コピーしたKOS-MOSに憑依して戦う魔神の戦闘記録 作:真っ黒鉛筆
テロリストから依頼がやってきた。
珍しいので私はテロリストの依頼を引き受けてみることに。
依頼内容はベイロードシティの発電施設を破壊するというもの。
これはベイロードシティ襲撃の前段階なんだってテロリストは喋ってたよ。
依頼自体は簡単だった。
発電施設の警備はガードメカのみだったしね。
KOS-MOSにとってガードメカなんて敵じゃないです。
発電施設を破壊したらテロリスト達は嬉々としながら出撃していった。
もしかしなくても停電による混乱を利用して襲撃するつもりなんだろう。
私としては襲撃が成功しようと失敗しようとどうでもいいね。
テロリストは金をケチったのか私を続けて雇うことはしなかった。
なので私はヘリに乗って帰宅することにした。
あ、どうでもいいけどテロリストからメールが届いたよ。
私のことを同志と呼んで一緒に企業を打倒しようぜって内容だった。
なんか馴れ馴れしいなと思わなくもない。
『レイヴン。ナービス社からの依頼です。至急、ベイロードシティに向かってください』
帰ってる途中でナービス社から依頼が届いた。
内容は見るまでもなくテロリスト絡みだろうな。
私は依頼を受けることにした。
テロリストは私を雇い続けなかったことを後悔することになるね。
味方だった奴が急に敵に変わるのは実にレイヴンらしい。
悪いがこれも仕事なんだよ。
というわけで私はベイロードシティにやってきたのだ。
『都市内部のMTを全て撃破してください』
「了解しました。作戦行動を開始します」
オペレーターと短い会話を済ませて戦闘開始。
ベイロードシティは全域が停電中。
都市内部は真っ暗で普通なら何も見えないがKOS-MOSなら問題無し。
暗闇でもはっきり物が見えますよ。
「R・CANNON」
右腕をR・CANNONに換装して敵MTに向けて発射する。
側面からの射撃に対応できなかったMTはビームに貫かれて爆散した。
この調子で他のMTも始末していこう。
ベイロードシティを駆け回ってMTをどんどん撃破していく。
テロリストは為す術無しって感じだわこれ。
弱すぎて話にならん。
途中から戦意が無くなったのか逃げようとするテロリストもいた。
まあ、逃がさないんだけどね。
みんなまとめて私の経験値になるのだ。
『どういうことだレイヴン! 我々は同志ではなかったのか!』
最後に残ったテロリストが訳の分かんないことを言ってる。
命乞いならもっとマシなのを考えて。
たった一度私を雇っただけで同志扱いとかおめでたい連中ですな。
私に慈悲の心は無いので諦めてその生を手放しなさい。
『うわああああ!』
R・CANNONのビームが最後のMTを破壊。
テロリストの叫び声はMTの爆発に掻き消された。
こうしてテロリストのテロ行為は私の手によって潰えたのだった。
それから数時間後、テロリストからメールが届いた。
私をレイヴンズアークの飼い犬呼ばわりして、このままじゃ済まないぞ的なことが書いてあった。
テロリストの熱い手の平返しには苦笑いするしかない。
メールのお礼はいつか戦場でしてあげよう。
その時が来たらKOS-MOSの熱い銃弾をプレゼントするからね。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
最近は引っ切り無しに依頼が舞い込んでくる。
ミラージュ社からは輸送機の護衛。
ナービス社からはキサラギ社の調査部隊の排除。
クレスト社からは燃料貯蔵施設の防衛。
で、今はまたミラージュ社の依頼をやろうとしてる。
依頼内容は謎の生体兵器の駆除。
駆除対象がいるのはナービス社が保有してた浄水施設だよ。
生体兵器っていうとキサラギ社のAMIDAを思い出すけど……まさかだよね?
『レイヴン気を付けろ。敵はただの兵器じゃない。化物だ』
まさかの展開あったわ。
浄水施設内部に入ると至る所で蠢くAMIDAの姿が。
うわぁ気持ち悪い……もうこの浄水施設の水は安心して飲めないね。
AMIDAは私を見つけると前足をわしゃわしゃと動かしながら近付いてくる。
こいつは体内に爆発物を抱えている危険物だ。
近付かれる前に倒してしまおう。
「G・SHOT」
両手にG・SHOTを転送。
その銃口を近くのAMIDAに向けるとトリガーを引いた。
するとG・SHOTの弾丸がAMIDAに向かって飛んでいく。
G・SHOTの当たったAMIDAはあっさりと弾け飛んだ。
幸いにもAMIDAの性能は以前戦った時とそう違いはない模様。
これなら駆除は難しい話じゃないね。
『この化物は爆発するのか。これでは施設の被害が……』
ミラージュ社の人が不安に思うのも当たり前だな。
だってさっきからAMIDAが爆発を繰り返してるんだもん。
G・SHOTの火力でAMIDAはすぐに死ぬけど死に際に爆発するから危ない。
連鎖的に周りのAMIDAも爆発していくのが厄介で面倒だ。
それに爆発したAMIDAの肉片とか体液とかが周りに飛び散って汚い。
ちょっとだけ後始末する人達に同情。
私がAMIDAと戯れた時間は1時間くらいかな。
たくさんいたAMIDAも流石に品切れしたみたいだわ。
あー、もうAMIDAは見たくないなぁ。
『レイヴンご苦労だった。しかし、何者がこんな兵器を……』
間違いなくキサラギ社だと思うの。
でもそれを言っちゃうのはレイヴン的にNGなので黙っておくよ。
……それにしてもキサラギ社は何でこんなことをしたの?
