(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション   作:ナイトメア・ゼロ

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8話

 クロフォードは部下達を使ってなんとかマスコミ達をどかしてダナハイトビルに向かって歩き始めた。一角海賊団の船長、キャプテン・ユニコーンを必ず捕まえるという意気込みでビルの中に入ろうとした瞬間。

 

「クロフォード本部長!」

 

 突然テレビ局のスタッフがクロフォードの前に現れた。

 

「あの記者会見をお願いしたいのですが」

 

 クロフォードは、「そんな暇などない」と伝えるが。

 

「しかし、市長が既に待機されているのですが・・・・」

 

「なに?市長が?」

 

 その言葉に反応して立ち止まった。クロフォードは市長との強い繋がりを作る為なのか部下達に先に入っておくように伝えるとスタッフについて行った。

 

 そして連れられた先にはテレビ局の車があった。

 

「ここに市長が?」

 

「はい。現在はメイク班が市長をメイク中でした・・・・よろしかったらクロフォード本部長もいかがですか?」

 

「ん?そうだな」

 

 そう言ってクロフォードは服装を正し車の中に入った。それを確認したスタッフ・・・・・・・ユニコーンは、すぐに入り扉を閉めると中にいたクリークとフラッシュそして鉄人海賊団の副船長ライスシャワーがクロフォードを拘束し捕らえた。ユニコーンはすぐに服を奪い取りクロフォードが着ていた服に着替え顔をクロフォードに変えた。

 

「こんなもんか?」

 

 ユニコーンはクリーム達にそうきくと。

 

「よく似ていますよ〜」

 

「まぁまぁですね」

 

 クリークとフラッシュはそう答えるがライスシャワーは、初めてユニコーンの変装技術を見たので驚愕し尻尾が逆立っていた。

 

「す、すごい」

 

 ライスシャワー素直にそう言うと。

 

「じゃー、行ってくるわ」

 

 そう言ってユニコーンは車の外に出ると何事もなかったようにダナハイトビルに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方でマックイーン達は、というと。

 

「ダメでしたわ」

 

 マックイーンはため息をついてそう言った。

 

「だから言ったろ。本部長の許可がなければ無理だって。いくらお前さんが次元海軍中将でも本部長からしたら命令を聞く理由がないしな」

 

 ジョージはそう言ってると。

 

「ん?」

 

 テイオーはマンホールを見つけた。

 

「?テイオー?」

 

 テイオーは、マンホールを開けて中を見ると。

 

「あなたまさかここを通るっておっしゃりませんわよね?」

 

 マックイーンはそう言うと。

 

「行ってきまーす!」

 

 と言って飛び込んだ。

 

「ちょっ、テイオーお待ちなさい!ジョージあなたも続きなさい!」

 

 そう言ってマックイーンも飛び込んだ。

 

「・・・・続かないよ」

 

 ジョージはそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だいぶ外が騒がしいようだが・・・・・・クロフォード君、私にも有能な部下はたくさんいる。この様なものものしい警備はお断りしたはずだ」

 

 そ車椅子に座り眼帯を付けた老人。ハンス・ダナハイトが酒が入ったワイングラスを傾けながらそう言うと。

 

「いえいえ、ミスターダナハイト。善良な市民を守るのが我々の責務ですからな」

 

 クロフォードに化けたユニコーンはそう答えた。

 

「フン。市警には友人も多い。万が一の時は分かっているだろうね?」

 

「ご安心ください。ネズミ1匹入る隙間はございません」

 

「だといいがな」

 

 ダナハイトは、警察を信用していないのかそれともクロフォードという男を信用していないのか冷たくあしらっていた。

 

「とりゃぁぁぁっ」

 

「?」

 

 突然、声が聞こえた。当然のイレギュラーにユニコーンは首を傾げた。

 

「ん?例の海賊かね?」

 

 そう言った瞬間ダクトが落ちてきた。そして中から出てきた2人のウマ娘を見てユニコーンは驚愕した。

 

(マジか!?なんでここにマックイーンがいるんだよ!?)

