今回は前回の続きでプールデートの後編となります。しかし投稿日は秋真っ只中であると思いますが、仕事の忙しさと新作の執筆と先日体調不良で遅れてしまったのが原因である事をあらかじめお伝えします、誠に申し訳ございませんm(_ _)m
あと、今回はラブシーンも多少含まれておりますので、ブラックコーヒーを用意してから読む事を推奨します。
それでは、どうぞ。
※前回も告知した通り、今回も『咲野 皐月』様考案のキャラがオリジナルキャラとして登場します事をお伝えします。
「まずは何処から行く?」
「そうだな……」
京介と美夢は何処に行こうか辺りを見渡した。周りには人、人、人……とどの施設も混雑していた。それもそのはず、今は休日なので、2人以外にも客がいるのだから当然である
「此処は最初にウォータースライダー……と行きたいが、今は混んでるな。初っ端から2時間待ちは流石に堪えるぞ」
「此処の名物だから仕方ないよ」
まずはプールの定番であるウォータースライダーから行こうとしたが、すでに行列が出来ていた。最後尾で待機している係員の持ってる看板には『2時間待ち』と書かれていて、流石に効率的では無いので一旦断念する事となった
「なら流れるプールはどうかな?今はそんなに人はいないよ」
更に辺りを見渡していた美夢は流れるプールへと指差す。すると利用客もそんなにいなかった
「確かに
「うん!」
後の事を考えると、序盤で体力を使わずに温存した方がいいと考えたからか、まず最初の目的地を流れるプールに決めたのであった。すると京介は美夢の手を引いて流れるプールに向かうのであった
「しかしホント空いてるなぁ……ウォータースライダーに目が行きがちだったのが幸いだな」
「でも私はこれでも充分楽しいよ」
流れるプールに着くや否や、2人は軽く準備体操をしたからプールに入った。そしてプールの流れに乗るように2人はそのままで泳いだり、時折体を空の方に向けて青天井の状態で泳いだりして楽しんだ。本来なら浮き輪やゴムボートを借りてもよかったが、美夢が「肌で感じた方が楽しいよ?」と勧めたので、そのままの状態で流れるプールを楽しむ事となったのである
「しかし最初からこういう状態で楽しむのも悪くないな。言葉通りに羽を伸ばせるからな」
「うん!泳ぐのは楽しいよ」
「そういえば水泳を習ってたんだったな……」
京介は周りを確認すると、腕を大きく広げて伸びをして流れるプールの楽しさを改めて実感した。すると美夢も京介の言う事に同意しながら嬉しそうに目を輝かせた。その状態の美夢を見た京介は美夢が水泳を習っていたのを思い出した。その名残であると推測した
「なら今度一緒に温水プールにでも行って水泳をしないか?」
「ホントに⁉︎うん、いいよ!でも、負けないよ?」
「勝負事か?いいぜ、挑戦するよ」
そして京介は今度温水プールで水泳に行く約束を取り繕った。美夢も水泳をやってる血が騒いだのか水泳勝負前提で話を進めた。すると京介もそれに乗っかる形で美夢の話に賛同した
少しだけ堪能した後は、休憩を取る形で流れるプールから出てその場を後にするのであった────
「さて、次は何処に行こうか……」
流れるプールを後にした京介達は一度荷物を置いた場所に戻って、美夢の体をタオルで拭きながら次に何処に行くか考えていた。すると……
『ハッピー・ウォーター・パークをお楽しみのお客様にご案内です。ただいまより、水鉄砲チームバトルイベントの第1部参加受付を開始いたします────』
ちょうどその時、パーク内で行われるであろうイベントの告知の放送が来たのだった
「面白そうだね」
「嗚呼。でも2人しかいないのが残念だ」
面白そうなイベントだとは思いつつも、残念な事に人数不足が原因で参加を断念せざるを得なかった
「もし此処に胡桃ちゃんやみいこちゃんがいたら話は別だったね」
「嗚呼。何なら、まずみいこが『水鉄砲チームバトル⁉︎ とても面白そうなのー!』って言って真っ先に食いついてから春奈に注意されて、それを尻目に胡桃が『イタズラのしがいがあるねぇ』って言ってニヤけながらイタズラを企ててるんだろうな……」
「もしかしたらあり得そうだね……」
『この場に此処にいないメンバーがもしいたら?』というたらればの話をしながら談笑していた。その時京介はメンバーの動向を予想しながらどんなセリフを言うかまで推測した。それに対して美夢は苦笑いしながら京介の言い分に同意した
