アニメ劇場版だけの記憶でかいてます。   作:庭顔宅

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主人公の一人称は俺君です。



始まりからクライマックスだぜえ

物心が……前世が、記憶があると思い出したのは子供の頃だった。親なし。親戚なし。友達なし。正真正銘の孤児だった。日常はゴミ箱漁りだった。運が良いのか悪いのか分らないけど少なくとも、生きてはいた。

 

そんなあるときこんな言葉を聞いた。

 

 

「オーゼンだ!!動かざるオーゼンが帰ってきたぞ!!」

 

薄らと、でもしっかりとその一言はこの岸壁街にも届き、俺の記憶をえぐり戻してきた。

 

スゥゥ………なるほどね。完全に理解したわ。メイドインアビス……ウッ…ヘソのおが痛い……一度座ろう。

 

その場に座り込む。そして寝転ぶ。

 

落ち着け、思い出せ。メイドインアビス。日常系の絵柄でありながグログロのグロ。俺は進撃よりグロいと思っている。ここはアビスの穴の上。確か南海ベオルスカの孤島で発見された、直径約1000メートル、深さ推定20000メートル超の巨大な縦穴。人類最後の秘境らしい。そしてその底はまだ知れず、特殊な環境で様々な生物が存在している。そして遺物と言われる物もある。それはアビスの中だけで発見される人工物の総称。それぞれが不可思議な性質を持つ。その遺物にもランクがあり、四級~一級、その上の特級遺物に分類される。低級の遺物も海外では高値で取引され、特級遺物ともなると国同士のバランスにすら影響を与える。そしてここが一番大切。

発見して持ち帰るのはあくまで探窟家であるため、秘匿あるいは略奪によって世に出回ることなく個人所有される遺物もある。

 

 

つまり探窟家になるしかないよな?あの糞紫I野郎め。この世界は残酷だ。めちゃんこ胸糞設定なのに許される。これが弱肉強食、弱ェ奴は死に方も選べねエ。

 

だから俺も強い遺物を手に入れて推しをモフる。いやまてその糞紫I野郎居なかったらナナチがナナチにならないじゃん………………考えよう………

 

あの糞紫I野郎は誰かがやらなきゃ行けない仕事をやっている。つまり利益を求めるマジモンの糞野郎がやるより信仰心溢れる糞野郎の方がましだ。あいつ悪役の形をしたラスボス兼裏ボス兼サブ主人公だから許す。というか原作介入怖いから放置しよう。というかそれなら俺が探窟家なるのはいやだな……目立つし、ベルチェロ孤児院に行かないといけないし、本部なんかに縛られない人生を。

 

という理由から俺は主人公をリスペクトして無断で行くしか無いよなぁ~~。本当に白髪キャラは最高だぜぇ~~。

 

だが俺は人生を甘く見ていない。タダの子供が降りても死ぬ。何とかして対策しなければ………行くぞ……待ってろナナチ!絶対モフる。主人公が出会う前にナナチと接触しなくては!行くぞ!!!

 

 

そして一年と半年がたった。

とりあえず体力作りは大丈夫だと思う。(希望的観測)そして良いことがわかった。「殲滅卿」ライザが居ない!!勝ったな第三部完。原作前。つまり時間はそれなりにあることがわかった。でもそれ以外に情報が無かった。身寄りの無い子供はきついな………んなんだこれは?

 

目の前の古家と古家の隙間にリングが見えた。それは指輪ほどのサイズだった。

 

何じゃこれ?うわすすっご。なんか文字付いてる!!もしかして遺物か?装備しなきゃ!!

 

俺はそのリングを勢いよく指に通す。そのリングは途中で輪が大きくなり親指を通り越して手首にはまった。

 

すっげ!拡大した!やっぱりこれは遺物だ!でもこれってただの装飾品なのかな?使えない………いや闇市で売ればお金が手に入る!!立派な資金になァァッッァッァァァァッァァァァァ

 

地面に転がり回る。俺君はリングをはめた右腕を押さえながら。そしてリングの部分に急激な痛みがさらにかかる。

 

痛いッおまッッどうなってのッ?ぉぉお?ギャァァァァ…………はぁーーはぁーー

 

リングが外れた。地面に落ちる。だが音がしなかった。俺君は震えながら先ほどまでリングがあった腕を見ている。そこには等間隔で穴が開いた手首があった。だが穴から血は流れていなかった。

 

いってぇえぇぇなんだよこのリング!?こんなもの捨てられて当然だわ。こんなの売れるわけ無いだろ!いい加減にしろ!!

 

俺君は深呼吸をして地面に落ちているリングを見る。ジットそのリングを見ていると一つの疑問に思い当たった。

 

もしかしてチョーカーなのでは?

 

思い当たったら動けば吉。その地面に落ちているリングを持つ。そしてそれを天高く持ち上げ、頭から首に通す。リングはまたもや拡大し首にはまる。そして激痛と共に意識は深淵の奥底まで沈んでいった。

 

 

 

 

………………はっナナチ枕にナナチ抱き枕!!ん?生きてるぅ~~

 

場所は変わらず岸壁街のリングを見つけた場所。変化と言われたら夜になっていることとリングが見当たらない問い言うことだ。

 

どこいった?あ、首にあったわ。

 

見えはしないけど感触で首にリング状の何かがあることがわかった。俺君は急いで川にいく。

川に行き、水面を見つめる。そこにはさっきとてつもなく殺気をあげたリングがそこにあった。

 

これって本当にただの装飾品なのか?なにか特別な機能があったり……首にある。考えよう。行動しよう。ん?息してる?

