(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション   作:ナイトメア・ゼロ

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21話

 ドントレス号の戦闘は激しかった。海賊の潜入を許したドントレス号は船内への侵入も許してしまい今、甲板で戦っているのはゴルシと数少ない兵士だけだった。

 

「クッ・・・・・中将・・・・」

 

 下っ端の兵士はそう言って鐘を鳴らした。

 

カーン!カーン!カーン!

 

 下っ端は死にかけながらも必死に鐘を鳴らした。

 

「!?オラッ!!」

 

「ガッ!」

 

 しかし近くにいた海賊の手によって刺され命を失った。

 

 そしてその鐘の音に真っ先に気がついたのはマックイーンだった。マックイーンはすぐにドントレス号の方を向き耳を澄ますとかすかにピストルの音が聞こえた。

 

「船が襲撃されています!!急いでドントレスに戻ってください!!」

 

 マックイーンはそう指示し全てのボートをドントレスに向かって動き始めた。船内に侵入した海賊達はすぐに配置につき大砲を撃つ準備を始めていた。何人かは火薬庫に入りそこから弾と火薬を出すとそれを棚に乗せ大砲のある船室のハンドルを回すと火薬と弾を乗せた棚が上がってきた。海賊達はそれを受け取りエネルギーが密集された弾を砲口から入れ砲尾からは特殊な火薬が入った弾薬をセットした。

 

「撃てー!!」

 

 1人の海賊がそう言って火をつけると大砲からレーザーが発射された。

 

「!中将!!攻撃してきました!!」

 

「怯んではなりません!ゴールドシップさんいる限り完全には制圧されてないはずですわ!突入次第、甲板と船内の海賊達を制圧しますわよ!」

 

 マックイーンがそう言うと兵士達は怯まずになんとかドントレス号から飛んでくるレーザーを掻い潜っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方でユニコーン達の方もそれぞれが生死を賭けて戦っていた。ラウラはフェスタとナイフをぶつけ合いシャルロットはシービーと剣をぶつけ合いながら部分展開して取り出したショットガンでシャカールを牽制しながら戦い一夏はマルゼンスキーと戦っていた。そしてユニコーンとシリウスは全く同じ動きで同じ変則攻撃で戦っていた。  

 

 ユニコーンは時折り回転してシリウスの攻撃を回避しシリウスの剣を捌きながら後ろに下がっていた。

 

「クソッ!」

 

 ユニコーンは後ろに中回転でジャンプして下がりシリウスの剣を避けるがシリウスはそのまま回転してユニコーンの腹に蹴りを入れた。

 

「グハッ!」

 

 ユニコーンは息を吐き出しそのまま宝の山に倒れた。シリウスは余裕の笑みを浮かべながら2本の剣を地面に突き刺した。

 

「どうするハル?降参するか?」

 

 シリウスはユニコーンにそう言うとユニコーンはムキになったのか起き上がり回転して右の剣でシリウスの腹を刺した。ユニコーンの剣はシリウスを貫いたがシリウスは呆れたような顔でユニコーンを睨みそして。

 

「ハァ!!」

 

 シリウスはユニコーンから剣を奪うとそのまま逆にユニコーンの胸を貫いた。

 

「かっ!」

 

 ユニコーンは目を見開き苦痛の声を上げた。

 

「お前も所詮はその程度か」

 

 シリウスはそう言ってユニコーンの最後を見届けようとした。

 

「!!ユニコーン!!」

 

 1番先に気がついた一夏はユニコーンを呼ぶが。

 

「よそ見している余裕なんてナッシングよ!!」

 

「くっ!」

 

ギィン!!

