【Web版】敵のおっぱいなら幾らでも揉めることに気づいた件について(なお、転生後の世界は若干シリアスな模様)   作:とがの丸夫

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アンケートは途中で消えてしまいましたが。一応ご報告。
今後の作品方針をどうしましょうかアンケート!
【シリアスのまま? それともコメディ系?】
①今のままシリアスありの、とがの丸夫が当初描こうとしていた感じでええよ
②もっとコメディ系がいい、暗い話きーらいー(*'▽')、PAIもっとやれー( ゚Д゚)
③ ②+なめんなよぉ、PAI以外にもASHIとか、UNAJIとかもっとあるやろ?もっと責めれー!

【結果、曖昧すんまそ】
①:大体180
②:大体40
③:大体90



合法ロリはバカにされたくない1

 どこか暗い場所に、俺は立っていた。

 あたりを見回すとそこは廃ビルとなっている場所で、割れている窓ガラスから差し込む光のみが、この暗い空間を照らしていた。

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 

 小さく、まるで虫の息と思える息遣いが、この空間に静かに響いている。

 息遣いの主を探すと、そこには満身創痍という言葉がピッタリな状態の、一人の男が仰向けになっていた。

 

 息遣いと、ゆっくりとした胸の呼吸運動によって、その男がまだ生きている事にすぐに気づいた。

 俺はこの男を知っている。

 

 

 なぜなら俺がこの世界に転生して、初めて殺した男だ。

 

 

 そうか、これは夢なのか。

 明晰夢と呼ばれるものがある、簡単に言えば夢と自覚している状態で夢を見ている状態をさすらしい。

 

 男の身長は、当時の身長が低かった俺と比べて、実に3倍はあったはずだ。

 少なくとも、後で見た身体情報を見れば、3メートルを超える大男だったが、今のように倒れてしまえば見下せる存在だ。

 

 例え夢の中だろうと、俺はこの男を見れば、生きていようが死んでいようが、そんなは関係ないとすぐに殺しにかかると思っていた。

 だが、目の前で粗い呼吸を必死に繰り返す男を見ていても、何故か心は落ち着いていた。

 

 

「よう……殺さ、ねえのか?」

 

 男は俺のことに気が付いている様子で、瀕死の状態でも話しかけてくる。

 

 

 言われなくても、今すぐ殺してやる。

「殺したくない」

 

 ……なんだ?

 

「どうした、怖気づいたのか? 俺はお前の両親を殺した敵だぞ?」

 

 

 今すぐお前を、今以上にズタズタにして、惨たらしく殺してやる!

 その嫌味な口を閉じやがれ! 何を笑っている!!

「貴方は、僕の両親を殺した。最低なクズ野郎だと思ってた。だから僕が両親の敵を取るつもりだった」

 

 

 そうだ、こいつはクズ野郎だ。

 きたねえ口が余計なことを言う前にさっさと殺すべきなんだ。

 こいつはただ大量殺人者だ、殺す以外にこいつにすることなんてねえんだ!

「ねえ、どうして……どうして貴方は今にも泣きそうな顔をしてるんですか?」

 

 

 は?

 こいつが泣きそう?

「僕が殺したいのは貴方じゃない。両親を殺した最低なクズ野郎なんだ、ねえ。ソイツはどこにいるの?」

 

 

 な、何を言っているんだ俺は。

 両親を殺したのはソイツだ、ソイツの能力で、俺の両親は崩れた家の下敷きになって死んだんだ。

 

 

 目の前で繰り広げられる光景を、俺はただの傍観者として見ているしかできなかった。

 おかしい、俺の記憶と違う。

 

 俺はこいつの薄汚い笑みを叩き潰して、それでも消えない笑みを消すために、この手でこいつを殺したんだ。

 

 

「坊主。教えてやる、お前の両親を殺したのは俺だ、そして……こいつでもある」

 

 男はそう言って自分の心臓部を指す。

 

「こいつは……とんでもねえ力だ。まるで世界が、自分を中心に回っているように思える……全てが俺の思いのままだ」

 

 男は小さく笑みをこぼした後、その表情を暗いものに変える。

 

 

「とんだピエロさ、自分でコントロールしてるつもりが、操り人形だったのは俺の方だった」

 

 悔しそうに語る男。

 

「じゃあ、あれをやったのは貴方じゃない。そこにいる奴が、そうしたんだ」

「そうだ、だが。それは俺でもあるんだ」

「じゃあなんで、貴方は悲しそうなの。僕が聞いてあげるよ? じゃないと、両親を殺した奴を見失っちゃう気がするから」

 

 

 俺がそう言うと、男は目を見開いた。

 

 

「へ、こ、こんなんになっちまっては、初めてだぜ……誰かに、聞いてもらえるなんて、な」

 

 

 そこからは男は小さい声で、話し始める。

 

 

 男のPE能力は自己強化を行い、バーサーク状態と呼ばれる破壊衝動によって、今までヒーローとして活動してきた。

 だがある日、男はバーサーク状態の制御が一切効かなくってしまい、仲間に重傷を負わせてしまった。

 