 

 マックイーンとテイオーが落ちて来た場所にはすでに銃を向けている警官が集まっていた。

 

「な、なんだね君達は!?」

 

 ユニコーンはクロフォードの演技をしながらマックイーンにそう言うと。

 

「甘いよ本部長!下水道からここに通じている抜け道を誰も見張っていなかったよ!」

 

「何だと!おい!!」

 

「「はっ!!」」

 

 ユニコーンはすぐに2人の警官に命令して警官を動かした。

 

「クロフォード君、これは一体どういうことかね」

 

「あー、えーと、彼女達はですねー(まずい。マックイーンは知ってるから分かるけど隣のちっこいウマ娘は全然知らねー)!」

 

 ユニコーンは焦っていると。

 

「お初にお目にかかりますわミスターダナハイト。わたくしは次元海軍中将メジロ艦隊1番船『ドントレス号』の船長、メジロマックイーンと申しますわ!」

 

「ボクは次元海軍大尉、ドントレス号副官代理のトウカイテイオー!」

 

「ん?そうなんです!」

 

 ユニコーンはマックイーンの肩に腕を回して仲良しアピールをした。

 

「いやぁ、マックイーン君とテイオー君は実に頼もしいウマ娘なんですよ!あはははっ!」

 

「「?」」

 

 マックイーンとテイオーはクロフォードの様子に違和感を覚えた。クロフォードに化けたユニコーンは冷や汗をかきながら笑って誤魔化していると。

 

「もういい。これ以上の警備は無用だ。見たまえ」

 

 ダナハイトはそう言って車椅子のボタンを押すと奥にあるカーテンが開き中には檻と金庫があった。

 

「あれは何?」

 

 テイオーがそうきくと。

 

「この金庫は私でないと開けられない仕組みになっている。鉄板の厚さは20インチ戦車の砲撃にも耐えられる構造だ。分かるかね?例え君達がいなくても海賊が強襲して来たとしてもこの金庫には傷ひとつつけることはできないのだ」

 

 ダナハイトは自信満々にそう答えた。もし、ここにIS学園の生徒会長、更織 楯無がいたら甘いと言ってすぐに警備を強化するだろう。だが、最近名を上げたユニコーンをダナハイトは危険視していなかった。

 

「犯行予告まで後、1分。所詮は弱小海賊団。諦めたようだな」

 

 ダナハイトはそう言うと、

 

「いや、キャプテン・ユニコーンは必ず来ます。彼はそういう海賊なのです」

 

「・・・・・クロフォード本部長。えらくユニコーンに詳しいですわね?」

 

 マックイーンはジト目でユニコーンを睨みつけた。

 

「・・・・・そういう噂を聞いただけだ」

 

 ユニコーンはかけているメガネをくいっと上げながらそう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダナハイトビルの地下。そこでは縛られた地下の警備員と作業員が縛られていた。そしてそこにはスカーレットとタイキがいた。

 

「いくわよ。10秒前・・・・・5秒前・・・・・・よーい・・・・爆破!」

 

「了解デース!」

 

 タイキはレバーを押すと。

 

ドゴォォォォォォォン!!!!

 

 地下のバッテリーに仕掛けていた爆弾が爆発した。その瞬間、ダナハイトビルは1階から徐々に停電していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「時間だ。やはり諦めたようだな」

 

 ダナハイトはそう言ってると突然、停電が起きた。警官達はざわついていると。

 

「皆さん落ち着いて。持ち場を離れてはいけませんわ」

 

 と、警官達に指示を出した。そして予備のバッテリーに切り替わったのか再び電気がついた。ダナハイト達は金庫の方を見ると。

 

「おぉ!金庫は無事だ!」

 

 と、ユニコーンが言った。その時だった。

 

『ククッ。ごきげんよう諸君。私は一角海賊団船長のキャプテン・ユニコーンだ』

 

 なぜか、ユニコーンの声が聞こえた。

 