 

 一夏はなんとかマルゼンスキーの攻撃を流して回避した。

 

 ユニコーンは後ろに下がり誰もが倒れると思ったその時だった。

 

「!?」

 

 シリウスは目の前の光景に驚愕した。それもそのはず。目の前にいるユニコーンが月の光を浴びた瞬間スケルトンと化したからだ。

 

「ハル?」

 

「何故義弟が!?」

 

「嘘でしょ?なんで呪われての!?」

 

 ユニコーンが呪われた姿を見てシリウス達は驚愕していた。ショットガンをシャカールに撃ったシャルロット以外は。

 

「やっぱりね」

 

 ユニコーンは自分の体を見ると。

 

「なるほど。これは面白い」

 

 ユニコーンはそう言って隠し持っていた金貨をシリウスに見せた。

 

「!?お前、いつの間に。それよりもお前、私達の目を欺いて盗んだのか?」

 

 シリウスは信じられない目でそう言うと。ユニコーンは右手でコインロールをした。左右に流しながらシリウスを見ると。

 

「誘惑に負けた❤️」

 

 シリウスはそう言って金貨を口に咥えた。シリウスはニヤリと笑い剣を取りユニコーンは自分の胸に刺さった剣を抜き再び剣を交え始めた。ユニコーンは下がりながらシリウスの剣を捌きシリウスはユニコーンを一方的に攻め続けた。だが、ユニコーンは途中で回転してシリウスの剣を流しシリウスの背後に立ちシリウスの顔面に裏拳をくらわせた。

 

「グッ!」

 

 シリウスは地面を転がりユニコーンはそのまま追撃をした。シリウスはすぐに起き上がるとユニコーンの日本の剣を捌き始め攻守は逆転したのだった。

 

 シャルロットはなんとかシービーの剣を捌き反撃しているがシービーも戦闘のプロ。シャルロットは完全に遊ばれていた。

 

「ハァハァ」

 

 シャルロットは息を切らして後ろに下がると後ろからは頭を狙っているシャカールの姿があった。

 

「!?シャルロット!!後ろだ!!」

 

 ラウラはフェスタと戦いながらそう言うとシャルロットはすぐに伏せた。

 

ドォン!

 

 シャカールの弾丸はシービーの頭に命中した。シャルロットはショットガンで後ろにいるシャカールに目掛けて発砲するがシャカールはウマ娘の身体能力ですぐに別の岩陰に隠れた。

 

「クッ!流石は馬と同じ身体能力を持った種属。動きが早い」

 

「君も半分その血が流れてるけどね!!」

 

「!!」

 

  シャルロットはシービーの攻撃を防いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、ブラックパール頃では2人の海賊が甲板に上がり侵入者を探していた。

 

「どこだ?」

 

 侵入者を探していたその時。

 

ブゥゥン!!

 

「「ん??」」

 

ドコォォン!!

 

 突如ボートが海賊達にぶつかり骨はバラバラになりながら海に落ちた。海賊達は悲鳴を上げることもなく海に落ちると。

 

「よっしゃー!!!」

 

「作戦通り!」

 

 ユニコーンの仲間とリン、セシリアが出てきた。ウオッカ達はブラックパールの制圧を喜んでいると。

 

「さぁ、皆さん一緒に来てくださいまし!一夏さん達がまだ島にいますの!」

 

「助けるからみんな手伝って!」

 

 リンとセシリアはそう言ってボートのロープを持つと。

 

「行きますわよ!」

 

 セシリアがそう言って。

 

「せーの引いて!!」

 

 リンは号令をかけるが甲板に落ちたボートは引っ張られなかった。リンとセシリアはウオッカ達の方を見ると誰も手伝う様子はなかった。

 

「助けがいるのよお願い!」

 

 リンはそう言うが。

 

「Tut mir sehr leid(申し訳ありません)。私達はあなたの仲間を助ける義務はありません」

 

「・・・そうだな。助けるのはついで俺たちの目的はブラックパールを奪うことだ」

 

「パールはもう奪った。あとは逃げるだけよ」

 

 ウオッカとスカーレット、フラッシュがそう言うと。

 

「ユニコーンはどうするつもりですの!?置いていくつもりですの!?」

 

 セシリアがそうきくと。

 

「船をくれる約束デース」

 

 シャトルがそう答えた。

 

「掟にも従わないといけませんから」

 

 スズカもそう答えると。

 

「・・・・・掟」

 

 セシリアはそう呟いてウオッカ達を睨みつけると。

 

