(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション   作:ナイトメア・ゼロ

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7話

 事は突然だった。ハンス・ダナハイトのビルに突如ハッキング攻撃を受け社員達は混乱していた。パソコンにはユニコーンの首とその下に剣のシンボルが描かれた海賊旗が映っておりコピー機も同じようにそのイラストが印刷されていた。そして更にビルの中が暗くなると一部分だけ電気がつきそこには文字が描かれていた。

 

『キャプテン・ユニコーン参上』と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして資料室ではマックイーンがブルボンのアジトとなっている場所を予測しておりテイオーは呑気にテレビを見ながらポップコーンを食べているジョージに話しかけていた。

 

「ねぇ、ジョージ。全然働かないけど手柄を立てるつもりはないの?」

 

「俺ももう年なんだ。そんなもんに興味はねーよ」

 

 ジョージはそう言ってると。

 

「?」

 

「ん?」

 

 外が騒がしかった。2人は資料室から顔を出すと。

 

「ダメだ!いいか慎重にやれ!絶対にマスコミには勘付かれるな!」

 

 クロフォード本部長自ら指揮を取っている姿が見えた。

 

「何かあったのかな?」

 

 テイオーがそう聞くと。

 

「何かありましたの?」

 

 マックイーンが適当な警官を捕まえた尋ねると。

 

「ハッ!メジロマックイーン中将!先程、キャプテン・ユニコーンと呼ばれる海賊から予告状が届きましてその対策の準備をしている最中です!」

 

「キャプテン・ユニコーン!!」

 

 マックイーンはその名を聞いて目を見開いた。

 

「?知ってるのマックイーン」

 

「なんだ?ユニコーンって奴と知り合いなのか?」

 

 ジョージとテイオーはそう尋ねると。

 

「知ってますわ。最近2000万の賞金首になった海賊で以前、わたくしが捕らえた海賊ですわ」

 

「そうなのか?」

 

「えぇ、ですが彼の故郷で引き渡しを要求されて引き渡したのですがどうやら見事に逃げられたようですわね」

 

 マックイーンがそう答えると。

 

「2000万程度なら僕達がほっておいても大丈夫だね」

 

 テイオーがそう言うと。

 

「甘いですわよテイオー。彼はあのキャプテン・シリウスシンボリの弟子であると同時にシリウスシンボリを倒し師を超えたことを証明した海賊ですのよ」

 

「シリウスって、あのシリウスシンボリ!?ルドルフ大将と互角に渡り合ったあの伝説の海賊!?」

 

 テイオーは驚愕していると。

 

「・・・・そう言えば最近そんな海賊の資料がここに送られて来たな」

 

「資料があるの!?」

 

「あぁ、確か最近だと本部長が目の敵にしているガルベス一家の傘下のグランクファミリーが上納金を払えず壊滅させられたんだがその理由が海賊に金を奪われたっていう理由だったぜ」

 

「グランクファミリーって小物の海賊だったら手を出したくないマフィアだったよね?いくらシリウスの弟子でもたかが2000万の海賊がグランクファミリーを襲うなんて・・・」

 

「シリウスシンボリの弟子ですもの。これくらいのことできて当然ですわ」

 

 マックイーンは当然のような顔でそう言うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガルベス一家では、ブルボンの報告通りユニコーンが予告状を送ったことを報告されていた。ガルベス達の仕事はユニコーンがお宝を奪った後そのお宝を横取りするのが仕事である為、かなり落ち着いていたが。

 

「気に入らない」

 

 そう言って5リットルのジュースを飲んでいたオグリキャップが立ち上がると部屋を出て行こうとしていた。

 

「待てよ。アンタには高ぇ金を払ってるんだぞ」

 

「私は私のやり方であの男を倒す」

 

 オグリキャップはそう言って立ち去ろうとするが。

 

「どうしても降りるってんならこっちにも考えがあるぜ」

 

「・・・・」

 

 オグリキャップは諦めた顔で腰にあるオノを右手に持って構えた。ジェイドもいつでも抜けるよう早撃ちの体制を取るが。

 

「そこまでだ」

 

 ガルベスが止めた。

 

「いいから奴の好きなようさせてやれ」

 

「し、しかし!」

 

「やめとけ。おめぇが勝てる相手じゃねーよ」

 

「っ!!」

 

 オグリキャップは、オノをしまうとそのまま部屋を出ようとした時だった。

 

「しかし、オグリキャップ。おめぇは、このまま逃げるつもりなのか?」

 

