【Web版】敵のおっぱいなら幾らでも揉めることに気づいた件について(なお、転生後の世界は若干シリアスな模様)   作:とがの丸夫

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多分、俺はこういうのが書きたかったのかな……なんか、手が止まらないんですよ。。。。


白髪な大剣担ぐ美女は、触られたい編2

 この地区を担当するヒーローが殺される前に、作戦地域に到着出来た俺は、大剣女に殺されかけたヒーローを助けるついでに。

 あいさつ代わりに、自然なパイタッチ掌底を叩き込んで吹き飛ばした。

 特務が必要になる程の敵であれば、なりふり構わず先の一撃で首を飛ばすのだが。

 

 大剣女自体にそこまでの脅威はない。流石に、ヒーローを殺された場合。俺の欲望を前面に出しての戦闘は行えなくなるから。

 ギリギリ間に合ったのが幸いだ。

 

 前回の戦闘時で戦ったときの情報から、威力を抑えて打ち込んだため、吹き飛ばしはしたがダメージ自体は殆どないだろう。

 

 だが、自然パイタッチ掌底を叩き込んだ時の感触が、俺の想像していたモノと違ったことに、顔には出さないが訝しむ。

 なんというか、堅かったのだ。

 

「よう、この間はよくも逃げてくれたな」

 

 吹き飛んだ先で大きな土煙で、大剣女の状態を伺うことはできないが。

 手ごたえから奴がダウンすることは無いことは、確信していた。

 

 そうして話しかけながら状況を把握する。

 

 ……あれ、ここのヒーローフルボッコにされてね?

 

 どういう魂胆なのか分からないが、敵が現れた場所は街中とは言え、周囲に大きな建物も、民間住宅もない場所だった。

 元は工場跡地、最近ようやく手つかずだった廃工場の解体作業を行っている場所に、奴等は現れたらしい。

 

 十中八九、街への破壊よりも。

 ヒーローを狙った行動。しかも、周りへの被害を考慮しなくてもいいという、ヒーローと戦うためのような場所をわざわざ選んだということだ。

 

 先ほどのパイタッチの堅さもあるが。

 この間戦ったときの大剣女なら、ここで倒れているヒーロー達でもどうにか出来ると思ったが、俺の予想は外れてしまったようだ。

 

「そこのヒーロー……ふむ、仲間が守ってくれたようだな。お前は動けるだろう、倒れてる仲間を連れて帰投しろ」

「は、はい!」

 

 動けるのは新米だと思われる女性のヒーロー。

 ヒーローは戦闘用のコスチュームを着用するが、彼女が来ている水色の戦闘服は支給品だろう。

 

 安物のような体にピッタリと張り付くヒーローコスチュームは、少し前の俺ならダサいの一言で終わってただろう。

 

 俺の指示で、倒れている仲間を必死に回収する女性を改めて見る。

 

 ぴったりと張り付いてるおかげで、スタイルの良さが前面に押し出ている。

 ヒーローは肉体労働で戦闘職、つまり肥満体型では話にならないのだ。

 

 だから俺も含め、ヒーローは皆健康的な肉体を維持する。

 

 俺が助けたヒーローを回収するため、近くに来た彼女が俺に背を向けながら、仲間を回収する。

 

 屈むことで俺に向けられた尻の生地が伸び、より一層体に密着している。

 

 ……うん、良いな。

 

 まさか安物支給戦闘服の素晴らしさに、今更になって気づくとは、俺はこの1年と少しを無駄にしていたようだ。

 

 これからは、もっと周りに目を向けよう。うん。

 

「あ、あの……」

「む、どうした?」

 

 まさか、俺が尻を視察していたことに気付いたのか?

 特務による完全俺仕様のカスタム戦闘服は、ホワイトジョーカーに合うよう白を基調としたフルフェイス装備。

 

 つまり俺の顔が他者から見えるなんてことは無い。

 

 そんな俺の視線に気付くとは、彼女は将来有望なのかもしれない。

 おっと、その前に変態と言われる前に弁明しなくては。

 

「貴方はもしかして。と、特務のヒーローですか?」

 

 

 ……セーフ。

 

 しかし何だろう、安心感とともに訪れる背徳感。

 そしてバレるかばれないかの緊張感。

 

 なるほど、平和な日本でも怪しからん輩がいる理由の一端を、俺は少しだけ理解できたのかもしれない……だが!

