殿下とやまがたラーメン紀行 作:さくらん坊主T
それではズルズルっとどうぞ。
あ、それとお気に入り50件到達してました!本当にありがとうございます!
7杯目 ロジカルなウマ娘と麺をすする (龍〇海)
鶴岡旅からしばらく経ち、再び山形を訪れていた俺とファイン……そして、エアシャカール。
ついでに隠れているであろう護衛の皆さん。
「『少し遠くの店まで行ってみよう』っつーから来たらまさか山形とはなァ……」
「……ファイン?」
「
「スケールがデカ過ぎンだよ」
呆れた顔をしながら、シャカールが言う。
ちなみにシャカールのトレーナーには事情を説明済みだ。
「で、今回はファインの希望に応えて南陽市に来たわけだけど……目当てはあの店だな?」
「うん!"からみそ"の元祖……
「……マジかよ。そこ、かなり並ぶ店だぞ?」
「だからこそだよ、シャカール」
「混み過ぎないうちに行くぞ2人ともー」
「
赤湯駅からレンタカーを4分ほど走らせ、竜山東に着く。
駐車場には既に何台もの車が停まっていた。
そして、店の前には長蛇の列。
「これ、30分くらい待ちそうだな……」
「まあ、今日は休日だから仕方ないかもね」
「しょうがねェ。待つか」
そうして待つこと20分弱、ようやく席に通された。ニンニクの匂いが漂ってくる。
メニューは赤湯ラーメン、赤湯からみそラーメン、醬油チャーシューメン、からみそチャーシューメンの4つと、夏季限定のメニューが2つ。
シンプルだ。
回転率を上げているのか、早々に店員が注文をとりに来た。
ファインとシャカールがからみそラーメン、俺は赤湯ラーメンを選んだ。
また醤油なのかって?単純に辛いのが苦手なだけだ。
俺ほどではないにせよ、ファインも辛いものは得意でないので辛味噌は別皿で頼んでいる。
「……しかし、なンで新幹線の改札通るまで気付かなかったんだオレは」
「遅くまでデータ整理してたとかで疲れてたんじゃない?」
「……かもな」
シャカールにしてはロジカルじゃないような気もするが……それを口にしたら怒りそうなのでやめておく。
そんなことを話しているうちに、ラーメンが運ばれてきた。
「へぇ~、香りからもうこってりしてるんだね」
辛味噌に練りこまれているニンニクの匂いと、スープに浮かぶ油がガツンとした印象を与える。
青のりが散らしてあるのもガッツリ系のラーメンの特徴だろうか?
「「「いただきます」」」
スープを一口……おぉ!確かに、濃い。
鶏ガラと煮干しが絶妙なバランスでマッチしている。
確かに美味しいのだが、さすがにこのレベルを毎日食べられるかというと厳しいものがあるか。
だが、その濃さがクセになる感じもあるのでなんとも言い難い。
コシの強い中太麺を使うことで油の絡みも丁度よくなっている。
まあ、辛いものが苦手でも美味しく食べられるメニューがあるのはありがたい。
一方、一番人気のからみそラーメン。ファインとシャカールはまず辛味噌なしでスープを一口。
「辛味噌を溶かさなくても美味しい……意外とサラサラしてるね」
「確かに粘度はそこまでねェが、それ以上に油が強いな。レース近くだったらこのレベルは絶対食えねェ」
「だろうな……俺もトレーナーとして全力で止める」
さすがのオグリキャップもこれで太り気味は解消できないだろうし。(そもそもラーメンで太り気味が解消できるのが謎だが)
続いて辛味噌を溶き入れる。
「……!単なる唐辛子の辛味じゃない、独特な辛さ!?」
「ニンニクと混ざりあって面白ェ味になってやがるな」
「もっちりした麺もスープがよく絡むから少ない具でも満足感があるね」
「しかし……ラーメンにしてはすごいコシだな。うどんみてェだ」
麺については同じような感想だったようだ。
おそらく手打ちなんだろう。これはこれで個性があっていいと思う。
「ごちそうさまでした。お腹いっぱいだ~!」
「けっこうボリュームあったしな。満腹だァ……」
「だいぶこってりというか、ガッツリしてたけど……2人とも大丈夫か?」
「ファインの方は
「お、おう……」
会計を済ませ、車に戻る。
宿(しっかり3人分押さえてあった。シャカールは全てを諦めた目をしていた)に向かおうとすると……
「悪ィ、ちょっとコンビニに寄ってくれ……ブ〇スケアが欲しい」
「……おう」
「……なんか失礼なこと考えただろアンタ……オレだって女だからな?」
「……スンマセン」
などというやり取りもありつつ、コンビニに向かう。
さて、今日の夜と明日の朝、昼はどこにしようか?
と、いうわけで南陽市編のスタートでした。
またもや定番の店からです。
エアシャカール実装はよ…解像度が上がらないよォ…
あと、ファインとシャカールの辛さの好みについてはイメージです。