向日葵畑から(仮)   作:檜の棒

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風見幽香を風見幽香っぽくする為に少しだけ新に対しての当り方を強くしてみたい

ここの時空の幽香さんはまあまあ甘々な気がしてままならん…

原作を一度やってみて幽香さんの理解度を深めたい所だけど…やれる環境ねぇし、まず難易度がやばそう


72話「箱」

━━咲都新━━

風見幽香(花の妖怪)は物凄くマイペースだ。

まあマイペースと言われてどのぐらいマイペースかと聞かれたら、第一声はまず「物凄いマイペース」だと言うぐらいには、マイペースだと俺は感じた。

 

まず彼女は前提として妖怪な時点で人とは違う存在、価値観も彼女なりの独特な部分も多い。だけどこの価値観は妖怪だから、とか人外だから、とかで出来たものではなく、彼女自身の性格とその生きた年数で重ね増やし出来たものなんだろうと俺は考えてる。

 

だけど深夜に突然無言で外出されるのはビビる。

 

まあ目的は大体花なんだろうけど。

 

幽香さんはしょっちゅう家を空ける。

出る時間帯は早朝から深夜まで、つまりは全時間帯ってコト。

しかも幽香さんは妖怪だから飲まず食わずが続いてもそれなりに活動することは出来るらしい…らしいだからね?

 

幽香さんは幻想郷の中でもそれなりに有名人らしく、花のある所に出向く以外にもイベントにお呼ばれして外出する事も多い。

でも無言はびっくりする。

 

言っちゃあ悪いが多分家にずっと他人が居るっていう状況があまり無かったから「予告する」って事が抜けてるんだろうか、とりあえず用事で出るときは置き手紙か口で伝えてくれ……

━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新「あ、そーいやあの箱ってどこに行ったのかな」

 

新が想像するは前に見たあの謎の黒い箱。

あの時はハンドルに手をかけただけで中身までは確認出来ていない。

風見幽香は今日もまた早朝からどこかへ出掛けてしまっていて、今家の中に居るのは新と屋根裏に居座っているネズミぐらいだ。

もっとも、新は野生のネズミは普通に嫌で、夜中にどこからか聞こえてくる軽く速い足音には不快だと思っている。

 

新「見に行ってみる…?」

 

スキマで太陽の畑まで飛ばされたのが昨日で、その日は疲れ果ててしまいリビングで就寝してしまっていた新は2階の部屋にすら行けていない。

新はリビングから少し離れた位置にある階段から2階にある部屋へと移動する。

 

新「ふう……なんか怖いんですけど!」

 

扉の前で一人叫ぶ。

 

新「よし、行っちゃえっ」

 

 ガチャリ

 

勢いよく扉を開く。

部屋の中はベットから机の位置まで前に泊まらせて貰った時と全く変わっていない。

だが目的の黒い箱だけは見当たらなかった。

 

新「無いな、幽香さんがどっかに持ってったとか…?」

 

新は肩透かしを食らい、少ししょんぼりしながら下の階に戻っていった。

 

新「………は?」

 

声を漏らす

彼の視線の先には

 

           『箱』

 

2階に移動するまで、そこに無かった『箱』がそこにあった。

まるでそこに最初からあったように、何食わぬ顔で、リビングの机の上に鎮座している。

 

新「幽香、さ…ん?」

 

名前を呼ぶも返答は無い、それどころか人の気配すら無い。

 

 

すぐ横にある窓から差してくる眩しすぎるぐらいの太陽の光も、今は不気味に感じられる。

光が当たっている部分から、箱の黒色の中に混じる深く暗い青色を露わにさせる。

影が部屋の奥へと延びる、その影は一層暗い…

 

新(ち、近付いたらマズい…ッ!)

 

箱から放たれる怪しいオーラに当てられるも、新は視線を外せないでいる。

 

それは恐怖

 

新はゆっくりと後退る。

 

ガチャガチャガチャ

 

新「なッ」

 

玄関のドアノブが何度も、何度も回される。

 

新「たすk」

 「たのもー!!!!!!!」

 

淀み、沈んだ空気に少女の元気な声が轟き、新の恐怖心に衝撃を走らせブチ砕く。

 

「ん?お前だれ」

 

新「あ、ああああ俺のコト?」

 

「そうだけど…もしかしてドロボーかぁ?!」

 

新「違う違う違う!、断じて違うッ」

 「幽香さんに住まわせてもらってるんだよ」

 

「あー、あの花おばさん!」

 

新「そんな事言っちゃ、あ、ぁ………」

 

青い少女の真後ろで、花の妖怪(風見幽香)が仁王立ちしている。

無表情、そしてそれに見合わない程の殺意。

 

幽香「チルノ」

 

チルノ「ファッ!?」

 

名前を呼ばれ後ろを振り向こうとするも既に遅い。

首元を掴まれる。

 

チルノ「うごごごg」

 

幽香「口には気を付けるべきね」

 

体が浮く、幽香が持ち上げているのだ。

そのまま外へと移動する。

 

新「あっ、そのっ」

 

幽香「話があるなら後で聞くわ」

 

チルノ「うぎゃああっ!!!」

 

飛んでいった。

 

新「な、なんだったんだよ…」

 

突然の事がこの瞬間に詰め込まれ過ぎて脳が回らない。

新はそのまま玄関に大の字で倒れ込む。

 

新「ふう…………あれ?」

 

机の上にあった箱が消えていた。

 

新「マジで………はぁ…なんなんだよぉおおお!!!!!!」




今回は新主観の地の文(っぽい物)を書いてみました
いつもは完全にナレーターのような超第三者的な地の文だったからね
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