殿下とやまがたラーメン紀行 作:さくらん坊主T
次回はラーメンの比重増やすから許して。
それはそうと、感想でラーメン情報書いてくださる方がいて本当に山形のラーメンも千差万別だな、と思う次第です。
目指せ山形県民ホイホイ!
俺とファインモーションは彼女の希望で県内唯一の水族館を訪れていた。
ここはクラゲをメインに展示する、他の水族館にはあまり見られない特徴がある。
一時は閉館の危機に陥っていたところをクラゲで救われたという、ドラマのような歴史もあった。
もっとも、ファインの主なお目当ては別にあるのだが。
それはさておき館内に入る。ここ、庄内地域の川と海に生息する生物が多く目につく。
そしてやはりと言うべきか、家族連れやカップル、友達グループなど、人は多い。
「わぁ……」
ファインは目を輝かせながら水槽の前に立つ。
都会のそれに比べると華やかさはないかもしれないが、これもまた水族館の大事な役目である。
「ファイン、アイルランドにも水族館はあるのか?」
「あるけど、国では見ない魚も結構いるから新鮮で、ね?」
「なるほど」
この段階でこの反応。メインを前にしたらどうなるのやら。
まさか尊死は…しないか。
一通り水槽の間を通り抜けると、いよいよこの水族館のメイン……"クラゲの空"である。
ここでは実に80種類ものクラゲが展示されているのだ。
大小さまざま、まるで宙に浮かぶように漂うその姿はとても幻想的で美しい。
順路通りに進むと、ミズクラゲが沢山入った巨大な円形の水槽が鎮座していた。
「まるで雪だな」
「うん。私、これ好き」
時間を忘れそうになる……水槽の横にあるピアノで演奏されている曲が「蛍の光」でさえなければ。
まだ閉館まで時間はあるのに周りの客がちょっと焦ってるぞ。スローテンポの曲なら何でもいいってわけじゃないからな?
少し調子が狂ったが、館内に併設されたレストランに向かう。
ファインにとって一番のお目当て、クラゲラーメンのためだ。
しかし、どういう形で入っているのやら。
「これがクラゲラーメン……」
「意外と見た目は普通だな」
寒天のような具がクラゲであるらしい。ファインは早速麺を一すすり。
「もっちりした平打ち麵とクラゲのコリコリした食感のコントラストがすごい!それにスープがとても濃厚!」
もやしのシャキシャキという音と共に、ファインは差しきるような勢いで食べ進める。キミ先行だよね?
俺が食べてるわけじゃないが、正直こういう所の食事を侮っていた。食への熱量がすごい……
ふと、クラゲアイスなるものが目に入る。食後とはいえ、アイスぐらいなら腹に入るだろう。
味の種類がこんなにあるのか。本気だ。
……クリームチーズにしてみるか。
……ふむ。味よりは食感を楽しむ感じか。ファインの言うように、コリコリした食感が主張してくる。
ふと見ると、ファインが物珍しげにこちらを見ていた。てかもう食べ終わったのか。早いな!?
「……食べるか?」
「いいの?」
「おう。好きなの選びな~」
……なぜ「そうなんだけどそうじゃない」という顔をされてるんですか、殿下?俺何かやっちゃいました?
周りの皆さんも「分かってないなァ」って顔で見ないでくれません?
「分がっでねなァ」
遂には言われた。訛り込みで。てか誰だ今の。
「あーん……でいいのか?」
「あーん」
「わかればよろしい」と言わんばかりの笑みを浮かべる。正解だったようだ。
もっとも、ファインはファインでイチゴ味を食べているが。
「好きなの選びな」もあながち間違いではなかったんではないですか、殿下??
クラゲでもう1、2ネタ書こうとしたけど流石に脱線しすぎるので止めた。
一度は加〇水族館行ってみてください。種類だけじゃなくすごいから(ステマ)