コピーしたKOS-MOSに憑依して戦う魔神の戦闘記録 作:真っ黒鉛筆
最近はミラージュ社からばっかり依頼がある。
依頼内容は全部ナービス社の残党狩り関係。
ミラージュ社としては敗軍であるナービス社を徹底的に潰しておきたいみたい。
ミラージュ社に肩入れしてるように見られたくないし、他の企業からの依頼をやりたい気持ちもあるんだけど、何故かミラージュ社の依頼しか受けられないので、仕方なく今日もミラージュ社の依頼をこなす。
今日の依頼で見るべきところはMT部隊を倒してたらレベルが上がったことかな。
ステータスはこんな感じだよ。
KOS-MOS Ver.4(コピー魔神) Lv12
格闘141
射撃158
技量155
防御125
回避171
命中174
固有能力 【コピー能力】
一般能力 【強化人間Lv5】
で、依頼を終えて帰ってみるとメールが2件届いてた。
1つ目のメールの差出人はジャック・Oだったよ。
メールの内容によるとレイヴンズアークの運営メンバーがミラージュ社と癒着してたからそいつらを全員追放して新生レイヴンズアークとしてやっていくようだ。
私としては組織の腐敗を取り除いてくれてありがとうって感じ。
ジャック・Oには3日くらい感謝しておこうっと。
もう1つのメールはリム・ファイアーというレイヴンからだった。
メールには私への恨み節が書かれてたけど、私何かしたの?
……まあ、レイヴンなんて恨まれて当然の職業だし、どこかで恨みを買ったのかもしれない。
リム・ファイアーとはこのあと対戦する予定になってる。
相手は殺す気でいくとか物騒なこと書いてたから怖いなぁ……なんてね。
こういう純粋な殺意を向けられるのも悪くないよね。
こういうイベントは時々なら大歓迎さ。
というわけで私は早速演習場へとやってきたのだ。
演習場ではもうリム・ファイアーがスタンバイ完了してたよ。
AC越しでもこっちに対して殺意満々なのが分かるね。
リム・ファイアーのACはバレットライフって名前らしい。
バレットライフは4脚で両手に……あれ、こういうACと最近戦ったような?
うーん……あ、そうだ。
ナービス社の採掘場で戦ったレイヴンが似たACに乗ってたんだっけ。
じゃあ、あのACに乗ってるリム・ファイアーってあの時のレイヴンなのかも。
戦場で私に負けたことを逆恨みしてるのかもしれないね。
『ready……go!!』
バレットライフは開始と同時に急接近してくる。
武装の関係上、近付かないと話にならないのは採掘場で戦った時と一緒か。
あいつと近付いての撃ち合いはノーサンキューですわ。
ここは引き撃ちでちまちまと削っていこう。
「DRAGON・TOOTH」
呼び出したのはDRAGON・TOOTH。
ランチャーモードで遠距離からバレットライフを狙い撃つ。
バレットライフは私が遠距離から攻撃するのは最初から分かってたみたいで、被弾を恐れずに真っ直ぐ突っ込んでくる。
両手のマシンガンの射程に入ってしまえばダメージレースで勝てると思っているんだろう。
その判断が間違いであることを証明しないといけないね。
簡単に私へ近付けると思うなよ。
バックステップで下がりながらDRAGON・TOOTHを連射する。
強化人間の能力で底上げされたKOS-MOSの運動性能なら逃げ切れる。
『負けるわけには……!』
おや?
