可憐な少女達と紡ぐ日常   作:なかムー

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 冬の寒さも本格的になってきたこの頃、皆様大変申し訳ございませんでした!m(_ _)m

 最新話、約4ヶ月ぶりに投稿致しました! 今回はユニットストーリー3話をご提供致しますが……それと同時にオリキャラも登場致します。これが難産でして……結構原作ストーリーと組み合わせるのに苦労致しましたので遅れてしまいました!

 前置きはさておき、本編を始めましょう。それでは、どうぞ!


第3話 円盤と騎手

  レコードプレイヤーを置く場所に心当たりがあると言った胡桃とみいこの案内で一行が訪れたのは図書館裏であった。

 

 「胡桃ちゃん、だいじょーぶなの。 今なら、誰も見てないよ。」

 「オッケー! よい、しょっ……と!」

 

 そして胡桃は一つの茂みの前に立ち、みいこが彼女の前に立ち見張りの態勢になった。みいこが周囲を見渡して自分達以外誰もいない事を確認すると、胡桃はしゃがんで茂みに手を伸ばした。暫くして茂みのあった場所に何かが見えた。

 

 「えっ⁉︎ これって……階段⁉︎」

 「こんなのドラマくらいでしか見た事ないぞ?」

 

 京介や美夢達が見たのは地下に続いている階段であった。美夢は当然驚いたが、一方の京介は冷静に階段を見ながら呟いた。

 

 「よく冷静でいられますね……。 しかしなぜ植木の茂みの中に、こんなものが……。」

 「ですわね……。」

 「話しはあとあと! とにかく入って!ほら、春奈ちゃんや桜雪ちゃんも早く!」

 

 春奈と桜雪は何故そのような物があるのか疑問に思っていると、胡桃に入るよう促されて全員は階段を降りて行った。

 

 「わっ、広い……! 学院の中に、こんな場所が……!」

 「それなりの広さですわね。」

 「へっへっへー、いいでしょう? ようそこ、わたしたちの秘密の隠れ家へ!」

 

 階段を降りて暫くして一行が到着したのはスペースが広い一つの部屋であった。

 

 「高等部に上がってすぐ、みいこちゃんと見つけたんだ。 電気もちゃんと来てるんだよ!」

 

 胡桃が自慢しながら部屋の事を語った。そして語りながら電気のスイッチを押して、ちゃんと電気が通っている事を全員に証明した。

 

 「もしかしたら……ここは図書館の遺構かもしれませんね。」

 「遺構? かつて図書館だった場所、ってことだよね?」

 「そうです。有栖川学院は長い歴史の中で、施設の増改築を繰り返してきましたから。」

 「もしかして、地下書庫だったものが手違いで取り壊されないでそのまま放置したと?」

 

 春奈は先程から何故こんな所に部屋があるのかを推測を述べた。そして春奈は自分の推察を述べて、それを聞いた京介は彼女が言ったことを基に自分の推察をした。

 

 「はい。 ですが、勝手にこんな場所に入って遊んでいたなんて大問題ですっ。どうする気なんですか⁉︎」

 

 春奈は京介の意見は自分と同じだったようで肯定したが、勝手に遺構になった場所を私物化してる胡桃達に咎めた。

 

 「うへぇーっ。こうなるからイヤだったんだよー。 いいんちょに見せるの……。」

 「誰がいいんちょですかっ‼︎」

 

 こうなる事を予測してたのか胡桃は不服げにぼやいた。

 

 「ここは大切な、ふたりだけの秘密の場所だったんだよね。なのに、どうして教えてくれたの?」

 

 しかし美夢は何故胡桃達が二人しか知らない場所を自分達に案内してくれたのか尋ねた。

 

 「ん……そりゃあ、だってね?」

 「みいこたち、いつも美夢ちゃん……あとときどき京介くんにいつも助けてもらってるからその恩返しなの……。」

 

 普段から二人は美夢に世話になっているので日頃の恩返しだと言った。実はこの二人(特に胡桃)は普段からいたずらして叱られそうになった時、二人のフォローをすることが多いのである。(胡桃曰く『神対応』と言わしめるほどで彼女は美夢に頭が上がらない。)