「仕方ない……それならアスレチックエリアで散策でもしようか。それが終わったらお昼にしようか」
「うん。分かった」
休憩も終わって、京介と美夢はそのままアスレチックエリアに向かったのであった
一方同じ頃……
「水鉄砲チームバトル⁉︎ とても面白そうなのー!」
「待ちなさいみいこさん! 貴女本来の目的をお忘れでしてよ!」
「水鉄砲でのチーム戦かぁ……イタズラのしがいがあるねぇ」
先程の館内放送を聞いたみいこが目を輝かせながら参加しようとした所、春奈に注意された。一方の胡桃はどんなイタズラをしようか画策していた。奇しくも、京介が予想した事とほぼ同じ内容であった
しかし彼らの本来は目的は京介と美夢のデートの尾行のため、目的がかなり逸れてしまうのであった
「全く、貴女達。本来の目的をお忘れになろうとは…「春奈ちゃ〜ん♪」何ですか、茉莉花さ…フギャッ⁉︎」
目的を忘れている胡桃とみいこに色々と説教をしようとする春奈であったが、途中茉莉花に声を掛けられた。何だと思いながら茉莉花の方に向けると、突然春奈の顔に水がかかった
水がかかった顔を手で拭うと、そこにはレンタルしたであろう水鉄砲を春奈に構えた茉莉花が舌を少し出して悪戯っ子のような笑みを浮かべていた
「ひっかかった〜♪」
「……茉莉花さぁぁぁぁぁぁぁん!」
茉莉花のイタズラに怒った春奈は瞬時に水鉄砲をレンタルしてきた。その後水鉄砲の銃口を茉莉花に目掛けて発射した
「ひゃんっ⁉︎」
「あっ、春奈ちゃんと茉莉花さんが水鉄砲で撃ち合いしてる!」
「みいこ達も混ぜてほしいの!」
そして、発射された水は茉莉花の顔に思いっきりかかった。それを見た胡桃とみいこの手にはいつのまにか水鉄砲が握られていて、そのままの流れで面白半分で混ざった。そのまま水鉄砲の撃ち合いが始まってしまった
「いくよいいんちょ!」
「だから私はいいんちょでは…わわっ!」
常日頃のやりとりからか、胡桃は春奈に向けて水鉄砲を発射した。だが、春奈はそれを当たるギリギリの間際で躱した。が……
「皆んな……何してるのかな?」
その一言で水鉄砲の撃ち合いをしていた4人が一斉に止まった。春奈が恐る恐る後ろを見ると、彼女の背後には、顔が水で濡れている颯樹がにっこりと笑いながら4人を見ていた。しかし笑みは浮かべているが、その目は笑っておらず、手の指を鳴らしていた
「とりあえず皆んな。羽目を外してる事に関しては咎める気はないけど、やるべき事を忘れたらそれは意味が無いよね?」
そういいながら颯樹は更に手の指を鳴らせて4人に近づいた。一方の4人は恐怖で足が竦んでいた
「颯樹さん、あまり怒るのは「胡桃、事故とはいえ僕の顔に水がかかったんだけど?」…ごめんなさい」
「さ、さささささっくん!ちょっと落ちつ「元を正せばまり姉がことの発端でしょ」…はい」
胡桃と茉莉花が弁解しようとしたが、当の颯樹に即座に一蹴された。2人はこれ以上は無駄だと悟ったのか涙目で俯いてしまった
「さて、4人には少─────ーしばかしお説教でもしようか」
「ちょっと待って下さい颯樹さん!私も含まれているのですか⁉︎」
「怒りに任せて止めずに参加してたのにお咎め無しは無いだろ?」
「……はい」
4人の凶行に対して颯樹はお説教すると宣言した。しかし春奈は弁解したが、颯樹の正論で即座に一蹴された。すると春奈も先程の2人と同じように涙目で俯いた
その後、颯樹は4人をその場で正座させてそのまま彼のありがた───ーいお説教が始まった。係員や周辺にいた客も颯樹の怒りに恐怖を感じ取ったからか、止めに入らなかった
「……さて、京介くん達は何処行ったかしらね?」
「結構人が多くて見分けがつきにくいね」
「でもあの2人は目立つから見分けは付くはずよ」
その一方、目的を忘れていない緋彩達は双眼鏡で京介達を探しているようで、辺りを見渡していた。しかも全員が自分が巻き込まれる恐れがあるので、説教してる颯樹やそれを受けている4人に視界が入らないようにしていた
「あっ、京介達…アスレチックエリアに入って行ったよ」
「ホントに? ……あら、ホントだわ」
辺りを見渡していた晴也の視界には、アスレチックエリアに入っていく京介達の姿が見えた。緋彩と咲恋も晴也に続いてアスレチックエリアに視線を向けると、京介達の姿を確認できた
