(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション   作:ナイトメア・ゼロ

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19話

 メジロマックイーンとユニコーンはシリウスを追って死の島まで来ていた。ユニコーンはマックイーンと何人かの軍人と共にボートに乗りアジトの入り口まで来ていた。

 

「この中にシリウスシンボリがいらっしゃるのですね」

 

「あぁ。予定通りならもうすでに中にいるはずだ」

 

「・・・・・さてどのような作戦で行きましょうか」

 

 マックイーンはそう言って獲物を狩るハンターの目をしていると。

 

「俺が行こう」

 

「あなたが?」

 

「あぁ。まず俺がシリウスの下に行ってお前達のことを話してくる」

 

「バカですの!?わたくし達のことを話してしまったら民間人を人質にして籠城するに決まってますわ!!」

 

「作戦を最後まで聞けよ!まずシリウス達にお前らがすぐ近くまで来てる事を教える。そして俺が上手いこと乗せてドントレス号を奪うように誘導する。そしてシリウス達がボートで出て来たところを一斉射撃でシリウス達を吹っ飛ばす!お分かり?」

 

 ユニコーンはマックイーンにそう提案すると。

 

「なるほどそれでしたら大切な部下達を失わずにすみますし何より失うものは海賊であるあなただけと言うことですわね」

 

「ひどいな。まぁ、そういうことだ。だが、この作戦も必ず成功するってわけじゃない。もしかしたら俺の兄貴の一夏とその仲間達が危険な目に遭うかもしれない」

 

 ユニコーンはマックイーンにそう伝えるとマックイーンは考える素振りを見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待ってくださいまし!!なぜわたくし達が船長室で待っていなければならないのですか!?」

 

「そうだ!!シャルロットは俺達の仲間なんだ!こんなところでのんびり待つなんてできねーよ!!」

 

 一夏達は次元海兵にそう言うが。

 

「マックイーン艦長のご命令なので。民間人であるあなた達は戦闘と救出が終わるまでここにいてください」

 

「そんな!聞いてくださいまし!!シリウス海賊団は呪われていますのよ!!どれだけ斬ろうが銃で撃とうが彼女達は死なないですのよ!」

 

 セシリアがそう訴えたが。

 

「もちろん知っていますよ。でもそれはどの世界でもある御伽話です。いろんな世界があると分かった以上魔法や呪いも存在すると思ったのでしょうが流石に魔法も呪いも存在しませんよ」

 

「アンタ!セシリアの言った事が信じられないの!?」

 

「もちろん信じてますよ。私も初めてこの海を見た時は魔法も呪いもあると信じてましたから。大丈夫シャルロットさんは必ず助けて見せますよ」

 

 海兵は一夏達を安心させるような笑みでそう言うと扉を閉めて扉の前に見張りを立たせた。

 

「話を聞いてくださいまし!!これはキャプテン・ユニコーンの罠ですわ!!」

 

 セシリアはそう訴えるが。

 

「無駄だセシリア。正直呪いの話をされても誰も信じないだろう。私達だっていくらセシリアが言ったことでも頭がおかしくなったと考える」

 

 ラウラがセシリアの肩に手を置いてそう言うと。

 

「ですが呪われているのは本当ですわ!!こんな事をしていたらマックイーンさんの部下達も大勢死にますわ!!」

 

「だったら脱出するしかないな」

 

 一夏はそう言うと。

 

「脱出って船はどうすんのよ?」

 

 リンは一夏にそう聞くと。

 

「忘れたのか?俺達にはこれがあるだろ」

 

 一夏はそう言って銀色のブレスレットを見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 シャルロットはシリウスの手下達に拘束された状態でアジトに連れて来られた。

 

「なにも怖がる必要はねー。ただ血を数滴垂らすだけでいいからよ」

 

 1人の手下がそう言うと。

 

「本当にこの小娘で呪いが解けるのか?半分はシーバードの血かもしれねーけど半分はどこぞの男の血だぜ?」

 

「だったら全部絞り出してやればいい!」

 

 手下はそう言ってシャルロットを乱暴に連れて行った。

 

「・・・・・怖いことあったな」

 

 置いてかれた手下がそう言うと隣にいた手下もうんうんと頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ユニコーンは、ボートを漕ぎ洞窟の中に入り道を歩いていると興奮しているシリウスの手下達が見えた。ユニコーンはゆっくりと歩きユニコーンの手下達の肩を叩き「通してくれ」と言いながら進んでいると。

 

「血によって始まり血によっておわ・・・・・る・・・・・・」

 

 演説をしていたシリウスの手下とシリウス達がユニコーンのことに気がついた。ユニコーンに肩を叩かれた手下達も信じられないものを見るような顔でユニコーンを見ていた。

 

「・・・・・・・まさかたった1日で脱出とはな。奇跡でも起こしたか?」

 

 シリウスがそう言うと。

 

「奇跡?違うな。俺はキャプテン・ユニコーンだ。あの島から1日で脱出するのは必然だったし俺が奇跡のような脱出劇も当たり前の行動だったのよ」

 

 ユニコーンはそう言ってシリウス海賊団は顔を見ながら近づいていると。

 

「ユニコーン!!セシリア達は無事なの!?」

 

「安心しろ。セシリアも一夏も全員無事だ。誓ったろ?俺は命をかけてセシリアの救出を手伝った。そしてシャルロットお前も誓い通りにシリウスに殺される。皆、誓いを守る男ばかりだ。・・・・・おっと失礼、お前は女だったか」

 

 ユニコーンはおちゃらけていると。

 

「黙っていろ、小僧!!呪いが解けたら次はお前の番だ」

 

 演説をしていた手下がそう言ってナイフをシャルロットの首に当てた。

 

「それやめた方がいいと思うぜ」

 

 ユニコーンはそう言うと。

 

「?」

 

 ユニコーンの言葉にシリウスは疑問を覚えた。

 

「俺はやった方がいいと思う」

 

 ナイフを持った手下がユニコーンにそう答えた。

 

「・・・・・ならご自由に」

 

 ユニコーンはそう言って帰ろうとした。

 

 バキッ!

