(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション   作:ナイトメア・ゼロ

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22話

 ・・・・・・・・・呪いは解かれて私は撃たれた。呪われていた時と違って血が抜けて死が近づいていることを感じた。シービー、マルゼンスキー、フェスタ、シャカール、皆ヤられた。船を襲っていた仲間も呪いが解けて降伏したのかもしれない。けど後悔はない。私達が育てていた男はもう私達なしでも十分に戦える。強い海賊に成長したからだ。だけど心残りはある。私達の大切な仲間であり弟子が私達から完全に独立してアイツだけの旗を掲げて自由に戦う姿を・・・・・・船長としての姿をこの目で見れないことだな。

 

 私は宝の山の中に倒れた時アイツを見た。なんだよその顔は。お前はシリウス海賊団の船長、キャプテン・シリウスシンボリに勝った男なんだぞ?ありとあらゆる海賊に恐れられあの皇帝様ですら私を捕らえることができなかった。そんな私をお前は倒したんだぞ?もっと喜べよ。なんでそんな悲しそうな顔をするんだよ。そんな顔じゃ・・・・・・・私も・・・・・・あの世・・・に・・・・・いけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺達はユニコーンがシリウスを銃で撃った瞬間を見た。シャルが自分の血で呪いを解いたからもうシリウスは不死身じゃなくなかった。爆破した彼女達もその仲間ももう死んだと思う。俺達はシャルとセシリアを助け出せたけど俺達の心は曇っていた。アイツの顔を見た時、好きな人が死んだ時に見せる顔を俺達に見せていた。ユニコーンは銃を落として水辺の場所を走って死んだシリウスの体を抱き上げた。

 

「シリウス。・・・・・シリウス・・・・・」

 

 アイツはただ自分が殺した相手の名前を呼んでいた。

 

「・・・・・・・アイツもしかして」

 

 リンはボソリと呟くと。

 

「・・・・・・互いの想いがすれ違ったことで生まれた悲劇ですわね」

 

 セシリアはそう言った。俺はユニコーンの下に行こうとしたけど。シャルに肩を掴まれた。シャルは首を横に振って。

 

「今は、2人っきりにしてあげたほうがいいと思う。せめて、最後くらいは綺麗に別れたほうがユニコーンも幸せだと思う」

 

 シャルロットはそう言うと。俺達はただ黙ってユニコーンの成り行きを見ることしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドントレス号でも変化はあった。激しい戦闘が行われていた甲板では先程の戦闘が無かったように静まり返っていた。それもそのはず、アステカの金貨はユニコーンとシャルロットが償いの血を捧げたことにより全てのメダルは箱に戻った。すでにシリウス海賊団も血を捧げているため呪いは解かれた。マックイーンが刺した海賊は胸から血を流し甲板に倒れそれを見た海賊達は自分達はもう不死身ではないことを知ったのか武器を捨て手を上げた。兵士達も銃や剣を向けながら1人1人拘束し全員を拘束した後。

 

「わたくし達の勝利ですわ!」

 

 マックイーンは勝ち鬨を上げるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏達はボートを用意していつでも帰れる準備をしていた。

 

「ユニコーンは?」

 

 一夏がセシリアにそう聞くと。

 

「あそこですわ」

 

 セシリアが指を指した方を見るとそこにはお宝を吟味しているユニコーンの姿があった。気に入らないお宝は捨てて気に入ったお宝だけを集めていた。

 

「・・・・・なんかアイツとの別れを誤魔化してるように見えるんだけど」

 

 リンがそう呟くと。

 

「・・・・・ねぇ、一夏」

 

 突然、シャルロットは一夏を呼びかけた。

 

「ん?なんだ?」

 

 一夏はシャルロットの方を見ると。

 

「・・・・・・・ううん。やっぱりなんでもない」

 

「なんだよ?変な奴だな」

 

 一夏はそう言ってボートに乗った。

 

「シャルロットさん?」

 

「シャルロット?」

 

 シャルロットの行動に2人は首を傾げると。

 

「今のお前にとってここぞと言うタイミング今だったな」

 

 ユニコーンがそう言って現れた。頭には王冠が載せてあり首には本物の真珠でできたネックレス、右手にある入れ物にはたくさんのお宝が詰め込まれていた。

 

「・・・・・そうかもね」

 

「いいのか?セシリアやラウラ義姉さんを出し抜けるチャンスなのに」

 

「・・・・・・・僕は海賊の娘だよ?僕は海賊らしく正々堂々と真っ正面から落としてみるよ」

 

 シャルロットは笑ってそう言うと。

 

「海賊は卑怯な生き物だぞ?正々堂々と勝負するんだったらそれはもう海賊じゃない」

 

「でも、僕の中での海賊は馬鹿みたいに真っ正面から挑む馬鹿が海賊っていうイメージだから」

 

「・・・・そうかよ」

 

 ユニコーンはそう言ってボートに向かうと。

 

「一夏、俺の船まで送ってくれ」

 

 と、頼むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして洞窟から出た先にブラックパール号の姿は無かった。

 

「アイツら本当にユニコーンを見捨てて行きやがった」

 

 リンは怒りのこもった目でそう言いセシリア達は同情した目でユニコーンを見た。

 

「アイツらは正しいと思ってやった行動だ。俺が文句を言う筋合いはない」

 

 ユニコーンはそう言うと。数分後、マックイーンに拘束されるのだった。

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