(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション 作:ナイトメア・ゼロ
海に落ちたシャルロットは泳いで海面に浮かび上がった。シャルロットは海から船を見ると船は既に火が回り乗組員も全員ブラックパールに乗せられているところが見えた。シャルロットは泳いでブラックパールの下に向かい左舷に回り込んで船にしがみついた。
一夏達と一角海賊団は全員縛られて身動きが取れなくなっていた。ユニコーンとセシリアだけは縛られずにいたが代わりにガタイのいい男がユニコーンの腕を掴んでいた。ブラックパールはオールド号から遠ざかりオールド号から距離を離した。
「一夏。シャルロットはどこよ?」
「分からない。船内にはいなかったはずだ」
「海に落ちたところまでは見ているがその後は私は知らない」
一夏達はそう言ってるとオールド号は爆発し沈んでいった。
シリウスはゆっくりとセシリアのところに向かった。
「この外道!!」
セシリアはシリウスを睨みつけた。シリウスはセシリアの腹を殴った。
「ウグッ!」
「「「セシリア!!」」」
セシリアはくの字に曲がりそしてシリウスに頬を掴まれた。
「おかえりお嬢ちゃん。散々あれだけもてなしてやったのに逃げ出すなんてなぁ。詫びの印に今度はお前がもてなせ!!」
シリウスはそう言うとセシリアは海賊達の方に投げられた。
「いや、やめなさい!離しなさい!!」
「セシリア!!」
「やめろ!!セシリアに手を出すな!!」
シリウスの手下どもはセシリアを欲望の吐口にしようとしており一夏達はなんとか縄を抜け出してセシリアを助けに行こうとした。
「シリウスシンボリ!!」
そして声が聞こえた。全員がそっちを見るとそこにはシャルロットがいた。
「シャル!!」
一夏達はシャルロットが生きていることを喜んでいると。シャルロットはブラックパールにあるフリントロック式の銃を取り銃口をシリウスに向けた。
「皆を離せ!!」
シャルロットは睨みつけながらそう言うとシリウス海賊団は全員が大笑いした。
「・・・・・・私達は呪われた海賊。撃たれても死なないし斬られても死なない。しかもお前の持ってる銃は1発しか入ってない。そんなお前に何ができる小娘」
シリウスは何か疑問に感じたのか首を傾げた後にそう言うと。
「セシリアから聞いたよ。確かに君達は死なないみたいだね。でも僕は死ぬことができるよ!!」
シャルロットはそう言ってロープを掴み銃口を自分の首に当てて海に落ちれるようにした。
「や、やめろシャル!!」
「早まってはいけませんわ!!」
「私達は捕まっても大丈夫だ!!だから早まるなシャルロット!」
「ハルが何か考えてるはずだからそんなことしないで!!」
一夏達はなんとかシャルロットの自殺を止めようとしていた。そして。
「バカな真似はよせシャルロット」
ユニコーンも焦った顔でシャルロットに言った。
「・・・・・お前は誰だ?」
シリウスがそう聞くと。
「彼女は誰でもない。俺の親父の弟の友達の親戚の娘で歌や料理はうまいが好きな男を落とせずにいる処女娘なんだ」
ユニコーンはシリウスの前に行き誤魔化すようにそう言うが。
「僕の名前はシャルロット・デュノア!!僕が正真正銘シーバードの一人娘だ!!」
シャルロットは大声で自身のことを明かすとユニコーンは「終わった」みたいな顔をしてシリウスの前から離れた。
「・・・・・なるほど確かにアイツの面影がある」
シャカールはそう言うとシリウス海賊団はザワザワと騒ぎ始めた。
「・・・・・要望を聞こうミス・シャルロット」
「一夏とセシリア、リン、ラウラを自由にしろ!」
「それだけか?」
ユニコーンはこの時自分も助けろとアピールしまくっていた。たが。
「それから乗組員も!ウオッカさん達に危害を加えるな!!」