「この声はユニコーン!」

 

 ユニコーンの声を知ってるマックイーンはそう言ってレイピアを抜いた。

 

「どこにいるの!姿を見せろ!」

 

 テイオーは警戒してテイオー専用の銃『ダブルロック銃』を取り出した。

 

『約束通り、9時ちょうどにお宝は頂戴させてもらった』

 

「なに!?」

 

 ダナハイトがありえないと言いたがな顔をした。

 

「不可能だ!金庫はこの通り開いていないじゃないか!!」

 

 ユニコーンも自演でそう言うと。

 

『その不可能を可能にするのがこのキャプテン・ユニコーンだ!お宝は前もって偽物とすり替えさせてもらったからな』

 

 マックイーンとテイオーは、声が聞こえるところを探しているとダナハイトの車椅子に何かが引っ付けられていた。

 

「そこだ!」

 

 テイオーは、急いでそれを取り外すとそれはただのテープだった。

 

「・・・・・・・・」

 

 テープを見たマックイーンは何か考えるような仕草をとると。

 

「そ、そんなバカな!そんなはずない!」

 

 ダナハイトはすぐに金庫を開ける装置を起動させ金庫を開けた。金庫の中身は長い長方形の箱だった。ダナハイト、マックイーン、テイオー、クロフォードに化けたユニコーンは急いで金庫に向かうと。

 

「こ、これが?これが偽物だというのか!?」

 

 ダナハイトは、信じられない目でそう言うと。

 

「よし、早速解析にまわしてみよう!」

 

 と、ユニコーンがお宝を回収してその場から去ろうとした瞬間だった。

 

バンッ!

 

 突然の発砲とユニコーンの足下に弾丸が被弾した。全員、えっ?っとなり銃声の方を見るとそこにはマックイーン専用のフリントロックを向けているマックイーンの姿があった。

 

「な、なにしてるのマックイーン?」

 

 突然の行動にテイオーは驚愕していると。

 

「演技はそれぐらいでどうですの?キャプテン・ユニコーン」

 

 と、言った。

 

「な、何!?か、彼が!?」

 

 ダナハイトは驚愕し警官達もどよめきテイオーは訳の分からないと言う顔をしていた。

 

「な、何を言ってるのかねマックイーン君。私はただ鑑識に」

 

「皆さん、騙されてはいけませんわ。わたくしは一度、彼を捕らえたことがあります。だから分かりますの。それにユニコーンの師であるシリウスシンボリの仲間にはミスターシービーというウマ娘がいます。彼女は、変装の名人でもあると聞きました。彼がミスターシービーの変装技術を持っていたとしてもおかしくありませんわ」

 

 マックイーンがそう言うと警官達は全員ユニコーンに銃を向けた。

 

「クククッ」

 

 ユニコーンは不敵に笑うとクロフォードのマスクを破り素顔を見せた。

 

「流石はマックイーンだな」

 

 ユニコーンの正体を見た警官達もテイオーも動揺していたが。

 

「お久しぶりですわね。ユニコーン」

 

 マックイーンだけは驚いていたかった。

 

「参考までに聞かせてくれないか?なぜ分かった?」

 

「そもそも、クロフォード本部長の様子がおかしかったからですわ。あれだけ他種族否定派だったのになぜかわたくし達を肯定していましたから」

 

「それだけか?」

 

「そんなことありませんわよ。最初はわたくしもダナハイトに取り入ろうとしてるだけだと思いました。ですが、おかしく感じたのはあのテープを見てからですわ。ダナハイトはそのお宝を金庫に入れてから出したことは一度もない。それをあらかじめ偽物と交換するなんて不可能。まぁ、エアシャカールから教わったハッキング技術を使ったというなら話は別ですがこんな技術が遅れてる世界にそんな手間をする必要はない。となると、残っているのはあなたが誰かに化けていると言うことですわ」

 

 マックイーンがそう答えると。

 

「なるほど。俺もまだまだ甘いってわけか」

 

 と、ユニコーンが反省した。

 

「さぁ、お宝は返してもらいますわよ」

 

「そして逮捕するよ!」

 

 マックイーンとテイオーがそう言い警官達も発砲できるように引き金に指をかけた。

 

「・・・・悪いけど俺を捕まえるのはかなり難しいぜ!」

 

 ユニコーンがそう言った瞬間。

 

プシューッ!!

