【東方】幻の蛇を追って蛇が幻想入り【鉄歯車】小説版   作:John.Doe

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第二話 THE WORLD OF ILLUSION

「参拝客がそんなに珍しいのか?」

 強調までされた事柄をスネークが聞き返す。すると、つい今しがたまでは嬉しそうだった彼女が、表情を一転させる。

「最近はめっきりね。先代の頃は賑わってたみたいだけど」

「ふむ。ところで君は……」

「私? この神社の巫女よ。博麗 霊夢、みんなには霊夢って呼ばれてるわね」

 霊夢と名乗った彼女は、巫女と言った。スネークにとっては聞いた事もないものだが、おそらくこの神社とやらの経営者のような存在だとは察する。

「そうか。俺はスネーク。ネイキッド・スネークだ」

「そう。よろしく、スネークさん?」

「なんとなくさんづけは懐かしいな。パラメディックに皮肉で呼ばれた以来か」

 バーチャスミッション開始時に、パラメディックと始めて話した時。パラメディックは皮肉交じりに彼を「(スネーク)さん」と呼んだ。女性からは本名を聞きたい、と言ったスネークにお互い様だと言った時のことだ。霊夢はその人とは馬が合いそうだ、とやはり皮肉のように言う。スネークも内心同意して黙る。これ以上何か言うとやかましいことになりそうだった。ところで、と霊夢が切り出す。

「どうした?」

「あなた、外の世界の人よね……それに日本人でもなさそう」

「日本人じゃないとなにか問題が?」

「いえ……そうね、詳しい話はとりあえず中でどうかしら? これも仕事の一部だし」

「そうか。なら、そうさせてもらおう」

 まだ分からないが、霊夢からは害意は感じない。警戒心を捨てきる訳ではないが、なにかしらきっかけを得られると踏んだスネークは従う事にする。

「じゃあ、どうぞ」

 神社内に招いた霊夢だが、スネークの行動を目撃し一瞬で顔色を驚きに変える。

「ちょ、ちょっと! 靴はそこで脱いで頂戴!」

「ん? あ、ああ……すまない、アメリカは靴のまま家に入るからな……」

 2人とも焦っているので気付かなかったが、スネークがぽろっと国を言ってしまった。恐らくソ連ではないから大した問題にはならないだろうが、ゼロは無線機を通して聞こえた失態に軽く頭を抱えていた。

 

 

 

「はい、どうぞ」

 客間に通したスネークの前に、スネーク分のお茶を置く。自分の据わる対面の位置にも置き、テーブルを挟んで座る。

「……これは?」

 アメリカ住まいのスネークは、紅茶やコーヒーは見た事があっても、眼前の極端に薄い(・・・・・)緑色の飲み物らしきそれを見た事は無かった。ついでに言うと、その飲み物らしきものが入れられた器もだが。

「緑茶よ」

「ああ、これが……」

 ニッポン大好きなパラメディックから名前だけは聞いたことがあった。実物を初めて見たスネークは、パラメディックがいたら騒がしそうだなどと内心考えつつ、口をつける。正直、何処かもわからぬところを延々と歩かされたせいで緊張状態にあったため、大変ありがたかった。

「ふむ……」

(緑茶というのはこんなに薄いものなのか?)

(ちょっと三番煎じで薄いけど……)

 2人の思考が同時に発生する。霊夢は丁度茶葉が少なかったため、最近ケチっていたのだ。二番煎じならまだしも、三番煎じでは流石に薄い。

「さて……スネーク、だったかしら」

「ああ」

 今までの若干のんびりした空気が一気に緊張する。顔つきも、両者共に引きしまった。霊夢はまず、現状をスネークに説明し始めた。

「まず、かいつまんで言うと……ここは日本の一部。正確には、日本の中にある、日本から繋がりを極力断った世界」

「……繋がりを、断った? 日本の中にありながら?」

「ええ。結界で外とのかかわりを遮断した、通称幻想郷。それが、ここよ。この神社は、その結界の境目で、結界の一部を管理している」

 博麗大結界。そう呼ばれる結界は、霊夢を含めた博麗の巫女が代々管理している。他には八雲 紫が管理しているものがあり、その両者の結界が幻想郷を外から隔離しているのだ。