 犯罪行為をしてはいけない。その線引きを誤ったやつは、ただのクズだ。

 

 あ、やべ。

 考え事に夢中で、彼女の質問に答えてなかった。

 

「おいおいジョーカー。俺より早く現場に着くとかやるじゃねえか」

 

 慌てて答えようとしたとき、隣に音もなく戦闘服に身を包んだソニックが現れる。

 

 ヒーローで顔を隠す隠さないは個人の自由だが、特務は全員フルフェイスが絶対だ。

 特務の緩いルールの中の、数少ない決まり事だ。

 

 深青色を基調とした、いかにも速さに自信があるという見た目なのがソニックだ。

 

「直線距離なら、ですよ。俺の場合はソニックさんみたいに自由な速さじゃないですから。これぐらいは後輩に譲ってくださいよ」

「はは! 言うじゃねえか!」

「おっと、質問に答えてなかったな。俺は”ホワイトジョーカー”、そしてこちらが――」

「よ、おれは”ソニック”だ。よろしくな!」

「ほ、本物だ……」

 

 せっかく質問に答えたのに、彼女の反応が弱く、少し落ち込みそうだ。

 というか、早く仲間回収して下がれや。若しくは尻をもっといろんな角度で見せてくれ。

 

「雑談は何時でもできる、それより早く仲間を回収して下がれ」

「あ、は、はい! 感謝します!」

 

 まるで軍隊のような返事を返した女性は、そそくさと仲間を回収して下がっていく。

 

 急いで走ってるときの尻も、これまたいいな。健康的なのに目が追ってしまうぞ。

 

「さて、お相手はどちらかな」

「大剣の敵は、俺があそこに吹き飛ばしました。謎女はまだ確認できていません」

 

 ソニックさんの言葉に、すぐさま意識を切り替えて報告を行う。

 しかし、吹き飛ばした場所を確認するが、既に土煙は晴れているのに、いるはずの大剣女の姿が確認できなかった。

 

「おやおや、謎女っては僕の事かい。失礼なヒーローだ」

「私のことは大剣女、ね……その軽口、貴方の両腕と同じようにすりつぶしてやるから」

 

 どうやら大剣女は既に体勢を整えていた。

 少し離れた場所に、謎女と並ぶようにして現れる。

 

「おー資料の通り、大剣の女は偉く美人じゃねえか。やっぱりあっちの方を任せてくれねえか、ジョーカー」

「嫌ですよ、お願いしたじゃないですか先輩。あと、ジョーカーって呼ばれると敵っぽいので、ホワイトを付けてください」

 

 ソニックさんは女遊びが好きとかいうわけじゃない事は知っている、ただの談笑のつもりなんだろうが。

 この話を聞いていた相手さんは、いい気分じゃないだろう。

 

「ヒーローって変態ばかりなの? あと、大剣女って止めてくれるかしら。シルヴィアって名乗ってるの」

「僕はパイモンだよ、よろしくー」

「随分とフレンドリーな敵じゃねえか、そのまま降伏してもらえると。こっちとしても助かるんだがな」

 

 ソニックさんが軽い口調で話しかけるが、その雰囲気はいつでも戦闘に入れるよう、気を引き締めているのが見て取れた。

 だが、俺もソニックさんも、相手がこの要求に従ってくれるなんて一ミリも思ってない。

 

 なら、どうしてこうして話しかけているのか。

 

 

 俺達が相対している敵が、どんな存在なのかを確かめるためだ。

 

 

 敵には様々な奴が居る。

 

 

 ただ破壊衝動に駆られる者。

 憎悪に塗れ、復讐心に飲まれている者。

 この世の不条理に納得しきれず、世界を変えようとする者。

 

 敵の数だけ、敵になった理由が存在する。

 俺達は特務は、敵を見定めて最終的な処理を行う権限も持っている。

 

 

 例えば、もはや取り返しのつかない状態になっている奴。

 そういった人間は、どう足掻いても更生させるのが難しい。しかも、そういう奴に限ってPE値が高い。

 

 人に戻せないなら、飼えないなら。

 特務である俺達は処理する必要がある。

 

 

 いわば、ここで行われているのは最終判断のための面談だ。

 そして、その結果は。

 

 