 

 ちなみに京介は美夢ほど甘くないが、『理に適ってるなら。』という理由で適宜二人のフォローに入るのである。

 

 「私や京介くんのために?そうだったんだ……ありがとう、ふたりとも。」

 「俺はついで扱いか……。」

 

 美夢はお礼を言ったが、ついで扱いされた京介は何処か複雑そうに頭を抱えた。

 

 「むむっ……しかたありませんね。私も、鬼ではありません。このことはシスターたちに黙っておきます。」

 「ふふん! キョウ兄様を敬いなさい……まあシスター達に言う理由など私にはありませんわ。」

 

 これを見ていた二人はシスターに秘密にするようだ。しかし、春奈は渋々といった感じであるが、桜雪はドヤ顔で京介を敬意を込めながら自分からシスターに内緒するそうだ。

 

 「ホント? へっへっへー、ラッキー♪」

 「言っておきますが、今回だけ、特別ですからね!」

 「あら?何だかんだ先程の事と言い、結局甘いんですね?」

 「桜雪さん!」

 

 春奈は『今回は』見逃すようだが、そこが桜雪に『甘い』と指摘された。図星だったのか春奈は顔を赤く染めながら怒った。

 

 「(しかし地下とは言え防音性は大丈夫だろうか?一応壁は厚いみたいだけど……。)」

 

 京介は地下の軽く叩きながら考え事をした。いくら地下いえど音が漏れたら誰かにバレたらいずれ噂になって、いつかシスターの耳に届く可能性も考えているからであった。

 

 「どうしたの京介くん?」

 「ん?そろそろレコードプレイヤーを動かした方がいいんじゃないかって思ってたんだ。」

 

 京介の行動に疑問に思った美夢は彼に尋ねた。しかし京介は話題を逸らすためレコードプレイヤーの試運転をしないかと提案した。

 

 「あ、そうだったね。 今回はそれが目的でここに来てたんだからね……春奈ちゃん、そろそろ……」

 「分かりましたわ♪」

 

 京介に言われて、美夢は春奈にレコードプレイヤーの接続をするようお願いした。春奈はお待たせしましたの言わんばかりのドヤ顔で承諾した。

 

 「春奈、俺も手伝うがいいか?」

 「もちろんですわ♪」

 

 そして京介も春奈だけでは心配なのか彼女の手伝いを買って出た。春奈も笑顔で承諾したのであった。

 

 

 「ひとまずこんな感じか。」

 「すみません京介さん。私が足を引っ張ってしまって……」

 「いや大丈夫だ。それにお前も勉強になっただろ?」

 「……それもそうですわね。」

 

 数分後、無事レコードプレイヤーの接続をしたが春奈は申し訳なさそうに呟いた。春奈は接続中に差し込む所を間違えるウッカリを三〜四回したので、結局は京介が最後まで接続をしたのであった。

 

 「それじゃあ早速動かそー!」

 「オーなの!」

 

 レコードプレイヤーの接続を終えるところを見た胡桃とみいこは早く動かす事を催促してきた。そして待ちきれなかったのかみいこはプレイヤーのスイッチを入れようと手を伸ばした。

 

 「あ、いけませんみいこさん! 精密機械なのですから、迂闊に触ったりしたら、大変な事になりますよ!」

 

 しかしみいこの行動を見た春奈は慌てて制止した。

 

 「大変なこと、って?」

 「それは……たとえば、そのぅ……ば、爆発する……とか。」

 「「「爆発⁉︎」」」

 

 みいこは大変な事が何なのか尋ねると春奈は言葉が出なかったのか咄嗟に出た言葉が『爆発』であった。それを聞いた京介と桜雪以外は驚いた。

 

 「お前らー?このような類いの機械はボタンを押したくらいじゃ爆発はしないからな?」

 「キョウ兄様、皆さん聞いてませんわ。」

 

 しかし京介に精密機械の指摘したが、桜雪の言う通り彼女達は聞く耳を持たなかった。

 

 「料理人の方々は日々、そんな危険と戦いながらおいしい料理をくださっているということですね。」

 「そうだね。これからは食前のお祈りのとき、忘れずに感謝を捧げるようにしなくちゃ。」

 「「うんうん。」」

 