「あまりにもファンタジックで信じ難いが……」

 スネークにとって結界はよくわからないが、とにかく世界を隔離していることは分かった。自分はまるで不思議の国のアリスのアリスのような立場と言う事だろうか。しかし。

「あら、驚いたのはこちらも同じよ」

「どういうことだ? 俺が……外にいた人間が来たからか?」

「いいえ。外から来る人間はたまにいるわ。動植物もね。私が驚いたのは、あなたの言葉」

「言葉?」

 きょとんとするスネーク。髭と眼帯をした彼がそんな表情をしても逆に怖いのだが。

「あなた、日本語は出来るの?」

「ああ。今さっき覚えた」

 衝撃的すぎる事実。霊夢は呆れたというような語調で言った。

「……それよ、驚いたのは。あの一瞬で日本語を理解したとでも?」

「諜報活動において現地語の習得は基本だからな」

「…………あんな一瞬でわかる方が外の世界の常識なのかしら……」

 本気でそう思った訳ではないが、そうだと言われてもこの状況では疑いきれない辺りが厄介だ。とはいえ、それが基本だとすれば工作員は今頃スネーク以外誰もいないだろう。

「そのうち猫や犬、猿なんかとも会話しそうね、あなた」

「そうか?」

「ええ。そんな予感がする。どっかのお嬢様(レミリア)じゃないけど、そんな運命を背負ってる気がするわ、あなた」

「ふむ……」

 一度話題を戻すべく、スネークがそれで、と切り出す。

「その結界とやらで隔絶されたこの世界から出る方法はあるのか?」

「ええ。それも私の仕事(?)の一部だから」

 そう聞いたスネークは、早速彼女に出してもらうよう頼んだ。せめてソ連に帰らないと、いつまで経ってもアメリカには帰れない。

 

 

 

 

 

「……………」

「……え……?」

 霊夢が間抜けな顔で僅かに声をあげる。スネークが彼女の思惑と違うのだと察すると、どうしたのかと声をかける。

「……スネーク。あなた、本当に外の世界から来たのよね」

「ああ、多分な。君の話を聞いた限りはそうだろう」

 おかしい、と呻くように漏らしたのを聞き、スネークがどういうことか尋ねる。すると――――

「戻せないのよ。本来なら外の世界へ戻すことが出来るのだけれど、あなたはできない」

「なに!? 一体なぜ!?」

「わからないわ。とりあえず、紫にでも――――」

「呼んだー?」

 相談しよう、と続けようとした霊夢の言葉を遮るように、唐突に空間にスキマがはしり、中から八雲 紫その人が姿を現す。スネークは唐突過ぎるその出現法に驚き、霊夢は逆に驚いた様子もなく、何事も無かったかのように話し始めた。

「ああ、紫。丁度いいわ。ちょっと相談が――――」

(一体どこから……あの黒い裂け目か!? 一体何なんだ、この世界は)

