(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション   作:ナイトメア・ゼロ

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幸運のブローチ
1話


 ニューヨークのあるオークション会場。そこではピカソの芸術品の競売が行われていた。会場にいるのは金持ちのジェントルマンやマダム、そして有名な美術館のオーナー達が集まっていた。そんな中1人だけ場違いな人間がいた。会場入り口付近のところでただ流れを眺めているだけの少年。子供ってこともあり会場にいる人間全員が彼の存在を無視していた。そんな中、次の品物は1カラットもない安物の指輪が出てきた。司会者もとっとと目玉に行きたいのか安物の指輪の競売を一万ドルから始めた。

 

「あれが『マルケスの記念指輪』か」

 

 少年はニヤリと笑い札を上げた。

 

「さ、30万ドル!?」

 

 司会者は突然の大金に驚きジェントルマン達も少年の方を見た。しかし。

 

「電話にて50万ドル入りました!」

 

「ハァ?」

 

 突然のことに少年は驚いていると。少年は新たに札を上げた。

 

「な、70万ドル!?な、70万ドル入りました!ハイ!?は、80万ドル入りました!!」

 

「クッ!誰だよ」

 

 少年はキレたのかフードを深く被り。

 

「100万ドルだ!!!」

 

 大声でそう言った。

 

「ひゃ、100万ドル!!?」

 

 司会者は驚愕しもうこれ以上つり上がらないだろうと考え少年に決定しようとした。

 

「それではマルケスの記念指輪はミスターボーイに・・・・なに!?マルケスの記念指輪は100万ドル飛んで1ドルで電話のマダムに決定しました」

 

「ハァー!!?ちょっと待てや!!こっちは100万ドルも出したんだぞ!?だったらこっちは100万飛んで2ドルでどうだ!?」

 

「残念ですがミスター。これ以上の競売はできませんので別の商品をお探しになられてわ」

 

「ふざけんな!!俺はそれが欲しいからこのオークションに参加したんだぞ!?」

 

「申し訳ありませんが運が無かったって事で諦めていただけないでしょうか?」

 

 司会者は笑顔でそう言うと。

 

「だったら・・・・・奪うまでだ!!」

 

 そう言って男はギターケースを蹴り上げると中に入っていた2本の剣を取り出し抜くと指輪に向かって走り出した。突然のことに客も司会者達も呆然としていた。だが。

 

「!?」

 

 横から飛び出すようにISを装着した女の子がランスで少年を突いた。少年は剣を逆手に持ちクロスしてランスの突きをガードした。そして目の前にいたのは。

 

「たまたまアメリカに用事があってその用事も終わったから観光がてらこのオークションを見てただけだったけどまさかあなたと会うなんて・・・・・・・・お姉さん、とても運命を感じるわ。キャプテン・ユニコーン!」

 

 そう言ってミステリアス・レイディを纏った楯無がそう言い衝撃でフードが取れると右頬にユニコーンの刺青を持った海賊、キャプテン・ユニコーンが顔を見せた。

 

「誰かと思えばたっちゃんじゃん。久しぶりだな、海鳴島以来か!?」

 

 ユニコーンはランスを滑らせて背後から刺そうとするが楯無は前転してユニコーンのカウンターを回避し屋根まで飛んだ。この出来事で客達はパニックを起こし悲鳴を上げて出口に向かった。司会者達は警察に連絡を入れた。そしてユニコーンは大きくジャンプしてマルケスの記念指輪の下に行きそれを口の中に入れた。

 

「アァー!!100万と1ドルがー!!」

 

「汚いでしょ、ユニコーン!!」

 

 楯無はそう言って突撃してきた。ユニコーンは楯無の攻撃を回避して下から蹴り上げようとするが絶対防御が発動した。

 

「ハァ!!」

 

 楯無はランスで薙ぎ払うがユニコーンは宙で回転して回避すると楯無の目の前で爆弾を投げた。

 

「爆弾!?」

 

 楯無はバックステップしようとするがそれよりも早く爆発した。しかしそれは激しい閃光から始まりその後は煙が会場を覆った。

 

「閃光玉と煙玉!?」

 

 楯無が怯んだ隙に。

 

「あばよたっちゃん!!」

 

 ユニコーンはそう言って会場から出て行った。視界が回復し煙が晴れていくとそこにいたのは楯無と司会者達だけだった。

 

「あーらら。逃げられちゃった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 無事に逃げれたユニコーンは機嫌良さそうに指輪を見ながら地下の駐車場を歩いていた。すると。

 

「ん!?」

 

 ユニコーンの額にレーザーサイトが当てられた。そして更に複数のレーザーサイトがユニコーンの体に当てられた。

 

「・・・・・誰だ?」

 

「死にたくなければお前が持っている指輪を渡せ」

 

 そう言って現れたのは銃を持ったサングラスの男だった。

 

「この指輪を?・・・・・・嫌だと言ったら?」

 

「若い体に複数の風穴が開くことになるぜ」

 

「あいにくだけどこれはプレゼントしたい女がいたから欲しかっただけなんだよ。ぶっちゃけこの指輪は100万ドルの価値なんて無いぜ」

 

「俺達の雇い主が最近噂になり始めている海賊がそれを狙っているって情報が入ったんだ。雇い主はそんな指輪に興味を持ったんだよ」

 

「・・・・・・・」

 

「お前は囲まれている。お前はまだガキのようだし命はあってこそだ。そいつを早く渡しな」

 

「・・・・・仕方ない。ほらよ」

 

 ユニコーンはそう言って指輪を弾いた瞬間車の影に向かって走った。謎の男達も指輪を受け取った瞬間。

 

ダダダダダダダッ!!!!

 

 発砲した。そしてユニコーンは車に乗ってその場から逃走した。

 

「追撃しますか隊長!?」

 

「ほっておけ。所詮ガキだなにもできやしねーよ」




マルケスの記念指輪 1カラットもない安物の指輪
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