 その後はレコードプレーヤーから何故か電子レンジの話しになってそこから『料理をしてる人達は大変ですね』と感じたようで、話しがだんだんとズレていった。

 

 「……納得してる所悪いが、早く動かさないか? この調子だと日が沈むぞ?」

 「それもそうですわね。 さて、準備も終わりました。あとは、レコード盤の溝に針を落とすだけですわね。」

 

 それを見兼ねた京介は咳払いして早くレコードプレーヤーを動かす事を提案した。それを聞いた春奈は慣れた手つきでレコード盤の溝に針を落とした。

 

 「ねえ……。それ、本当に大丈夫? 爆発……しない?」

 「どのみち、ここまできてしまった以上、後には引けません。」

 「(結局勘違いしたまま話しが進んでしまいましたわ……。)」

 

 胡桃は本気で爆発すると思い込んでおり心配しながらレコードプレーヤーを見たが春奈がズレた弁明をしながら胡桃を勇気づけた。

 

 しかしその二人のやりとりを見た桜雪は心の中で呆れたのは言うまでもない。

 

 「いきますよ! ……3、2、1……! 離れて‼︎ 伏せて‼︎」

 「「「きゃーーーーーっ‼︎」」」

 

 そして春奈はカウントダウンをしながらレコードプレーヤーの電源スイッチを押した。それと同時に京介と桜雪以外の全員はその場で伏せた。しかし……

 

 『…………?』

 

 爆発はおろか音すら出なかった。もちろん全員はその場で頭に疑問符を浮かべながら首を傾げた。

 

 「アレレ?」

 「音が鳴らないの?」

 「おかしいですわね……配線を間違えたのでしょうか?」

 「いや、配線自体はこれで合ってる。」

 

 音が鳴らないことに疑問に思った春奈は配線ミスを疑ったが、京介は問題無いと告げた。

 

 「なら壊れてたのかな?」

 「多分それですわ。 見た所何年も動かしてないようですし、中が壊れててもおかしくないですわ。」

 

 どうやら動かなかった原因はプレイヤーの方であった。桜雪の冷たい意見を聞いた美夢はショックを受けた。

 

 「(いけるか……。)……胡桃、少しばかし手伝ってほしい事がある。」

 

 そんな美夢を見兼ねた京介は自分の腕時計を見て時間を確認した。どうやら希望が見えたようで、胡桃に自分を手伝うようお願いした。

 

 「えぇっーと、京介くんが直すの?」

 「いや、俺じゃない。俺以上に機械について遥かに詳しいヤツに心当たりがある。 お前の案内の元、ソイツを連れて来る。そして修理出来るか頼んでみる。」

 

 どうやら機械に詳しい人物に心当たりがあるようでその人物を此処に連れて来るそうだ。その手伝いというのは案内役の事であると窺える。しかし胡桃に一つ懸念点があった……。

 

 「でもこの部屋の事が……。」

 「それなら大丈夫だ。俺の口添えで黙っててくれるよう頼んでおくから。」

 

 今日まで誰にも言わなかった部屋の存在を知られてしまう事であったが、京介の方で手を打っておくと宣言した。それを聞いた胡桃は『問題無いよ』と言って承諾したのだった。

 

 そして胡桃の合意を得た京介は彼女達を引き連れて部屋を出た。そして二人が部屋を出て数十分……

 

 「こっちだ。あと足元に気をつけろ。」

 「全く、突然呼ばれたから何かと思えば修理とは……。 しかしこの学院にこんな場所があったとは思いもしなかったよ。」

 「俺もこの場所を知ったのは数十分前だ、胡桃とみいこが見つけたそうだ。」

 「えっへっへっー!」

 「確かに彼女達(このふたり)ならやりかねないなぁ……。」

 

 入り口の方から三人分の声がした。その内二人は京介と胡桃の声だが、内一人は聞き慣れない声であった。どうやら先程京介の言った『機械に詳しい人物』である事が分かった。

 

 声が聞こえて間もなくして胡桃、京介の順で部屋に入ってきた。そして二人が入ってきた後にまた一人部屋に入ってきた。

 

