(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション 作:ナイトメア・ゼロ
1話
無限に続く次元海。ありとあらゆる世界に続いているこの海に小型の帆船があった。帆船に乗っているのは15歳くらいの少年だった。しかしその少年は所々おかしかった。服装はフードが付いたボロボロの服を着ており背中には海賊が掲げるようなドクロの絵が描かれていた。少年の右頬には何故かユニコーンの頭の刺青が描かれていた。そして何より少年の両腰には三日月の剣と一丁の古風な銃がぶら下がっていたのだ。
少年は鼻歌を歌いながら操舵をしているが左手には未成年であるはずなのに何故かラム酒の瓶が握られており少年はそのラム酒をラッパ飲みした。
「・・・・・ここら辺だな」
少年はそう言うと突然ワームホールのようなものが少年の船の前に現れた。
「さて、行くか!」
少年はそう言うとワームホールに向けて舵をとふとワームホールの中に入って行った。
とある美術館。そこは表向きは一般公開されているただの美術館だがある時間帯になると裏の連中が集まりそこで美術品の競売が行われる。IS学園の生徒会長であり日本暗部更織家の当主である更織 楯無は、競売場に潜入しいつでも警察を突入させる準備ができていた。ここで出品される品物は全て盗品。それを回収し闇の連中を逮捕するのが今回更織家に依頼された仕事内容だった。
「皆様、お待たせ致しました。これより商品の競売を始めたく思います」
商品の競売が始まった。楯無は自前の扇子でクスリと笑った。盗品である商品は次々と出され競売はスムーズに進んでいた。
「では次の商品はこちら『人魚の鱗』です!!」
「人魚の鱗?そんな物盗品にあったかしら?」
楯無はこっそりと資料を確認するが人魚の鱗と呼ばれる物は無かった。
「誰かが割り込んだのかしら?」
「それではこの商品を二千万から始めます!」
司会者はそう言って競売を始めようとしたその時だった。
ドシュッ!!
突然上からフードを深く被り海賊が使うような三日月の剣を2本、もはや歴史の資料としてしか出てこないぐらい古いフリントロック式のピストルを装備した男が司会者を三日月の剣で串刺しにした。
これには楯無どころか客も護衛達も一瞬呆けてしまい男はその隙を逃さず懐からナイフを2本取り出して司会者の近くにいた護衛に投げた。
護衛の1人は頭に刺さり1人は喉に刺さると血を吹き出したながら倒れた。
「「「キ、キャアアアァァァ!!!!」」」
「「「ウワアアアアァァァァ!!!!」」」
これには裏の連中達も悲鳴をあげ護衛達はすぐにサブマシンガンやライフルを取り出して発砲を始めた。
「突入してください!」
楯無はまずい状況と判断して警察を突入させた。そしてフードを被った男は人魚の鱗を盗むとそのまま走り出した。護衛達が下手なのか或いは男の運がいいのか弾は1発も当たらず壁をよじ登りそのままシャンデリアの登るとシャンデリアをつたって2階の窓を突き破った。
「これは面白いかもね!」
楯無はすぐに専用機、ミステリアス・レイディを装備して男を追った。
男は美術館のエントランス広場まで逃げていた。後は入り口を破壊して突入していた警察から身を隠すそれだけのはずだった。だが。
ダダダダッ!!