無視された。
シリウスはニヤリと笑うと。
「承知した」
と言った。
そしてシリウス達が訪れた世界は誰もいない世界だった。そこにある島に向かわせるために一夏達を海に落とそうとしていた。
「騙したなシリウスシンボリ!!一夏達を自由にしろと約束したはずだ!!」
拘束されたシャルロットはシリウスを睨みながらそう言うと。
「自由にしてやるさ。だがお前はどこでアイツらを自由にするか言わなかった。だからどこでアイツらを解放するのも私達の自由だ」
シリウスはシャルロットにそう言うと一夏、リン、ラウラの順に海に落とされた。そして最後セシリアが海に落とされそうな時だった。
「ちょっと待て。お前の来ているそのドレス。返してもらおうか」
シリウスがそう言うと、セシリアはシリウスを睨みながらドレスを脱いで青い下着だけになると。
「海賊なんかの服が脱げて清正しましたわ」
と、言ってシリウスに投げつけた。シリウスは受け取りそのドレスを手下どもに投げるとセシリアの香りが残ってるのかドレスに群がった。
「さぁ、とっとと行きな!!」
セシリアはフェスタによって海に落とされた。
「・・・・さて最後はお前だハル。いやキャプテン・ユニコーン。覚えてるか?あの時お前を置き去りにした島を。あの島はあの時と同じ島だ」
ユニコーンの両手は縄で縛られ拘束されている状態で海に落とそうとしていた。
「前は、俺に剣を2本とピストルをくれたけど?」
「おっとそうだった忘れていた。おい、こいつの装備を持って来い」
シリウスは手下にユニコーンの三日月の剣とピストル、リストバンド式の鉤爪ロープを手に取った。
「ちょっと待てよ。今回は5人もいるんだからせめてピストルを後、四つよこせ」
「別に必要ないだろ。お前はキャプテン・ユニコーンなんだろ?またあの時みたいに奇跡の脱出をしてみせろよ」
シリウスはそう言ってユニコーンの装備を海に投げ入れた。ユニコーンは海に飛び込み沈んでいるユニコーンの装備を拾うとそのまま島に向かって泳ぎ始めた。
「ゲホッ!ゲホッ!」
「大丈夫か一夏!」
「一夏!」
「一夏さん!!」
「だ、大丈夫だ。それよりシャルは!?」
「ブラックパールに決まってんだろ」
そう言ってユニコーンは手首の縄を外し背中にドクロが描かれたフード付きの服を脱ぎそれをセシリアに渡した。ユニコーンの胸元にはバイコーンの刺青か彫られており新しい刺青を見た一夏達は驚愕していた。
「まだあったのか」
一夏はそう呟くと。
「ったく。この島に来たのも2度目だぜ」
ユニコーンはピストルを左腰に剣を両腰に装備した。セシリアもユニコーンから借りた服を着て立ち上がり一夏達も立ち上がった。
「ハル「ユニコーン」ユニコーン。急いで脱出しよう。早くシャルを助けに行かないと」
「無理だな」
ユニコーンはそう言うと歩き始めた。
「無理って一度は脱出できたんだろ!?またその方法で脱出すればいいじゃないか!」
「ウオッカの話を聞いてなかったのか?あの時脱出できたのは運が良かったそれだけだ」
「運が良かったって・・・・・・だったら何か他の手で脱出するしかないだろ」
一夏はユニコーンにそう言うと。
「どうやって脱出するんだ!!」
ユニコーンは一夏に怒鳴った。これを見ていたセシリアとリン、ラウラは少し驚いていた。
「ブラックパールはもうこの世界にはいないしオールド号も失ったし相棒も仲間も失った。イカダを作って脱出したとしてもワームホール制御装置が無かったらこの世界から出れないし、仮に脱出できたとしてもシリウス達が拠点にしている死の世界まで行くのに時間はかかるし俺達が追いついた頃にはシャルロットはもう死んでる」
ユニコーンはそう言って近くにあったヤシの木をノックした。
「アンタ、キャプテン・ユニコーンでしょ!」
リンはユニコーンを睨みつけながらそう言った。
