(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション 作:ナイトメア・ゼロ
アジトを変えたユニコーンは船長室の椅子に座りラム酒を飲みながら物思いに耽っていた。
「誰がガルベスのお宝を盗んだんだ?」
ユニコーンはガルベスの用心棒であるジェイドの言葉を考えていた。ユニコーンはラム酒を飲むと。
「ユニコーン」
リンが来た。
「どうしたリン?」
リンはジト目でユニコーンの隣に椅子を置き座ると。
「浮気?」
と、言ってきた。
「・・・・・どうだろうな。確かにオグリキャップは気に入った。だけど1番気になってるのはガルベスのお宝を盗んだ奴だ。一体誰が盗んだのか予想できないぜ」
ユニコーンはそう言って酒を飲み干すと。
「アンタは海賊だから仲間も女もどんどん増やすといいけど・・・・」
リンは立ち上がってユニコーンに指を指し。
「あんたの正妻は私ってことは忘れないでよね!」
リンはそう言うと。
「安心しろ。確かに俺はウマ娘族が好きだし勝手だが俺の仲間になったウマ娘族は全員俺の家族だと思ってる。俺が気になってるオグリキャップも魅力的なウマ娘だが俺の仲間じゃない限り俺の敵だ。それに・・・・お前だけは本気で手放すつもりはない」
ユニコーンはそう言って立ち上がった。新しいラム酒を取りにスーパークリークが管理している食糧庫に向かおうとしている。
「皆、不安がってるわよ」
「不安?」
リンの言葉にユニコーンは首を傾げリンの方を見ると少し頬を赤くしているリンの姿が見えた。
「アンタが狙ってるお宝のせいでガルベスとは敵対関係になった。ガルベスも海賊からも恐れられているマフィア。ウオッカもスカーレットも不安がってたわよ」
「・・・・で、俺にどうしろと?」
「アンタが欲しがってるお宝を教えて欲しいのよ。皆も狙っているお宝が分かれば少しは気分が楽になると思うし」
「この前のマフィアもガルベスの傘下とはいえ奴らも海賊達に恐れられているマフィアだった。どう違うんだ?」
「この前のは大金を盗む為の組織的行動じゃないの。だけど今回はアンタが単独で動いてる。これだけでこの前との差は大きいわよ」
リンにそう言われユニコーンは考えるとため息を吐き。
「リン、ウオッカとスカーレット・・・・・それからフラッシュ達も呼んでくれ。狙っているお宝を話すよ」
ユニコーンはそう言うとリンは頷いて船長室から出て行った。
「・・・・まだ慣れてないな。1人でやっていた期間が長すぎたか?」
ユニコーンはそう呟くともう一度ため息をついた。
「クラム・オブ・ヘルメス?」
船長室に集まったウオッカ達はその名に首を傾げた。
「そうそれが俺の狙ってるお宝だ」
ユニコーンはそう言うと。
「聞いたことないわね。どんなお宝なのよそれ?」
「アンタでも聞いたことないの?」
スカーレットの言葉にリンは驚愕していると。
「クラム・オブ・ヘルメス・・・・・・そう言えば噂で聞いたことがあります。確か、ダイヤモンドよりも硬い合金だとかどうとか」
フラッシュは思い出したようにそう言うと。
「そう。今回俺はそれを頂戴しようと思って行動したけど見ての通り失敗して横取りされちまった」
ユニコーンはお手上げと言った顔でそう言うと。
「そんなの盗んでどうするつもりだったんだ?」
ウオッカの質問すると。
「もちろん、戦力強化のためだ」
と、答えた。
「戦力強化?どう言うことデスカ?」
タイキは首を傾げると。
「ガルベスのお宝、クラム・オブ・ヘルメスはその合金の製法が記された巻物だったんだ。それを使ってブラックパールに組み込めばブラックパールの装甲はかなり硬くなるはずだったんだけど・・・・・・」
「それを盗もうとした結果、オグリキャップに邪魔されたと言うことが計算外だったことですね」
クリークは理解したように手を合わせてそう言うと。
「いや、それ以上のことだ」
「それ以上?・・・・何かあったんですか?」
ユニコーンの言葉にカフェが聞くと。
「その製法が記された巻物は妙な筒の中にあった。多分あの筒がクラム・オブ・ヘルメスだ。見た感じどこにも鍵なんて無かったしもしかしたら何か特殊な鍵が必要なのかもしれない」
「特殊ってどんな鍵なんだよ」
ウオッカがそう聞くと。
「んなもん分かるわけねーだろ」
ユニコーンがそう言うと。
「分かんねーのかよ!!」
ウオッカはそう言うと。
「イデデデ!!何しやがるウオッカ!!」
ウオッカはユニコーンの頭に腕を回して思いっきり締め上げた。
「ちゃんと調べてから盗みに行けよこのバカ!」
「まさか、筒にクラム・オブ・ヘルメスが使われてるなんて思ってなかったんだよ!!っていうか離せ!!」
そう言うとユニコーンは抜け出してウオッカの背に回るとそのまま両腕を背後から締め上げた。
「アダダダダッ!やりやがったなこの野郎!!」
2人はそうやって喧嘩していると。
「キャプテン」
1人のウマ娘が入ってきた。
「あ、ごめんなさい。今、こんなんだけど会議中だから後にしてくれない」
スカーレットがそう言うが。
「いえ、そのー・・・・・・・キャプテン宛に使者が来てるんですけど」
「使者?何でこのアジトがバレてるんだ?」
喧嘩していたウオッカとユニコーンは驚愕して互いを見ると船長室から出て陸上を見てみるとそこには1人の男がいた。
「誰の使者なんだ?」
