(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション   作:ナイトメア・ゼロ

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呪われた海賊とIS学園
1話


 フランスにある田舎町の小さな一軒家。そこでは1人の母親とその娘が仲良く暮らしていた。母親は庭で遊んでいる娘を眺めていると自分の首にかけているドクロの絵が彫られたメダルを見た。そして母親は覚悟を決めたような顔をすると。

 

「シャルロット」

 

と、娘を呼んだ。

 

シャルロット「何、お母さん」

 

 シャルロットと呼ばれた娘は母親の下に行くと。

 

「シャルロット、これをあなたにあげるわ」

 

 母親は首にかけていたメダルをシャルロットの首にかけた。

 

シャルロット「何これ?」

 

「これはね。海賊のメダルよ」

 

シャルロット「海賊のメダル?」

 

「そう。このメダルはシャルロットの事が大好きな人がシャルロットに送ったメダルなの」

 

シャルロット「私のことが大好きな人?」

 

「そう。シャルロットが大きくなった時にこのメダルをシャルロットに渡して欲しいって言われてたの」

 

 母親はそう言ってシャルロットの目線に合わせてそして笑顔で言った。

 

「いい?これはシャルロットにとってはあなたの命と同じぐらい価値のあるメダルなの。だからこのメダルを絶対に肌身離さず持っていて欲しいの。誰かにあげるのもダメ。盗まれるのもダメ。お金に変えるのもダメよ」

 

 母親はそう言ってシャルロットの額にキスをすると。

 

「覚えていてねシャルロット。これはきっとあなたを守ってくれるわ」

 

 母親はそう言ってシャルロットの頭を優しく撫でた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャルロット「お・・・・母さん?」

 

 IS学園の寮のベットで眠っていたフランスの代表候補生でありデュノア社令嬢(愛人の娘)であるシャルロット・デュノアは懐かしい夢を見ていた。シャルロットはゆっくりと起き上がり首にかけていたメダルを探した。

 

シャルロット「やっぱり無いよね」

 

 シャルロットはそう言って悲しそうな顔をした。シャルロットは臨海学校の時に起きた『福音暴走事件』で新型のISと戦闘になりその衝撃でシャルロットにとって自分の命より大切であり死んだ母親との思い出がこもったメダルを海の中に落としてしまったのだ。福音との戦闘が激しくてシャルロットも最初は気づかなかったが、本人が気がついた時にはすでに遅かった。どこかに落としてしまったことに気がつきこの世の終わりのような顔をして絶望していた。広い海の中であんなに小さなメダルを探すのは不可能であることを理解していたシャルロットはしばらく自分を救ってくれた恩人であり異性として大好きな世界初の男性IS適合者、織斑 一夏とも会話できないぐらいだった。夏休みの間に一夏だけでなくイギリスの代表候補生であるセシリア・オルコットや同室の親友でドイツの代表候補生であるラウラ・ボーデヴィッヒ、そしてゆういつ一夏のことを惚れておらず親友として行動している中国の代表候補生の鳳 鈴音の5人がシャルロットを励ましてくれたおかげでなんとか立ち直ったがそれでもやはりショックは大きかった。

 

 夏休みが終わりシャルロットは一夏達と勉学に励み突然現れた生徒会長、更織 楯無に振り回されたりクラスで決めた文化祭の出し物であるメイド喫茶の準備等、シャルロットは楽しい一時を過ごしていた。今日は文化祭当日。シャルロットは隣で寝ているラウラを起こして制服に着替えると部屋を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふわぁ〜」

 

 食堂では朝食を食べているイギリスの代表候補生セシリア・オルコットは珍しく大欠伸をしていた。

 

「おはようセシリア!」

 

 そう言ってセシリアの隣に座ったのは中国の代表候補生、鳳 鈴音だった。

 

セシリア「あら、リンさん。おはようございます」

 

リン「珍しいわね。アンタがそんな大欠伸するなんて」

 

セシリア「ハシタナイところをお見せしてすいません」

 

 セシリアはそう言うがまた欠伸をした。

 

リン「なに?寝不足なの?」

 

 リンがセシリアにそう聞くと。

 

セシリア「はい。少々夜更かしをしてしまいまして」

 

