(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション 作:ナイトメア・ゼロ
「きゃああああああっ!!!!」
「あーらよっと!!」
セシリアを連れてIS学園の屋上にたどり着いたユニコーンはセシリアを解放して自分の手錠を開け始めた。
「な、なんなんですのあなた!?」
「だから海賊だって」
「普通の海賊はあんなアクション映画のようなことできませんわ!!」
セシリアのツッコミをユニコーンは笑いながら流し針金で手錠を開けた。
「ほら」
ユニコーンはセシリアにブルー・ティアーズを投げて渡すとセシリアは驚いた顔で受け取った。
「それじゃ俺は、帰るから」
ユニコーンはそう言って扉に向かおうとすると。
「春八!!」
屋上の扉を開けて出てきたのはユニコーンと一夏の姉であり世界最強の女性、織斑 千冬だった。
「・・・・・・久しぶりだな姉貴」
ユニコーンはそう言って左腰の剣を抜いた。
「春八。生きてたんだな・・・・・・・なぜ今まで連絡をくれなかった!?私や一夏がどれだけお前を心配したか・・・・・今まで何処にいた!?答えろ!!」
「別に言う義務なんてないだろ?」
ユニコーンはそう言って歩いて千冬の下に行き剣先を千冬の首に当てた。その時、千冬はわずかに震えた。
「・・・・・・俺とアンタは血筋的には家族だし姉弟だ。だけど俺達は血が繋がってるだけでアンタは俺に無関心だったろ?」
「・・・・・そ、・・・・・そんなこと」
「別に文句言ってるわけじゃないぜ。俺もアンタとは血が繋がってるだけの家族ってだけでアンタにはなんの興味もない。育ててくれた恩こそ感じてるけど俺があの家を出て行ったら二度と帰ってくるつもりもなかった。それが早まった、それだけだ」
ユニコーンはそう言って地面に剣を突き刺すと千冬の背後に回り込んだ。
「それに俺が死んで・・・・いや実際には死んでなかったけど・・・・・とにかくホッとしたんじゃないのか?自由人で問題を起こしていた俺がいなくなって」
「・・・・・・・・」
千冬は何も答えなかった。いや、答えられなかった。無関心かどうかで言えば確かに無関心だったのかもしれない。一夏がテストで100点をとった時は一夏を誉めていたがユニコーンが100点をとっても千冬は相手にしなかった。ユニコーンが喧嘩で相手を怪我させても千冬は出て来ず双子の兄の一夏が謝りに行った。文化祭で一夏が脇役だったが劇に出ていた時、千冬は見に来ていたが主役のユニコーンの劇になったときは千冬はすでに帰ろうとしていた。
「とりあえずお互い無関心なんだ。だったらお互い不干渉で行こうぜ姉貴」
ユニコーンはそう言ってヘラヘラと不気味な笑い声を上げた。
「・・・・・なら力づくで話してもらうぞ!!」
千冬はそう言って刺さっている剣を抜いてユニコーンに向けようとした。だが。
「ウグッ!!」
千冬は剣を握った瞬間、呼吸が荒くなりそして体が震えていた。
「どうした?寒いのか?」
ユニコーンがそう言うと千冬は剣を落とし膝をついた。
「ハァハァハァハァ!!」
千冬の顔は汗だくになり指先も震えていた。
「・・・・一夏がさりげなく言っていた事は本当だったんだな」
ユニコーンはそう言って剣を拾い左腰にしまうと今度こそ学園内に入ろうとした。
「お待ちなさい!」
だが、ブルー・ティアーズを装着したセシリアがユニコーンを止めたのだ。
「動いたら撃ちますわよ!?」
セシリアはスターライトMK3を構えながらそう言うが。
「・・・・・・・撃てるか?」
ユニコーンはそう返答した。
「へ?」
「俺を撃てるかって聞いてるんだ」
