坂ノ上町のとある民間
そこにお婆ちゃんと1匹の猫が住んでいました
お婆ちゃんの名前は志乃、猫の名前はルルです
ルルは5年前志乃の家のポストの前に段ボールに入れられて捨てられていました
志乃はルルを家に連れて帰りそれはそれは可愛がってあげました
ルルも志乃によく懐いて志乃が庭の手入れなどをしていると黙って縁側で横になりながら志乃を見ていました
志乃は1人暮らしでしたがルルがいるのでちっとも寂しくありませんでした
そんなある日
ルルの姿が見えません
散歩にでも行ったのかしら、、、
志乃はあまり気にしないでいましたが、夜になっても帰って来ません
おかしいわね、、
そう思いましたが朝には帰って来るだろうと思いそのまま寝ました
次の日の朝
あちこち探しましたがルルはいません
どこに行ったのかしら、、、
志乃は心配になり探すことにしました
家の周りは勿論近所の人に聞いたり、近くの公園を探したり、、
でも何の手掛かりも見つかりませんでした
その日も志乃はルルを探し歩いていました
しかし歩き続けて疲れてしまいその場に座り込んでしまいました
その時「お婆ちゃん大丈夫?」と声をかけてきた女の子がいました
さやかです
志乃は大丈夫だと言いましたが、さやかは「少し休んでいきませんか?」と志乃の後ろを指差して言いました
いつの間にかそこには真新しい喫茶店が、、
「ありがとうね」
志乃はさやかに連れられて店に入りました
マスターが「いらっしゃいませ。ごゆっくり」と言って
暖かいお茶を用意してくれました
「本当にありがとうございます。すぐ帰りますので」
志乃は深々と頭を下げた
さやかが「お婆ちゃんどうしてあそこで座り込んでたの?」
すると志乃はさやかにルルのことを話しました
「猫は昔から亡くなる時射なくなるって言うからね」
志乃はもうルルがしんだと思っているみたいです
「じゃお婆ちゃん確かめてみたら?」
さやかが言いました
一体どうやって?
志乃が言いかけた時いきなり店内が暗くなり光る扉が現れました
これは夢かね、、
志乃は疲れたせいで夢をみてるのだと思いました
さやかが「お婆ちゃん200円で過去に戻れるわよ。猫ちゃんが居なくなる前に戻ったら何かわかるかもしれないわ」
志乃は夢ならそれでもいい
そう思い過去にいくことにしました
「じゃタイマーがなったらこの赤いボタンを押して帰って来てね」
そう言って志乃にタイマーを渡しましたが
志乃は1人ではまた歩けなくなったりはしないかと心配な様子
そこでさやかは奥の部屋からケニーを連れて来ました
「この子はね、喋れるし道案内もできるとってもいい子なのよ」
そう言ってケニーを志乃に渡しました
志乃はありがとうねと言って扉をくぐりました
少し歩くと着いたのは勿論志乃の家
さてどうしようかと悩んでいると、
「お婆ちゃんルルに変わった様子はなかったかい?」
ケニーが聞いて来ました
本当にうさちゃん喋ったわ。やっぱり夢なのね、、
志乃はそう思いながらルルのことを考えましたが
「特に変わった様子はなかったねぇ、少し太ったぐらいかしら」
志乃は少し笑いながら答えた
ケニーは志乃に言いました
「僕に心当たりがあるよ」
そう言って志乃に二階に行くように言った
二階も探したんだけどね、、
そう思いながら志乃はゆっくりと階段を登り二階の部屋に着きました
「どこにもいないでしょ?」
志乃が寂しそうに言うとケニーが
「ここだよ、ここ」
そう言って天井の方に手を伸ばしました
屋根裏?
そんなとこに本当にいるのかしら、、、
そう思っていると何か小さな音がします
ニャーニャー
それは子猫の鳴き声でした
ルルは子猫を生んでいたのです
おそらく近所の猫といつのまにか仲良くなっていたのでしょう
まあ~ルルったら心配かけて
志乃はホッとしながら少し涙ぐみました
「良かったね、お婆ちゃん」
「うさちゃんありがとうね」
そして志乃が帰りのタイマーを押そうとした時
ケニーが言いました
「お婆ちゃん、帰ったらルルには会えないかもよ。だってここは過去なんだから、元の世界にもどったら二度と会えなくなるかも。それでもいいかい?」
志乃はそう言われて確かに夢何だから覚めたらまた1人かも、、、とケニーの言うことを信じてしまいました
夢ならいつまでいても大丈夫よね、、、
そう思った志乃はまだここに居たいとケニーに伝えました
するとケニーが
「じゃそのタイマーは要らないね。タイマーがなければずっと夢の中に要られるからね」
「そうね。じゃ捨てておいて貰えるかしら」
志乃はケニーにタイマーを渡しました
もう戻れなくなくなってしまうのに、、
ケニーはにっこり笑いながら「お婆ちゃん元気でね」と言って元の世界に戻りタイマーを捨ててしまいました
さやかがケニーだけ戻ってきたので不思議に思い
「お婆ちゃんは?」とケニーに聞きました
すると
「帰りたくないからタイマー捨ててって頼まれたんだ、僕は仕方なく言われた通りにしただけさ。」
そう困り果てた様子でさやかに言い奥の部屋に戻りました
お婆ちゃんが望んだのならしかたないわよね、、
さやかはちょっと悲しくなりました
と同時にケニーの尻尾が少し黒く汚れまた少し闇が溜まっていくのでした
次回はさやかにある変化が、、、