「でもその後結構人入って行ったね……これ以上追いつくのは無理そうだよ?」
「そうね。中に入ってもいいけど途中で見失う可能性もあるから、一度中断しましょう」
しかし京介達が入って行った直後に、他の利用客も入って行った。瞬く間に行列が出来てしまった。追うにしても途中で入れ違いや見失う事を考慮して、此処らで尾行を一旦中断する事になった
「それなら少し早いけどお昼ご飯にしましょう♪ 一旦休憩してからでも遅くはないわよ。あと、私お弁当作ってきたの、皆んなで食べましょう♪」
「それじゃあご馳走になります」
「あっ、でもあっちはどうするんですか?」
そこで緋彩はニッコリと笑って、自分の鞄から重箱を取り出して昼食にする事を提案してきた。咲恋も晴也も緋彩の提案に乗ることにしたが、晴也は未だ説教中のメンバーはどうするか緋彩に尋ねた
「放っておきましょう、どうせ暫くしたら解放されるから」
「……それもそうですね」
すると緋彩はいずれ説教が終わるから放っておくよう言われた。それを受けた晴也は彼女の言葉通りにして、そのまま昼食を取る事となった。そして暫くして、説教を受けた4人は漸く颯樹から解放されて、緋彩の予想通りになったのであった。その後颯樹達は緋彩達と合流してから昼食を取ったのであった
「いっぱい遊んだね♪」
「嗚呼、そうだな」
そしてアスレチックエリアで目一杯遊んだ京介達は一度自分達の場所に戻ってきた。そろそろお昼時なので、これから昼食に入る所であった
「さて、「あっ、待って京介くん」…何だ?」
売店で何かしら買ってこようと立ち上がろうとしたが、美夢に引き止められた。何かと思い美夢の方を見ると、彼女の手には2段重ねの重箱があった
「私…お弁当作ってきたの!」
「えっ、マジ?」
「ウン!」
美夢は自信満々な表情で弁当を作ってきたと言ってきた。それを受けて京介は少し苦い表情となっていた
ちなみに余談だが、美夢はお嬢様という事もあるのか、料理の方はあまり得意では無いのである。以前にも京介にお弁当を作ってきたのだが、見るからに
そして美夢は重箱をシートの上へ置いて、京介に開けるよう催促する
初めは開けることを躊躇した京介であったが、この事実から逃れられないと悟ったのか、目をつぶって重箱の蓋を思い切り開けた。そこには……
「おっ、コレは……」
蓋を開けるとそこには唐揚げやタコさんウィンナー、サラダやおにぎり……といったお弁当には定番のものが重箱に詰められていた
「凄いでしょ?」
「もちろん。しかしいつの間にこんなに上達したんだ?」
「緋彩さんに弟子入りしたから!」
「なるほど……」
どうやら美夢は緋彩に弟子入りしていたようで、彼女の手ほどきで料理の上達したようだ。京介が納得しているのを尻目に美夢は事前に用意していた箸でタコさんウインナーを取り京介の口元まで運んだ
「はい、あーん♪」
「えっ、あーん……うん、美味しいよ」
「よかった♪」
美夢の動作で全てを察した京介は流されるがままに彼女に食べさせて貰った。その後は京介が料理の感想を告げると美夢はホッとして胸を撫で下ろす。そして京介もお返しと言わんばかりに、美夢が用意した箸を使ってミートボールを取って美夢の口元まで運ぶ
「ほら、あーん」
「うん、あーん♪」
そして美夢もまた京介に食べさせて貰った。その後暫くはお互いが食べさせあいながら昼食を進めて行くこと約10分、重箱の中身が空となった
「「ご馳走様(♪)」」
その後は食べ終えたお弁当をテキパキと片付けて、食休みも兼ねて2人で飲み物を飲みながら休憩することになった
一方……
「……甘いですわ」
「甘いね……」
「甘いのー……」
京介達の昼食の一部始終を双眼鏡越しで見ていた春奈達Lyrical Lilyのメンバーは口元を抑えていた。普段から甘々なあの2人を見慣れてる彼女達でも、2人っきりになってる時の方が甘さが倍増していたため、彼女らにとってはとてつもない糖度となってたので軽く胃もたれになりかけていた
「ああ…流石は美夢ちゃん、私の教えた通りに用意できたわね……。これなら京介くんを任せられそう……そして京介くんにこんな良い娘がお嫁さんになるなんて…ママは嬉しいわ……」
「だからママじゃないでしょ……」
