可憐な少女達と紡ぐ日常   作:なかムー

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 皆様、お待たせしました! 今回は最新話をお送りします

 今回は中盤から新登場のオリキャラを出します。後書きにキャラ紹介に記載しますので、把握の程、よろしくお願いします

 次回は投稿時期が夏という事で、水着回をお送りしたいなと思います!

 それでは、どうぞ!

 


第5話 覚悟と表明

 「美夢さん、本気でおっしゃってるんですか? あの地下室で、またあんな遊びがしたいと?」

 

 春奈は美夢に対して、この前地下室で行なった事をまたやりたいのか問いただしてきた

 

 「うん。 好きな音楽をかけて、歌ったり、踊ったり……あのとき、私、自由な気持ちになれたの。あれで終わりにしたくない」

 

 しかし美夢は引き下がらず、自分の思っている事を口にした

 

 「……キョウ兄様、美夢さんを止めなくてよろしいのでしょうか?」

 

 すると桜雪は美夢の(下手すれば)校則違反に対して何も言及しない京介に詰め寄った。それもそうだ、元を正せば京介も美夢に『呼ばれた』側ではなく『呼んだ』側であるからだ。桜雪は自分の兄が後者の方にいるのか理解出来なかったようだ

 

 「いや、止めない。何故なら美夢が真っ先に声を掛けてきたのは俺だからだ」

 「「ハイ?」」

 

 そして京介の口からとんでもない言葉が出た。これには思わず桜雪と春奈は聞き返してしまった

 

 「みいこは美夢ちゃんのお歌、もっと聞きたい!」

 「ん〜……正直に言えば、わたしももっと遊びたいな。 せっかくあんな面白いもの見つけたんだし」

 「僕は……あのプレーヤーが気になる所だから、どちらかというと賛成だね」

 

 しかしそれを尻目にみいこと胡桃は賛成してくれた。晴也も賛成はしているようだが、あくまでもレコードプレーヤーに対して好奇心を抱いているからである

 

 「……私は……賛成できません」

 「私もです」

 

 みいこ達は賛成してくれたが、春奈と桜雪は反対してきた

 

 「言うと思った。やーっぱ、いいんちょと桜雪ちゃんだな〜」

 「誰がいいんちょですか! 私は風紀委員ですっ!」

 

 胡桃はやはりと言わんばかりに呟いたが、春奈に怒鳴られてしまった

 

 「……分かっているんですか?これは、今までのイタズラとはわけが違うんですよ?」

 

 今いる場所を思い出した春奈は仕切り直すように一度咳払いして美夢に問いただしてきた

 

 「うーん、シスターたちは、なぜそこまでして、音楽を楽しむことを禁止しようとするのかな……?」

 「音楽というよりは、それを取り巻く環境が問題なのではないでしょうか。ほら、そのう……世間のクラブやパーティでは危険や悪徳がはこびっているというでしょう?」

 「あー、悪影響になるって事?」

 

 確かに音楽を行なう所は美夢達にも馴染みのあるクラシックやオーケストラがあるが、春奈の言う通りクラブで行われる音楽は独特の雰囲気がある

 

 紳士淑女が集まる有栖川において、そういったものは生徒にとっては悪影響になるのではないかと京介は推測した。春奈も京介の推測通りなのか無言で頷いた。

 

 「アクトクって、悪いこと? ……なにが悪いことなの?」 

 「なにがって……わ、私の口からはとても言えるような事ではありませんっ」

 

 此処でみいこが首を傾げながら素朴な疑問をぶつけてきたが、春奈は何処かぎこちないがはぐらかされてしまった

 

 「ちなみにみいこ……悪徳っていうのは簡単に説明すると、道徳に背いた行為って意味で、端的に言うと卑怯な事や悪い事に関わる事を指してるんだ」

 

 みいこが『悪徳』の意味を理解できてなかったのか、京介は大まかに『悪徳』の意味を軽く説明した。それを聞いたみいこはもちろん、美夢や胡桃、春奈までも納得しながら相槌をついた

 

 「……その反応からして、春奈ちゃんもよく知らなかったんじゃないの?」

 

 それに何か気づいた胡桃は春奈の仕草について指摘した

 

 「うっ。……今はそんな話をしているんじゃありません。地下室でのことを知れば、シスターは私たちを、俗世の悪とみなすでしょう」

 

 胡桃の指摘に図星だったようでぐうの音も出なかった春奈は、一度咳払いして話を無理矢理戻した

 

