殿下とやまがたラーメン紀行   作:さくらん坊主T

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本文の通り、南陽で朝から営業しているラーメン屋が見つからなかったのでいきなり昼です。許して。


9杯目 お預け、のち2つの顔を持つ麺をすする (まるひ〇)

出発前からファインも色々調べてはいたが、南陽で朝から営業しているラーメン屋が見つからなかったので今朝は旅館で食べている。

ちなみにビュッフェ形式である。品揃えは味噌汁や納豆といったオーソドックスなものから、玉こんにゃくなど山形ならではのものまで様々。

……が、目が覚め切っていなかったせいか、「つや姫うめぇ」ぐらいしか感想が出てこなかったのでこれ以上は割愛。

雑で申し訳ない。

 

気を取り直して、昼をどこで食べるか考える。

昨日もらったラーメンマップをめくりながら、これもいい、あれも美味しそう、と話し合った結果、"まるよし"で食べることにした。

開店までまだ時間があるので、また少しのんびりしてチェックアウトを済ませる。

荷物を車に積み、まるよしへ。

市の中心部からはやや離れているが、停まっている車も少なくない。

どちらかといえば地元民に人気の店のようだ。

「らっしゃ~い」

店内に入ると威勢の良い声に迎えられる。

中はいかにも町の食堂、という雰囲気だ。せっかくなので座敷席に座る。

メニューを見ると麺類を中心に豊富なラインナップが揃っていた。

ラーメンマップには味噌ラーメン好き必見とまで書かれていたので、3人とも味噌ラーメンを注文。

ちなみに「ジャンボつけ麺 6玉(約1kg)」などの大食いメニューもあった。後でオグリのトレーナーに情報提供しておくか……

「お待たせしました~」

10分もしないうちに注文の品が来た……はず。

というのも、目の前に置かれた具だくさんのラーメンは、味噌ラーメンにしてはスープの色が薄かったからだ。

一応味噌らしきものは乗っているが……一斉にスープを一口。

「……は?味噌?タンメンじゃねェんだよな?

シャカールも困惑を隠せない様子。ただ、この状態でも野菜の旨味が出ていて美味しい。

まさかこの味噌を自分で溶かすのか?試しに1/3ほどを溶き、スープをもう一口。

おお、これは間違いなく味噌だ。コクが増し、それでいて出汁感はしっかり残っている。

「すごい!タンメンが味噌ラーメンになった!」

「なかなか予想を裏切ってくるじゃねェか」

味変と聞くと大抵辛味を加えるイメージだが、このパターンは初めてだ。

しかも見た目ほどこってりしておらず、まろやかな味わいである。

「このもっちりした太麺も食べごたえがあって美味しい!」

「竜山東と同じくらいコシもしっかりしてるが、あっちほどは太くねェ……きっちり具とバランスをとってやがる。オレはこっちのが合うな」

味噌玉を溶かしきり、一気に食べ進める。旨い。

油がほとんど浮いていないからか、全て溶かしてもあっさりとしていて食べやすい。

なんて考えているうちに完食。面白い1杯だった。

会計を済ませ、店を後にする。

……カウンター横に飾られていた写真に、すごく見覚えのある顔が写っていたのは気のせいじゃないはずだ。

 

ところで、帰りの新幹線まではまだ時間がある。せっかくだからどこか観光しようかな……?




完全に余談ですがこちらの"まるよし"さん、某元総理も来店されたとのこと。

次回、南陽編ラストにして番外編です。
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