しかし、春奈達と一緒に双眼鏡で見ていた緋彩は、甘さでノックダウンとはいかずに美夢に対して関心を抱くと同時に京介に結婚相手が見つかったからか感極まっていた。その時隣にいた颯樹に「母親じゃ無いだろ……」と呆れながらツッコミが入ったのは言うまでもなかった
その後は双眼鏡越しで京介達の動向を確認していたが、休憩が終わったのか2人は立ち上がってまたプール内を散策を再開した。それを見た颯樹と緋彩は春奈達の頬を軽く叩いて正気を取り戻す。そして数分経つと、春奈達は完全に正気に戻った。彼女達も京介達に連なって、尾行を再開するのであった
「しかしまだウォータースライダーが混んでたとは……」
昼食を終えてプール内の散策を再開した京介達が向かった先は、午前中2時間待ちで行けなかったウォータースライダーで、今の時間なら混んでないだろうとタカを括っていたが、午前中には劣るものの行列がまだ解消されてなかった。最後尾の係員は『1時間待ち』と書かれた看板を持ちながら利用客の誘導を行なっていた
「どうする?このままじゃ時間を無駄に過ごしちゃうよ?」
「うーん……」
流石に並んで時間を費やすくらいなら別の場所に行って遊んだ方が良いと判断したが、問題は何処に行くかである。そこを考えてたその時……
「そこのお客様、水鉄砲チームバトルイベント第2部に参加は如何でしょうか?」
「「えっ?」」
突然呼び込みをしていた係員に呼び止められた。何だろうと思い確認すると、午前中に行われていた水鉄砲チームバトルイベントの参加申し込みであった
「でも私達2人しかいなくて……」
「大丈夫ですよ、何人か集まりましたらチーム分けをしますので。実はこのイベント、結構即席でチームを作るのは珍しくないんですよー」
「なるほど……」
しかし先程の1部の不参加の理由が人数不足であったのだが、利用客同士でチームを組んで参加もアリだと係員が教えてくれた。
「なら2人参加でも構いませんか?」
「構いませんよ。しかしチーム決めにお時間を取られますが如何なさいます?」
「あーそれなら大丈夫です、時間はそんなにかからないと思うので」
美夢は京介の言った一言に疑問に抱いたが、当の本人は係員から水鉄砲を拝借してその場から離れた
「さて……そろそろ出て来てもらうとしよう」
そう言って京介は物陰に向けて水鉄砲を発射した。そして……
「ヒャンっ⁉︎」
「胡桃ちゃん⁉︎」
物陰に隠れていた胡桃の顔に水が当たって、その拍子に地面に倒れて京介達の目の前に現れた。一方の美夢は何があったか理解が追いついていなかった
「何で分かっちゃったの?」
「あらかじめ警戒していたからだよ。と言っても、気付いたのは今日此処に来てからだけどな」
「……だったらいつ気づいたの?」
「流れるプールからだ。何か遠くから視線を感じたけど、もしかしたら他の利用客かと思ったが、アスレチックエリアに入ってから視線を感じなくなったから尾行されてると確信したからだ」
「ほぼ最初からじゃん……」
尾行が何故バレたのか疑問に感じた胡桃であるが、京介は丁寧に説明した。最初から気付いていた事に胡桃は落胆の声を上げた
「……胡桃ちゃん♪」
「な、なななな何かな、美夢ちゃん!」
すると美夢は黒いオーラを発しながらニッコリと笑っていた。胡桃はその笑顔の裏に恐怖で体が震えて怯えていた。しかし美夢はそんな気に介さず、胡桃の両肩にポンと手を置いた
「今度お仕置きするから覚悟してね?」
そして堂々と胡桃に対して遠回しの死刑宣告を言い渡した。それを聞いた胡桃は涙目で俯いた
「それじゃあ胡桃、おそらくお前以外にもいるだろうから全員連れて来い。いいな?」
「……はい」
そう言って胡桃はその場から離れた。そして数分経つと、胡桃が春奈やみいこ…尾行メンバー達を連れて戻ってきた
「尾行がバレたのは本当だったようだね……」
「私も。でも京介さん、せっかくの美夢さんとのデートなのによろしいのですか?」
「やむを得ない。今度美夢にはちゃんと埋め合わせとしてデートに誘うさ」
せっかくのデートを台無しにされた京介であるが、ネガティブに考えても仕方がないので、また美夢にデートを誘う事となった。それを受けた美夢は嬉しそうに笑った
「流石は京介くんね。何かあった時のフォローも万全ね♪」
「アンタには色々と教え込まれたからな」