「掟がなんですの?規則がなんでの!?あんなのただの心得じゃないんですの!?」

 

 セシリアはウオッカ達にそう言い。

 

「海賊は自由なんじゃないの!?ウオッカ!!アンタはユニコーンの相棒じゃないの!?もしそれを本気で言ってるんだったら私は、ユニコーンを・・・ハルの海賊人生を辞めさせる。アンタ達みたいな最低な女に私の大好きな人を任せることなんてできないわよ!!」

 

「「「!!」」」

 

 何人かのウマ娘はリンの言葉に反応したが結局はボートは降ろされ誰もがユニコーンの救出に向かわなかった。向かうのはリンとセシリアだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドントレス号でゴルシと戦っている海賊の1人がブラックパールの異変に気がついた。

 

「おい、あれも何かの作戦か?」

 

「あん?」

 

 2人の海賊がブラックパール号の方を見ると。

 

「!!あいつら船盗みやがった!!」

 

「許せん!!野蛮な海賊め!!」

 

 そうしている間にマックイーンはドントレス号にボートを横付けすると。

 

「切り込みなさい!!」

 

 マックイーンはそう命じ兵士達はドントレスに乗り込んだ。マックイーンも乗り込むと目の前には呪われた姿を持つ海賊達がいた。

 

「恐ろしい呪いですこと」

 

 マックイーンは海賊の1人に銃口を向け発砲すした。

 

ドンッ!

 

 海賊は後ろに後退するがすぐに体制を整え襲いかかる。

 

「行くぞー!!」

 

 1人の海賊がそう言って襲いかかるがマックイーンは華麗に受け流し首を切り落とし流れるように次々と海賊の首を斬った。

 

「マックイーン!」

 

 ゴルシは大きくジャンプしてマックイーンの後ろにいる海賊を叩き潰すと。

 

「ゴールドシップさん!!それで攻撃するのはやめてくださいまし!!あーもう!!すでにいくつも穴があいてるじゃありませんの!!」

 

 マックイーンはゴルシに文句を言いながら戦闘を続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ユニコーンは段差のある場所で中回転して降りシリウスも中回転して降りるとユニコーンは後ろにいるシリウスに横振りで剣を振るがすぐに回避されシリウスは左の剣でユニコーンに斬りかかりユニコーンは右の剣でシリウスの剣を捌き受け流した。シリウスは右の剣でユニコーンを斬ろうとするが左の剣で弾かれそのまま右アッパーをくらいシリウスは倒れた。

 

「どうするきだキャプテン・ユニコーン!私達は不死身同士、最後の審判の日まで戦うか?」

 

「俺はそれでもいいけど嫌なら降参すれば?」

 

 ユニコーンはそう言って剣でシリウスわ突き刺そうとするがシリウスは転がって避けると素早く立ち上がった。ユニコーンは斬りかかるがシリウスはガードし鍔迫り合いの状態に持ち込むとユニコーンの剣を弾きユニコーンの顔面に右ストレートをくらわせた。

 

「ウグッ!」

 

 ユニコーンは体を捻って衝撃を受け流すがダメージはあった。ユニコーンは逃げるようにシリウスはユニコーンを追いかけた。ユニコーンは水辺に立ちシリウスもユニコーンと同じ場所に立つとそこで剣をぶつけ合う。すると。

 

ドゴーン!!

 

「!?なんだ!!」

 

 ユニコーンはシリウスの剣を転がって避け爆発音の方を確認するとそこには先端にナイフが付いたマスケット銃を持ったシャカールと地面に倒れている一夏がいた。

 

「一夏!!」

 

「お前の相手は私だろうが!!」

 

 ユニコーンは背後から来るシリウスの剣をガードして後ろに下がりその力を利用して洞窟の壁に叩きつけた。

 

「終わりだ」

 

 シャカールはそう言って一夏を串刺しにしようとしていた。

 

「一夏!逃げろ!!」

 

 ユニコーンはそう言うが一夏はダメージで身動きがとれず貫かれそうになった時だった。

 

「させませんわ!!」

 

 セシリアが金の杖でシャカールの横顔を殴った。

 

「グハッ!」

 

「一夏さん!」

 

「一夏!大丈夫!?」

 

「セシリア!リン!悪い、助かった」

 

 一夏はそう言ってリンに立たしてもらった。

 

「この!」

 

ドォン!!

