タイムトラベルカフェ   作:魚のしっぽ

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今回はうさぎのケニーの役割やマスターの思いを描いていこうとおもいます


うさぎのケニーはさやかの分身?

ある良く晴れた春の日のことです

喫茶店ドールは店の模様替えをすることになりました

 

さやかは店の入り口に飾ってあるお人形さんの服をきがえさせたり、店内に花を飾ったりと大忙し

 

あ、そうだ

さやかは店の奥にいきうさぎのぬいぐるみケニーを持ってきました

 

ケニーは耳の先が黒くなっていたので、洗ってあげようと思い「ケニーお風呂に入ろうね」と大きなバケツを用意して洗うことに

 

おかしいわね、、、

ケニーの耳の汚れがいくら洗っても落ちません

 

するとケニーが

「さやか。いくら洗ってもこの汚れは落ちないんだよ」と泡だらけになりながらいいました

 

「そうなの?もう一体何処で汚してきたのよ」

さやかが聞くと

 

「それはね、内緒だよ~」

ケニーが悪戯っぽい顔をして答えました

 

 

マスターはそのやり取りを微笑ましくみていましたが、内心複雑な思いで一杯でした

 

だってケニーは、、、

 

 

マスターはさやかに言いました

「さやか。そろそろ開店したいからケニーを置いてきなさい」

「は~い」

さやかはバケツを片付けてケニーを奥の部屋につれていきドライヤーで乾かしてあげました

 

「いいこにしててね」

ケニーの頭を優しくポンポンしてさやかは店内にもどりました

 

開店して1時間が過ぎましたが今日はなかなかお客様がきません

 

「マスター今日はだれも来ないわね」

とさやかが聞くと

 

「そうだね。こんな日もあるよ」

とマスターがグラスを磨きながらいいました

 

すると1人の男の人が入ってきました

「いらっしゃいませ」

 

さやかは嬉しそうに注文をとりに行きました

 

「ご注文はおきまりですか?」

「コーヒーで」

 

マスターがカウンターでコーヒーをいれてる頭

さやかは奥の部屋にいきケニーに聞きました

 

「ね、ケニー私困ってるの。あのお客様から何も感じないのよ」

するとケニーが

「そういう人も世の中にはいるんだよ。さやかが何も感じないのは、あの人が他の人や物に全く興味がないからだよ

。変わってるよね」

 

と少し呆れたように言いました

 

ケニーってこんなだったかしら、、、

 

 

さやかは少し不思議におもいながらも店内に戻りました

 

男の人はコーヒー代を払って帰ろうとしています

いつもならここでトラベル用のメニュー表を渡すところなのですが

 

「ありがとうございました」

さやかは何もすることなくお客様を送り出しました

 

「さやか。今日はどうしたんだい?」

 

マスターが聞くと「だってあのお客様から何も感じなかったの。きっと何かの間違いでここに来たのよ」とさやかは首を横に振りはぁ~とため息をついた

 

マスターは黙ってさやかの頭を撫でてやった

 

さやかはちょっとホッとした様子でテーブルの片付けをした

 

暫くお客さんがこなかったので、退屈だったさやかはケニーを持ってきてマスターに見せ

 

「ケニーの耳の先何でこんなに汚れたと思う?」

とマスターに不思議そうにききました

 

マスターはその理由を知っていましたがさやかには言えません

 

 

だってケニーはさやかの闇の部分の化身なのです

 

マスターはさやかがいつか本物穢れのない純粋なお人形になることを願っています

 

そのためにさやかの悪い感情がケニーに移るようにしていたのです

 

この前起きた強盗犯の事件

さやかは強盗犯に対して憎しみを抱いていました

 

その憎しみをケニーが吸収したため耳が黒くなってしまったのです

 

 

あの時さやかは息を引き取る強盗犯に対して悲しみの感情しかありませんでした

 

そしてその悲しみの感情もケニーの中に、、、

 

 

マスターはさやかに「ケニーはきっと耳が痒くてかきすぎたんじゃないのかな」と笑いながらいいました

 

 

じゃ、しょうがないか

さやかはケニーを奥の部屋に置きにいきました

 

 

でもマスターは少し心配していました

ケニーは今はまだ可愛いぬいぐるみですが、これからも少しづつさやかの闇を吸収し続けていきます

 

闇に染まっていくケニーが今後どんな行動をとるのかマスターにもわからないのです

 

さやかがいろんなお客様の希望を叶え今の世界に満足して可愛いお人形になる決意を自分でするその日まで、見守っていこうとマスターは心の中で思っていました

 

 

 

 

 




次回クリスマスの日に起きたお話です
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