「ウオッカやスカーレットから聞いたわよ!アンタ、別世界のカジノにたった1人で侵入してそのカジノにある金庫から金を根こそぎ奪い、私達の世界とよく似たパラレルワールドのような世界にあるアメリカから国家機密級の宝物を盗み出し、次元海軍の補給基地から誰にも見つからず略奪を成功させた伝説の海賊なんでしょ!!」
大股で3歩歩き軽くジャンプしているユニコーンにそう言うと。
「正直、スカーレットとウオッカが言ってたことは嘘だと思ってるわ。だから本当のことを言いなさい。あの時、アンタはどうやって脱出したの?」
リンはユニコーンにそう言うと。
「・・・・・・・あの時は3日間ここに滞在した。そして」
ユニコーンは砂浜から何かを拾い上げそれを引っ張ると隠し倉庫が見つかった。
「ここに隠している密造酒を密輸している海賊と出会ったんだ」
ユニコーンはそう言いながら中に入った。
「俺はその船長と交渉して近くの世界(島)の港まで乗せてもらえるようになった。でもこの様子だともう廃業してるみたいだな」
ユニコーンはそう言ってラム酒が入ったボトルを持って出てきた。
「足を洗ったのか次元海軍に捕まったのか同業者に全滅させられたのかどっちか分からないけどな」
それを見た一夏達はユニコーンを睨みつけた。
「なんだよそれ。じゃーお前の脱出は本当に偶然だったのか?それがお前の・・・・キャプテン・ユニコーンの大冒険の真実かよ!」
「そうよ!そこの浜辺で寝転がってお酒飲んでただけじゃないの!!」
一夏とリンはそう言ってユニコーンをせめた。
「・・・・・海賊の島にようこそ。まぁ、皆ゆっくりしていけ」
ユニコーンはそう言って一夏にラム酒を渡すのだった。
[これだという海賊の歌があったのですが著作権とか色々怖かったので『ポップヴィランズさんの彼こそが海賊』がYouTubeにあるのでそれを聴きながら読んでください]
夜になるとユニコーンはキャンプファイヤーの周りを小走りし歌いながら酒を飲んでいた。
ラウラは酒に弱かったのかそれとも酔うと眠るタイプなのか一夏に膝枕をしてもらいながら眠っており、リンは酔うと泣き上戸になるのかリンはユニコーンが居なくなってどれだけ寂しかったかどれだけ不安だったのかずっと一夏に向かって喋っており一夏は酒に強かったのか酒を飲みながらリンの話を聞いていた。
セシリアはもうヤケ酒なのかユニコーンに合わせて歌いながら酒を飲んでいた。
「ヒック、飲んでるかセシリア!」
「飲んでますわよ!どうせこれしかやることありませんし!」
セシリアはそう言って酒をラッパ飲むした。
「いい飲みっぷりだ!おい一夏!お前らもそんなとこいないでこっちに来いよ!」
「お前、状況分かってるのかよ?」
一夏は呆れたように呟きラム酒を飲む。
「舐めるなよ!俺がシリウスからパールを奪ったらこの歌を皆に教えて毎日歌ってやるさ!」
「ダメだ会話になってねぇ」
一夏はそう言ってラウラの頭を優しく撫で始めた。
「ブラックパールを盗んだらどうすんのよ?また、あたしを捨ててあたし達の世界で1番怖い海賊になるつもり?」
リンは涙を流しながらそう言うと。
「俺達の世界だけじゃない。全ての世界、全ての海だ。行きたいところに行くそれが船ってやつだ。ヒールや船体、帆やマストは船に必要なだけじゃー船ってなんだ?ブラックパールってなんだ?・・・・・・自由だ」
ユニコーンがそう言うと何故か一夏とセシリア、リンは彼の話を真剣に聞いていた。
「ユニコーンさん。聞いてもよろしくて?」
「なんだ?」
「あなたはここに3日間1人でしたのよね?寂しくありませんでしたの?」
「寂しいより、俺はショックだった」
「ショック?」
一夏はユニコーンの言葉に首を傾げた。