 

「えっ?」

 

「わぁっ!」

 

 突然テープからガスが噴出されたそしてあっという間に部屋は数で埋め尽くされるとユニコーンはすぐにその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてユニコーンはダクトから屋上に上がるとそこにはすでに待機していた数人の一角海賊団の船員がいた。

 

「キャプテン!守備はどうなの?」

 

 1人のウマ娘がそうきいてくると。

 

「見てわからないのか?」

 

と、笑みを浮かべた。

 

「さぁ、急げ!すぐに追っては来るぞ!」

 

 ユニコーンはすぐに作業を命令すると彼女達は気球とユニコーンの姿をした人形を作った。それを気球に乗せるとすぐさまそれを空に放った。後は、全員が警察官に変装して隠れると。マックイーン達が登って来た。

 

「中将!あれは!?」

 

 ユニコーンはデコイに指を指すとマックイーン達はデコイの方を見た。

 

「全員撃てー!」

 

 マックイーン達はデコイに向かって発砲し視線を誘導したユニコーン達はそのまま階段を降りて行った。途中でエレベーターに乗っていた警官達もユニコーンの誘導で別のところに向かわせ全員、急いでダナハイトビルから脱出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてニューヨーク市警は全パトカーを出動させていた。それを見たユニコーンは。

 

「ヒヒヒヒッ。全員、ご苦労なこって」

 

「キャプテン!先に行ってますよ」

 

「おう、合流地点は分かってるな?」

 

「はい」

 

 ユニコーンは仲間のウマ娘にそう言うと先に彼女達を行かせた。そしてユニコーンも成り行きを見守りパトカーに乗ろうとした瞬間。

 

「君!」

 

 ユニコーンの前にテイオーが現れた。

 

「あの気球を追って!」

 

「し、しかし本部長に南側の道路を封鎖せよとの指示を」

 

「いいから追って!」

 

 テイオーはそう言ってパトカーに乗った。そんなテイオーを見たユニコーンはヒューッと口笛を鳴らしそのままパトカーに乗った。そしてユニコーンとテイオーの奇妙なドライブが始まった。

 

「ユニコーン。マックイーンに聞いた通りの海賊だね。ニューヨーク市警を全員欺くなんて」

 

 テイオーがそう言った時、違和感を覚えた。

 

(あれ?これだけ用意周到な犯行にわざわざ空から脱出するのかな?)

 

「あっ!!」

 

 そしてテイオーは、気が付いた。そして運転している警官に手錠をかけた。

 

「うわっ!何するんですか!?」

 

「君、さっきボクになんて言った?」

 

「ですから本部長に南側の道路を封鎖せよと」

 

「最初から全ての道路は封鎖されてるんだよユニコーン」

 

 テイオーにそう言われた。ユニコーンは、手錠をかけたテイオーに興味を持ったのか素顔を見せてテイオーの方を見た。

 

「お前の名前は?」

 

「何いきなり?」

 

「名前は何なんだ?」

 

「ボクはトウカイテイオー。階級は大尉だよ」

 

「大尉か。中々、面白いウマ娘に出会えた」

 

 ユニコーンはそう言った瞬間急ブレーキをかけ一瞬で手錠を外し扉を開けてテイオーを追い出した。

 

「うわっ!」

 

 流れる動作にテイオーは驚いていると。

 

「また会おうテイオー」

 

 ユニコーンはそう言って逃走した。そしてテイオーはそんなユニコーンを見て悔しがるのだった。




ダブルロック銃・・・・ワンピースのカイドウがおでんを殺すときに使った銃がモデルです。
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