 その人物は京介と同じ藍色の学ランを着ており茶髪を少しボサボサ気味、黒縁眼鏡をかけた一人の少年であった。

 

 「確か貴方は…衛宮(えみや) 晴也(はるや)さん?」

 「その声は確か春日さん? それに……あまり見ない組み合わせだね。」

 

 眼鏡をかけた少年…衛宮(えみや) 晴也(はるや)は春奈を見かけると周囲を見渡して普段見かけない組み合わせに対して疑問に思ったようだ。

 

 ちなみにこの衛宮 晴也…晴也は京介達とは同級生で彼女達とはクラスメイトの真柄である。

 

 「まあそこは今後事情を説明する……ハル、お前にこのレコードプレイヤーの修理を頼みたいんだが、お願いできるか?」

 「さっき言ってた修理してほしいのってコレの事かい? 分かった、やれるだけやってみよう。」

 

 京介が晴也にプレイヤーの修理をお願いした。すると二つ返事ですぐ了承した。ちなみに京介は晴也の事を『ハル』と呼んでいるあたり、二人は親しい間柄であるのが窺える。

 

 「すまないが白鳥さん、工具はあるかい? ドライバーとペンチがあれば確かめる事ができるけど……。」

 「ゴメーン、此処に工具類は無いんだぁ……。」

 

 レコードプレイヤーの修理をしようとプレイヤーの周囲をじっくり見てた晴也は胡桃に工具は無いかと尋ねた。しかし胡桃はバツが悪そうに無いと呟いた。

 

 「フッ、そんな事だろうと思って……」

 『?』

 

 不敵な笑みを浮かべた京介が学ランのジッパーを下ろした。

 

 「俺が密かに用意しておいた。」

 「何故持ち歩いているのですか‼︎ それ以前にその工具は何処から調達してきたのですか⁉︎」

 

 学ランの前を開けると懐にドライバーやペンチといった工具が仕込まれていた。もちろん春奈はつかさずツッコミを入れた。

 

 「さっきの捨てる側のリストに工具箱を見かけてな……掃除中にコッソリと中を確認したらドライバーとかが入ってた。万が一にと思って必要最低限の工具を拝借したわけだ。」

 「抜け目ないですわね……それにシスターにバレたらどうするのですか?」

 「大丈夫、リストには工具箱しか書かれてなかったから。それに工具箱の蓋が錆び付いてたから業者も引き取る時に中身までは確認までしないさ。」

 「だといいんですが……。」

 

 『ちなみにコレ内緒ネ。』と言って京介は春奈に口止めをお願いした。しかしこの際文句を言っても仕方ないので春奈は呆れながらだが承諾した。

 

 その後は工具一式を晴也に渡した。それを受け取った晴也はプレイヤーのネジにドライバーを入れて中を開けて確認したのであった。

 

 そこから数分して中の機械を確認した晴也はネジにドライバーを入れたが、数分経って今度はネジを閉めたのだった。

 

 「OK、中の部品が緩くなってただけだよ。大丈夫、もう直したから。」

 

 どうやら簡単に直せる範囲であったためすぐに修理が終わってレコードプレーヤーのコードをコンセントを入れた。その言葉に全員は電源のランプが点いているのを確認した。

 

 「やったぁー! これでやっと聴けるよぉ!」

 「待ちくたびれたの!」

 

 レコードプレイヤーが直った事に胡桃とみいこは歓喜した。音楽を聴く事になったのにまさかのアクシデントが発生したので喜ぶのは無理も無いが。

 

 そして晴也はそのままレコードプレイヤーの電源を点けた。するとプレイヤーから音楽が流れてきた。

 

 「よかった、音楽はちゃんと鳴ってます……!」

 「忠告したぞ、爆発はしないって。」

 「うっ……!」

 

 春奈はちゃんと音楽が流れてきた事に安堵したが、京介に先程忠告された事に対して恥ずかしさで顔を赤く染めた。

 

 「でもこれ、なんの音楽かな? 音楽の授業で聞くのと、全然違う気がする……」

 

 しかしそれを尻目にみいこはプレイヤーから流れてくる音楽に聞き覚えがないのか頭に疑問符を浮かべて首を傾げた。

 

