(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション   作:ナイトメア・ゼロ

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3話

金庫室の前でユニコーンはシンシアの指紋を認証させ扉を開くと認証機を破壊して中に入った。

 

「これで追っても簡単に入ってこれないな」

 

「そんな簡単にいくかしら?」

 

 そう言って気を失っていたシンシアが目を覚ました。

 

「え?もう起きたの?王子様のキスなしで」

 

 ユニコーンはふざけたようにそう言うと。

 

「賊の王子なんてごめんだわ」

 

 と、答えた。

 

「言ってくれるなシンシア」

 

「少しは私のことを調べたみたいね。子供にしてはいい手際よ」

 

「俺は15歳。もう大人だ」

 

「あら、意外と若かったのね」

 

「まぁいい。せっかく起きたんだ。ここの鍵を開けてもらうぞ」

 

 ユニコーンはそう言ってピストルを向けた。

 

「いやと言ったら?」

 

「殺す・・・・・って言いたいけどお前みたいな女帝にこんな脅し通用しなさそうだな。じゃーあの金庫の修理代がかかるなんてのはどうだ?」

 

 ユニコーンはピストルをしまい剣を見せた。

 

「・・・・ISの装甲を切り裂きISの武器がぶつかり合っても折れず曲がりもしなかった三日月の剣」

 

「知ってたんだ」

 

「情報が命よ。投資はね」

 

「へー。それで情報によるとどうなんだ?」

 

 シンシアため息をついて観念したのか金庫の鍵を開け金庫を開けた。

 

「さてと指輪はどの棚に入ってるんだ?」

 

「あそこよ」

 

 シンシアは指を指すとユニコーンは引き出しを開けて中にある指輪を取り出した。

 

「その指輪を持つ意味を分かってて盗むわけ?」

 

「もちろん」

 

 ユニコーンはそう言うと壁を走って大きくジャンプし天井をぶった斬ると一方通行の出口が完成した。

 

「悪いけどもう少し手伝ってもらうから」

 

 ユニコーンはそう言って上に上がり斬って斬って斬りまくると屋上より一つ下の階に辿り着いた。

 

「意外と簡単だな。それじゃこのまま脱出しますか」

 

 ユニコーンは余裕そうな声でそう言うと。

 

「そううまくいくかしら?」

 

 と、シンシアは不敵な笑みを浮かべた。その瞬間。

 

「!?やばい!!」

 

 ユニコーンはすぐに柱の影に隠れその柱に大量レーザーサイトが当てられた。

 

「あらら。囲まれたか。アンタなかなか良い用心棒を雇ってたんだな」

 

「どう?降参する?」

 

「まさか」

 

 ユニコーンはそう言うとシンシアを盾にしピストルを向けた。

 

「おいコソコソ隠れてる傭兵のおっさんども。雇い主が死んじまったら一銭の特にもならないんじゃないか!?」

 

 ユニコーンはそう言ってシンシアを盾にしながら歩いていると。

 

「無駄よ。指輪を渡して投降しなさい」

 

「あいにくだけど俺の辞書に投降って文字はないんだ」

 

 傭兵達もさすがに雇い主を盾にされたらなすすべが無かったのかユニコーンは階段を上り屋上にたどり着いた。

 

「逃げるには打ってつけのもんがあるじゃん」

 

 ユニコーンは屋上においてあるヘリを見てそう言うと。

 

「あなた運転できるの?」

 

「ん?・・・・・・・・・男の人生は常に一発勝負なんだよ」

 

「ないのね」 

 

 シンシア呆れたようにそう言うとユニコーンはシンシアを連れてヘリに向かった時だった。

 

バララララッ!!!

 

 突然、ユニコーンの前に戦闘ヘリが現れた。

 

「ボスを離しな。でなければ撃つ!」

 

「おい見えてないのか?俺はいつでもアンタらの雇い主を殺すことができるんだぜ?」

 

「・・・・・・・・撃て!」

 

 そう言うとユニコーンを撃ち始めた。

 

「マジか!?」

 

 ユニコーンは予想外だったのかすぐに剣を取り出してなんとか弾丸を弾いた。

 

「おいおいおいおい!!雇い主に当たるぞ!?」

 

 ユニコーンはシンシアをお姫様抱っこしへりに向かって走り始めた。弾幕の嵐の中をユニコーンは避けながら走りヘリの前に着くと。

 

「それじゃーこれでお別れだ・・・・・・けどアンタとはまたどこかで会いそうな気がするぜ」

 

「残念だけど二度と会うことはないわ」

 

「俺は運は悪いけど勘はいいんだ。アンタと俺はいずれまた会う。おれが欲しいお宝、アンタが欲しいお宝、『幸運のブローチ』求めている限りいつか必ずな」

 

「・・・・・・・そうね。だったら今度は私からあなたに会いに行くわ」

 

「最高のラム酒を用意して待っているぜ」

 

 ユニコーンはそう言うとシンシアの唇を奪った。

 

「!?」

 

 突然のことにシンシアは驚きそしてその光景を見ていた男は口から血が流れるほど強い歯軋りをした。

 

 ユニコーンはヘリを操作してなんとかプロペラを動かすと離陸体制に入った。傭兵達はヘリを攻撃しようとするが。

 

「やめて!ヘリを爆破させないで!指輪が、指輪が!!」

 

 シンシアが止めてくれた。ユニコーンはヘリ発進すると夜のニューヨーク上空飛び始めた。だが所詮素人が・・・・・というより訓練を受けたことのないガキが操縦するヘリなどろくな飛行が出来なかった。

 

「クソ!やっぱ船とは全然違うか!」

 

ユニコーンはなんとか安定させようとしていた時だった。戦闘ヘリに乗っている男がユニコーンに狙撃銃を向けていた。

 

「もう無理だ!」

 

 ユニコーンはそう言ってヘリから飛び降りて鉤爪ロープで別のビルの屋上に引っ掛けて移動を始めた。しかしその戦闘ヘリから男が狙撃銃で狙いを済ましていた。本来激しく動いているユニコーンに当てることは難しいだろう。しかし男の腕は一流だった。

 

ドォン!!

 

 男は引き金を引くと背中からユニコーンの胸を貫いた。

 

 

「ガハッ!

 

 ユニコーンは血を吐きながらなんとか鉤爪ロープを操って地面に到達すると裏路地に入った。男もヘリを降りてユニコーンを探そうとしたがユニコーンが着地した場所にありえないほどの量の血溜まりがあった。そしてその中にはマルケスの記念指輪が落ちていた。男はそれを拾い血溜まりを見るとニヤリと笑いそのまま帰って行った。




幸運のブローチ これまでにナポレオン、レーニン、ヒトラーといった権力者の手を渡り歩き、手にした者を世界の王にするといわれるブローチ。羽を広げた鳥の形をしており、無数の宝石が散りばめられている。
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