(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション   作:ナイトメア・ゼロ

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エピローグ2

 シンシアは車を運転しながらビジネスパートナーの男と電話をしていた。作戦失敗であること。計画の見直しが必要ということになりシンシアはショックを受けながらホテルに戻った。

 

 ホテルに入りエントランスで鍵を受け取ろうとしたときだった。

 

「シンシア様。申し訳ありませんが先に今までの分の清算をしていただけませんか?」

 

「どうして?カードの写しは取ってあるでしょ?」

 

「それがお客様のカードが使用不能となりまして」

 

「どういうこと?」

 

 シンシアは訳が分からず混乱していると。

 

「貯金の残高がゼロになったんだよ」

 

 声が聞こえた方を見るとそこにはバーのカウンター席にもたれかかりラム酒をグラスに入れて飲んでいるユニコーンがいた。

 

「ユニコーン」

 

 シンシアはユニコーンの下に向かうとユニコーンは水が入っているグラスに1ドルコインを入れていた。

 

「・・・・・なにをしたの?」

 

「アンタから受け取った小切手を偽装してアンタの金を根こそぎ奪ったのさ」

 

「もしかしてあの時の時計屋の?」

 

「奪った金を使って海賊艦隊や味方を集めるのもいいけどこの世界に俺が求める船はない。だから必要分だけ俺のポケットに入れて後は捨てちまったよ」

 

「FBIもあなたが?」

 

「ちょっと煽ったら俺の掌の上さ。おめでとさん。今朝からアンタは一文なしだぜ」

 

 ユニコーンはそう言ってラム酒を飲み干し新しく注ぐとそのままシンシアのグラスにもらを注いだ。

 

「そう・・・・・またこれだけ残ったのね」

 

 シンシアはそう言って1ドルコインを見せた。

 

「・・・・・・こいつにこだわりすぎたのが敗因だったな」

 

 ユニコーンはそう言ってブローチを見せた。

 

「・・・・・父が欲しがっていたのよそれ」

 

「親父さんが?」

 

 そしてユニコーンはシンシアの話を黙って聞いた。

 

 シンシアの親父は小さな国の独裁者だったこと。

 

 革命で父親は死んだこと。

 

 そして1ドルコインは父親の形見だったことを。

 

「死んだ親父さんの後を継ごうと?」

 

「・・・・経済の独裁なら可能だと思ったのよ」

 

 シンシアはそう言うとユニコーンはブローチを置いた。

 

「・・・・・もしシンシアが海賊だったら・・・・・・・海賊船をいくつ買える?」

 

 ユニコーンがそう言うと

 

「そうね。戦艦を10隻くらいは買えるかしら」

 

 シンシアは冗談を言うように呟くと。

 

「・・・・シンシアお前俺の仲間になれ」

 

 ユニコーンがそう言うとシンシアはユニコーンを見た。

 

「俺は戦闘や操舵、とかはできるけど金の管理やお宝の管理はできないんだよ。だからそういうのができる仲間が欲しい。お前が俺の仲間になるならこのブローチをやる」

 

 ユニコーンはそう言うと。

 

「私を甘く見ているわね。ブローチの為でも誰かの下に着く気はないわ」

 

「・・・・・そうか」

 

 ユニコーンはそう言うと1ドルコインを出した。

 

「ならこれがラストチャンスだ。このコップ一杯入っている水にコインを入れる。そして溢れたらそいつの負け。勝ったらこのブローチをいただくどうだ?」

 

 ユニコーンはそう言ってコインを入れた。しかし水は零れなかった。シンシアはまるで願うようにコインを握りしめ中に入れた。だが水は零れてしまった。

 

「・・・・・ひどい子ね」

 

「海賊にそれを言うか?」

 

 ユニコーンはそう言ってブローチを懐に入れバーから立ち去ろうとした。その時、シンシアはバックから拳銃を取り出し銃口をユニコーンに向けた。だがユニコーンは向けられるよりも早くシンシアの胸に剣を突き刺した。

 

「ガフッ!」

 

 口から血を吐いたシンシアはそのまま床に倒れるとユニコーンは剣を抜きしまった。

 

「私相手にもその銃は使ってくれないのね」

 

 シンシアはそう言うと。

 

「・・・・・あいにくこれにはすでに予約が入ってるんだ。だからシンシアなんかにこいつは使えないよ」

 

「そうざんねん・・・・ね」

 

 シンシアはそう言って目を瞑った。

 

「アンタとは別の形で会ってみたかったよ」

 

 ユニコーンはそう言ってホテルを後にした。

 

 翌日、上昇していた石油の金額は元の金額に戻り多額の投資をしていた投資者達は痛い目を見ていた。そんな中、ユニコーンは船の上で幸運ブローチを見ながら横になっていた。

 

「・・・・・・」

 

 ユニコーンは無言で起き上がると舵輪を握って船を操舵するのだった。

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