カウンターサイド、潰えた火の先   作:黎殲神 祟

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ありふれた職業と月香に並行して進めて行きます、今回はクソ脳筋不死人の物語です、口調は多分狩人そっくりになると思いますがその辺は御愛敬と言う事でお願いします。双方亀更新ですが楽しんでいって下さい。
ではホンへ


プロローグ:世界の鎮火、新たなる世

二度に渡る巡礼、ロードランにて一度火を継ぎ、再び目を覚ましてみれば最初の火はまたしても消えかかっていたのだ、世界は既に限界を迎えているのは等に理解していた。それ故に、火を継ぐつもりなど毛頭無い。

一度目は火を奪い、此度は火を消し、この世界に終止符を打つ事にしたのだ。

そして、目の前で王達の化身が両膝を着き、空に浮かぶダークリング(日蝕)を仰ぐ。此で私は二度目の世界且つ私の生命を終えるだろう、或いは三度目の世界へと移行するのだろうか、それが如何であれ、何度世界を巡ったとて老い先短い世界の延命など視野にあろう筈も無いのだが。

此が私の、恐らくこの周回に於いては最期の仕事となるだろう。私は、火継ぎを終わらせる。

その為に、篝火の傍で一つの召喚サインに触れる。此が、火守女の見る最初で最期の火となるだろう。

そうして喚ばれた火守女は、静かに篝火の許へと近付き、火を掬い上げ、単なる独り言か、或いは私に語り掛けて居るのだろう。

 

「始まりの火が、消えていきます。直ぐに暗闇が訪れるでしょう。」

「…そして、いつかきっと暗闇に、小さな火たちが現れます。王たちの継いだ残り火が。」

 

最早暗く、一寸先とて見通せぬ暗闇に、静かな声だけが響き渡る。

 

───灰の方、まだ私の声が、聞こえていらっしゃいますか?───

 

その言葉と共に、一つ、最も印象に残った事象を思い起こす。ロスリックにて、羽根の騎士を狩っていた時、その流れの一環としてサインを書き、幾度も他世界の灰の双王子狩りを手伝った事だった。恐らく同一周回であろう難易度の双王子、明らかに3周、或いは4周目であろう難易度の双王子と幾度も相対した事であった。そう、この不死人マラソンの

一環に双王子狩りを折り込み、ソウルマラソンをしていたのだ。成功率自体は決して高くは無かったものの、ホストへの援護不足による事態失敗は少なくは無かった。だが、ホストは皆ユーモラスで面白い者達ばかりで中々に楽しい協力であったのだ。

そして、彼等も又、猛者であり、戦術、戦法も皆異なり学ぶ事も多いものではあった。だが、大体の行動は技量寄り或いは信仰、理力寄りであり、完全なる脳筋である不死人には到底出来る事などでは無いと思い多少肩を落した事もまた記憶に新しい。

そんな事を思い出しながら、自らの使命を終え、安らかな心境の内に意識を手放したのだった。

 

≪≪♢♢♢≫≫

 

再び目を覚ました不死人は、目に入った景色に驚愕し、数舜固まってしまった。それもそうだろう、不死人の視界に広がるのは鉄で出来た高層建築物や、継ぎ目の無い石像の建造物、極め付けは()()()()()()()()()()()()()()()()()()の波であった。

そして、周囲の人々の視線に気付いた不死人は、“岩の様な”鎧を鳴らしながら路地へと消え、周囲に少なくとも馴染める様に“魔術師のローブ”と“刺客の手甲”、“刺客の足甲”を身に着け、“ハベルの大盾”と“レドの大槌”をソウルの内に仕舞い、市井の中へと歩みを進めた。

「此処は何処なのだろうか」等という独り言を話ながら町中を暫く散策していた。

その中でも幾つかの収拾はありはしたが、地理は未だ良く把握出来ては居ないが、この土地の中心地は恐らく、天高く聳える紫の光柱を放つ二股の黒色の建造物なのだろう。その威容は未だ神々が居た時代の彼の地に聳えるアノール・ロンドにも匹敵するか、それ以上の高度を誇る建築物である。この地の文明レベルは、明らかにロードランやロスリックを遥か上回っている事が見て取れる。

そうして暫くの間、何故無縁墓地では無く、この様な土地で目を覚ましたのか、この地は何処なのかと言う疑問は尽きる事は無かった。

そうして暫く歩いて居ると、突如何処からか声が聞こえ、警報がけたたましく鳴り響いた。

 

────グラウンド・ワン、都市管理局からお知らせします。────

 

────現在、都心全域で浸食波濃度が徐々に上昇しています。────

 

────現在の状況からCSE(カウンターサイドエフェクト)警報が発令される見込みです。────

 

────市民の皆様は、現場を統制するタスクフォースカンパニーの指示に従って直ちに非難して下さい。────

 

何やら良く分からない用語が多々ありはしたが、都市を管理している組織が市民に避難勧告をしている所を見ると危急の自体である事は想像に難くない。そうなれば不死人の行動は早く、“ソウルの業”を見られ、不死人である事は現状気付かれる訳にはいかない為、直ぐ様人目に着くことの無い路地へと姿を消し、“ハベルの鎧”を身に纏い、左右の手に“ハベルの大盾”と“レドの大槌”を出現させる。

そして早々にその場を後にし、混乱した都市内へと走り出した。




今回はプロローグと言う事もあって非常に短くしました、此所から次は不死人は戦地へと乗り込んで行きます。
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