「残念ね、私たちにも目的がある。ここで大人しく降伏するなら、こんなことしてないわ」

「そうだよね。だからヒーロー、僕たちを止めたいなら戦うしかないのさ」

「はぁ、これって成功した試しがねえんだよな」

「ソニックさんって律儀ですよね」

 

 降伏勧告は受け入れられなかったが、返答の内容から、確たる目的を持っている。

 PEに飲まれているわけでもない。

 

 

 問答無用で処理する必要はなさそうだな。

 

 

「それじゃあ先輩、よろしくお願いします」

「はいよ、可愛い後輩の頼みだ。任されてやるよ」

 

 そうして大剣女改め、シルヴィアとの2回目の戦いが始まった。

 

 

 

 ☆

 

 

 

「はあっ!」

 

 2度目になるシルヴィアの攻撃を、余裕をもって回避する。

 

 

 余裕で回避を続けている俺だったが、浮かべている表情は疑問で埋め尽くされていた。

 

 何度目かになるシルヴィアの攻撃、前回の戦闘で見切っているはずの剣筋が、この数日間で驚異的な成長を遂げていた。

 

 

(なるほど、これじゃアイツらが負けるわけだ。前戦ったときと全然違う)

 

 

 技術が向上したわけじゃない。

 大剣を振る速さ、込められている力、そういった単純な身体能力が上がっている。

 

 前戦ったときのシルヴィアの力が1とするなら、今は2以上3未満といったところだろう。

 しかしそれはあり得ないことだ。

 

 

「シルヴィア、お前何をした?」

「ふふっ、前みたいな余裕はどうしたのかしら。ヒーロー?」

 

 

 この数日間で何かがあったのは明白。

 戦闘中に問いただそうと思ったが、シルヴィアは答えるそぶりを見せない。

 

 返答の代わりとばかりに、常人では持ち上げることすら難しいだろう大剣を振るってくる。

 

 

(答えないなら、無力化してから問い詰めればいいか……今はそれよりも、もっと重要なことがある)

 

 俺はシルヴィアの剣を避けながら、彼女の胸に視線を向ける。

 

 

 パイタッチ掌底の時の感触に堅い違和感があった事の原因を探るためだ。

 シルヴィアの恰好を例えるなら、バトルドレスのようなものだろう。

 

 紫色のバトルドレスは、彼女の白髪と合わせると大人の色気を強く感じさせてくれていたのだが。

 今はその胸部分に、装甲のようなものが取り付けられていた。

 

 パイタッチのときの堅い感触はこいつが原因だったわけだ。

 

 

 ……ふざけるなよ。

 

 

 あの柔らかいおっぱいを守るだと?

 

 

「俺を舐めるなよ……」

「ふん、防戦一方の貴方が何を言ったところで。負け惜しみよね」

「……まずはその邪魔なのを排除してからだ」

 

 

 シルヴィアが剣を振り切ったタイミングで、間合いを詰める。

 

「っふ!」

「グフッ!?」

 

 

 正拳を装甲の中央部に当てる。

 

 表面を叩くように叩き付けたが、衝撃は装甲を伝わってしまったため、シルヴィアにダメージが入ってしまう。

 そんな邪魔な物を付けているのが悪い、変な対策をするから痛い目に合うのだ。

 

 

 俺の攻撃で装甲は容易に砕け散り、装甲によって隠されていた胸が、押さえつけられていた反動か、大きく揺れながら現れる。

 だが割れたのは右の胸装甲だけ、残るは左だ。

 

 

「痛いから気を付けろ? もういっちょ!」

「カハッ!」

 

 

 一撃目のダメージから回復しきれていないシルヴィアの右胸、を守っている装甲に向けてもう一度拳を叩き込む。

 

 

 重く拉げる音とともに、右の装甲も取り払うことに成功した俺は。

 一度距離を開けてシルヴィアの回復を待った。

 

 

「っく! 装甲が!」

「っはっはっは! これで準備は整ったな、さあここから本当の戦いだ!」

 

 何故か頬を少しだけ赤く染めたシルヴィアに、俺は宣言した。




同好の士よ。
私の書きたいものは、貴方たちが読みたいと思えるものでしょうか。

評価、感想等頂けると幸いです。

小説の描写について、今後の方針アンケートになります。

  • 今のままでええんやで
  • もう少し簡単にしてスピード感が欲しい
  • 描写をもっと分かりやすく具体的にして
  • 駄文が多いぞコラ
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