 

 シャルロットはショットガンでシービーを吹き飛ばしセシリア達の下に向かった。

 

「2人とも大丈夫!?」

 

「シャルロットさん!ご無事でしたのね!!」

 

「心配させんじゃないわよシャルロット!」

 

 セシリアとリンはシャルロットにそう言うと。セシリアはユニコーンの方を見た。

 

ズバッ!

 

「グアッ!」

 

 身体を斬られたユニコーンは後ろに後退しシリウスは追撃しようとするがユニコーンはその力を利用して背後に周り二本の剣で背中から突き刺し持ち上げた。

 

「ガアッ!!」

 

 セシリアとリンはその光景を見ると。

 

「ユニコーンは今、どちらに付いていますの?」

 

 セシリアがそう聞くと。

 

「今の所?」

 

 一夏はそう言うと斬り掛かって来たシービーの剣を一夏がガードしリンは部分展開で出した双天牙月でシービーの体を斬り上げた。

 

「ガッ!!」

 

 シービーは後ろに下がるがマルゼンスキーとシャカールが襲い掛かりそれを見たセシリアは金の杖で振り上げた剣をガードするとシャルロットがマルゼンスキーの横顔を殴りセシリアも受け流してシャカールの顔面を金の杖で殴った。それを見ていたラウラはフェスタの攻撃を受け流し後ろ蹴りをしてシービー達の下に送るとセシリアとシャルロットが2人で金の杖でシービー達を串刺しにし団子状態にした。

 

「ヤベェ!!」

 

 シャカール達はなんとか抜け出そうとするが骨が引っかかってなかなか抜けなかった。シャルロットはシャカールが先ほど使った手榴弾を奪うと栓を抜きそれをスケルトン状態のシャカールに突っ込みそのまま押して月の光から遠ざけると4人から離れた。肉体を取り戻したシャカールは体内の手榴弾を取り出すことができなかった。

 

「やられたな」

 

 シャカールはそう呟くとシービー、マルゼンスキー、フェスタ、シャカールは爆発で吹っ飛び木っ端微塵となった。

 

「!?」

 

 シリウスは4人がやられたことに驚愕しているとそのスキにユニコーンは左の剣を捨て掌にメダルを乗せ掌に刃を乗せるとそのまま引き自分の手を切った。そして流れる血をメダルに染み込ませた。それを見たシャルロットはすぐに行動しユニコーンはそのメダルを投げた。

 

 しかしシリウスはそれよりも先にフリントロック式の銃を抜き銃口をセシリアに向けた。

 

「「「セシリア!!!!」」」

 

 セシリアは立ち止まり一夏達はセシリアを助けようとした。だか。

 

 

ドオオオン!!!

 

 銃口が鳴り響いた。セシリアは撃たれたと思い自分の体を見た。・・・・・・・・・・・・だが、セシリアの体にはどこにも血が流れていなかった。何が起きたのか理解できず全員がシリウスシンボリの方を見た。シリウスはユニコーンの方を見るとそこには左手にピストルを持ったユニコーンの姿があった。先程の銃声はユニコーンがシリウスに向けて発砲した音だった。

 

「・・・・・5年間、取っていた大事な弾を無駄にしたなハル」

 

 シリウスはユニコーンにそう言うと。

 

「無駄になんかしてないよ」

 

 と言う声が響いた。そっちを見ると自分の手を切りメダルに血を染み込ませたシャルロットの姿があった。シャルロットは2枚のメダルを箱に戻した。それを見たシリウスはユニコーンの方を見た後自分の体を見た。胸からは血が流れ服を赤く汚していた。

 

「感じるぞハル。寒い。とても寒い」

 

 シリウスはそう呟くとピストルと剣を落としそのまま宝の山に倒れたのだった。

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