タイムトラベルカフェ   作:魚のしっぽ

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お祭りの夜のお話です

さやかの願いは果たして、、



お祭りの夜

今日は坂ノ上町の年に一度のお祭りです

 

商店街には出店が並び太鼓や笛の音も聞こえています

実はこの日

喫茶店ドールではこんなやり取りが行われていました

 

「マスターお願いがあるの」

さやかがちょっとモジモジしながらマスターに言いました

 

 

「なんだいさやか?言ってごらん?」

マスターが優しく聞くと

 

「あのね。今日1日だけ人間に戻れないかしら。お祭りを見に行きたいのよ。わたあめ食べたりとか金魚すくいなんかもやってみたいの。無理ならしかたないけど、、」

 

マスターは「少し考えさせてくれないかな」

そう言って奥の部屋にいきました

 

 

さやかを人間に戻すにはそれなりのリスクがあります

 

一度しんだ人間を今の世界に魂と仮の姿でとどめているだけでもいけないことなのに、人間に戻すなんて本当は絶対許されないことなのです

 

マスターは悩みましたが、何とかしてあげたいと思い店内に戻ってさやかに

 

「2時間だけでもいいかな?それ以上は、、」と申し訳なさそうに言いました

 

さやかはそれでもいいと大喜び

 

「じゃ浴衣や下駄など用意してくるから少しまっててくれるかな」

 

さやかは大人しくカウンターに座って待つことにしました

 

マスターはどこかに出かけたようです

1時間位過ぎた頃店内にお客様が

 

「いらっしゃいませ。今マスターが不在で、、」そういいかけると

 

「お届けものです。」

店にきたのはお客様ではなく宅配の人でした

 

さやかは、荷物を受け取り宛名を見てみると「さやかへ」とだけ書かれている

 

何だろう?、、

さやかが荷物を開けてみると浴衣と下駄と可愛らしい巾着袋、小銭入れ、そしてタイマーが

 

良く見ると一番下に手紙が入っています

 

中には「いつも頑張っているさやかへ。2時間しかやれないけど楽しんでおいで。これを読んだらすぐ行くんだよ」と書いてありました

 

 

なんでマスター自分で持ってこないのかしら、、

 

さやかは不思議におもいましたが、お祭りにいきたくてウズウズしていたので、帰ってきたら聞こうと思いお祭りに出かけました

 

さやかはお祭りを堪能しました。お土産にわたあめを買いドールに戻ってきましたが、ケニーしかいません

 

 

「ケニー。マスターはまだ帰ってきてないの?」

さやかが尋ねると

 

「まだ帰ってきてないよ。暫く帰ってこないかもね」とケニーが涼しい顔で言いました

 

 

「一体どこにいったの?暫く帰ってこないってどういうこと?ドールはどうするのよ」

 

さやかはケニーに矢継ぎ早に聞きましたがケニーは何も言いません

 

さやかは不安になってあちこち探し回りましたがマスターは見つかりませんでした

 

どうしよう、、、

半分泣きそうになってるさやかを見てケニーが優しく言いました

 

「そのうち帰ってくるよ」

ケニーは短い手を伸ばしてさやかの頭を撫でてあげました

 

さやかは少し安心してドールを閉める準備を始めました

 

さやかを撫でたケニーの手がまた少し、、

 

マスターの行方がわからないままお祭りの夜は更けていきました

 




物語は終盤に突入しました

次回はドールに危機が?
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