 「美夢さん、それと京介さん。 ……貴女達に、その覚悟がおありですか?」

 

 そして春奈は真剣な表情で美夢と京介を見た。この二人は言わば発起人に加えて校則違反を覚悟してまでやるのか、春奈なりに試しているようだ

 

 「私は……」

 「俺は…‥」

 

 美夢と京介は春奈に覚悟を問われた。そして暫し考えた。そして……

 

 「私は……それでも、やってみたい。自分の気持ちに、嘘はつきたくない」

 「俺も似たり寄ったり、だ」

 

 それでもやりたいと決意表明をした。その答えを聞いた桜雪と春奈は一息ついた

 

 「それでしたら私も協力せざるを得ませんわ」

 「桜雪ちゃん、完全に手のひら返してるよー……」

 

 先程まで反対意見を出した桜雪は自ら進んで協力すると言ってきた。しかし異様な早さで手のひら返しをしたため胡桃は呆れていた

 

 「……わかりました。そこまでおっしゃるなら、これ以上止めはしません。私も最後までおつきあいします」

 「えっ……春奈ちゃんも?」

 

 春奈も元から二人を試すために問いかけたため、これ以上追求せずに美夢達に協力する事となった

 

 「ええ。貴重な機材を、思う存分いじりまわ……もとい、問題児二人に管理されるわけにはいきませんから。中等部2年のときのこと、覚えていますか? 貴女達と来たら、こともあろうにグランドピアノを……」

 「うへ〜。それはもう時効だって〜!」

 「(それより今何か言いかけなかった……?)」

 

 どうやら機材の管理を自分から申し出たようだ。途中胡桃達の過去に行なったイタズラを咎めたように、胡桃達に任せるのは不安と感じたようだ。しかし晴也は春奈が何か言い出したのを聞き逃さなかったが、追求はせずにそのまま留めた

 

 「美夢ちゃん、次はいつ、DJするの?」

 「え? そうだね、うーん……「今日はどうだ?」…今日、そうだね。うん。これから……なんて、どうかな?」

 

 みいこは次にDJをするのか美夢に尋ねた。美夢はそこまで考えてなかったのかいつにするか悩んだが、途中京介の助け船で今日行なう事となった

 

 それを聞いた全員は断る理由もなく、そのまま誰にも気づかれないように図書室を出て地下室まで向かう事となった

 


 

 「……みんな、誰も来てない?」

 「嗚呼、大丈夫だ」

 

 ところ変わって図書館裏。地下室に行くために此処にいるのだが、その地下室に行く階段が、此処図書館裏にある茂みの中にあるため此処にいる全員以外に見られないようにするため、京介達も見張っていた

 

 「それじゃあ行くよ……?」

 

 誰も来てない事を確認した胡桃が茂みに手を伸ばした。しかし……

 

 「貴女達、此処で何をやってるのかしら?」

 

 その瞬間、誰かに声を掛けられた。しかも茂みを開ける一歩手前の状態という最悪のタイミングである

 

 此処にいる誰もが『シスター⁉︎』と考えてたが、全員が声のした方向を向くと、そこには一人の生徒が腕を組んで此方を見ていた。その生徒は金髪で毛先がウェーブがかっており左右の横髪に黒いリボンを留めている少女であった

 

 「やあ咲恋(されん)、ごきげんよう。今日もいい天気だね」

 「何アンタが『ごきげんよう』って言ってんのよ。全員似合ってないわよ」

 

 京介は咄嗟に目の前の金髪少女…香月(こうづき) 咲恋(されん)に対して挨拶して地下室の階段を悟られないようにしたが、『似合わない』と呆れながら即座に一蹴されてしまった

 

 「……それに、何故胡桃ちゃんは茂みに手を伸ばしてるのかしら?」

 「こ、コレは……ハンカチ落としちゃったの!」

 

 咲恋はそれを尻目に、一呼吸おいて茂みに手を伸ばしてる胡桃の行動について尋ねた。すると胡桃は階段の事がバレないよう咄嗟に嘘をついた

 

 「……嘘ね。目が泳いでるわ」

 「うぅ……」

 

 しかし、この時胡桃の目が泳いでいたためか、咲恋に瞬時に嘘がバレてしまった

 

 「(……仕方ない、此処は意を決するしかない)」

 

 言い逃れをするのは無理だと判断した京介は茂みに手を伸ばしてそのまま上に引き上げた。そして地下室の階段が露わになった

 

