タイムトラベルカフェ   作:魚のしっぽ

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初投稿です。

少しでも物語の世界観を伝えていきたいとおもいます


サラリーマンの件

おはよう

 

学校に行く生徒や会社員の人々が、いそいそと行きかう坂ノ上町の朝

 

いつもとなんらかわりない光景のこの坂ノ上三丁目で

それは起こったのです。

 

 

静かな昼下がり

 

「カランコロン」いらっしゃいませ~

 

ドールの看板娘さやかがお客様をお出迎え

 

疲れぎみのサラリーマンが席にすわりました。

 

「マスターコーヒー1つおねがいします」

 

おくからでできたのは

初老の優しそうなおじいさん

 

挽きたてコーヒーの香りが店内にあふれます

 

「お待たせしました」

さやかがサラリーマンの席にコーヒーを持っていくと

 

 

「はぁ~」と

サラリーマンが深いため息をもらしました

 

「お客様お疲れですか?」

 

さやかがそっと話しかけました

 

サラリーマンは少しビックリした様子でしたが

コーヒーを一口飲むと

 

 

「会社で色々あってねちょっと参ってるんだ」

 

少し苦笑いしながらポツリと溢した

 

 

「お客様」

さやかが奥からメニュー表を持ってきてサラリーマンに渡すと

 

 

「ご注文なさいますか。只今割引中ですよ」

と満面の笑みですすめてきた

 

なんだろう、、、

 

 

サラリーマンは不思議そうにメニュー表を覗いてみた

 

過去三時間500円

未来三時間1000円

 

時間厳守

とだけ書いてある

 

 

からかってるのかな、、、

サラリーマンは半分半信半疑で

 

「じゃ過去で」

と試しに言ってみた

 

するとさやかが

「お客様ご注文ありがとうございます

何年前にいかれますか?」

 

と真顔で答えた

 

 

本当に行けるわけないだろ

気遣ってくれてるんだろうな

 

 

サラリーマンはもう少し付き合ってみようと思い

「25年前に」

と適当に言ってみた

 

 

その時!

 

店内の明かりがきえて光る扉があらわれた

 

???「はぁ~?」

 

何が起こってるんだ?

夢でもみてるのか、、

 

するとさやかが

 

「お客様準備が整いました。

時間だけは必ず守ってくださいね

このタイマーが0になる前にこの赤いボタンをおせば帰ってこられます」

 

 

ではよい旅を

 

 

サラリーマンは言われるがまま扉をくぐってみた

 

眩しいっ!

 

激しい光りに思わず目を閉じたサラリーマンだったが

恐々目を開けてみると、、、

 

 

そこは昔サラリーマンが住んでい家のそばだった

 

建物こそ変わってるがこの小さな公園は見覚えがある

 

 

まか本当にこんなことが、、、

まー夢でもいいか

 

とりあえず何処にいこうかな

少しワクワクしながらのんびりと歩きだした

 

学校は一応みておくか

変わった町並みを珍しそうに横目に見ながら足を進めていくと、、

 

 

あった!

大分古くはなっているけど間違いない

 

なつかしいな~

 

中学校の時は部活に精をだしてたよな

後は確か、、

 

 

そうだ!タイムカプセル!

クラス皆で体育館の裏の木の下に埋めたんだ

 

 

あるだろうか

 

サラリーマンは記憶を頼りに夢中になって堀始めた

 

手が真っ黒なってズボンも土だらけ

それでも掘っていくと

 

 

あ、あった!

プラスチックのケースにクラス皆の夢が入っていた

俺のはえーと、、、

 

 

これだ!

ドキドキしながら開けてみる

 

 

そこに書かれていたのは絵だった

おおきな家と動物や家

 

ありふれてる光景だったが

 

それをみたサラリーマンはおもいだした

 

 

忘れてたな、、、

その絵は中学生とは思えないほど上手かった

 

大人になって趣味だなんだと言ってる暇なかったからな

 

暫く絵を見つめて佇んでいると

ピコンピコン

 

何かの音がした

 

 

あ、時間か

帰らなきゃな

でも今日は本当に楽しかった

 

サラリーマンは満足そうにボタンを押した

 

「お帰りなさいませ」

 

さやかが出迎えてくれた

 

「ありがとう。最高の時間だったよ」

 

サラリーマンは料金を払って店を出た

 

 

またいきたいな~

そう思って振り返ると

 

そこには喫茶店はなく狭い路地かあるだけだった

 




次回はどんなお客様と出会えるのか

おたのしみに
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