 幸い、死ぬことは無いが、仲間を傷つけたことに変わりはなかった。

 それから、男の周囲が向ける視線は、一変した。

 

 頼れる人から、危ない奴に。

 頼もしい人から、危険な奴に。

 

 男は必死に弁を重ねた。

 だけど誰も聞き入れてくれなかった。

 まるで世界が自分の敵になった様に見えた男は、とある任務中に、また暴走してしまった。

 

 仲間のうち半数を重傷においやり、対峙していた敵は死亡。

 そして男は自分の犯した結果を目に、その場から逃げ出してしまった。

 

 

 周りからの視線を避け続ける日々は、男の精神を徐々に破壊していった。

 だれに相談するにも、頼れる仲間は居ない。

 

 そんなときPE能力がまた暴走した。

 

 今度は街に被害が出た。

 

 

 男は更に怖くなって、山の奥に逃げた。

 

 

 だけど、気が付くと街に戻っている。

 そしていつも目にするのは、壊された街並みと、倒れる元同僚たち。

 

 

 後から、自分が敵として世間に告知されていたことを知った。

 

 

 世界に絶望し、助けてくれる人もいない。

 助ける人間、ヒーローだった彼の前には、ヒーローは現れなかった。

 

 

 男は泣いていた。

 

 

 何度も何度も、ごめんと呟き。

 済まないと謝罪した。

 

 そして、俺は男の手を優しく握った。

 

 

「貴方がしたことは許されない事です、でも。他の誰かが認めなくても、僕が貴方の味方になります。貴方も被害者だから、僕が助けになります」

 

 

 違う。

 こんな世界違う。

 

 俺はこんな男に、優しい言葉なんて掛けてない。

 問答無用で……

 

 

「■■■■?」

 

 

 俺が俺の方を向いて、何かを呟いていた。

 

 

 ☆

 

 

「……なんか、嫌な夢を見た気がする」

 

 全身に広がる汗の嫌な感触で、俺は一日のスタートを決めてしまった。

 

 

 

 ☆

 

 

 

「護衛、ですか?」

「そう、護衛」

 

 

 最悪な目覚めを体験した俺は、朝から特務長に呼び出され、新たな任務を直々に言い渡されていた。

 

 渡された資料を見ると、そこには明らかに幼い容姿を持った女性の写真が貼り付けられている。

 今回の護衛対象ということなのだろう。

 

 

「琴乃朱美(ことの あけみ)。体重46kg、身長145cm、スリーサイズは――」

「いや、そこまではいいです」

「あれ? 君の欲求ってそっち系じゃなかった?」

「流石に守備範囲外なのでやめてください、それに相手は護衛対象、不埒なことはしませんよ」

 

 心外だ、俺の欲求対象は女敵限定だ。

 ……自分で言っといてなんだが、この返しって間違ってる気がするぞ。

 

 とりあえずは任務に集中するべきだと考えた俺は、改めて渡された資料を見る。

 縦横無尽に跳ねている癖毛、というよりは天然パーマなのか分からないが、それを左右で結んでお下げにした少女。

 

 顔に不釣り合いな程大きな眼鏡が印象的で、一度見れば忘れることは早々ないだろう。

 顔立ちもよく、将来どころか、今の状態でも美少女という言葉がぴったりだろう。

 

 

 渡された資料を流し見していくと、資料の中のPE能力の項目に記載がされているのが、目に留まった。

 

 

「電子系のPE能力者、ですか?」

「そう、この間行われた全国一斉PE検査で、彼女にPE能力が備わっていることが発覚したんだよ。そしてまだ正式に決まったわけじゃないけど、特務の技術系として迎え入れようとしている所だ」

 

 特務長のその言葉に、俺は耳を疑った。

 この人は今とんでもないことを言わなかったか?

 

 

「申し訳ないんですけど、特務長。この護衛対象を、うちに入れようとしていると言いました?」

「言ったよ、勿論プロフェッショナルとして、うちの電子系、ヒーローに付けるガジェットとか、色々作ってもらえそうじゃないか」

「えっと、この子は未成年ですよね、大丈夫なんですか?」

 

 流石の異例が多い特務でも、彼女を入れる事は無理というものだ。

 どう見ても未成年な少女を、こんなやばい組織に入れるとかあり得ないだろ。

 

 というか、親御さんからの反発が凄いはずだ。

 しかし、特務長は何を言っているのか分からない様子で、口を開く。

 

 

「何を言ってるんだい? 彼女、朱美ちゃんは22歳だよ。立派な成人に失礼なことはあまりいうもんじゃないよ」

「えっ?」

 

 

 特務長の言葉に俺は再度資料を、今度は細かく読み漏らしのないようにする。

 すると、琴乃朱美の名前の横に、しっかりと22歳という数字が刻まれていた。

 

 

「良かったね、上手くいけば同年代の合法ロリっ子ゲットだぜ!」

「……リリース!」

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