 「えっ⁉︎何、階段?なんでこんなものが「二人とも、咲恋を確保だ」えっ、何⁉︎」

 

 当然咲恋は驚きの声を隠さなかった。その隙をついて京介は桜雪と春奈に咲恋の身柄を拘束するよう指示を出した

 

 桜雪が咲恋の右腕、春奈が左腕を抑えた事を確認した京介は全員地下室に行くよう指示を出したのだった

 

 「まさかこんな所にこんな場所があったなんて思いもしなかったわ……」

 「誰もがそういうリアクションをとるよ」

 

 そして地下室の部屋に到着して咲恋は周囲を見渡しながら呟いた。そして咲恋の身柄が拘束されたままであったので、拘束を解くよう指示して近くにあった椅子に咲恋を座らせるのであった

 

 「それで?あたしをこんな所に連れ去るなんてどんな事情なのよ?」

 

 怒りを含んだ声を上げながら京介をジト目で見てくる咲恋であった。それもそうだ、何も事情せずこんな所まで連れてこられるのも無理は無い

 

 「……あー、分かった。話すよ、分かる範囲で全部」

 

 一度美夢達とアイコンタクトをとった京介は何故そんな事をしたのか咲恋に事情を全て話した

 

 「……そうだったの、大方アンタの言う事は理解出来たわ」

 

 事情を理解した咲恋は足を組んでため息をついた

 

 「頼む!幼馴染のよしみで此処は見逃してくれ!咲恋!さっちゃん!」

 「分かった!分かったからそんなに頭下げないで!」

 

 そして京介は咲恋に土下座しながら今回の一件を見逃してくれと許しを請う。しかし咲恋は頭を上げるよう京介を諭した

 

 ちなみに咲恋と京介は幼馴染で、小学生からの付き合いなのである。長い付き合いからなのか、少なからず情があるようで見逃してもらえた

 

 「事情は後で聞くとして……仕方ないから見逃してあげるわ。」

 「ありがとう咲れ「ただし!」な、なんだ……?」

 「デート1回、それで口止めしてあげるわ!」

 「……分かった、それで手を打とう」

 

 見逃すかわりとして咲恋はデートをするよう京介に申し出た。京介の方も見逃してくれるならありがたいと感じたからか、咲恋の要求を呑む事にした。

 

 「あのお二人とも!そろそろ本題に入りたいのですが……?」

 「「あっ、そうだった(わ)」」

 「忘れないでください!」

 

 しかし、春奈に話の論点がズレている事に指摘されたため、本題であるDJに戻る事となった。

 

 

 その後は春奈と晴也がケーブルをアンプとスピーカーの接続したり、ターンテーブルにミキサーを連結させる事数分後、無事準備を終えてDJを始めた。

 

 準備の際、晴也の機械の知識が豊富であった事に加えて、春奈が機材の予習をしていたので予想以上に準備を早く済ませて多く歌を歌う事が出来た。その際、胡桃は春奈に対して一番乗り気であった事を揶揄われたのはまた別の話である

 

 「……ふう。今日もたくさん歌っちゃった。みいこちゃん、胡桃ちゃん。コーラス入れてくれてありがとう。ふたりともすごく上手だね!」

 

 そして歌い終えた美夢の口から出た第一声は、その時の余韻に加えて一緒に歌ってくれたみいこと胡桃に対しての賛美であった

 

 「えへっ、みいこ、前から美夢ちゃんとお歌をうたってみたかったの」

 「わたもわたしも〜」

 

 みいこも胡桃も、美夢と前々から歌いたかったようなのか、一緒に出来た事に対して笑顔で返してくれた

 

 「いいぞ、みんな。上手く歌えてたよ」

 

 美夢達の歌を見学してた京介は、歌い終えた時に拍手をしながら美夢達を褒めていた

 

 「素晴らしい音楽と、みなさんの歌声に包まれて……私も、まるで夢の中にいるようでした。これが背徳……禁断の果実の味なんですね。なんて甘美なのでしょう……」

 「えっ、急にどうしたの、春奈ちゃん……」

 

 一方、春奈はDJをやった事による余韻に浸っていた。その光景を見た胡桃にドン引きされるのは言うまでもなかった

 

 「……こほんっ。それはそうと……私、ひとつ気になった事があります」

 「なぁに?」

 

 周り…特に胡桃の視線を察知してか、春奈は一度咳払いをして気になるがあるようだ

 

 「この集いをこれからも続けていくと決めた以上、私はDJとして、全員を楽しませる義務があります」

 「おぉー……その気になってる……」

 「何だかんだで春奈ちゃんが一番楽しそうね……」

 「そこはわたしも同感だよ……」

 