 セシリアがそう答えた。

 

リン「え、マジ?なんかあったの?」

 

 リンはセシリアにそう聞くと。

 

セシリア「実は臨海学校の時に浜辺でこのようなものを拾ったんですの」

 

 セシリアはそう言ってドクロが彫られたメダルを見せた。

 

リン「何これ?メダル?」

 

セシリア「・・・・メダルというよりこれは金貨ですわ」

 

リン「え?金貨?え?これ本物の金?」

 

セシリア「多分そうだと思うのですけど・・・・」

 

リン「ちょうだい」

 

セシリア「ダメに決まってますわ!」

 

 セシリアはそう言ってメダルを懐に入れると。

 

セシリア「・・・・・・この金貨少々変ですのよ」

 

リン「?変?何が変なのよ?」

 

セシリア「この金貨、・・・・・少なくともこの世界に存在する金属じゃ無いんですのよ」

 

リン「ハァ?」

 

セシリア「わたくしもよく分からないのですけど見た目は確かに金なのですけど中身は全然違うようで金に見せかけた全くの別物質のようで・・・・」

 

リン「要するにただの金じゃないってことでしょ?」

 

セシリア「平たく言えばそうなるのですが・・・・」

 

リン「っていうか何でそんなこと調べたのよ?」

 

セシリア「何かこのメダルには妙な違和感がありましたの。それで調べてみたらって感じですわ」

 

 2人がそう話していると。

 

シャルロット「おはよう2人とも」

 

一夏「おはようセシリア、リン」

 

 そう言って2人の前にはシャルロットとラウラ、そして一夏、そして箒がいた。セシリアとリンは挨拶をして朝食を食べ終えるとすぐに登校した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 IS学園はすでに文化祭が始まっていた。生徒から送られた招待状を持つ関係者やIS関係者が次々と学園に訪れる中海から小船のマストの上で仁王立ちをしている男がいた。男はロープを使って下に降りると下に置いていたメイク道具を使い男は別人に変わった。フード付きの服も一般的な私服に着替え適度な額を懐に入れIS学園の敷地内の浜辺に向かう。浜辺に着くと男は船を陸に上げ武器の入ったギターケースを肩に担ぎそのままIS学園に向かって歩き始めた。校舎の前まで行きそのまま中に入ろうとすると。

 

「ちょっと待ちなさい」

 

 男は突然呼び止められた。男は振り返るとそこには目を吊り上げた怖い女教師がいた。

 

「アンタ招待状持ってるの?持ってるなら私にそれを見せて10万を払いなさい」

 

「あれ?ここで受付するの?受付はてっきりあそこなのだ思ったんだけど?」

 

 男はそう言って受付をしている席を指さした。

 

「うっさいわね。男は黙ってわたしに金を払いなさいよ」

 

 教師はそう言って男の胸ぐらを掴んだ。男は受付の方を見ると受付はニヤニヤと笑っており他の男客は関わり合いたくないのか男を無視し女性客は無視をしていたりヒソヒソと話しながら男を見ていた。

 

「そう言うことね」

 

 男はめんどくさそうな顔をして懐に手を入れると。

 

「じゃー30万払うからさ」

 

 男はそう言って金の入った封筒を渡した。

 

「名前は竜崎で頼む」

 

 教師は驚愕し中身を確認すると確かにそこには30万という大金が入っていた。それを見た教師は目を見開いて男を見ると咳払いをし。

 

「IS学園にようこそ、竜崎さん」

 

 教師はそう言って封筒を懐に入れ離れて行った。男は堂々と校舎内に入って行き自分の財布を確認するフリをしながらさっきスリ盗った財布の中身を確認した。

 

「結構入ってるじゃん。カツアゲの必要なんてなかったじゃん」

 

 男はそう言って50万も入っている財布を懐に入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏達のクラスはかなり賑わっていた。一夏のクラスがやっているメイド喫茶は一夏が執事として接客しており一夏にご奉仕してもらおうと長蛇の行列ができていた。

 

リン「まったくすごい人気ねアンタのとこ」

 

 そう言って次に現れた客は隣で中華喫茶をしているリンだった。本格的なのかチャイナドレスを着ておりスタイルは少々幼児っぽいがそれでもリンなりの色気のようなものを漂わせていた。

