タイムトラベルカフェ   作:魚のしっぽ

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これはまだ小学一年生のミキが遭遇した不思議な体験です


ミキの不思議な体験

坂ノ上町の川崎小学校に通う小学一年生のミキ

 

待ちに待った初めての夏休みがやってきました

朝はゆっくり寝てられるし、漫画も読み放題

 

ミキは毎日ごろごろしながら夏休みを満喫していました

 

両親は仕事なので昼間は姉の舞子と二人でお留守番

今日もいつも通りリビングでごろごろしていると

 

舞子が冷蔵庫からケーキを持ってきました

いちごのショートケーキとチョコレートケーキでミキは真っ先にいちごのショートケーキを手にとりました

 

すると舞子が「いちごは私のよ。ミキはチョコ」とミキからいちごのショートケーキを取り上げました

 

「嫌だ、嫌だミキいちごがいいもん返して」と取り合いになり大喧嘩に

 

二人が皿を取り合っているとケーキが皿から床に落ちてしまいました

 

「ミキのせいよ。片付けなさい」

舞子が言うと

 

「ミキ悪くないもん、お姉ちゃんなんか大嫌い」そう言って家から飛び出していきました

 

絶対謝らないんだから

 

ミキはプンプン怒りながら少し離れた場所にある公園にやってきました

 

ブランコに乗ったり滑り台で遊んだりしていましたが段々暗くなりお腹もすいてきました

 

どうしよう

帰ったらお姉ちゃんいるし、ケーキ落っことしちゃったからお母さんにも怒られるかも

 

ミキは悲しくなってきてついに泣き出してしまいました

 

すると「どうしたの?どっか痛いの?」とミキに声をかけてきた女の子が。

 

 

「お姉ちゃん誰?」とミキが泣きながら答えると

「私はさやかよ。お名前言えるかな?」とさやかは優しくミキに尋ねた

 

「ミキ。ミキね悲しいの」とさやかに言った

 

さやかはそっとミキの頭をなでて「ミキちゃんが悲しいと私もかなしくなるわ。ミキちゃんジュース好きかな。良かったら私のお店にくる?すぐそこなの」

 

さやかの指差す方には入り口にフランス人形が飾ってある喫茶店が

 

 

「でもミキね、お金持ってないの、だからいけないの」とまた泣き出してしまった

 

「大丈夫よ。私がミキちゃんにご馳走してあげるわ」

さやかはそう言うとミキを抱っこして店内に連れていった

 

「マスターオレンジジュースお願いね」

 

さやかはそう言うとミキの傍に座りハンカチでミキの顔を優しく拭いた

 

暫くしてマスターがオレンジジュースといちごのショートケーキを持ってきて

 

「お腹空いたよね。食べなさい」とミキの前に置いた

 

「ありがとう!うわぁ~美味しそう」とミキは目を輝かせて喜んだのだが

 

なぜかまた悲しい顔に戻ってしまった

 

「ミキちゃんどうしたの?ケーキ嫌いなのかな?」さやかが尋ねると

 

「違うの、大好きなんだけど」と今日家であったことをさやかに話した

 

「だから泣いていたのね。でもねもう泣かないでいいんだよ」

 

と優しく言うと

店の奥に行き真っ白なウサギのぬいぐるみを持ってきた

 

「ミキちゃんこのウサギは喋るのよ。この子と一緒に夢の国に行ってみない?きっとミキちゃんの願いを叶えてくれるわよ」

 

ミキは渡されたぬいぐるみに話しかけてみた

 

「こんにちわ。私はみきよ。あなたの名前はなに?」

 

 

するとウサギのぬいぐるみが喋りだした

 

「こんにちわミキ。僕はうさぎのケニーだよ

僕と一緒にいくかい」

 

本当に喋ってる!!