 霊夢が説明をしている間、スネークの頭は絶賛混乱状態であった。そんなスネークに気付いた霊夢が声をかける。

「スネーク、どうしたの?」

「え、ああ……突然現れたものだから……」

「ああ、慣れてないとそりゃ驚くわよね」

 慣れ過ぎていた自分に気付き半ば呆れる霊夢。なんだかんだで付き合いも長くなってきたなぁ、と変なところで実感する。

「これは失礼。スネークさんだったかしら? 私は八雲 紫。ここの結界の、彼女(霊夢)の分以外を管理する妖怪よ」

「結界を……」

「ええ。私はありとあらゆる境目を操ることが出来る――――それこそ、あなたのような人を意図的に出入りさせることだって」

「じゃあ今回()紫が?」

「あらあら、今回()ってなあに?」

 毎度のこと……と暗に言う霊夢に対し、紫が反論を始めた。

「今回()事故よ、事故。さっき、結界に歪みがあったのよ。もしかしたらと思って来てみたけれど」

「スネークがこちらの世界にいた?」

「ええ。ごめんなさいね、巻き込んで」

「いや、厄介ごとに巻き込まれるのはいつものことだ」

 今回も、厄介ごと(ツチノコ捕り)を片付けるところだったしな、と自分の境遇を皮肉るスネーク。自覚はないのだろうが、FOXのメンバーも幻想郷の彼女らも、大体は言葉遊びというか、皮肉というか、とにかくそう言った類のものは好きらしい。

「そう、ありがとう。とりあえず、私も試してみるわ。ちょっと待っててね……」

 ここだけの話であるが、紫は今かなり焦っていた。予想外ということに慣れていないからであろう。いつもの口調よりも砕けているのはそのせいだろう、と霊夢は密かに感じていた。

 

 

 

 

 

「……うーん……」

「……まさか……」

 唸る紫に、スネークが冷や汗をかきながら聞く。その答えは、残念ながら裏切られることは無かった。

「ダメね。歪みのあった場所はわかったんだけど、外の世界に繋がらないわ」

「紫でもダメなんて……一体どういうことかしら?」

「恐らくだけど、世界が違うんじゃないかしら」

「世界? どういうことだ?」

 言葉には出さなかったが、霊夢も疑問のようだ。紫が説明し始める。

「この世にはいくつも世界があるわ。幻想郷を含め、外の世界で一つの世界。もしかしたらあなたは、その外の世界とは違う、もう一つの世界から……ってことよ」

「……帰る方法はあるのか?」

「恐らくね」

 不安げに聞いたスネークに紫は答える。しかし。

「ただ、時間は少しかかると思うわ。別の世界の中でも、あなたがいるっていう条件に該当するものを探さなきゃならないから」

「そうか……手間をかける」

「あら、もとは私のミスよ」

 SFなどを含めた映画好きのパラメディックやゼロから、紫が言うような並列進行世界(パラレルワールド)の話は聞いたことがあった。あるいは枝分かれ(チャート)の方かもしれないが、ともかく、その世界の数は無数に近いというらしい。詳しくは知らないが、ともかくその無数の中から探すのは手間であろう。

「じゃあこっちはこっちで情報を探ってみますか……」

「あら、霊夢が積極的なんて珍しいわねぇ」

「一応異変よ、これ。私の生業なんじゃ、やるしかないじゃない」

 とはいえ、普段の彼女はその生業である「異変の解決」も面倒くさがってやらないことが多々あるのだが。最近は彼女以外も異変に首を突っ込むので困ることは少ないのだが、霊夢は信仰が集まらない原因の一つであることは露ほども思わないようだ。

「それもそうね。異変かは知らないけれど。ところで霊夢?」

「なによ」

「スネーク、どこに行っちゃったの?」

「え? あら……?」

 言われてみれば、スネークが見当たらない。この短時間の内にどこに行ったのだ。そう思っていると、すぐに――――

「うにゃ? うにゃにゃ?」

「外……?」

 外、縁側の方向からスネークのものらしい奇声が聞こえた。霊夢が行ってみると、そこには……

 

 