「ガルベスではなさそうですね」
「暗殺に来たわけでもなさそうだし」
フラッシュとスカーレットは警戒した目でそう言うと。
「・・・とりあえず話だけでも聞いてみるか」
ユニコーンはそう言うと使者をブラックパールに乗船させるのだった。
一方でニューヨークではある動きがあった。それは港に次元海軍メジロ艦隊の軍艦ドントレス号が入港してきたのだ。そしてそこには艦長のメジロマックイーンと白い三日月のような前髪を持つ小柄なウマ娘がいた。
「ムー」
しかし小柄なウマ娘は不満そうな顔をしていた。
「いつまで拗ねてますのテイオー」
マックイーンがそう言うと。
「だってボクは元々ルドルフ大将の船に乗るつもりだったのに何で、ボクがこの世界に行かなきゃならないのさぁ」
テイオーと呼ばれたウマ娘はそう言うと。
「ルドルフ大将直々の推薦じゃありませんの。行きますわよテイオー」
マックイーンがそう言って上陸すると目の前には2人のニューヨーク市警がいた。
「お疲れ様です。メジロマックイーン中将、トウカイテイオー少尉」
2人の市警は敬礼をすると。
「お初にお目にかかりますわ」
マックイーンはそう言って2人の市警に挨拶をすると
「クロフォード本部長もお待ちかねです。どうぞご乗車ください」
1人の市警が後ろの扉を開けるとマックイーンとテイオーは車に乗った。それを確認すると1人の市警が扉を閉めすぐに車に乗り車を動かしたのだった。
そして30分後。ニューヨーク市警本部に向かった2人はすぐにクロフォード本部長への挨拶に向かった。
「次元海軍、メジロ艦隊所属、ドントレス号艦長メジロマックイーン中将ですわ」
「ドントレス号、メジロマックイーン中将の副官代理トウカイテイオーです」
2人はそうやって敬礼すると。
「よく来てくださりました。私はニューヨーク市警本部長のクロフォードと言います」
「お初にお目にかかりますわ」
「話は聞いてますよ。鉄人海賊団船長『サイボーグ、ミホノブルボン』がこの世界に来てると言う話でしたね」
「えぇ、その通りですわ。ミホノブルボンの逮捕にニューヨーク市警のお力もお借りしたく」
「申し訳ないが我々も忙しくてね。たかが次元海を彷徨いている海賊如きに人を回せる余裕などない」
「・・・・・・・」
「とりあえず君達の休む部屋と1人君達に助手を回す。後は頑張ってくれたまえ。だが1つ忠告しておくこの世界のニューヨークは我々ニューヨーク市警の管轄だ。お前達みたいな余所者は我々の仕事の邪魔だけはしないでくれよ」
「承知しましたわ」
「部下を1人案内させます。そいつについて行ってください」
クロフォードにそう言われるとマックイーンとテイオーは敬礼しその部屋から出ると。
「・・・・・・嫌な奴」
テイオーはそう言った。
「根っからの他種族否定派ですわね」
マックイーンがそう言うとすぐ近くに待機していた市警がいた。2人はその市警に案内されるとそこは薄暗い資料室だった。
「クロフォード本部長からはここを自由に使ってくれとのことです」
「分かりましたわ。ご配慮ありがとうございます」
「・・・・・・・」
市警が部屋から出ると。
「完全にボク達を邪魔者として見てるじゃないかー!!」
「これはもう期待できませんわね」
マックイーンは呆れたように頭を抑えそう言うと。
「あんたらが次元海軍のウマ娘かい?」
と、声が聞こえた。2人は声の聞こえた方を見るとそこにはくたびれた老人がいた。
「ジョージ・マクフライだ。あんたらの助手を言いつかった」
そう言ってコーヒーを飲んだ。その姿を見たテイオーは「訳わかんないよー!」と悲鳴を上げマックイーンはため息を吐くのだった。
「鉄人海賊団?」
一角海賊団のアジトではユニコーンが使者から手紙を受け取っていた。
「はい。俺達、鉄人海賊団はガルベス一家から宝を盗み出すことに成功したがその宝の中身を見ることが出来なかったんだ」
「それでガルベスからお宝を盗んだ鉄人海賊団が俺に何のようなんだ?」
「お宝の鍵の在処が分かったんだ」
使者の言葉にユニコーンは使者を見ると。
「船長は一角海賊団と手を組んでその鍵を盗むことを考えてるんだ。どうだ、鉄人海賊団と組まねーか?」
その言葉にユニコーンは。
「お断りだ」
と、拒否した。
「なっ!?」
拒否されると思ってなかったのか使者は目を見開くと。
「船長さんに伝えとけ。俺と組みたきゃお前自ら俺に会いに来いってな」
ユニコーンはそう言うと。
「テメェ!舐めてんのか!!俺達は鉄人海賊団だぞ!!懸賞金6000万の『サイボーグ、ミホノブルボン』の海賊団だぞ!!テメェらみたいな弱小海賊と手を組んでやるって言ってんだぞこっちわ!!」
「知るか!!格上が怖くて海賊ができると思ってんのか?もう一度言う。俺と組みたいならテメェ自ら来いって伝えろ」
ユニコーンはそう言うと鉄人海賊団の使者を追い出すのだった。
『あのガキ間違いなく俺達を舐めてますよ船長!!こうなったら俺が何人か奴の仲間を殺して見せしめに』
「落ち着いてください」
『っ!!』
「確かに配慮がなかったかもしれません。でしたら今度は私自ら出向くとしましょう」
『何言ってるんです船長!!そんな必要ありません!!俺に命じてください!!奴の一味を殺せって』
ガチャ。
「・・・・・・ライス、準備をお願いします」
「うん。分かったよブルボンさん」