 「あっ、私……この曲、知ってる。」

 「知っているんですか?」

 「うん。 これは昔の「歌謡曲」だよ。私のおじい様が好きで……。小さいは、よく一緒に歌ったりしてたんだ。」

 

 美夢が言うにはどうやら歌謡曲のようで、質問をした桜雪も『なるほど……』と頷いた。

 

 「この際だ、試しに歌ってみたらどうだ?」

 「えっ、いいの?」

 「構わんよ。 なぁ皆んな?」

 

 京介は実際に歌ってみたらと提案してきた。それには思わず美夢は聞き返したが、京介も構わないそうで、美夢以外に『いいか?』と尋ねたが、全員首を縦に振った。

 

 そしてプレイヤーから流れてくる音楽に合わせて美夢は歌を歌った。京介達は静かに美夢の歌声を聞いたが春奈は絶賛しながら美夢を褒め讃えていた。そして美夢の歌につられたのか胡桃とみいこも踊り始めた。

 

 そして暫くして……

 

 「楽しかったの〜!」

 「うん。私も楽しかった!」

 

 美夢が歌い終えた直後にみいこが開口一番に楽しかったと言った。当然美夢も何処か嬉しそうな表情をしていた。

 

 「そういえば春奈ちゃん、私の知ってる曲をたくさんかけてくれたけど……私、話したことあったかな?」

 

 美夢は何か思ったのか、自分が歌っている最中に春奈がレコードを替えたりしていたのだが、全部美夢が知っている曲であったが彼女は話した記憶は無いと指摘してきた。

 

 「いえ、あれは単なる当てずっぽうなんです。 美夢さんがそちらの方面にお詳しいとおっしゃったので、同じようなジャケットや年代の曲を選んだだけで……。」

 

 しかし春奈の方は美夢に合わせてレコードの曲を憶測で替えていたのであった。

 

 「へぇーっ、何かすごーい。アレみたいだね、他校の子たちがやってるD……D……。」

 「DJの事かい?」

 「そう! DJ‼︎」

 「まあDJ活動は世界で流行ってるからね。」

 

 そんな春奈の行動を見た胡桃は春奈の行動を見て何かを思い出したのか言いかけたが、途中で言葉が出なかった。しかし隣りにいた晴也の助力で今世界で話題になっている『DJ』である事を思い出した。

 

 「DJ春奈ちゃん? カッコいいの!」

 「私がDJ⁉︎ そ、そんな大げさな。この程度のことは、ほんのたしなみです。……ふふっ♪」

 

 みいこに褒められた春奈は謙遜したが満更でもなく、何処か嬉しそうだった。しかし全員に見られてるのを思い出したのか一回咳払いした。

 

 「……しかし、それはそれで、別の問題が出てきますね。みなさん、校則の第87条を覚えていますか?」

 「そんなのわざわざおぼえてるの、いいんちょか京介くんか桜雪ちゃんくらいだよ……。」

 「仕方ないよ、有栖川(ウチ)は他校と違って色々と厳しいからね。」

 

 しかしそれとは別に有栖川の校則という問題が発生したようだ。しかし校則に苦言を呈した胡桃だったが、晴也は苦笑いしながら校則の厳しさに対して愚痴を入れた。

 

 そもそも有栖川学院は伝統ある学校のためか、校則や規則が他校より多いのは無理もないが。ちなみに共学になる以前から校則は多かったのはまた別の話になる。

 

 「有栖川学院高等部第87条! 風紀紊乱(びんらん)はなはだしき音楽イベントおよび、それに類する場所への出入りを禁ず!……私たちが行なったのは、限りなくこれに近いです。シスターに見つかれば、罰は免れないでしょう。」

 

 先程の行為が校則違反に入ると春奈は指摘してきた。いくら世界規模で流行っているとはいえ校則違反に該当しているからだ。

 

 「えぇ〜? じゃあ、もうDJをやってくれないの?春奈ちゃんのケチぃ……。」

 「ケチとはなんですかっ! 決まりはきまりです。私には、どうにもできません!」

 

 みいこは頬を膨らませながら文句を言ったが、自分だけではどうにもならないと判断した春奈に一蹴されてしまった。

 

 「(……そっか、享楽にふけるのは悪いことだって、シスターはいつもおっしゃってるもんね……仕方ない、のかな……?)」

 

 美夢はシスターに言われた事を思い出したのか仕方ないと割り切っているようだが、何処か複雑そうにしていた。それを見ていた京介は無言で美夢の事を見ていた。




 皆さま、ここまで読んでくれてありがとうございます!こんな拙作読んでくれるだけで感謝感激です!