なんかリム・ファイアーって随分と若い声してますね。
前に採掘場で戦った時はもっと渋い声だったような記憶があるんだけど……いや、声の記憶なんて信用ならないか。
そんなことより戦闘に集中しよう。
バレットライフは苦し紛れにミサイルを撃ってきたけど、これはDRAGON・TOOTHで撃ち落とした。
ミサイルが通じないと分かると今度はチェーンガンで攻撃してくるバレットライフ。
でも当たらないんだなこれが。
牽制にもならない単調な攻撃は余裕で躱せる。
『馬鹿な……』
ついにバレットライフは黒煙を上げて機能停止する。
結局、相手は両手のマシンガンは使わずに終わったな。
まあ、あのマシンガンの瞬間火力は侮れないし、使われなくて良かったんだけどね。
『こんなはずじゃ……父さん』
リム・ファイアーの無念そうな言葉が聞こえた。
勝者が敗者にかける言葉なんて無いので、私は静かに演習場を去った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今回の依頼はOAEから。
依頼内容はミラージュ社の基地を襲撃するというもの。
このミラージュ社の基地は何度か防衛の依頼を受けた場所だ。
アーマードコア世界にやってきてから最初に訪れた基地であり、守ってあげたのに撃たれるという理不尽を経験した基地でもある。
いつか仕返しをしてやろうと思っていたけど、ついにその日が来たな。
早速、向かうとしよう。
いつものヘリに乗ってレッツゴー。
ヘリで直接基地へ向かうと撃墜される恐れがあるから、基地周辺で降ろしてもらう。
『今回の任務はミラージュの戦力を削ぐことにある。よろしく頼むぞレイヴン』
「了解しました。これより作戦行動を開始します」
OAEの人と通信を交わして戦闘開始。
湧いてくるミラージュ社のMTを全て撃破するのがお仕事です。
OAEからミサイルによる支援攻撃があるので少しだけ楽が出来るね。
「G・SHOT」
両手にG・SHOTを持ってMTに対して弾幕を張る。
敵MTはECMを使う奴と飛行出来る奴がいるみたい。
ECMのせいでちょっとセンサーの感度が悪いけど、戦闘に支障は無いかな。
KOS-MOSのセンサーは強化人間の能力で性能アップしてるからね。
飛行MTはプラズマキャノンを使ってくるので回避には気を使う。
あの攻撃を食らったらKOS-MOSでもダメージを受けてしまうだろうし。
『くそ、あの人間兵器が相手かよ』
『敵は素早い。しっかり狙うんだ』
『人間兵器だけに気を取られるな! OAEのミサイルにも注意しろ!』
敵MTからの通信を傍受した。
通信を聞く限り、相手は結構落ち着いてるかな。
こっちとしては混乱しててくれた方が良かったんだけどね。
そう都合よくはいかないか。
……まあ、相手が混乱しないなら正面から堂々と打ち破ってあげよう。
というわけで基地内を走り回りながらG・SHOTを撃ち続ける。
『敵MTは確実に減ってきています。頑張ってください』
オペレーターから頑張ってねって言われた。
そういえば、ジャック・Oによる新しい人事で私の担当オペレーター変わったんだっけ。
何でオペレーターが変更になったのかは謎。
最近は前のオペレーターも私のことを見直してくれてたから別に変えなくてもよかったのに。
『駄目だ……強すぎる』
『諦めるな! 最後まで戦え!』
戦闘開始から数分が経過。
MTは最後まで諦めずに抵抗を続けて散った。
その戦う姿勢は立派だったよ。
「戦闘終了。ヘリによる回収をお願いします」
『了解しました。回収のヘリを送ります。レイヴン、お疲れ様でした』
オペレーターに迎えのヘリを送ってもらうように頼んだ。
少し待つとヘリがやって来たので、私はヘリに乗って基地を後にした。
こうして私はミラージュ社の基地に仕返しをすることが出来たのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
クレスト社が新資源争奪戦から撤退するんだって。
最近のクレスト社は度重なる戦闘で経済的に疲弊してるからなぁ。