「逃げる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オグリキャップはバーガー店で大量のバーガーを食べていた。周りにいる客も彼女の食欲を見て唖然としている中、オグリキャップはガルベスの言葉が頭の中に残っていた。

 

『ユニコーンを殺さず負け犬になるならそう思われても仕方ねぇ』

 

 オグリキャップは次のバーガーを口に入れた瞬間。

 

「隣いいか?」

 

 と、聞かれた。オグリキャップは「いいぞ」と言って相手の顔を見るとそこにはバーガーを持ったユニコーンがいた。そして左にはリン右にはウオッカがおり2人もバーガーを持っていた。3人はオグリキャップの前に座りそんな3人をオグリキャップは警戒しながら食べ続けた。

 

「なんの真似だ?」

 

「別に、俺はお前と食事をしてみたかったんだ」

 

「食事中でも君達を殺す事はできるぞ」

 

「それはお互い様だ」

 

 ユニコーンはそう言うと机の下ではウオッカが黒いフリントロック銃を向けていた。

 

「もったいねぇなー。お前ほどのウマ娘がマフィアの犬にされてるなんて」

 

「・・・・余計なお世話だ」

 

「・・・・・・なぁ、オグリキャップ」

 

「なんだ?」

 

「お前、俺の仲間になれ」

 

 ユニコーンはそう言うと。

 

「・・・・・それは私を雇いたいってことか?」

 

「違う違う。雇いたいじゃなくて俺の仲間になってほしいんだ。ガルベスの屋敷で初めてお前を見た時俺はピンと来たんだ。俺はお前が欲しい。お前が仲間になれば俺達はもう無敵だ」

 

「スカウトか。馴れ馴れしい人だオマケに間も悪い」

 

「?」

 

「さっき約束したんだ。君を殺すって」

 

「・・・・・・そうか」

 

 ユニコーンはそう言うと立ち上がった。リンとウオッカも立ち上がると3人は店から出ていきオグリキャップはそれを黙って見送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 市警本部ではクロフォードが演説をしていた。

 

「あの予告状は市警本部への挑戦状なのだ!もし、ユニコーンを取り逃すことがあれば我々は国中の笑い者だ!諸君市警の名誉汚すな!必ずユニコーン率いる一角海賊団を逮捕し一角海賊団を壊滅させるのだ!必ず我々で一角海賊団の犯行を阻止するのだ!」

 

 クロフォードは演説を続けていると。

 

「クロフォード本部長!」

 

「や、やめとけって2人とも」

 

 マックイーンとテイオーが入って来た。ジョージは必死に2人を止めようとしているが2人はお構いなしでクロフォードに話しかけた。

 

「わたくし達も同行させてくださいまし!」

 

「なんだ君達は!?おい!!関係者以外は入れるなと言ったはずだ!」

 

「聞いてよクロフォード本部長!!キャプテン・ユニコーンの交友関係にミホノブルボンらしきウマ娘がいたんだ!」

 

「それがどうした?」

 

「聞いてくださいましクロフォード本部長!もしかしたら一角海賊団と鉄人海賊団は海賊同盟を築いている可能性がありますの!ミホノブルボンは6000万の賞金首、ユニコーンはあのシリウスシンボリの弟子!この2つの海賊団が手を組んでいたらニューヨーク市警だけでは対処できませんわ!」

 

「そんなわけあるか!今夜の警備は市民のパニックを警戒して極秘に行われる!お前らみたいな異種族は邪魔なんだ!」

 

「しかし」

 

「つまみ出せ!!」

 

 クロフォードはマックイーン達の意見を無視して2人を追い出した。マックイーンはニューヨーク市警とドントレス号にいる精鋭達と共同で行うべきだと考えていた。マックイーンはそれだけユニコーンを警戒していたがクロフォードは所詮は海賊と見下しており完全に市警の名誉を守る方に頭がいっぱいになっていた。

 

 そしてその夜。ハンス・ダナハイトのビルには大勢のマスコミやTV局の人達が集まっていた。極秘で行われる予定だったユニコーンの逮捕は序盤で躓いていた。そしてマックイーン達は精鋭を連れて後から来ると。

 

「あれ?極秘作戦じゃなかったの?」

 

「ユニコーンだな。アイツマスコミにまで予告状を出していたんだな」

 

 クロフォードがマスコミにもみくちゃにされている光景を見たマックイーンはクスリと笑い。

 

「中々、派手なことをしてくれますわね」

 

と、呟いた。

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