ユニコーンは両手を広げた。まるで撃ってみろと言いたげなその行動はセシリアのプライドに火をつけた。
「バカにしてますわね!?でしたらお望み通りに撃ってさしあげますわ!!」
セシリアはそう言ってレーザーを撃った。ユニコーンは避ける素振りも見せずユニコーンの横を通過し後ろの扉を破壊した。
「これは警告ですわ。次は当てますわよ!!」
「・・・・・違うな」
ユニコーンは余裕の笑みを浮かべた。
「お前は当てなかったんじゃない。当てられなかったんだ」
「何を言ってますの!?」
「IS学園に通っている軍事気質のエリートとはいえ所詮は殺し合いの経験がないクソガキ。断言してやるぜ。お前は俺を殺すことができない。引き金がいつもよりも重く感じ俺がミンチになる姿を少しでもイメージしてしまったなら俺を殺すことなど不可能だ」
ユニコーンはそう言ってセシリアに向かって歩き始めた。
「動かないでください!!本当に撃ちますわよ!?」
「撃ってみろよ」
ユニコーンはそう言って剣を抜くとセシリアはユニコーンに向けて引き金を引いた。しかしレーザーはユニコーンから大きく外れた。
「なっ!?」
セシリアも予想してなかったのか驚愕しているとセシリアの首に剣先を向けられた。
「なっ、無理だったろ?」
ユニコーンはそう言って剣先を服に引っ掛けてゆっくりと服を斬っていく。セシリアは顔を赤くし屈辱を味わされておりそれを見たユニコーンは下着もを斬ってやろうと思った時だった。
「ん?」
ユニコーンはセシリアの胸にあるネックレス・・・・いやメダルが目に入った。ユニコーンは思わずそのメダルを掴み確認すると。
「こいつは・・・・・・」
「へっ?」
ユニコーンは驚愕していた。
「お前、・・・・・・なんでお前がこれを持ってるんだ?どこでこれを手に入れたんだ?」
ユニコーンはそう言ってセシリアを顔を見た。その時だった。
「逃がさないわよ!」
甲龍に乗ったリンがユニコーンを追いかけて来た。
「リン!」
ユニコーンもう一本の剣を抜いて構えた。
「聞きたいことも山ほどあるしアンタに言いたいことも山ほどあるけどとりあえず一発殴らせろ!!」
リンはそう言って剣をユニコーンに向けた。
「痛いのはヤダ!」
ユニコーンはふざけてそう言うとリンとユニコーンは同時に走り出し二つの剣がぶつかり合った。呆然としていた千冬はセシリアに助けられ2人から離れた場所にいた。
力で押しまくるリンはユニコーンの剣を時々弾きスキを作っていた。だが、対するユニコーンはいつもののらりくらりとした動きでリンの攻撃を流しカウンターを狙っていた。大きく振りかぶったリンの剣が振り下ろされた瞬間剣の腹を叩いてずらし右の剣で顔面を串刺しにしようとするがリンは左に避けた。そしてお互いに距離をとって構えた。
「いい動きだなリン。誰に習ったんだ?」
「中国軍で訓練したのよ!アンタを探すために金稼ぎながら強くなろうとしてたのよ!」
リンがそう言ってリンの目が後ろに行ったのをユニコーンは見逃さなかった。ユニコーン回転して後ろに振り返り振り下ろそうとしていた一夏の剣をガードした。
「なんでわかったんだよ!?」
「リンが一瞬俺の後ろを見たからだ。正直あの金髪が何かしてくるのかと思ったけどお前だったとは」
ユニコーンはそう言って一夏とぶつかり合った。シャルロットやラウラ、箒はいつでも援護できるようにしていたが一夏を援護しよとしなかった。
「ハル!今までどこにいたんだよ!」
「答える気はない!それよりお前はどこで剣を習った?明らかに篠ノ之流じゃないだろ!?」
「我流だ!!毎日3時間、リンと練習してるんだ!」
2人はそう言いながら右に足を運び剣をぶつけ合った。
ギィン!!