キサラギ社も内心はミラージュ社を邪魔に思ってるのかな?
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日は私との対戦を希望してたレイヴンと戦うことにした。
対戦場所はOAEの所有する地下倉庫。
で、本日の対戦相手というのが知ってるレイヴンだった。
『君と出会うのを楽しみにしていた。存分に戦うとしよう』
私にそう言ったのはエヴァンジェっていうレイヴンだ。
アーマードコア ネクサスの原作知識がスカスカな私でもこのレイヴンは知ってる。
OPでかっこよく戦ってたACに乗ってる人だ。
目の前にはOPで活躍してたACオラクルが立っている。
OPでの活躍が印象深かったせいでやけにかっこよく見えるなぁ。
……よし、決めた。
あのACコピーして手元に置いておこうっと。
オラクルをコピーして実際に使うかは分かんないけど、持っておけばもうオペレーターから「いつACを購入するんですか?」って小言を言われることも無くなるし。
というわけでオラクルを見ながらコピー能力を発動する。
そうすると私の目の前にもう1機のオラクルが姿を現した。
『……なんだそれは?』
エヴァンジェの呟きが聞こえるが、構わずにコピーしたオラクルを空間転送技術でKOS-MOSの武装を保管している異空間に転送する。
『答えてくれ。今のACは一体何だ?』
エヴァンジェの言葉は無視して武装を呼び出す。
呼び出した武装はG・SHOT。
『答える気は無いか……残念だ』
エヴァンジェもしつこく聞くつもりはないみたいで助かった。
何だと言われても神としての能力ですとしか言えないし。
『ready……go!!』
始まりの合図が聞こえるのと同時にオラクルが横に飛ぶ。
オラクルは右腕にリニアライフル、左腕にレーザーブレード、肩にミサイルとリニアガンを装備したACで、バランスの取れた機体構成になってる。
先手はエヴァンジェに奪われた。
オラクルがミサイルを発射しながらリニアライフルで攻撃してきた。
それを回避しながらお返しにG・SHOTを撃つけどオラクルは滑るようにブースターで滑空しながら弾を避ける。
KOS-MOSは強化人間という能力でステータスに補正がかかってる。
それなのに攻撃が当たらないってことはそれだけエヴァンジェの実力が高いってことかな?
『やるな。だが、これはどうだ』
オラクルがまたミサイルを発射した。
だがそれだけじゃなくブースターを噴かして急接近。
左腕のレーザーブレードを振るう。
昔のKOS-MOSなら当たってたかな。
今のKOS-MOSは回避にも補正がかかってるからセーフ。
オラクルのレーザーブレードが私の目の前を通り過ぎていく。
レーザーブレードを振ったことで一瞬だけオラクルは硬直したので、機を逃さずG・SHOTの火力を叩き込んでオラクルの装甲を削っていく。
『くっ、迂闊に近付きすぎたか』
オラクルはリニアライフルで私を牽制しながら後ろに下がっていく。
「DRAGON・TOOTH」
武装をG・SHOTからDRAGON・TOOTHに変更して追撃する。
ACは後ろに下がる速度がそこまで速くないから簡単にオラクルに迫れた。
「セイバーモード起動」
DRAGON・TOOTHから巨大なビーム刃が発生したのを確認してから目の前のオラクルに向かって振る。
横薙ぎに振るったDRAGON・TOOTHのビーム刃がオラクルの右脚を斬り飛ばした。
一瞬だけオラクルはバランスを崩す。
でもにブースターを噴かしてすぐに体勢を立て直した。
倒れなかったのは見事だけど、明らかにオラクルの動きは鈍ってる。
このまま勝負を決めさせてもらおうかな。
DRAGON・TOOTHをランチャーモードに変更してオラクルにビームを浴びせる。
オラクルのダメージはどんどん蓄積していく。
もう無傷な部分は無さそう。
修理費とか凄いことになってそうだわ。
オラクルもなんとかしようとリニアライフルで反撃するけど私には効果無し。
エヴァンジェも頑張ったけど一度傾いた形勢を逆転するには至らなかったね。
勝負は私が押し切る形で決着。
オラクルは黒煙を上げて地面に倒れた。
正直、ジノーヴィーから強化人間の能力をコピーしてなかったら苦戦したかも。
『侮ったつもりはないが……レイヴンとして差をつけられたな』
エヴァンジェはそう言うけど、そこまで差は開いてないんだよね。
私もまだまだ弱いな。