想定外の出来事が起こってもちゃんとフォローできてたのか、緋彩は京介に抱きつきながら彼の頭を撫でていた。京介の方も恥ずかしいと思っていたが満更ではなかった
「……次のデート、尾行したら厳しく説教するから覚悟しろよ?」
「「‼︎」」
緋彩から一度離れた京介は胡桃とみいこに対してデートを台無しにされないように予め耳打ちした。すると2人には図星だったようで目を見開いていた
『やっぱりか……』そう感じた京介は心の中で呆れた。そして何も言わず美夢の所まで戻って行った
その後は晴也と緋彩を除いた全員で水鉄砲チームバトルに参加する事になった(ちなみに理由としては、晴也は「僕が出たら足手まといになるから……」で、緋彩は「人数合わせよ♪」との事である)。その際京介と美夢は尾行の主犯である胡桃を集中攻撃したり、茉莉花がイタズラで同じチームの春奈に水鉄砲を発射した事を除けば、楽しめる事が出来た
あとは京介と美夢にとっては念願のウォータースライダーを滑る事が出来たり、パーク内での名物である『ハッピー・フローズン』を運良く食べる事が出来たりと大変充実したひと時を過ごせた
「今日は楽しかったね」
「嗚呼、俺も同じ気持ちだよ」
そして……楽しかった時間もあっという間に過ぎ、時刻も夕方に差しかかっていた。全員とは現地で解散して今は京介と美夢が帰路についている最中であった。途中みいこも行きたいと駄々をこねたが、颯樹と春奈に無理矢理連行されたのはまた別の話である
「何かゴメンな、途中からデートが台無しになって……」
「でも皆んなと一緒で楽しかったよ!」
「そうか……」
せっかくのデートがあらぬ方向に進んだ事に対して京介は美夢に謝罪したが、当の本人はそんな事は気にせずただ楽しかったと感じてたようだ
そんな感じで歩きながら談笑すること約数十分、目的地である美夢の自宅前に到着した
「それじゃあ此処で……またな、美夢」
「うん、またね……」
此処で京介と美夢は別れようとするが、美夢が何処か名残惜しそうな目で京介を見ていたので、思わず京介は立ち止まってしまった
「……美夢」
「うん……」
この時の美夢を見た京介は何か決心をしたのか、美夢の名前を呼んだ。美夢も何をするのか分かっているのか目を閉じ、それを見た京介も目を閉じる。すると2人はお互い顔を近づけていった。そして……
「「んっ、んんっ……」」
2人はお互いに唇を合わせた。しかもお互いが離さなかったからか、当初考えてたバードキスで済ませるものが、いつのまにかプレッシャーキスをしていたのであった。唇だけ合わせてはいるが、キスする時間が長いため、(周りには誰もいないが)周りからはディープキスをしてるのではないかと疑われるレベルであった
そしてキスをしてからおよそ数分後、2人は漸く唇を離した
「またな、美夢」
「うん、またね♪」
そのまま京介は自宅まで帰って行って、美夢はそんか京介を姿が見えなくなるまで見送った。しかもお互い気付いているかは否かであるが、キスをした影響で顔をほんのりと赤く染まっていたのであった。しかし……
「(流石にアレはハード過ぎたか……?)」
京介も自宅まで歩を進めている最中、口に手を当てながら先程自分がした事に対して、あの行いはやり過ぎたのでは無いかと反省していたのはまた別の話であった──────。
まずは最新話の読了とお気に入り登録をしてくれた皆様、ありがとうございます。こんな拙作にお付き合いいただいた事に感謝感激です。
今回のデートは京介達のデートをメインに、それを見守る人達と並行に焦点を当てたお話となっております。前回より甘くなってしまった……。恋愛のシーンは不慣れだけどつい熱を入れがちになってしまいますね、えっ、もっと増やせって?……すんません、徐々に増やしていきたいと思います、はい。
あと劇中で、美夢の料理が得意ではないと出てるのは、『月刊ブシロード』で掲載されてますLyrical Lilyがメインの短編小説『リリカルなリリック』が元となっております(
そして最後に、次回のこの小説の予告をしますと……次回は本編か美夢の生誕記念回を予定しております。前者の予定はまだ未定ですが、後者は美夢の誕生日である12月14日に投稿致しましたので、楽しみにしていただけたら幸いです。
それでは、また次回。