 今回はLyrical Lilyのユニットストーリーの3話を基準とした話しになっております。

 京介「今回はオリキャラを出すから遅れたんだっけ?」

 そう。今作は基本原作に沿って話しを進めてるからなるべく矛盾が無いように慎重に執筆してたからね。それで遅くなっちゃった……。

 晴也「じゃあ僕も次話以降から出るわけだね。」

 そうだね。ちなみに今作の設定として、作中にも言ったように全員同じクラスになってるよ。

 京介・晴也「なるほど……。」

 あと今回のサブタイは今作で初めてDJに触れたためそれにちなんだ題名にしました。

 DJ→ Disc Jockey
 Disc→日本語で『円盤』
 Jockey→日本語で『騎手』

 ……にちなんで『円盤と騎手』にしました。

 京介「一種の言葉遊びだな」

 そういう事。……さて、長々と話しをここまでにして次回の予告をしようか。次回は美夢の生誕記念回にしようかなって考えてるよ。

 美夢「私の⁉︎でもいいんですか……?」

 いいんだよ。でも今はBanG Dream!を執筆してるのと、とある作家さんの合同小説に出す話しも執筆中だから遅れるかもだけど必ず投稿するよ、メインヒロインだからね。

 美夢「ありがとうございます!」

 京介「話しがまとまったな。じゃあ今回は終わりにするか。」

 晴也「そうだね。それじゃあ……」

 京介・晴也・美夢「次回もお楽しみに(!)」

 ※今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。最後に今回出てきたオリキャラのプロフィールを掲載致しますので最後までお付き合いいただきますようよろしくお願いします。

【名前】衛宮(えみや) 晴也(はるや)
【性別】男 【年齢】15 【誕生日】2月21日
【学年】高校一年生
【性格】冷静で温和な性格
【学校】有栖川学院
【身長】167cm 【体重】57kg
【血液型】A型
【容姿】『Fate/Apocrypha』のカウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニアを少し背を低くした感じ
【一人称】僕
【イメージCV】小林 祐介(セリフのイメージは容姿と同じく『Fate/Apocrypha』のカウレスだが、口調は穏やか)
【概要】
 基本的に人懐っこく誰に対しても友好的であるが、それとは裏腹に明晰な頭脳を持ち合わせている。その一方で、芯はとても強く一度決めた事や、自分の信念は決して曲げないという確固たる意思の強さがある。その点は京介も高く評価してる。

 両親はロボット工学で有名な科学者であるためか、理工学においては天才的なところがある。英才教育……というわけではなく、大半は独学である。

 自分でも自負するほどのアニメオタクであり、特にロボットアニメが大好き。将来の夢は両親と同じロボット工学の科学者であるが、本人曰く『アニメのようなカッコイイロボットを作りたいからこの道を目指す。』との事である。

 勉強面は前述の通り頭脳明晰だが、逆に運動が苦手。特技としては自分の頭脳を活かして、機械の修理や製作が得意。本人曰く簡単な物なら数分で出来るらしい。ちなみにこの才能に目をつけた胡桃は自分のイタズラに使えると画策してるが、京介は胡桃の思惑にすぐに気づいて彼女が事を起こさないよう常に目を光らせている。

 京介とは中等部一年の時に同じクラスの時に意気投合した事がキッカケに親友になる。そこから彼から『ハル』と呼ばれている。美夢も京介と同じくクラスメイトのため、京介を介して友達になる。なお、桜雪の事も知っており、春奈達とも顔見知りである。

 ちなみに名前の由来はコナミのアクションゲーム『メタルギア』シリーズのメインキャラの『オタコン』こと『ハル・エメリッヒ』のオマージュから。
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