(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション   作:ナイトメア・ゼロ

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2話

 変装したユニコーンはIS学園の出し物を色々見ながら歩いていた。「芸術は爆発だ」とか言って何故か爆弾解体というイベントを出している美術部や黒魔術のローブみたいな衣装を着ているFF団とか言う訳の分からない集団が出している占いの館などを見た時はユニコーンも引いた顔をしていた。

 

ユニコーン「・・・・・もしかしてウマ娘族よりも個性的なのか?・・・・・・・いやこっちの方がまだ大人しいか」

 

 ユニコーンはそう言って歩いていると。

 

ユニコーン「ん?」

 

 目の前の廊下に双子の兄である織斑 一夏と金髪の生徒がいた。

 

ユニコーン「・・・・・・懐かしい顔だこと」

 

 ユニコーンはそう言って一夏とすれ違った。ユニコーンは適当にぶらぶらしていると中華喫茶をやっているクラスを見つけた。ユニコーンは何気なくそのクラスに入ると。

 

「いらっしゃーい!」

 

 目の前の生徒を見て驚愕した。そいつは昔、ユニコーンの幼馴染だった中国の女の子、鳳 鈴音だったからだ。

 

 ユニコーンは思わずリンと、言いそうになったが我慢しリンに席に案内してもらうと。

 

リン「・・・・・・・」

 

 リンは注文を聞かずユニコーンを見つめた。

 

ユニコーン「?なに?」

 

 ユニコーンはそう言うと。

 

リン「ねぇ、アンタと私って・・・・・どこかで会ったことある?」

 

 リンがそう言うとユニコーンは一瞬顔に出そうになったがグッと堪え。

 

ユニコーン「少なくとも俺は初めて会ったぜ」

 

 と、答えた。

 

 リンは納得してない顔でユニコーンから注文を聞き酢豚と烏龍茶を注文した。酢豚が出てくるとユニコーンはそれを食べ始めた。

 

ユニコーン「・・・・・・・美味くなってる」

 

 ユニコーンはリンが作った昔の酢豚の味を覚えておりあの時から格段に腕が上がっていたのだ。ユニコーンはポツリと呟き酢豚を食べ終え金を払いクラスから出ると。目の前で楯無が一夏をどこかに連れて行こうとしている姿を見た。

 

ユニコーン(あ、たっちゃんじゃん。まーたなんか企んでるのか?)

 

 ユニコーンは面白半分で一夏達について行った。

 

 

 

 

 たっちゃん達が出す出し物はシンデレラだった。だが、少なくとも目の前で起きているシンデレラはユニコーンが知っているシンデレラではなかった。スナイパーライフルを装備した金髪の生徒と青龍刀を装備しているリンが一夏に襲いかかったのだ。スナイパーライフルの方は「一夏さん!王冠を渡してください!」と言って発砲しリンは「絶対に高く売れるから王冠をよこせ!」と、山賊紛いなことを言う。更に盾を持って一夏を守る金髪の生徒が一夏を守りその子に王冠を渡そうとすると電気が走った。更に箒や銀髪眼帯の生徒が武装して一夏に襲い掛かったりと散々だった。

 

 ユニコーンも最初はゲラゲラと笑っていたが流石に同情し始めていた。

 

ユニコーン「あいつ、なんか怨みでも買うようなことしたのか?」

 

 ユニコーンはそう呟くと更に何故か観客も乱入すると言うカオスな劇場になっていた。

 

ユニコーン「・・・・・シンデレラってなんだっけ?」

 

 客席で手の上に顎を乗せてそう呟きながら目で一夏を追っていると。一夏が突然床に吸い込まれた。

 

ユニコーン「あれも何かの演出か?」

 

 ユニコーンはそう言って劇を見ていると楯無がコッソリと行動しているところが見えた。

 

ユニコーン「・・・・・・・」

 

 それを見たユニコーンは席から立ち上がるとそのまま離れていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ユニコーンはマスクを破り手品のような早着替えで海賊服に着替えギターケースから武器を取り出そうとした時だった。

 

楯無「ここから先は関係者以外立ち入り禁止よ」

 

 そう言って楯無が扇子をユニコーンに向けた。

 

ユニコーン「俺は海賊だ。そんなもん関係ねーよ」

 

 ユニコーンはそう言って楯無の方を見た。

 

楯無「それにしてもユニコーンのタトゥー以外は本当にそっくりね。一夏君に双子の弟がいてその双子の弟はすでに死んでいて今は海賊として私の前にいる。これは運命かしら?」

 

ユニコーン「さぁな」

 

 ユニコーンはそう言ってギターケースを蹴り飛ばし宙に浮いた2本の三日月の剣を手に取り両腰に装備ピストルを左腰に装備した。

 

ユニコーン「で、何の用なんだ?」

 

 ユニコーンは楯無にそう聞くと

 

楯無「どうユニコーン?ここは一時停戦して私と手を組むとか」

 

 楯無はそう言って同盟と書かれた扇子を見せた。

 

