そのため、読み飛ばしていただいても結構です。
また、コメディ風味の会話劇という体をとっておりますので、本編の雰囲気や流れを損なう恐れがあることをご了承ください。
ナンドー
「さて、今回はこの特別編における目玉機体のひとつ、グフ・パサードを解説するんだが……」
アラン
「俺はいつ始めてくれても構わないが」
ナンドー
「……自分で語りたいんだな?」
アラン
「……そうだ」
ナンドー
「つうワケで前回に引き続き、アランには存分に語ってもらうことにする」
アラン
「任せてくれ。グフ・パサードは、パーツの大半をグフ・カスタムから流用した機体だ。型番なんてものは当然存在しない。現地改修を続けるうちに、従来のグフやグフ・カスタムと別物になってしまったという機体だからな」
アラン
「全高は18・7メートル、本体重量は約58トン。ジェネレーター出力は、元のグフ・カスタムより僅かに上だ。グフ・フライトタイプのものを換装した脚部や、左腕部のシールドと一体化した小型レールガンが特徴的な機体だ。他にも動力パイプや各種冷却装置、駆動系の違いが────」
ナンドー
「……なぁ、オイラ帰ってもいいか?」
アラン
「す、すまない。地球に降りてくるまで、グフはデータでしか見たことがなかったから、つい盛り上がってしまった」
ナンドー
「困るくらいのメカオタクだねぇ、お前さんは。で、特に目立つ左腕の小型レールガンだが、こいつはどういう代物なんだ?」
アラン
「なんでも、一年戦争の敗戦直後に地上での新兵器開発を行っていたジオン軍の基地をリムドが襲撃した際、ザク・マリンタイプ用に設計されていた試作段階のものを発見したらしい。射撃管制装置は非常に簡素で、小型故にコクピットやジェネレーターを狙わなければ一撃必殺とはいかないだろう」
ナンドー
「わざわざこの武装を選んだ理由はなんだ?」
アラン
「おそらくだが……、従来のガトリング砲では消費する弾薬量が多すぎたんだろう。彼らは国を持たない反乱軍だ。安定した補給なんて、望めるものじゃないだろうからな」
ナンドー
「世知辛い話だ。そういう武装の少なさを、
アラン
「そういうことだろう。元々、グフ・カスタムとグフ・フライトタイプには共通する部分も多い。脚部をグフ・フライトタイプのものに換装して、一時的にドム系統の特徴であるホバー移動を可能にしたのは、なかなか良い着眼点だと思う」
ナンドー
「飛ばねぇのは、武装の命中率が極端に下がるからか」
アラン
「あぁ。あくまで機動力と地形踏破能力の向上が主目的。事実、駆動系は白兵戦用にセッティングされているから、咄嗟のホバー移動で敵の意表を突いて距離を詰め、ヒートロッドとサーベルで仕留めるという戦い方を好んでいるように思える」
ナンドー
「まぁ、グフという機体自体がモビルスーツに対する接近戦を得意とする機体だ。中途半端な射撃兵装なら、無くても同じっていうコトかね。気風がいいと捉えるか、苦しい懐事情からの諦めと捉えるか……」
アラン
「仮にもアナハイム警備部として、最新鋭のモビルスーツや試作機に当然のごとく乗れていたのが、申し訳なくなってくるな……」
ナンドー
「そりゃあ、天下のアナハイム・エレクトロニクスと比べちゃあ酷だろうよ……」
アラン
「だが、そういう最新技術を湯水のごとく使ったモビルスーツよりも、現地の創意工夫で窮状を乗り越えようとするモビルスーツの方が好みだ。例え地を這ってでも戦い続けようとするその心構えは、俺にはないものだ」
ナンドー
「
アラン
「ジオンの残党というのは、もれなくそういう業を背負った人間しかいないだろう。善や悪、倫理観は別にしてな」
ナンドー
「……悲しいモンだ。さて、今回はこれくらいにしようかい」
アラン
「あぁ。次はザク・プロキシム、俺の乗る機体だ」
ナンドー
「……次はお前さん抜きだからな」
アラン
「そ、そうか……」
【挿絵表示】
なんと、またまたファンアートをいただきました。
今回はリムド・リンクリッツの搭乗しているグフ・パサードでございます。
あーてぃ(@Rantz174978001)様、本当にありがとうございます。