「!?」
男の前を弾丸が通った。男は発砲された方向を見ると。
「悪いけどここから先は通すことができないわ」
そう言ってミステリアス・レイディを部分展開しガトリング付きのランスを構えた楯無がいた。
「さてと。まずは盗品を返して貰うわよ。後、ついでにあなたも捕まえるわ。でもその前にあなたの顔を見せて貰うわよ」
楯無は男が完全に降参すると思いゆっくりとランスを向けたまま男に近づく。
だが、男は両腰に帯刀していた三日月の剣を抜いて構えたり
「!?」
これには流石の楯無も驚愕するがすぐに面白く思ったのかランスを構えた。男は腰を落とし左手を前に右手を後ろにし半身で構えた。
「ハッ!」
楯無はランスで突撃した。男は左の剣で楯無のランスを滑らせた。そして一回転するといつの間にか逆手で持っている右の剣で楯無を刺そうとした。しかし楯無は槍の後ろ部分をカチ上げ剣を上に弾いた。しかし男は更に回転して左の剣で切り裂こうとするが楯無はしゃがんで回避するとランスで男の脇腹を突き刺そうとするが男は大きくジャンプして突きを回避して楯無の背後に着地した。
「お姉さんからは逃げられないわよ!」
楯無はそう言ってガトリングを撃つが信じられないことに男の剣が弾丸を切り裂き防いだのだ。
「!?あら」
男はガトリングの弾を防ぎながら楯無に突っ込み大きくジャンプすると楯無を串刺しにしようとしたのか左の剣を突き出した。楯無はランスを男に向かって突き出すが男は右の剣でランスを弾いた。楯無は右によけて左の剣をかわすとそのまま回し蹴りをしたが上体を後ろにそらして避けるとそのまま後ろに回転してジャンプすると楯無の顔面に膝蹴りをした。
「危なっ!」
楯無は腕をクロスしてガードした。後ろに少し下がるとそれと同時に男は楯無を足払いして楯無を転かそうとした。
「くっ!」
楯無は床に転けると同時に左手で男の胸ぐらを掴むとその勢いで男を投げた。
「!」
男は楯無に投げられるが受け身をとって前に転がるとそのまま外に向かって走り出した。
「悪いけどお姉さんはしつこいわよ!」
そう言って楯無は男を追いかけた。
ギン!ギン!ギイン!!
「な、なんだ!?」
「あれISじゃねぇのか!?」
「というかなんで生身でISとやり合ってんだ!?」
男は楯無のランスを弾き反撃しながら逃げていた。
「待ちなさい!いい加減にあなたが盗んだ物を返しなさい!」
楯無はそう言って男を捕まえようとするが男は回転して2本の剣で楯無を斬ろうとするが楯無はガードして男の攻撃を滑らせて裏拳をしようとするが滑る勢いを乗せて楯無に後ろ蹴りをした。楯無は部分展開をした右手で男の足を掴むとそのまま投げ飛ばした。
「えっ?キャァ!」
男はポップコーン売り場に突っ込むとそのまま売り場を壊してしまった。
「あ」
楯無はやってしまったというような顔をした。男の周りにはポップコーン塗れになっていた。男はバイトと思われる女の子の方を見ると。
「悪い。今、持ち合わせが無いから後払いでいいな?」
「えっ?ええっ?」
「ここのポップコーンは道具含めて全部俺が買い取る」
男はそう言ってポップコーンを頬張ると剣を持ち構えた。
「ごめんなさいね」
「え?」
「後で弁償するからすこーし待っていてね」
楯無はそう言ってウィンクするとランスを男に向けた。その時だった。
ドゴーン!!
「「!?」」
突然美術館が爆発した。男も楯無も突然のことに驚くが男はその隙に男は美術館に通じている大きな橋を飛び降りた。
「!ま、待ちなさい!!」
楯無は橋の下を見るが男の姿はなかった。楯無は美術館の方を見ると。
「・・・・何が起きたの?」
楯無はそう呟いた。
男は持っていた人魚の鱗を見てため息をついた。
「偽物か」
男はそう言ってフードを取るとそこには15歳くらいの少年がいた。
「ったく面白そうな宝探しだな」
少年はそう呟くと笑みを浮かべた
『次元海』ありとあらゆる世界に通じている無限の海域。次元海を渡る専用の船でないと航海できずワームホールによって行き着く世界が決まっており次元海を渡って財宝を奪う『海賊』や世界のバランスを守るために海賊を狙う次元海軍と呼ばれる組織が存在している。
『ワームホール』次元海に存在している世界の扉。海賊からは島と呼んでいる。
『三日月の剣』IS世界最強の兵器インフィニットストラトスの攻撃を受けても壊れず刃こぼれもしない切れ味抜群の剣。IS世界には存在しない鉄資源で作られている。