 

一夏「リン!お前その格好で来たのかよ!?」

 

リン「いいじゃない。私んとこは中華喫茶だし。・・・・・何?もしかして照れてんの?なんなら中身見てみる?」

 

 リンはそう言って笑いながらメスガキのような仕草をした。それを見た一夏は顔を赤くして「揶揄うなよリン」って言った。

 

ラウラ「リン、あまり私の嫁を揶揄わないでもらおうか」

 

 と、メイド服を着たラウラがリンを止めた。

 

リン「あ、ラウラ。アンタもメイドやってたんだ。ってきり興味がないからどこかでサボってると思ってたんだけど」

 

ラウラ「そんなわけあるか。それにこの作戦を提案したのはこの私だ」

 

リン「ラウラがメイド喫茶提案したの!?なんか意外すぎるんだけど!?」

 

ラウラ「どう言う意味だ!」

 

 2人がそう言っていると。

 

一夏「なぁ、リン。とりあえず案内するから早く入ってくれないか?」

 

リン「あ、ごめん」

 

 リンはそう言うと。

 

一夏「おかえりなさいませお嬢様」

 

 と、一夏が言ってリンを開いている席に案内した。リンは席に座りメニューを見ると。

 

リン「ねぇ、この執事にご褒美セットって何?しかもなんか無駄に高いんだけど?」

 

一夏「お嬢様。それよりこのいちごパフェセットなどはいかがでしょうか?」

 

リン「・・・・・なぜそらした?」

 

一夏「とんでもありません」

 

リン「・・・・・・・執事にご褒美セット1つ」

 

 リンはそう言って待っていると何故かグラスに入ったポッキーとリンの隣に一夏が座った。

 

リン「・・・・・え?何この状況?ってかなんでアンタは座ってんのよ」

 

一夏「仕方ないだろ。これがセットなんだから」

 

リン「いや、どう言うセットなのよ!?」

 

 リンが思わずそうつっこむと。

 

一夏「・・・・・・食べさせる」

 

リン「ハァ?」

 

一夏「リンが俺にポッキーを食べさせる」

 

リン「あーんさせるってこと?」

 

一夏「・・・・・・」

 

 一夏は無言で他所を見た。それを見たリンは。

 

リン「いやふざけんなし!高い上にセシリア達に背後から撃たれる可能性大のセットじゃないの!?よく許したわね!!」

 

一夏「仕方ないだろ!みんなに押されたんだから!」

 

リン「アンタね。嫌なら嫌ってちゃんと言いなさいよ。少なくともハルなら間違いなく断ってたわよ」

 

 リンはそう言ってポッキーをポリポリと食べ始めた。

 

一夏「・・・・・なぁ、リン」

 

リン「何よ」

 

一夏「やっぱり、まだハルのことが好きなのか?」

 

リン「・・・・当たり前でしょ。箒達の初恋はアンタかもしれないけど私の初恋はアイツだから」

 

一夏「いや、別に箒達は俺に惚れてないだろ?箒達はただの友達だしそれに俺はもっと強くならなきゃいけないし」

 

 一夏はそう言った。元々、リンがこの学園に来るつもりはなかった。しかしこの学園に来たのは一夏がいたからだ。中国の目的は一夏と可能な限り接触しデータを奪うことを目的にしていたがリンは国の目的などどうでもよかった。リンの目的は一夏と千冬を叩き潰すことにあったのだ。しかし弱体化してしまった千冬やあんな思いをするのはごめんだと言った一夏を見てとりあえず叩き潰すのは先送りにしたのだ。

 

リン「とりあえず代金置いとくから」

 

 リンはそう言って代金を払うと立ち上がって教室から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぐっ」

 

 首を絞めて女警備員を気絶させると男は・・・・・・・ユニコーンは打鉄が保管されている場所に訪れていた。

 

ユニコーン「・・・・・・」

 

 ユニコーンは何気ない気持ちで打鉄に触れると予想通りISが起動した。

 

ユニコーン「一夏が動かせたんだ。俺が動かせてもおかしくないって思ったけどまさか本当に動くとわ」

 

 ユニコーンはそう言って手を離すと誰も来ない間にそこから逃げ出したのだった。

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