「……スネーク……?」

「ウニャニャ? ウニャー?」

「……スネーク!」

「!! な、なんだ霊夢か。どうした?」

 ようやくといった状態でスネークが霊夢に気付く。スネークの膝の近くには、白地に黒ぶちの猫が一匹。

「こっちのセリフよ……一体何してるのよ?」

「いや、朝から何も食えてなくてな……近くに捕獲できそうな動物がいるところはないか、と……」

「それを猫に?」

「ああ、猫に」

 さも当然というように答えたスネークに、流石にため息を一つこぼした霊夢。冗談半分で結果を促す。

「……で、その猫からは聞き出せたの?」

「ああ……どうも向こうの山には動物が豊富と……」

 まさか本当に聞き出せていようとは……霊夢は呆れと驚きのないまぜになった感覚を覚える。と、スネークの指し示した山を見て霊夢は気付く。

「ってあの山……」

「なんだ?」

「あそこは止めた方がいいわよ? 危ないから」

 聞き返したスネークに、霊夢はあの山がどういう山か教えることにする。

「天狗や妖怪の住処よあそこ」

 幻想郷では専ら「妖怪の山」と呼ばれる山であり、幻想郷で山といえば大体そこだ。他に山という山が無いからであるが、なにより人間はおろか他所を住処とする妖怪すらも拒む強い排他主義を持つ山として有名だ。入るとすれば異変を解決すべく出動した霊夢や、秋の幸を強奪しようと目論むどこかの魔法使い位のものだ。天狗達に見つかってもはねのけるだけの実力が無ければ大体追い返されるか……死体になってしまうだけだ。

「天狗はわからんが、妖怪はなんとなくわかるな。しかし、ここ(幻想郷)にはそんなものまで住んでいるのか……」

「あんた、さっきまで紫と同じ部屋にいたじゃない……」

「……彼女も「妖怪」だったのか……」

「ええ。そう名乗ってたでしょ」

「あの時は自分の耳を疑ったんだが……本当だったんだな」

「そうよ。ここは妖怪がごく一般的な存在だもの」

 というよりも、ぶっちゃけた話が人間の方が少ないだろう。妖怪は人間無くしては生きていけないため、幻想郷では人間がいる。しかしその数は里一つに収まる程少なかった。

「……取って食われたくないからな、さっさと抜け出したいところだ」

 今さっき同じようなことを企んでいたのはどいつだ、と内心突っ込んだ霊夢は、突如鳴ったスネークの腹の音に顔が間抜けになる。

「……悪いけど、すぐにご飯が出せる状況じゃないのよ、私は」

 決して貧乏という程ではないのだが、一人暮らしの霊夢には突然やってきた誰かに食事をふるまう余裕は無かった。

「あ、ああ……くそっ、せめてカロリーメイトだけでもバックパックから落ちていれば……しかし、その山以外に何か動植物がいるような場所はないのか?」

「まあ、幻想郷ならそこかしこに(妖怪混じりで)動物はいるでしょうけど」

「……ちょっと蛇でも捕ってくる」

「……蛇……?」

 さらりと言ったスネークに霊夢が突っ込む。どうか自分の聞き違いであってくれ、という希望もこめて。

「ああ、蛇だ。カエルでもなんでもいいがな。どこぞ(ソ連)のレーションなんかより断然ウマいしな」

 どこぞの神社の御三方が聞いたらどう思うか、などと愉快な想像をした霊夢だが、博麗の巫女として忠告だけはしておこうとする。

「ま、あまり遠くまで行かないことをお勧めしておくわ。さっきも言ったけど、妖怪がそこらにうろついているのよ、特にこの(神社の)辺りは。多分普通の人間じゃ一対一でも勝ち目は薄いわ。気をつけてね」

「ああ。ところで……」

 霊夢の頭上に青いクエスチョンマークが浮いた……ような気がする。

「霊夢、君の分も捕ってきたほうがいいのか?」

「え?」

「さっきのお茶だ。もしかして、茶葉をそうそう使えない状況なのかと……」

「……遠慮しておくわ。流石に蛇は……」

 そう言いかけて、でも、と霊夢が口ごもる。スネークは先程から蛇を絶賛している。そんなにおいしいのかしら、と霊夢に気の迷いが生まれてしまった。そして――――

「そうね、余裕があったらでいいわ」

「そうか。じゃあ行ってくる」

 そう言ってスネークは博麗神社を一時後にすることになった。

 

