け!!」
「「「「「了解!!!」」」」」
俺はすぐに指示を出してノイズが出現したステージの方に向かっていった。
奏真「奏!翼ちゃん!すぐに逃げろ!!」
奏「兄貴!?なんで!!」
翼「奏真さん!?あなたこそ逃げてください!!」
二人ともなんか変なスーツみたいなの着てるけど今はそんなこと気にしてる暇ねぇ!!
奏「ッ!?しまった!!」
奏真「響ちゃん!?」
俺が走って向かってる間に奏の持っていた槍が砕けて、破片が女の子……響ちゃんに刺さった。
奏真「響ちゃん!しっかりしろ!!」
奏「おい!しっかりしろ!!目を開けてくれ!!生きることを諦めるな!!」
目が開いていない響ちゃんに二人で必死に呼びかけて、それに応えるかのように響ちゃんはうっすらと目を開けた。
奏「………体の中、全部空っぽにして思いっきり歌ってみたかったんだ」
奏真「おい……奏?」
奏はそう言って立ち上がり、ノイズのある方を向いた。
奏「今日はこんなに聞いてくれるやつがいるんだ。……あたしも全力で歌うよ」
奏真「奏……お前、何する気だ!?」
奏「兄貴はその子を連れて下がっててくれ、今からどでかいやつをやるから……ろくに恩返しも出来なくてごめんな…兄貴」
奏真「おい……待て!!!」
奏「なんだよ……」
奏真「お前…自分を犠牲にするつもりか!?」
奏「それ以外に方法ねぇだろ…あたしの歌で大勢の人が助かるんだ。本望ってもんだよ。」
奏真「生きるのを諦めるなって言ったやつがすることか!!」
奏「じゃあ他の方法を教えてくれよ!!それ以外にできることねぇだろ!?」
奏真「いや……ある。」
奏「………えっ?」
俺は響ちゃんを抱えて、後ろの壁に寄りかからせた。
奏真「奏……俺がこの力を使えば……お前も含めて全ての人が例外なく俺のことを忘れる。……だから、最後の言葉だ。」
奏「兄貴…?」
奏真「俺はいつまでもお前のことを忘れない。
……大好きだよ、奏」
そう言って俺が手を前に伸ばすと、黒い炎が集まり形を成した。
《獄炎剣煉獄!!》
奏「おい……待て…待ってくれ!どういうことだよ!?」
奏真「………」
俺は一つの小さな本、ライドブックを取り出した。
《ロストフェニックス!》
《かつて失われた黒き炎の不死鳥が今甦る!!》
俺は腰に現れたベルト《獄剣イグニスドライバー》にライドブックを装填し、獄炎剣の柄でドライバー上部のボタンを押し込んだ。
そしてこの場合、過去の自分を捨てる意味となる言葉を発する
奏真「………変身!」
その言葉と同時にライドブックから2メートルほどの黒い炎の鳥が現れ、奏真の体を完全に包み込んだ
《Fight forever even if everything is forgotten
And keep suffering!!》
《ロストフェニックス………!!》
そして変身音が流れ、それが終わると同時に黒い炎を纏った鳥が奏真と同化し、赤黒い鎧を纏った騎士が現れた。
奏真「……人を悲しませるモノは…灰燼に帰す…!」
遠い過去、先史時代から生き続けてきた剣士
『仮面ライダーイグニス』が再誕した瞬間だった。
説明です。
まぁ、言わずもがな獄炎剣煉獄とロストフェニックスはオリジナルです。
変身音の意味は『全てを忘れられても永遠に戦え、そして苦しみ続けろ』です。……Google翻訳でやったので間違えてたらご指摘ください。