「元々、俺と姉貴はかなり仲が悪かった。お互い不干渉でいるぐらいにな。あの女が俺を捨てた時も勿論悲しかったけど捨てられたって思わなかった。本当に捨てられたって思ったのはシリウスが俺をこの島に置き去りにしてからだ。あの時、俺は本当に絶望して頭の中で何回も自殺を考えた。だけど俺は自殺しなかった。もう一度シリウスに会いたかったからだ。シリウスへの想いが俺を生かしてくれたんだ」
ユニコーンはそう言うと。
「今は寂しいの?」
と、リンが質問した。
「寂しい?な訳ないだろ。今の俺には最高の女と兄貴がいる。寂しくはないぜ」
ユニコーンがそう言ってセシリアの方を見ると。
「ユニコーンさん。あなたは何故海賊になりたかったのですか?」
セシリアはユニコーンにそう聞くと。
「シリウスへの憧れだ。俺はあいつに憧れてあいつの下で働いていたんだ。そしてあいつが俺に自由を教えてくれたんだ」
「「「自由」」」
一夏達はユニコーンの言った自由という言葉を噛み締めた。
「でしたら自由に」
セシリアはそう言ってボトルを前に出し一夏達もそうした。
「ブラックパールに」
そして乾杯をしてユニコーンは酒を飲み干しそのまま酔い潰れ眠りについた。
「・・・・・」
「・・・・・・・んっ?」
ユニコーンは何か焦げ臭い匂いで目を覚ました。ユニコーンは匂いがする方向を見ると。
「行きますわよ!」
「こっちもいつでもいいぞ」
「「せーの!!」」
がしゃーん!
ドーン!!
一夏達が酒や食料を燃やしている姿が見えた。
「・・・・・・よ、よせぇぇぇぇ!!!!!!やめろ!!まじでやめろ!!ストーップ!!!」
ユニコーンは珍しく焦って一夏達の所に向かうと。
「あぁ!!全部燃やしたのか!?酒に食い物!!」
「そうですわ!お酒はもうなしですわ!!」
「何故酒がない!!何故燃やした!!」
ユニコーンはセシリアに問い詰めると。
「1つ、お酒は最高の男を最低のクズにするわるいのみものだから。2つアルコールの力を使えば遥か上空に煙が上がるから」
セシリアがそう言うと。
「義弟よ。お前は確か密輸船に助けてもらったって言ってたよな?一度この世界に船が来たんだ。もしかしたら2度目もあるって思わないか?」
ラウラがユニコーンにそう言うと。
「だからこの世界には何もないし誰も住んでないんだって!!こんなことしても意味ないんだよ!!」
ユニコーンは絶望した顔でそう言うと。
「とにかく待ってみますわよ!もしかしたら誰かがわたくし達の事に気づくかもしれませんわ」
ユニコーンは酒を燃やされ怒りピストルを抜いた。
「ちょ、待てってハル!何するつもりだよ!」
「落ち着きなさいよハル!!」
一夏とリンはユニコーンがピストルを抜いたことに気づき止めようとした。セシリアも後ろから撃たれそうになっていることに気づくと。
「なんですの?撃つつもりですか?いいですわよ!撃ちなさい!!ほらどうしましたの!?キャプテン・シリウスシンボリに使うつもりだったピストルで撃ってみなさいまし!!」
「セシリア挑発するなよ!!」
ユニコーンは歯軋りしピストルを震えさせていたがすぐにピストルをなおした。
「お前の顔なんざ見たくねぇ!!」
ユニコーンはそう言ってセシリアから離れて行った。セシリアは砂浜に座りラウラと一緒に水平線を見ており一夏とリンはユニコーンが心配なのかユニコーンを追った。
「クソがあの女、俺の酒を全部燃やしやがって。何が寂しくありませんでしたのだ。こんなことになるなら前の方がマシだったつーの!!!」
「落ち着きなさいよハル」
リンがユニコーンを宥めていると。
「ハ、ハル!!あれ!!」
「ん?」
一夏な何かに気がつきユニコーンは一夏が指さす方向を見た。そこには大きなガレオン船とそこから下ろしたと思われるボートがこっちの島に向かっていた。
「・・・・・・・あの女ますます頭に乗るな」
ユニコーンはそう呟いた。