 

 

 

 しばらく歩いたところで、スネークは草木をかき分けて中に入っていく。あまり陽の当らないところだ。こういうところは意外と動植物は大きい獲物が多い。格好の狩り場である。しばらくとしないうちに、二羽ほどの鳥を見つけた。サイズ的にはスンダルリチョウと同程度か。丁度いいサイズだ。スネークは腰に下げていたパトリオットを取り出し、ドラムマガジンをセットしチャージングハンドルを引く。飛び立つ隙を与えずフルオートで射撃し、二羽共仕留める。見たことのない鳥である為、念のためパラメディックに聞くべきかと判断したスネークは、無線機に手を伸ばす。

「パラメディック」

『あら、スネーク。どうしたの?』

「鳥を捕獲(キャプチャー)したんだが、こいつは食えるか?」

『うーん……分からないわ。ただ、鳥は毒を持っているものはそう多くないから、念のため火でも通せば大丈夫じゃないかしら。周りの環境が危険でもなければ』

「周りの環境?」

『ええ。たまに、人間の捨てている物、そうね、ビニールや原油なんかが原因で、死んでしまう鳥もいるのよ。それらが人間に無害、というわけでもないの』

「自業自得、か」

『皮肉なものね』

 未だに、世界規模でそういった類の問題は解決されていない。原油が体について飛べなくなったり、ビニールやプラスチックを口にしてしまい消化できないというような死因はむしろ、近年増加傾向にあった。

『ただ、そこはあまり環境は悪くないんでしょう?』

「ああ、むしろかなりいい。少なくともニューヨークやワシントンよりよほどな」

『なら、大丈夫だと思うわ。味は保証できないけど』

 それは楽しみだ、と本当に楽しみにしていることが分かる口調で言ったスネーク。そんな彼に、パラメディックはそれはそうと、と話題を変える。

『なんだかシギントが報告があるって』

「シギントが? わかった」

 周波数を切り替え、シギントの周波数に合わせる。

『よう、スネークか』

「シギントか? 報告があると聞いたんだが」

『ああ。実はあんたの持ってるバッテリーは改良型でな、今回、無線機はつなぎっぱなしにしておいてくれ。会話をこちらでも聞きとっておけばバックアップしやすい』

「なるほど。技術面(小難しい事)はともかく、つなぎっぱなしで大丈夫ということだな」

『本当は映像も送れればもっといいんだがな。しかし、その無線機、もっとスゴイとこがあるんだ』

「一体どんな?」

『前より小型、軽量化したどころか、形状そのものが変わってるだろ』

「ああ。前よりは目立ちにくいようにはなっているな」

 スネークの言うとおり、以前と比べると迷彩が施されて角ばった部分も斜めになっているなど、立体感を無くしたりしてより目立たないようになっている。

『だろう? そのデザイン、苦労したんだぜ。カッコイイだろ?』

 自慢げに言うシギントに対し、スネークはまた予算オーバーで頭を悩ませる少佐の姿が浮かび、黙ってしまう。とにかく、スネークは無線をつなぎっぱなしにするということだけ覚え、博麗神社に戻ることにした。

 

 

 

 

「霊夢、今戻ったぞ」

「あら、意外と早かったのね? で、収穫はあったのかしら?」

「ああ、それなりに大きな鳥が二羽。食べられないことはないだろう」

「そうね。この鳥は多分大丈夫よ。調理は私がするわ」

「そうか? ではそうして貰おう」

 スネークに調理を任せてはどんな形で出てくるか分かったものじゃない。幸いにも霊夢は一人暮らしで、料理は得意だ。調達に対する貸しを作りたくは無いということもあって、霊夢は進んで調理を引き受けた。

「じゃあ、ちょっと待ってて。食事しながら、今後について考えましょう。一筋縄じゃいかないみたいだし」

 そう言って鳥を受け取った彼女は、調理場の方へと向かって行った。

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