(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション 作:ナイトメア・ゼロ
「え〜!?指輪が手に入らなかっかたの!?」
「悪かったよサンディちゃん。まさか指輪にあんな大金を出す奴がいるなんて思わなかったんだよ」
「も〜。あれすごく欲しかったのに」
「悪かったって。お詫びに俺のアツーイキスを」
ユニコーンがそう言った瞬間サンディというバーで歌手をしている女の子に左頬をビンタされた。
「もう知らない!!」
サンディはそう言って裏路地のドアから中に入った。
「待ってくれよサンディーちゃーん!!」
ユニコーンは情けない悲鳴を上げた。そしてそれを監視していた男は笑みを浮かべて車でその場を後にした。それを確認したユニコーンは。
「ありがとう」
ユニコーンはそう言ってドアの下から金の入った封筒を入れた。そして鉤爪ロープで別のビルに引っ掛けて屋上に向かうとそのまま屋上を経由しながら例の車を追い始めた。
「さてと雇い主が誰か教えてもらうぜオッサン」
尾行を続けたユニコーンはある会社の前で止まった。その車は目の前なでかい銀行で止まったのだ。
「バンク・オブ・ワールド?」
ユニコーンは首を傾げ鉤爪ロープでそれなりに高いビルに移動すると望遠鏡で確認し始めた。そしてすぐに例の男を見つけた。
「いたいた」
ユニコーンは読唇術で男の会話を解読し始めた。
「えっと・・・・噂の海賊ですが心配ありませんよ。ただの女好きなクソガキでした。・・・・・言ってくれるな。それで・・・クラブの歌姫を物にしたくて指輪が欲しかっただけのようですよ・・・・か。それにしてもボスが見えないな」
ユニコーンはそう言ってると向こうから姿を現してくれた。
「ワーオ。綺麗な女だ」
ユニコーンはそう言って覗いていると。赤い髪の女は突然1ドルコインを出してまるで見せつけるような行動をとった。
「・・・・・・マジかよ。なんで気づいたんだ?」
ユニコーンはそう言ってここに長時間いるのはまずいと判断したのか鉤爪ロープを使いその場を後にした。
「フフ」
「ん?どうしたんですかボス?突然笑いだして」
「いやなに、その噂の海賊。かなり面白い男だと思ったけど案外可愛い所があると思ったのよ。もしかしたら例の海賊は噂以上の男かもしれない」
「買い被りすぎですよ。奴は海賊を自称していますが所詮ケチな盗人に過ぎません。元スペツナズの俺が保証します」
「だったら気をつけることね。少なくとも子供だと思って甘く見ていると痛い目を見るのは私たちかもしれないわ」
赤い髪の女性がそう言うと。男はサングラスをかけてオフィスを後にした。
アジトにしているホテルに戻ったユニコーンはスマホを使ってバンク・オブ・ワールドの事を調べていた。
「バンク・オブ・ワールド。通称『BOW』。ここ数年で急成長した投資銀行か。仕切っているのはシンシア・F・クレイモフ。さっきの女だな。あいつがあの銀行を仕切ってるのか」
ユニコーンはそう言うと。
「とりあえずちょっかいかけてみるか」
ユニコーンはそう言って部屋を出て行った。
一方その頃。日本に帰ろうとしていた楯無はある女性に呼び止められ食事をしていた。
「それで何のようですか?クレイモフさん」
目の前にいるのはBOWを仕切っている女帝シンシア・F・クレイモフだった。
「単刀直入で申し上げます。ある海賊の情報を私に売って欲しいのです」
「ある海賊?」
「例のフードの男の件についてです」
「・・・・・ユニコーンがあなたの銀行に興味を持ったってところですか?」
「ユニコーン?彼の偽名ですか?」
「あの子はその偽名を気に入ってるみたいですが・・・・・それより詳しい話を聞かせてください」
楯無とシンシアが会合しているその頃、ユニコーンは地下鉄からドリルを使って穴を開けていた。すでに何時間も掘っていたのか服は泥で汚れていた。
「それじゃー爆破と行きますか」
ユニコーンはそう言って天井にダイナマイトを貼り付けると電車が通り過ぎるのと同時に爆破した。ユニコーンはその穴からBOWの潜入に成功するのだった。
シンシアは楯無に同行してもらう形で金庫に例の指輪を保管していた。
「一つお尋ねしてもよろしいですか?」
「何でしょうか?」
「なぜユニコーンが指輪を狙っていると?」
「分かりかねますわ。犯罪者の考えなど」
シンシアはそう言って金庫を閉めた。そしてその金庫の前には数十人の警備が立っていた。
「分からないっていう割には厳重な警備ですね」
楯無は何故?と書かれた扇子で口元を隠した。
「注意しすぎることはない。そう思いません更織さん」
シンシアはそう言ってエレベーターのボタンを押した。
そして動くエレベーターを確認したユニコーンは。
「何だよ。1番遠いやつかよ。ホントついてねーなー」
ユニコーンはそう言って鉤爪ロープを発射して鉄骨にひっかけるとそのままぶら下がり鉤爪ロープを外すと同時にエレベーターに着地した。
「さてと・・・・やりますか」
ユニコーンはフードを深く被り大量の煙玉を用意すると1つはエレベーターの中に投げ入れた。
エレベーターを待っていた楯無とシンシアはエレベーターが到着し乗ろうとした瞬間中からすごい煙が襲いかかった。
「ゲホッ!ゲボッ!いきなり何なの!?」
ユニコーンはエレベーターの中に降りて2人の間を走った。
「ユニコーン!!」
「また会ったな、たっちゃん!けど今は忙しいからまた後でな!」
ユニコーンはそう言って走って行った。
「待ちなさいユニコーン!!」
楯無も急いでユニコーンを追いかけそれに続くようにシンシアも追いかけ始めた。目の前の警備員を煙玉で怯ませながら進みそして大きくジャンプして天井に張り付いた。楯無とシンシアはそれに気がつかずユニコーンを追いかける。シンシアが通り過ぎた頃合いで廊下に降りると。
「ヤッホーはじめましてシンシアさん。キャプテン・ユニコーンです」
「なっ!」
シンシアは驚愕していると同時に脇腹を殴られるとシンシアは気を失った。
「じゃーちょっくらデートでもしましょうか」
ユニコーンはそう言うとシンシアを連れて金庫室に向かった。