もっと強くならなくっちゃ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ナービス社からの依頼でミラージュ社の大規模な増援を運んでる輸送部隊を迎撃した。
結果としてはX・BUSTERをバンバン撃って輸送機を全て撃墜出来たよ。
まあ、神様パワーのおかげでエネルギー切れとは無縁だから出来た芸当だけどね。
そんなことがあった次の日にはOAEから峡谷に作られたトンネルを防衛してるナービス社の守備部隊を排除する依頼があった。
クレスト社の新型MTや武装列車から激しく抵抗されたけど、これも無事に依頼達成。
そして、今度の依頼はミラージュ社からだ。
ミラージュ社の所有する基地がクレスト社のMT部隊に襲撃されてるから防衛をしてほしいってさ。
この防衛してほしいっていう基地は私が二度防衛したことのある場所だ。
あそこは嫌な思い出があるから、本音は滅びればいいと思ってる。
でも、依頼を受けちゃったわけで仕方なくヘリで現場に向かう。
戦闘はすでに開始してて、ミラージュ社のMT部隊は壊滅してるみたい。
クレスト社のMT部隊が我が物顔で基地内をうろついてる。
クレスト社のMTは新型で肩にグレネードランチャーを装備した四脚タイプ。
OAEの依頼で戦ったナービス社の守備隊にもいた奴だ。
ミラージュ社のMT部隊はあいつらのグレネードで散ったんだろうね。
「レイヴン、このままではヘリが狙い撃ちにされる。早く降りてくれ」
ヘリのパイロットが急かすのでさっさと降下する。
四脚MTはグレネードランチャーで建物を破壊してる。
いっぱい建物が破壊されたら報酬を減額されちゃうから手早く倒そう。
「DRAGON・TOOTH」
異空間からDRAGON・TOOTHを呼び出してランチャーモードで起動する。
四脚MTは機動力が低いので攻撃を当てるのは楽勝だ。
次々と四脚MTをDRAGON・TOOTHの餌食にしていく。
『level up!』
何機か四脚MTを撃破したところでKOS-MOSのレベルが上がった。
まだ戦闘中なのでステータスはチラ見するだけで済ませる。
KOS-MOS Ver.4(コピー魔神) Lv8
格闘129
射撃144
技量140
防御114
回避159
命中163
固有能力 【コピー能力】
一般能力 【強化人間Lv5】
残った四脚MTは私に向かってグレネードランチャーを撃ってきた。
そりゃ、私を無視して建物を破壊し続けるってことは出来ないよね。
攻撃を回避するのは簡単だけど、避けたグレネードが建物に当たらないように自分の立ち位置を気にしないといけないのが少し面倒臭い。
『敵増援が接近しています。注意してください』
残った四脚MTを全部倒したら増援が来てることをオペレーターが教えてくれた。
確かにKOS-MOSのセンサーにも反応があるね。
でも近付いてくる敵の反応は1つだけ。
この状況で送られてくる戦力と言えば……レイヴンかな?
『噂の人間兵器が相手か。MTでは荷が重すぎるな』
飛んできたACのレイヴンは女の人みたい。
右腕にショットガンを持ち、左腕にはグレネードランチャーを装備していて、肩にはミサイルとチェーンガンが付いてる。
ACは小刻みにジャンプしながら距離を詰めてきた。
武装の性質的に接近戦が得意なんだろうな。
『クレストに楯突く者がどうなるか……教えてやろう』
ACがグレネードランチャーとショットガンを同時に撃ってくる。
グレネードの爆風でショットガンの弾が見え辛い。
それが狙いなんだろうか?
まあ何にせよ、相手の土俵で戦う必要は無いし距離をとって攻撃しよう。
『あのACはレイヴンズアークに未登録の機体です。敵ACを撃破してください』
オペレーターが言うにはあのACはレイヴンズアークに所属していないそうだ。
ならあいつはレイヴンじゃないってことか。
レイヴンじゃなくてもACに乗って戦う人っているんだな。
「G・SHOT」
武装をDRAGON・TOOTHからG・SHOTに変更。
あのACは装甲が薄そうだし、弾をばら撒けるG・SHOTの方が良いと思う。
バックステップしながらG・SHOTでACを攻撃する。
ACは左右に機体を揺らしてこっちの狙いが定められないようにしてる。
地味な嫌がらせは止めろって。
『やるな……ジノーヴィーと互角に戦ったのは伊達ではないか』
しばらく撃ち合いをしてると突然ACが反転してそのまま去っていった。
まだ余力はあっただろうに何で撤退したんだろう?
MT部隊が全滅しちゃってるから無理しないようにしたの?
……うーんまあ、何にせよこれで依頼は完了ってことでいいか。