マスターがいなくなった喫茶店ドール
さやかは開店しようかどうか迷っていました
ちゃんと1人で出来るかしら、、
でもそのうち帰ってくるかもと思いそれまでは1人でやってみることにしました
何日か営業を続けてみましたがやっぱりマスターがいないと上手く出来ません
お客様を待たせてしまったり、慌てて注文をひっくり返してしまったり、、。
さやかはマスターがいない寂しさと接客も上手く出来ない自分にすっかり落ち込んでしまいました
「ケニー私って本当駄目ね」
さやかがカウンターでポツリと呟きケニーの方を見ると
え?
さやかはケニーをみてビックリ!!!
ケニーはても足も耳も真っ黒に、、
「どうしたのケニー?何でそんな姿に?」
するとケニーが言いました
「どうしてだと思う?僕は何もしてないよ。ずっとここにいたからね。誰のせいだろうね?」
さやかは訳がわかりません
お客様が悪戯したのかと思いケニーを抱き上げて見てみましたが、その汚れは何か付いたものではなさそう
「教えてケニー。あなたに何が起こってるの?」
するとケニーが
「じゃ教えてあげるよ目の前で」
ケニーはさやかにテーブル席で自分と向かいあって座るようにさやかにいいました
「じゃ始めるよ。さやかは僕やマスターが好きかい?」
「勿論よ。二人共大好きに決まってるじゃない!」
さやかがちょっと怒ったように言うと
ケニーは
「実はね僕はさやかが大嫌い。1人じゃ何にも出来ないし、マスターも本当こんなてのかかる女の子どこが良かったんだろうね、、あ、マスターはきっと我が儘なさやかに嫌気がさしたのか。なるほどね」
とお腹を抱えて笑いながらさやかに言いました
さやかは頭が真っ白に、、、
ケニーがまさかそんな風に思っていたなんて、、
悲しみが一気に溢れてさやかは両手で顔を覆いながら泣き出してしまいました
するとケニーが
「さやか。僕をみてごらん?」
さやかは涙でぐちゃぐちゃになった顔でケニーをみあげました
そこには鼻以外真っ黒に染まったケニーが、、、
さやかはそれでも訳がわからず
「どういうことなの?ねぇ何でそんなに真っ黒になるのよ」
ケニーは呆れたように
「さやかが悲しんだり落ち込んだりするとそれだけ僕にその悪い感情が流れ込んできて黒くなるんだよ。見た目だけじゃなく心も黒くね」
そして「僕がこんな目にあうのはマスターのせいだよ。マスターがさやかだけがいい子でいられるように悪い物を全部僕に押し付けたんだ。最低だよね」
ケニーは自分の秘密を全部さやかに喋ってしまいました
さやかは愕然として何も言えません
「さやかは本当に可愛い可愛いお人形だね。何も出来ないただの人形。ずっとそのままでいればいいさ」
ケニーはそう言うとふわふわと飛び始めました
「待ってケニー。どうすればあなたは元にもどれるの?」
さやかはケニーの手を握りながら言いました
「そんなこともわからないのかい?教えないよ。1人で考えなよ」
さやかを覗き込むようにケニーがいいました
皆私のせいで、私がケニーを、、
何もなす術がなくただ立ちすくむことしかできないさやか
するといきなりケニーが店内の食器を壊しだしました
「何するのよ!止めてケニー」
さやかが慌ててケニーを捕まえて言うと
「もうマスターも帰って来そうにないし、さやか1人じゃドールは出来ないだろ。必要ないじゃん?だから壊してあげてるんだよ。感謝してよね」
ケニーはすっかり闇に染まってしまいいました
どうすれば、、、
マスターお願い助けて
さやかは心の中で叫びました
次回いよいよ最終回
マスター、さやか、ケニーの運命は、、、