2人の剣が鍔迫り合うと。
「確かにいい動きだ。一刀流で俺の変則二刀流に頑張ってついてきてるしな。だがそれでも殺し合いの経験がないお前が俺に勝てる可能性はゼロだ!!」
ユニコーンはそう言って力を抜くと流れるように一夏の背後に立った。一夏は力を流されバランスを崩した。そのスキを狙って一夏の背中を斬った。一夏のISはもちろん絶対防御を発動するがユニコーンの剣にはやはり無意味だった。絶対防御は斬り裂かれ一夏の背中を斬られると一夏の背中から血が噴き出した。
「「「「「一夏(さん)!!」」」」」
背中を斬られた一夏は地面に倒れそれを見ていた箒達一夏の名前を呼び千冬は呆然としていた。
「キサマー!!!」
キレた箒はユニコーンに突撃し刀を振り上げた。ユニコーンはそれを見ると体を捻ってジャンプし後ろ蹴りで箒の顔面に蹴りを入れた。
「チッ!」
箒はシールドでガードし左の刀で斬ろうとするがユニコーンは右の剣で箒の刀を叩きつけ軌道をずらした。
「なっ!私のISが力負けした!?」
ユニコーンは着地し箒の前まで飛ぶとそのまま喉に肘打ちをくらわせた。
「ガハッ!」
シールドも絶対防御も間に合わなかった箒はもろにくらいISを解除してしまうとそのままユニコーンは剣を捨ててピストルを抜き箒を拘束し箒のコメカミにピストルを当てた。
「ほ、ほうき!」
「「箒さん!」」
「「箒!!」」
一夏はなんとか起き上がり箒が拘束された瞬間を見た。シャルロット達も遠距離中距離武器をユニコーンに向けるが箒を盾にされてしまい何も出来なくなってしまった。
「卑怯ですわよ!」
セシリアはそう言ってブルー・ティアーズを向けていた。
「なんとでも言え俺は海賊なんだ。卑怯もらっきょも大好きだぜ」
そう言ってユニコーン劇鉄を引いた。一夏達はユニコーンを睨みつけすぐにでも攻撃したいところだが箒を盾にされている為動けなかった。しかし楯無だけは悠々と歩いて来た。
「楯無さん?何してるんですか!?」
「ん?」
楯無の方を見たユニコーンはため息をついた。
「動くな。本気でこいつを殺すぞ?」
ユニコーンはそう言うと。
「お姉さんとユニコーンって「キャプテン・ユニコーン」・・・・・分かったわよ。キャプテン・ユニコーンは2回殺し合いをしてるでしょ。そのせいなのか分からないけどあなたは誰よりも長くいた友人よりも分かるのよ」
楯無はそう言うと。部分展開しランスを向けた。
「あなたは殺さないわ。あなたが殺すのはカタギじゃない人間かあなたを狙う者と邪魔者だけ。カタギだったら殺さないし相手があなたより格下だったら殺す価値もない・・・・・・違うかしら?」
楯無はそう言うと。
「試してみるか?」
ユニコーンはニヤリと笑った。
「!楯無さん挑発したらダメですよ!」
「ハル、やめなさいよ!」
シャルロットは焦りリンはユニコーンを説得しようとしていた。
「それにあなたがピストルを抜くときは脅すだけだしね」
楯無がそう言うと。
「・・・・・・ったくまいりましたよ」
「「「「「へっ?」」」」」
ユニコーンは箒を押して解放すると。
「たっちゃんいくつか付け加えさせてもらうぞ」
「どうぞ」
「俺が敵を殺すのはお宝を手に入れるのを邪魔する奴だ。確かにカタギを殺すつもりはないけど必要なら殺すぜ。そしてもう一つ。俺がこいつを使わないのは予約済みだからさ」
「予約済み?」
「そう。正直言ってこいつをこんなところで使いたくない。ただそれだけなんだよ」
ユニコーンはそう言ってピストルを捨てると両手を上げた。一夏達は呆然としている中楯無はユニコーンに近づき拘束するのだった。