 春奈口のから語ったのはDJとしての責務であった。それを聞いたみいこと咲恋と胡桃は呆れながら聞いていた

 

 「ですが、ここにあるレコードは古いものばかりですし、みいこさんや胡桃さんの好きな曲もありません。より充実した集い……DJパーティを行なうためにはもっと多くの音源を手に入れなくては!」

 

 美夢の、そして果てはみいこと胡桃の好きな曲に合わせてレコードを揃える事を宣言した

 

 「え……。それ、わたしたちのため……ってこと?」

 「うん? なにを驚いているんですか。私たちはお友達なのですから、そのくらい当然です」

 

 しかしこれが本当の事か胡桃はおそるおそる春奈に確認を取るが、当の本人は首を傾げながら当然の事と言わんばかりの表情をしていた

 

 「春奈ちゃん……! その考え、とっても素敵だと思う。でも、どうやって曲を増やすの?」

 

 美夢は春奈の考えに関心したが、逆にどうやって曲を増やすのか尋ねた

 

 「ふふふ。そこは抜かりありません。父がレコードをどこで購入しているか、調べてみたのです。 それで分かったのですが、街には、レコードを専門で取り扱っているお店があるとか……!」

 

 美夢の問いに答えるかのように春奈はドヤ顔をしながらレコードの購入先の説明をした。

 

 「そこまで調べてたんだ……」

 「それならパパとママにお願いするのは……「ええ。秘密の集いに使うものですから、大人の方に手伝ってもらうわけには参りません」なのー……」

 

 春奈の説明を聞いた晴也は、彼女の勉強熱心な所に関心しながら頷いていた。それに対しみいこは両親に頼んでレコードを取り寄せる事を提案したが、春奈が途中割り込んできて、此処にいる全員の秘密だと言う事で止められてしまった

 

 「そうなるとやはり……」

 「流石京介さん、察しが早いですわ!」

 

 一方、全てを理解できた京介は、春奈に理解が早いと褒められる。それと同時に春奈は言いたい事があるのか、一度咳払いをした

 

 「私だけで、お買い物に行くのです!」

 「「「ええええ〜〜〜〜っ⁉︎」」」

 「マジで言ってるの……?」

 「「どうやら本気みたい ですわね/だよ/ね……」」

 

 此処いる全員で街までレコードを買いに行く事を提案するのであった。それを聞いた美夢達は驚きの声を上げたが、京介は呆れながら呟いて、桜雪達は何処か心配そうな目をしていた……

 




 まずは最新話の読了とお気に入り登録をしてくれた皆様、ありがとうございます。こんな拙作にお付き合いいただいた事に感謝感激です。

 今回はユニットストーリー5話を基にしたお話となっております

 前書きでお伝えした通り、次回は水着回(しかも夏を目処に)を投稿予定となっております。

 それでは、次回をお楽しみに!

 ※今回登場したオリキャラのプロフィールを掲載致しますので最後までお付き合いいただきますようよろしくお願いします。

【名前】香月(こうづき) 咲恋(されん)
【性別】女 【年齢】16 【誕生日】10月4日
【学年】1年生
【性格】勝ち気かつ活動的な性格で、負けず嫌い
【学校】有栖川学院
【身長】156cm 【体重】43kg
【血液型】A型
【容姿】『プリンセスコネクト!Re:Dive』のサレン
【一人称】あたし
【イメージCV】堀江 由衣(セリフイメージは容姿と同じく『プリンセスコネクト!Re:Dive』のサレン)
【概要】
 基本的には勝ち気で活動的だが、何事も「エレガント」にこなすことを信条としており、合理主義で努力家で克己心が強く、後ろめたいことを嫌う清廉潔白なところがある。

 幼い頃は貧乏だったが、現在は父親の事業が成功している。しかし貧乏性が抜けておらず金にシビアで節約することにうるさい一面がある。だけど必要性を感じれば出費は惜しまない質で、自分に厳しく他人に甘いところもある。

 あとは面倒見がいい部分もあり、世話焼きな一面と子供好きで、子供たちの安全と幸せを願っている面も持ち合わせている。

 父親が事業に成功してからは、父親の指導の元、学校の勉学の傍、商売の勉強に取り組んでいる。そのおかげか、若いながら商才がある。もちろん学業は優秀である。

 京介とは小学生からの幼馴染で、桜雪とも交流がある
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