それに加えて業績悪化で経営が厳しいようだ。
そんなわけでこのまま戦争を続けても得る物が少ないと判断したんだろうね。
でも前線にいる連中はこの撤退を不服に思ってるらしい。
撤退命令にほとんどの部隊が応じていない模様。
現場がヒートアップしてて聞く耳を持たない感じになってる。
この社内でのすれ違いが今後どんな感じで影響するのかは分かんない。
でもレイヴンとしては争いの種はあった方が良いかな。
力が必要なら(報酬次第で)いつでも貸すよ。
『敵勢力を撃破してください』
おっと、今は依頼の最中だったわ。
クレスト社のことはとりあえず横に置いておこう。
「R・CANNON」
右腕をR・CANNONに換装して敵のヘリを攻撃する。
もうヘリとかただの的にしか思えませんな。
ヘリからの攻撃を避けながらR・CANNONのビームでヘリを撃ち落とす。
『敵ACを確認。注意してください』
どんどんヘリを撃墜していくと奥からACが現れた。
あのACは見覚えがありますね。
キサラギ社が開発した新型ACだわ。
まあ、今回の敵はキサラギ社なんだし、敵に新型ACがいても不思議じゃないけどね。
新型ACは両腕のパルスライフルを連射してきた。
相手の攻撃に当たってやるわけにもいかないので、ぴょんぴょん飛び回って回避する。
そして相手の射撃を躱しつつR・CANNONで反撃。
あのACは紙耐久だからR・CANNONでも十分だろう。
3分も持たずに新型ACは爆散した。
あのACって前にキサラギ社からの依頼でやったテストの時から何か変わってたの?
相変わらず脆すぎるでしょ。
……まあ、そのおかげで私は楽が出来たんだけど。
『周辺の敵反応無し。敵部隊の全滅を確認しました。レイヴン、お疲れ様です』
よし、依頼完了っと。
それじゃ依頼主のテロリストに依頼成功のお知らせをしようかな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
本日の依頼はミラージュ社から。
湖に作られたキサラギ社の施設を防衛してるACを撃破してほしいそうな。
で、湖までヘリで向かってるとオペレーターから速報があった。
なんでもクレスト社が内輪揉めを始めたらしい。
撤退を拒む現場の連中を指導するために本社はACを派遣。
これに対して現場の連中はレイヴンを雇って抵抗。
結果は現場側の勝利。
本社と現場の溝は深まる結果となったよ。
今後のクレスト社の動向は要チェックしてねってオペレーターが言ってた。
『もうすぐ作戦領域です。降下準備をお願いします』
おっと、いつの間にか湖に着いてた。
それじゃ今日も張り切って依頼を頑張りますか。
『ホットロッダーを撃破してください』
ヘリから飛び降りるとACが待ってた。
ACの名前はホットロッダーっていうみたい。
マシンガンを装備していて、フロート型の脚部になってるACだ。
見た感じホットロッダーは装甲が薄そう。
G・SHOTの火力で撃破しちゃえ。
「G・SHOT」
両手にG・SHOTを転送して射撃を開始。
ホットロッダーは脚部がフロートなだけあって常に浮いているので、水面を滑るように移動しながらG・SHOTの銃弾を回避する。
しかし、それも最初だけですぐにG・SHOTの火線に捕まる。
私から逃げるにはこの湖は見晴らしが良すぎるな。
これじゃ狙い撃ちしてくれって言ってるようなもんじゃないですか。
さっさと終わらせたいし、遊びは無しでバシバシ当てていきますよ。
『これは……!? ミサイル多数接近! 回避してください!』
脚部のフロートを破壊されて湖に沈んでいくホットロッダーを見ながらこれで依頼は完了かなって思ってたらセンサーに感有り。
複数の飛翔体――ミサイルがこっちに向かってくる。
防衛側の奥の手かな?
飛んでくるミサイルはG・SHOTで迎撃じゃい!
『……どうやらミサイルはミラージュが発射しているようです』
え、このミサイルってミラージュ社が撃ってるの?
……もしかしてミラージュ社って初めから私もろとも施設を吹き飛ばす予定だったの?
