機動戦士ガンダム 静かの海の守り人   作:ミズナス

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この機体解説は、物語本編には一切関係がありません。
そのため、読み飛ばしていただいても結構です。
また、コメディ風味の会話劇という体をとっておりますので、本編の雰囲気や流れを損なう恐れがあることをご了承ください。


登場機体解説⑤ ドライベロス

メカニック

「さて、登場機体解説もいよいよ残すところ二機となったワケですが……。今回はドライベロスということで……」

 

カミロ

「無論、このカミロ・カーダがゲストだ。ドライベロスというニュータイプ専用機を解説するというのに、オールドタイプを呼ぶ道理はないからな」

 

メカニック

「は、はぁ……。さて、とりあえずはドライベロスの基本的なスペックを見ていきましょうかね。頭頂高は22メートル、全備重量68トンで、ベースとなっている機体はネオ・ジオンの汎用モビルスーツであるドライセンですか」

 

カミロ

「あくまでベースでしかないがな。背部のバックパックはトライブレードごと換装され、そこに背部プロペラントタンクを取り付けている。そのうえ、脚部のスラスターも増設され、武装も白兵戦用はビームサーベルのみだ。白兵戦など、それだけあれば十分だろう」

 

メカニック

「大した自信ですね。事実、本編中でアラン隊長を圧倒していますが。で、他の装備としては、厳めしいラージシールドとそれから腹部内蔵のビーム砲ですか」

 

カミロ

「この内蔵ビーム砲は散弾のように拡散するタイプと、通常のビームライフルのように減衰距離まで直進するタイプを切り替えることができる。出力が強化されたジェネレーターによって、拡散タイプでもモビルスーツの装甲を削り取るくらいは可能だ。……しかし、このモビルスーツの真価はこういうありきたりな武装ではない」

 

メカニック

「背部バックパックの上方に取り付けられた、二基の改良型ファンネルですね。第一次ネオ・ジオン抗争の際にハマーン・カーンのキュベレイが使っていたファンネルとの違いは、より大型化して高精度高出力になったこと、そして有線に切り替えることでファンネルへのエネルギー供給を行いながら、有線インコムとしての運用も可能になったことですか。要するに、ファンネルの使い捨てをやめたワケですね」

 

カミロ

「このファンネルこそ、ドライベロスがニュータイプ専用機、つまりは選ばれしニュータイプの機体であることの証明だ! このオールレンジ兵器の前には他の射撃兵器など意味を為さん! サイコフレームの誘導によって、通常の射撃兵器などとは比較にならん精度で攻撃を行うことができる!」

 

メカニック

「サイコフレーム……。人の心、より科学的な言い方をするなら感応波に反応する素材、でしたっけ? それで自分の感応波を増幅させてファンネルを操り、敵の感応波を検知して攻撃を事前に察知することができると。なんとも()()()()な、それに得体のしれない代物ですねぇ。おまけにそれを扱うのも、得体の知れない力を持つニュータイプという……」

 

カミロ

「貴様らオールドタイプには理解できんだろうな」

 

メカニック

「できませんね。いや、したくもない。私らメカニックは、機械を弄ることが仕事ですから。人類の革新だの人の心だの、そんなものに踏み込むのは学者だけで十分ですよ。何より、()()()()()()()()()()()()()()()()。そんなものを中心に据えて設計するなんて、私ならお断りですね」

 

カミロ

「ふん、オールドタイプらしいな。だが、このサイコフレームは間違いなく宇宙世紀を変える力を持つ素材だ。スウィートウォーターのあのお方は、どういう経緯でこれ手に入れたのか……」

 

メカニック

「一年戦争の頃から、ニュータイプの軍事利用に関する研究は進められていましたからね。()()()()()()()()()()なら、引っ張ってこれるんじゃないですかね。……ところでこのドライベロスって機体、このファンネル以外に目立った射撃兵器がないようですが」

 

カミロ

「当然だ。ライフルやバズーカなど、オレのドライベロスには不要。四方を飛び回るファンネルの動きを捉え、破壊することなどオールドタイプには不可能だからな。補助的な射撃兵器として、両腕部にドライセンのものと同様の三連装ビームガンを装備しているが、使うことはまずないだろう」

 

メカニック

「……な、なるほど。そりゃあ何とも、すごいですね。足元を掬われることがないといいですなぁ」

 

カミロ

「ありえんな。圧倒的な高機動とサイコフレーム、そして改良型ファンネル。この三つが揃ったドライベロスに敵うものなど、あの資源衛星の宙域には存在しない。……例えそれが、アラン・ダレンが乗るガンダムであってもな」

 

メカニック

「どうでしょうかね。あのガンダムも、使いこなせれば相当なものですよ」

 

カミロ

「ふん、くだらんな」

 

メカニック

「さて、今回の解説は以上です。次回はとうとう最後の機体、プルス・ガンダムです。本編の方も、お楽しみください」

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