タイムトラベルカフェ   作:魚のしっぽ

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これはまだ開店前のドールで起きた事件のお話です


「ドール」の裁き

まだ開店前の喫茶店「ドール」

 

中ではさやかとマスターがカウンター越しで話しをしています

 

「マスター。今日はどんなお客様がくるかしら?この前の女の子可愛かったわよね。おかげで赤字だけど」さやかが笑いながら言うと

 

「さやか。お金は大事だけどそれよりも大切な物が沢山あるんだよ。これから色々覚えていこうね」とマスターが諭すように言った

 

来店したお客の数はまだ3人

過去二人と未来が一人、、、

 

 

「ねぇマスター。さやかはいつになったらお人形さんになれるのかしら。きっと可愛い可愛いお人形さんになるわよね

とピンクのワンピースをヒラヒラさせて、おどけてみせた

 

「そうだね。さやかならきっとなれるよ」

マスターは優しく答えた

さやかは満足そうに微笑んで開店準備に取りかかった

 

 

するとその時

ドドドンと店のドアを叩く音がする

 

 

何かしら、、、

さやかが外に行こうとするとマスターが呼び止めた

 

「さやかはカウンターに入ってなさい」

そういうとマスターはドアの方に近づいて「誰ですか?」

と聞いてみた

 

「助けてください!!追われてるんです」

切羽詰まった様子の男の声が

 

マスターが慌ててドアを開けると、男は店内に飛び込んできた

 

「ありがとうございます。助かりました」

男はそういうとテーブル席に腰をおろして

「あのコーヒー頼んでもいいですか?」とマスターに言った

 

 

マスターはカウンターに戻りコーヒーを入れるとさやかが男の所まで運んで行った

 

「お待たせしました」

さやかがそう言ってコーヒーを置き立ち去ろうとすると音がいきなりさやかの手を引っ張り持っていた鞄の中から拳銃を取り出してさやかの頭に向け

 

 

「うごくな!!」と大きな声でさけんだ

その時外からサイレンの音が、、、

 

 

「あんた一体なにを、、」マスターがそう言いかけると

 

「静かにしろ、この女ころすぞ」と男がさやかに向けた拳銃に力を込めた

 

さやかはただじっとしていた

事態を飲み込めないでいたのだ

 

サイレンの音は暫く鳴り続けてやがて消えて行った

 

「変な気起こすなよおどしじゃないからな」男は外の様子を伺いながらマスターに言った

 

男は銀行強盗で既に1人ころしていた

逃げる途中ここが目に入り飛び込んできたのだ

 

 

長い沈黙が続いていたその時

 

事態をようやく把握したさやかが呟いた

「おじさん悪いことしたらいけないのよ」

 

「うるせえ、黙れ」

男はさやかを銃でなぐりつけた

 

さやかのあたまから血が滴りおちる

「おじさん謝って。そしたら許してあげる」

 

すると男はさやかを蹴りつけ持っていた拳銃で撃とうとした

その様子を見ていたマスターが

「さやか。案内してあげなさい」と低い声で囁いた

 

案内?、、

 

男が不審に思ったその瞬間店内が真っ暗に、、、店のドアだけがうっすらとみえていた

 

なんだよこれ、、

 

 

男が戸惑っているとさやかが

「おじさんが悪いのよ。いってらっしゃい。代償は頂きます」とフラフラ立ち上がりながら言った

 

男はわけが分からなくなり、外に出ようとドアを開けた

???

 

なんだこれは!

そこにはまたドアが、、しかも2つ、、

 

 

意味わかんねぇ

男は躊躇いながら片方のドアを開けた

 

するとそこはさっき自分が銀行強盗をした現場だった

 

はぁ?ふざけんなよ、なんだよこれ

男は逃げるようにその場から立ち去ろうとした

 

するとまたドアが2つ、

さっきはこっちだから次々は反対にいけばいいはず

 

 

男はそう思いさっきと反対側のドアを開けた

ここは、、

 

俺の家だ!ワケわかんないが助かったな

男はそう思い玄関をあけて中に入った

 

疲れたな、風呂でも入るか

そして風呂場で服を脱いで何気なく姿見をみた瞬間!

 

男は声を失った

頭は白くヨボヨボになってる体、、

 

 

なんだよこれ、なんなんだ!

 

男はパニックになり慌てて服をきて外へ出た

 

そこにはドアが1つ、、

 

 

男は震える手でドアを開けた

 

男が出た場所は喫茶店「ドール」

 

 

さやかが笑顔で出迎えた

「お帰りなさいませ」

 

だが、男はもう応えることすら出来なかった

 

過去と未来を行き来した反動で体が耐えられなくなってしまったのだ

 

マスターとさやかはただまもなく息をひきとるであろう男を悲しげにみつめていた

 

 

 

 

 

 

 




次回は少しずつ変わるドールに注目していきたいと思います
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