 

そっと周りに集中していると胸が上下していない事がわかった。

 

あーね。死んだ?すっげこれが幽体離脱?ゾンビ?すごいね。これが異世界パワー。

 

試しに頭を川に沈めて水を吸う。

 

うん。問題無いね。水をいくら飲んでも苦しくない。呼吸しなくても苦しくない。これがリングの力……便利じゃん。勝ったね。ウゥゥ……寒い……夜の水遊びは冷えるねぇ。ふぁ!?

 

寒いそう思ったときにはリングから黒い布が生えだし、その俺君の体を包み込んでいた。その布は鼻から足までしっかりと覆われていた。

 

温かい……リング最強説来ましたわ。でも帽子欲しいかも……ダメ?しょうが無いね。また今度頼むよ。

 

俺君はルンルン気分でスキップしながら岸壁街に帰る。だが体が濡れたままスキップをしていた。それもすぐ側が底まで落ちる崖でありながら。濡れた足が地面を滑り、転んでしまう。そして穴に、アビスの穴に落ちてしまった。

 

あッ……………終わった。さようなら。全てのナナチ。

 

俺君は落ちていく。だが途中で気づく。落下しているというのに全然落ちていないことを。そして落下している速度も遅い。すぐそこを気持ちよさそうに飛ぶ鳥が羽ばたく行動もゆっくりと見えたのだった。

 

リング君?よし!!リング君二段……いや三段……いや無限ジャンプがしたい!!頼むよ!リング様ァ!!

 

その思いに答えるようにリングが淡く、青く光る。そして前に推進した。それは一度では無く。思った限り、毎に足から謎の勢いが出て、空を飛ぶのだった。そしてすぐそこの安全そうな岩に降りるのだった。

 

よい!リング様!もう一度あの推進力を!

 

……何も起きない。うっそだろ。なんでさっきは答えてくれたのに今はダメなの?……空に飛んでいるとき限定かな?調べるぞぉ!

 

わかった。完全に理解した。こいつは体が地面についていない時だけ勢いが付く。それは足の向きに比例する。だけど足からブーストはしていない。勢いは固定で調整ができない。その分数が沢山出せる。地面に足が付いていないときだけ周りが遅くなる。それがどれくらかはわからないけど水滴が三秒で指一個分動くくらいだね。

 

どうしよう……もうアビス行こっかな?…待って少し考える……

 

考えよう。これ以上ここで何が出来る?ただの子供が何が出来る?無いね。下に行って上昇負荷体験した方が良い。予防接種して貰えないから自分で耐性付けるしか無い。よし。覚悟は出来た。

 

俺は人間辞めるぞ!!ウォォォォーーーー

 

 

俺君は落下していく。さらに推進力を付けて素早く降りる。その姿は誰にも確認出来なかった。

 

 

 

やっべ降りすぎた。いつの間にか木が逆さまになってる。やり過ぎた。第二層の逆さ森だ。サルがいる。とりあえず逃げるぞ。

 

 

よし場所は移動して逆さ森。まだ抜けていないよ。だけどサルが居ないから住処から離れられたはずだ。逃げている時に考えていた。これはパワーレベリングをするのが良いのでは?

 

パワーレベリング。身の程を知らない糞坊ちゃまそれかガチ勢のサブアカが適正レベル以上の敵を強い人に倒して貰って経験値を得ること。

 

これは第六層までいって。海潜ろうぜ!多分いける。それに俺も成れ果てになれるかもしれない。同じもふもふ星人になれる可能性。キタコレ。行くっきゃねぇ。行くぞ!!ジョジョーーーーーー

 

 

次の瞬間には俺君は宙に飛び上がる。そして遙か彼方まで進んでいく。それを見つめていた影の顔は驚きに染まっていた。

 

 

~ ~ ~ ~ ~ 

 

「お師さま!人が消えました!」

 

「人が消える?それは本当に人だったんだね?」

 

「目から下が黒フードで覆われていたけど、人だったと思います!黒髪でした。」

 

「黒フードの黒髪……分ったよ。警戒はしておくからマルルクはそのまま探しておくといいんだね。」

 

「はい!お師さま!」

 

~ ~ ~ ~ ~

 

来ちまったなぁ~還らずの都。あの糞紫I野郎の巣窟。俺は静かにあの中心にある湖に飛び込んで降りるだけだ。さらばさーー

 

 

空を跳び、上空から湖の中央まで行く。そして直線に、素早く落下して着水する。十点。

そこはまさしく異世界。水中世界。何がなんだか分らない程今までの比では無い光景が見える。

素早く落ちていく。丁度頭の中で六十秒数えて、急上昇する。

 

 

………

 

ん?なんだ

 

………………くず。

 

ふぇ?

 

………クズ……屑……碌でなし。くさそう。嫌い。

 

ナナチの姿の何かが叫ぶ。

 

気持ちが悪い。キモオタ。くたばれ害虫!!

 

嘘だっぁぁナナチはそんなことを言わない。言わせたくない。そんな事を聞きたくないんだァァーーーーー

 

はぁーーっはぁーーーっここは?

 

気がつくとそこは遺跡のようだ。四角形の部屋。出口どころか入口も無くて、目の前の壁には「不可視の死角を」と書かれていた。だが俺君は気づいていなかった。その言葉は全く見覚えの無い言葉でありながら読めるという事実を……

 

 




合間(息抜き)に書いた作品なのでこれからも隙間時間に執筆すると思います。気長にお待ちください。
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