そのため、読み飛ばしていただいても結構です。
また、コメディ風味の会話劇という体をとっておりますので、本編の雰囲気や流れを損なう恐れがあることをご了承ください。
メカニック
「さて、登場機体解説も二回目。今回紹介する機体はRGⅯ-87X、ジム・グランツァですよ。そして、今回のゲストは……」
マリア
「はい。私、マリア・リアスが務めさせていただきます。……といっても、私はアラン隊長と違ってモビルスーツには詳しくありませんが」
メカニック
「まぁ、順番ですからねぇ。その辺は仕方ないでしょうよ。さて、ジム・グランツァはジムⅢとジェガンの間に作られた、もうひとつのジムⅢの後継機って経歴の機体ですが」
マリア
「端的に言ってしまえば、いち兵士の機体としては過剰なコストと装備。かといってエースやニュータイプ専用機とするには些か器用貧乏。そんな機体ですね」
メカニック
「……なんというか、アラン隊長とはまた違った意味で厳しい評価だ。モビルスーツ愛のない剛速球というか」
マリア
「搭乗していた者として、そう感じましたので。ジムⅢから引き継いだ肩部のミサイルポッドも、この時代の高機動機には命中させるのが困難ですし、機動力はジムⅢより強化された装甲のせいでデミ・ドーガに劣ります。新しい武装であるハイパー・バズーカ改に関しては、この機体特有の装備というわけでもないので」
メカニック
「まぁ、結果としてマリア副隊長と同じように連邦軍や
マリア
「そうなのですか?」
メカニック
「このジム・グランツァって機体は、そもそも設計思想が曖昧な機体なんですよ。ある程度こいつを弄ったメカニックなら、すぐにそれがわかる。まぁ、ジムⅢの時点で若干そういう部分があったんで、こうなるのも仕方ないといえばそれで終わりなんですがね。ジムⅡの改修機であるジムⅢを更に改修するってこと自体に、無理があったと思うんですよ」
メカニック
「新たな技術で弄り回したり、高性能な装備を取り付けても、やっぱり基礎設計やフレーム自体はジムⅡの頃から大して変わってないわけで。可変機の登場から始まった、モビルスーツの恐竜的進化に食いついて行ける地力がなかった。ならいっそ、現場でユニットを換装可能なタイプの機体にシフトしていれば、まだ一定の需要はあったとおもうんですが、それすらも最終的にはジェガンの方に先を越されてしまいますからね……」
マリア
「やはり何事も、まず初期の構想をしっかりと固めることが大事、ということでしょうか?」
メカニック
「まぁ、そういうことですね。あと、なんでもかんでも取り付けたりすれば良いものではないってことです」
マリア
「名前だけは私も好きです。ジム・グランツァ、という響きはどことなく品があるような気がします」
メカニック
「名前負けしている、って気にもなりますが。本編での活躍も、今のところはジャンがガザCを一機撃墜したシーンだけですし……」
マリア
「仕方ないですね。そもそも最前線を張って、縦横無尽に戦える機体ではないので」
メカニック
「……マリア副隊長、アラン隊長以外に厳しいとよく言われませんか?」
マリア
「さて、なんのことやら」
メカニック
「……やっぱりこの人、苦手なんだよなぁ」
マリア
「では、やや短くなりましたが今回はこの辺りで」
メカニック
「次回の解説はプルス・ディアスです。この機体は色々と訳ありの機体ですから、語ることも多いですよ」