 

「ぐおっ!」

 

 ナイフを持った手下はシリウスに蹴り飛ばされそのまま地面を宝の山に転がり落ちた。

 

「なぜだ?理由を言ってみろ」

 

 シリウスがユニコーンにそう聞くと。

 

「理由?それはなー」

 

 ユニコーンは足を止めてシリウスの方に向きシリウスの下に向かいながら説明を始めた。

 

「メジロ艦隊所属、ドントレス号と船長、『名優』メジロマックイーンと『不沈艦』ゴールドシップがすぐそこでシリウス達を探しているんだよ」

 

 ユニコーンはそう伝えるとシリウスの手下達は動揺してざわつき始めた。

 

「そこで俺からの提案だ。乗るか去るかはアンタ次第だぜシリウス」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃ボートの上で指揮を取っていたマックイーンは出てきた海賊に奇襲をかけるために島の岩陰に隠れていた。

 

「・・・・・なぁ」

 

「なんだよ?」

 

「何を待ってるんだ?」

 

「お前話を聞いてなかったのか?もうすぐシリウス海賊団が船に戻るかドントレスを襲う為に出てくる。そこを一斉攻撃。シリウス海賊団を地獄に落としてやるんだよ」

 

「そんなことは分かってる。俺が聞きたいのはなんでこんなところに隠れてるんだよ?ユニコーンの奴が言ってただろ?を大砲を使ってシリウス海賊団を全滅させてやれ」って。なんで船に戻らずここにいるんだよ」

 

 2人の兵士が小声でそう話していると。

 

「その作戦を提案したのが海賊のユニコーンだから問題なのですわ」

 

 聞こえていたのかメジロマックイーンは2人の兵士にそう答えると。

 

「「・・・・・・あれって嘘だったの!?」」

 

 と、驚愕した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の作戦はこうだシリウス。まずシリウス海賊団がボートでドントレス号に向かい得意な仕事を披露する」

 

 ユニコーンはそう言うとシリウス海賊団はゲラゲラと笑った。

 

「あっという間に敵は片付く。となれば残った船は2隻。シリウス艦隊の誕生だ」

 

 ユニコーンはそう言うと話を聞いていたシービーは驚愕した顔でユニコーンを見た。

 

「もちろんガレオン船であるドントレスには総司令官であるシリウスが乗る。となると大変だ、ブラックパールには船長が不在になる。だったらブラックパールは俺が船長を務めよう。俺がシリウスの旗を掲げて略奪品の10パーセントを献上する。そうなったらシリウス。これからはなんて名乗れると思う?・・・・・・・『提督シリウスシンボリ』だ。お分かり?」

 

「・・・・・その代わりこの小娘を殺すのはやめろと?」

 

「いや殺すのは一向に構わん。だけどまだ殺しちゃダメだ。呪いも解いたらダメだ。この呪いは見方によっては殺しても死なない不死の軍団。これはいい武器になる。だからまだ呪いを解くな。『ここぞと言う瞬間』を待て」

 

 ユニコーンはさりげなく強調するようにそう言うと。箱の中にある金貨に手を突っ込み拾い上げた。

 

「例えば、メジロマックイーンとメジロの兵士達を1人残らず殺してからだ」

 

チャリン!

 

「1人」

 

チャリン!

 

「残らず」

 

チャリン!

 

「皆殺し」

 

 ユニコーンは拾い上げた金貨のリズムに合わせて箱に戻しながらそう言った。シリウスの手下達はゲラゲラと笑いシリウス達は考える素振りを見せた。場の成り行きを見ていたシャルロットはその時たまたまユニコーンのおかしな行動が見えた。

 

「・・・・・・初めからそれが目的だったの?」

 

「ん?」

 

「僕の名前を知ってからずっとそのつもりだったんだね!?」

 

「あぁ」

 

 シャルロットはユニコーンにそう言うと。

 

「・・・・・・略奪品の50パーセント」

 

「15パーセント」

 

「45」

 

「35!これ以上はもう無理だ」

 

 ユニコーンはシリウスにそう言うと。シリウスチラッとシービーを見た。シービーは悪どい笑みを浮かべていた。それを見たシリウスニヤリと笑い。

 

「よし決まりだ!」

 

 ユニコーンとシリウスは握手した。契約は成立したのだ。

 

「それじゃ提督。ご命令を」

 

 ユニコーンはシリウスにそう言うと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「諸君!」

 

 ユニコーンはシリウスのボートに乗れと言う言葉に期待した。だが。

 

「行軍開始だ」

 

 ユニコーンは信じられないものを見るような目でシリウスを見た。

 

「え?歩いて行くの?」

 

 ユニコーンは計算外なことが起き戸惑いを覚えるのだった。

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