そのため、読み飛ばしていただいても結構です。
また、コメディ風味の会話劇という体をとっておりますので、本編の雰囲気や流れを損なう恐れがあることをご了承ください。
メカニック
「さて、登場機体解説も四回目ですね。今回はでかいガトリング砲が特徴の、ザク・トーテンコップの解説です。今回の解説は……」
ダグラン
「まぁ、このサルバ・ダグラン様だわな。この機体のことなら、誰よりも知ってる」
メカニック
「……あまり関わり合いになりたくないですが、今回はよろしく。さて、この機体は第一次ネオ・ジオン抗争の際に活躍したアクシズ勢力の汎用モビルスーツ、ザクⅢを重火力型に改造したものですね」
ダグラン
「ザクⅢ自体はよく言えばトータルバランスに優れた、悪く言えば器用貧乏な機体だからな。ちょいと弄れば、色々と特化させることができたのさ。ザクⅢ改なんてその良い例だろ?」
メカニック
「ザクの系譜特有の汎用性を、拡張性の高さとしたワケですかね。ザクⅢは元々、バックパックや腰部アーマーを換装することで様々な作戦行動が遂行できるように設計された機体ですから、そういう運用方法も想定されたものだったかもしれませんがね……」
ダグラン
「なんか文句でもあんのかい?」
メカニック
「アナハイムの
メカニック
「モビルスーツ本体も含めて、全てを消耗品、使い捨ての道具だと割り切っている。こういう思考は、長く戦場で生きてきた兵士しかできないもんです」
ダグラン
「そりゃあ、そうだろう。物を大事にするだの、再利用するだの、そんな悠長なことを考えられるほど、戦場は
メカニック
「……アラン隊長とは、絶対に仲良くなれませんね。まぁ、いいでしょう。ところで、この背部バックパックの側面にある拡散ビーム砲と、腰部のサブ・マニピュレーターは、かなり扱いづらい装備だと思うんですが、これにはどういう意図があるんです?」
ダグラン
「簡単さ。ガトリング砲とミサイルポッドだけじゃあ、隠し玉が足りてない。──相手の予想しない方法で攻撃する。今も昔も、有効な手だ」
ダグラン
「地上戦とは違って、宇宙空間での戦闘は立体的になりがちだ。横だけじゃなく、
ダグラン
「サブ・マニピュレーターも同様に、ガトリング砲を避けるために距離を詰めてきた敵を叩くのに使う。ガトリング砲さえなければとか、白兵戦なら勝機があるとか思った馬鹿をコイツで仕留めるのは、かなり気持ちいいぜ?」
メカニック
「……悪趣味極まりないですが、まぁ効果的ではありますね。戦艦ですら沈められるほどのガトリング砲を見て、射撃戦を挑もうとする者はいない。増設された装甲といい、背部のバックパックに取り付けられたプロペラントタンクといい、重火力モビルスーツであることは一目瞭然」
メカニック
「なら、距離を詰めて白兵戦を仕掛けるという発想に至るのは自然で、それを逆手にとって目くらましや変わり種のサブ・マニピュレーターで仕留める……。そのマッシブなフォルムによらず、なんとも狡賢くて
ダグラン
「当たり前さ。戦場じゃあ、狡賢くていやらしい、相手の嫌がることをできる、所謂
メカニック
「甘い、というのは賛同しますがね。ただ、そこがあの人のいいところなんですよ」
ダグラン
「ハッ! 理解できんね」
メカニック
「でしょうね。……さて、今回の機体解説は以上です。次回はドライベロス。あのジオングと同じくⅯSNの型式番号を持つ、ニュータイプ専用機体です」