今まで数々の依頼をこなしてミラージュ社に貢献してきたのにこれはちょっとないわ。
『どうやらミラージュは最初からこうするつもりだったようですね。これは重大な契約違反行為です。放置しておくわけにはいきません』
オペレーターはぷりぷり怒りながらそう言った。
あーやっぱりそういうことなのね。
確かに後ろから撃つような真似をしたミラージュ社は許せないかな。
これは報復が必要ですねぇ。
『彼らには然るべき報いを受けてもらいましょう』
私としてもその意見には賛成である。
ミラージュ社には熱いお灸を据えてあげましょう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ミラージュ社の裏切り行為から数日が経った。
その間にクレスト社の本社VS現場の続報があった。
本社は現場の連中を反乱軍と呼び、その殲滅をレイヴンに依頼したみたい。
反乱軍はレイヴンのACを奪って逃走したけど、行動が筒抜けだったせいで逃げ切れなかった模様。
クレスト社の内輪揉めは本社側が優勢だね。
ここから反乱軍が逆転出来るのか見物ではあるかな。
まあ、クレスト社のことは頭の片隅に置いておく。
それよりもミラージュ社ですよ。
レイヴンズアークではミラージュ社へ報復すべしと意見が纏まったようだ。
で、その報復をするのがこの私。
早速、ミラージュ社の拠点になってる浄水施設を攻撃する。
『今回の依頼は撃破数に応じて報酬が支払われます。遠慮は無用です。可能な限り敵部隊を撃破してください』
あ、ちゃんと報酬を支払ってくれるのね。
報復とは言ってもタダ働きはごめんだからこれは助かりますよ。
……それじゃあ、始めますか!
ヘリから飛び降りてそのまま浄水施設に向かって走る。
KOS-MOSの全力疾走なら浄水施設まではあっという間だ。
浄水施設の外壁に辿り着いたら、壁を駆け上って外壁の上に立つ。
ちょうど浄水施設を見渡せる位置だね。
浄水施設はミラージュ社の手によって要塞化されている。
私に向けて撃ったであろうミサイル発射管がずらりと並んでいた。
もうこれ浄水施設じゃなくてミサイル基地じゃん。
……まあ、今から更地に変わるんだけどね。
「X・BUSTER発射」
今回は遠慮無用とのことなので、まずはX・BUSTERの拡散モードで攻撃。
X・BUSTERの乱射により浄水施設は火の海と化す。
もっと派手に燃えるといいぞ。
『北方の基地に救援要請を行え!』
ミラージュ社側の通信を傍受した。
援軍を要請するのはいいけど、果たして援軍が来るまでここは無事かな?
私は無制限にX・BUSTERを撃てるぞってことで敵増援が来るまで攻撃続行。
あ、敵増援がやってきたのは5分後でした。
『北側から敵増援がやってきます。これらも撃破してください』
オペレーターの言う通り、北から飛行MTが複数飛んできた。
ここはG・SHOTを呼び出して飛行MTを撃ち落とすことにしよう。
『相手はあの人間兵器だ。各機、左右に分かれて攻撃しろ』
飛行MTは左右に分かれてプラズマキャノンで攻撃してきた。
こっちは外壁を走りながら飛行MTの攻撃を回避しつつG・SHOTで反撃する。
機動性を重視した飛行MTにG・SHOTの火力を受け止める装甲は無い。
なので簡単に撃ち落とすことが出来る。
この調子で残りの飛行MTも始末しようっと。
みんな私の経験値になっちゃえ。
『level up!』
何機か飛行MTを撃ち落とすとレベルアップした。
KOS-MOS Ver.4(コピー魔神) Lv13
格闘144
射撃161
技量157
防御127
回避175
命中177
固有能力 【コピー能力】
一般能力 【強化人間Lv5】
レベルアップした辺りで飛行MTは撤退していった。
どうもミラージュ社はこの浄水施設を放棄したみたい。
まあ、被害が凄いことになってるし仕方ないと思うよ。
『これでミラージュも少しは懲りたでしょう。ご苦労様でした』
こうしてミラージュ社への報復は見事成功した。
ミラージュ社は自らの行いを恥じて、猛省することをおすすめするよ。