ユニコーン「俺とたっちゃんが?」

 

楯無「そう。あなたがIS学園に来たのは私にとって絶好の機会だけどまずは『ファントムタスク』から一夏君を守らなきゃいけないの」

 

ユニコーン「ファントムタスク?」

 

楯無「そう。狙いはたぶん一夏君の専用機。そしてファントムタスクと一夏君はすでに戦闘を始めてると思うわ」

 

ユニコーン「それで海賊である俺がたっちゃんと手を組んで迎撃か・・・・・・・俺のメリットは何だ?」

 

楯無「家族としてのメリットだったら一夏君を確実に助けられること。海賊としてだったら報復のチャンスってところかしら?」

 

ユニコーン「報復?」

 

楯無「そう。あなたはドイツで誘拐されたでしょ?その時の黒幕がファントムタスクよ」

 

 楯無がそう伝えると。

 

ユニコーン「・・・・・・よし同盟成立だ。たっちゃんは一夏を護衛する。そして俺はそのファントムタスクの一員を叩き潰す。それでいいな?」

 

楯無「えぇ」

 

 楯無とユニコーンは握手し一時的な同盟を結ぶと2人はすぐに一夏のいる場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 一方更衣室では。

 

一夏「ハァハァハァハァ・・・・!」

 

 

 一夏は突然現れた謎のISを装着したオータムと名乗る女性と戦っていた。オータムは銃を乱射して一夏を追い詰めようとしているが一夏はオータムを中心に円を描き左手の粒子砲を撃つ機会を伺っていた。一夏は訓練を無理矢理思い出して冷静に対処しようとしているが心の奥底ではマグマのような怒りがあった。

 

一夏(アイツが・・・・アイツがハルを!)

 

 一夏は歯軋りしながら狙いを定めて粒子砲撃った。

 

オータム「そんなもんがこのオータム様に効くかよ!!」

 

 オータムは硬い装甲で出来た蜘蛛のような脚で一夏の粒子砲を弾いた。だがこれは囮本命は粒子砲の方に意識が集中している僅かな瞬間にイグニッション・ブーストで懐に入り零落白夜で一刀両断するのが真の狙いだった。だが、所詮は殺し合いの経験がほとんどないただの学生。そこらのザコが相手ならこの作戦は通じたかもしれないがオータムは裏世界で何度も殺し合いをしてきた武闘派。ISを動かして数ヶ月の学生ごときではオータムの相手にならなかった。

 

一夏「うおおおおおおおおおっ!!!!!」

 

 一夏はオータムに接近し一刀両断しようとしたがブレードを振ろうとした瞬間腕を掴まれ一夏の顔面に肘打ちをくらわした。

 

一夏「ぐあっ!」

 

 ISの絶対防御は発動したがそれでもさっきの肘打ちはカウンターになっておりその衝撃までは殺せずそのまま床に倒れた。

 

一夏「この・・・!」

 

 一夏は左手を向けようとするが脚で一夏の腕を踏みつけた。

 

一夏「離せ!!」

 

 一夏はオータムを睨みつけると。

 

オータム「ったく、手間取らせやがって。まぁ、温室育ちのクソガキにしてはいい動きだったぜ」

 

 オータムはそう言って何かの機械を一夏に近づけると一夏の専用機『白式』が消えた。

 

一夏「白式が!?何をした!?」

 

オータム「テメェの白式はこのオータム様が頂いた。だからもうお前は用済みだよ!」

 

 そう言ってオータムは一夏に銃を向けた。

 

一夏(・・・・・情けねーな。あれだけ守るって言ってたのに結局自分の身すら守れねーのかよ。クソッタレが)

 

 一夏はそう思いながら目を瞑り死を待った。しかし痛みは全然来なかった。

 

一夏「このクソ野郎が!ヤるなら一思いにヤれ!!」

 

 一夏はそう言って目を開けた。だが一夏の視界に映ったのはオータムに飛び蹴りをしている楯無と飛び膝蹴りしているフードを被った男の姿が映った。

 

オータム「ガッ!」

 

 オータムも油断していたのか絶対防御が働かずそのまま後ろに下がった。

 

一夏「誰だ!」

 

 オータムは楯無達を睨みつけると。

 

楯無「狙いは良かったけどまだまだ修行が足りないわね一夏君」

 

 楯無はそう言って、『お主もまだまだよのぉー』と書かれた扇子を一夏に見せた。

 

一夏「楯無さん」

 

 一夏は楯無を呼ぶと隣にいた男が気になった。

 

一夏「あなたは?」

 

 一夏はそう聞くと男はフードを取り顔を見せた。そして顔を見た一夏は驚愕し信じられないと言いたげな目をしていた。

 

ユニコーン「久しぶりだな。一夏」

 

一夏「・・・・・・ハル?ハルなのか!?」

 

 目の前には一夏と同じ顔をした少年がいた。自分と同じ顔を持つ男など1人しかいない。あの時ドイツで誘拐され殺されたはずの男が最愛の弟が一夏の目の前に現れたのだ。

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