 

ミキはケニーを気に入り一緒に行きたいとさやかに言った

 

「じゃミキちゃん。私に何かちょうだい。何でもいいわ」

 

 

さやかが言うとミキはスカートのポケットにてを入れてキャンディーを1つ取り出した

 

「これしかないの、、、」

 

ミキが不安そうに言うとさやかはにっこり笑って「ありがとう。大丈夫よ。じゃ行きましょうね」

 

 

そう言って立ち上がった

その瞬間

 

店内の灯りがきえて光る扉が現れた

 

「お姉ちゃんバイバイ」

 

ミキは手を振りながら光に吸い込まれて行った

 

たどたどしい足取りでついたのはあのさやかと出会った公園だった

 

するとケニーがミキに

「ここは少し前の世界だよ。ミキがまだ4歳だったころのね」とちょっとおどけた様子で話しかけた

 

 

ミキはよくわからなかったがケニーに「どこに連れていってくれるの?」と聞いてみた

 

 

ケニーはあっちだよと手を伸ばしてミキに言った

 

ミキは言われた通り歩きだしある場所にたどり着いた

 

そこはミキの家だった

 

 

「きてごらん」

ミキがケニーの後についてベランダまでくると、中にはお母さんとお姉ちゃん、そしてミキがいた

 

思わずミキは隠れようとしたがケニーが、「隠れなくても大丈夫。あっちからは僕らはみえないからね」と教えてくれたので、そのまま様子をみることに。

 

 

「ほらミキまた汚してる(笑)」

「しょうがないなミキは。お姉ちゃんが拭いてあげるね」

 

4歳のミキは口の周りが食べていたシチューだらけになっていた

 

そして食べ終わると舞子に遊ぼ遊ぼとせがみ舞子はそんなミキが可愛くて仕方ない様子で、ミキを隣に座らせて絵本を読み聞かせていた

 

「優しいお姉ちゃんだね」とケニーが言うと

ミキは小さく頷いた

 

「でもね。お姉ちゃんケーキ取ったの。ミキが食べたかったのに」

 

ミキはまだお姉ちゃんに少し怒っていた

 

「じゃもうお姉ちゃんなんかいらないね。僕はとずっと一緒にいようよ。ね、ミキ?」

 

 

ケニーがうれしそうに言うとミキは少し考えて「うん」と答えた

 

やった~とケニーは喜んでミキの手を掴んだ

 

すると周りがぐるぐる回転しはじめケニーとミキはみたこともない大きなお城にたどり着いた

 

「今日からここが僕とミキのお家だよ。お菓子もお人形もなんでもあるからね」

 

 

お城の中はキラキラしていてミキはおおはしゃぎで暫く遊んでいた

 

そしてお腹が空いてきたミキはお菓子を1口食べてみる

 

 

あれ、美味しくない、、、

 

ミキが首をかしげていると、ケニーがいちごのショートケーキを持ってきた

 

「ほらミキの好きなケーキだよ」

 

ミキはケーキも食べてみたがやっぱり美味しくない、、

 

 

なんでだろう、

ミキは食べかけのケーキを見つめながら考えていた

 

 

だが6歳のミキにはわからない

 

ぼ~っとしていると、賑やかな音楽が流れ始めた

 

 

ふと目を上げると、お城の真ん中のホールでケニーが踊っていた

ケニーと一緒に他のお人形やぬいぐるみ達も楽しそうに踊っている

 

 

あ、そうか

 

ミキはいつもおやつはお姉ちゃんと食べていた

1人で食べても美味しくないんだ

 

ようやくみきはお姉ちゃんの大切さに気がついた

 

「ケニー、ミキお家に帰りたい」

 

ミキは大きな声で叫んだ

 

 

ケニーは踊りながらミキの所にきて、「何で?ミキは僕といるって言ったじゃないか」と不思議そうに言った

 

「ミキお姉ちゃんがいいの。帰りたいよ」

 

ミキは半分泣きながらケニーに言った

「ちゃんとお姉ちゃんに謝れるのかい?お姉ちゃん怒ってないかい?」

 

ケニーがミキに意地悪そうに尋ねたが、ミキは怒られても帰ると言ってきかない

 

そんなやり取りをしているうちにミキは眠たくなってきた

 

うとうとしているとケニーがお姫様ベッドがある部屋に連れていってくれた

 

ベッドに入るとケニーが枕元に座ってミキに話しかけた

「ミキはいいこだね。お姉ちゃんと仲良くしてね」

 

「うん」

 

ミキはそのまま眠りについた

 

 

「お母さん、ミキがいたわよ」

舞子の声が聞こえる

 

ふと目を開けるとそこは公園のベンチだった

 

「探したのよミキのばか」

舞子はそういいながらミキを抱きしめた

 

「お姉ちゃん、お姉ちゃん」

ミキは泣きながら舞子にしがみついた

 

帰ろうね

 

三人は手をつないで家路についた

 

だれもいなくなった公園のベンチにはキャンディーの包み紙が1つ置かれていた

 

 

 

 

 

 

 

 




次回はドールの中で事件が、、、
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