(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション   作:ナイトメア・ゼロ

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10話

 

 ガルベスの館の地下は、拷問場だった。地下には様々な拷問道具や薬、武器が置いてあった。そしてその檻の中でユニコーンは、ギャーギャー騒いでいた。

 

「ガルベスのアホタレー!!俺をこんなとこに閉じ込めやがって!!今に見てろ!絶対に復讐してやるからな!!ルームサービスは、まだかー!!」

 

 ユニコーンは大声で騒いでいると。

 

「おい、お前もなんか言えよ!」

 

 後ろで縛られているオグリキャップにそう言うと。

 

「・・・・・情けない」

 

「アァ?」

 

「情けないよ君は!!」

 

「なんだと!?」

 

「ブルボンの裏切りを知っていながら嵌められて・・・」

 

「うっせぇ!シリウスは言ってたんだよ!女の裏切りはアクセサリーみたいなモノだって!お前こそ簡単に降伏しやがって!」

 

「うるさい!私は女癖の悪い人と歯医者は、大っ嫌いだ!」

 

「アァ、アァ、そうかよ!」

 

「もう私は寝る。騒ぐなよ!」

 

「おぉ、おぉ、寝ろ寝ろ!よーく寝てその硬い石頭治しやがれ!」

 

 この2人は割と余裕があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方でユニコーン達が檻に入れられる1時間前。ブルボン達は船に戻っていた。

 

「予定通り横取りに成功。後は仲間達と一緒に撤退するだけです」

 

「こ、これでよかったのかなブルボンさん?」

 

「海賊の世界は裏切りは当たり前。おじいちゃんも言ってました」

 

 ブルボンはそう言って船に乗り込むと。

 

ガチャっ!ガチャっ!

 

「!?」

 

「えっ!?」

 

 何故かブルボンの仲間達が全員ブルボンに銃を向けていた。

 

「これはなんの真似ですか!?」

 

 ブルボンはそう言って剣を抜いた。

 

「おじいちゃんと盃を交わした忠誠心は忘れたのですか!」

 

 ブルボンはそう言うと。

 

「これが現実だ」

 

 そう言って裏切り者達の後ろから現れたのはジェイドだった。

 

「ガルベスの殺し屋!?」

 

「組織を舐めんじゃねーぞウマもどきどもが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時間は戻りユニコーンとオグリキャップは拘束されたまま大人しくしていた。

 

「そろそろ行ったらどうだ?」

 

「ん?」

 

「あなたのことだ。何か秘策があるんでしょ?」

 

「見破られていたか」

 

 ユニコーンはそう言ってぐるぐる巻にされていた縄を外した。

 

「すごい縄抜けだ」

 

 オグリキャップは感心していると。

 

「さてと状況は最悪。どうだ、ここは俺達も休戦して一緒に脱獄しねぇか?」

 

 ユニコーンはそう言ってオグリキャップの方を向いた。

 

「なるほどそれは、名案だ」

 

「だろ?」

 

 ユニコーンはそう言ってオグリキャップの縄を外そうとすると。

 

「お断りだ!」

 

 なぜかオグリキャップはユニコーンの誘いを断った。

 

「なんでだ?」

 

「敵に情けをかけられるのは私の趣味じゃない。早く行ってしまえ!」

 

「あのな!今更、敵も味方もないだろ!」

 

 そう言い合っていると。

 

ガチャン!

 

 地下の扉が開く音が聞こえた。ユニコーンとオグリキャップはそっちを見ると。

 

「フフッ。仲良く脱出の相談かね?」

 

 ガルベス達が入ってきた。後ろにいるジェイドと

 

「!?ミホノブルボンと鉄人海賊団の船員達?」

 

 ジェイドの下には拘束されたミホノブルボンと副船長のライスシャワー。そしてその後ろには、ミホノブルボンの手下がいた。

 

「なるほど。反乱を起こされたのか。そしてブルボンとライスシャワーを売ったのか」

 

 ユニコーンは、睨みつけながらそう言うと。

 

「お前のおかげで多少の計算違いが起きたが概ね計算通りにことが進んだ。その証拠にお宝を開ける鍵も手に入った」

 

 ガルベスはそう言って手下にお宝が入っている箱を取り出させそれをユニコーンに見せた。

 

「さてと、そろそろワシのクラム・オブ・ヘルメスを返してもらおうか?」

 

「・・・・嫌だと言ったら?」

 

 ユニコーンはそう答えるとジェイドがミホノブルボンの首に銃口を突きつけた。

 

「このウマもどきが死ぬだけだが?」

 

 ジェイドがそう言った時ユニコーンは少しだけジェイドを睨みつけた。

 

「俺を裏切ったウマ娘族だぞ?そのウマ娘が死のうが朽ちようが俺には関係ないね」

 

 ユニコーンは呆れたようにそう答えた。

 

「そうかい?じゃぁ、遠慮なく」

 

 ジェイドはそう言って撃鉄を引いた。

 

「!!」

 

 口を塞がれているライスシャワーはミホノブルボンを呼んだ。そしてミホノブルボンは、これまでかと諦め目を瞑った。だが。

 

「っ!!やめろ!!」

 

 ユニコーンは大声でそう言った。ガルベス達は、ニヤニヤとユニコーンを嘲笑った。

 

「分かった。クラム・オブ・ヘルメスは、返す。あれは俺の海賊船ブラックパールにある。俺が仲間達に返すよう伝える。だから2人を解放しろ!!」

 

 ユニコーンの言葉を聞いたオグリキャップは、信じられないものを見るような顔をした。

 

「フフッ、そうかい。なら後ほどお前の仲間を呼んでもらおうか。その前に」

 

 ガルベスはアイスロックを拾い弾を込めるとそれをユニコーンに渡した。

 

「なんの真似だ?」

 

「まずは、裏切り者を始末しなくちゃな。ユニコーン、それでオグリキャップを撃て」

 

「っ!?」

 

「どうだオグリキャップ。宿敵に殺される気分わ?」

 

「・・・・・」

 

 オグリキャップはダンマリしているとガルベスの手下がユニコーン達にサブマシンガンを向けた。

 

「オグリキャップ、お前には失望したよ。ユニコーンを殺れなかっただけじゃなく組織まで裏切るとはな。所詮お前も負け犬だ」

 

「っ!!!」

 

 オグリキャップは悔しそうに自分の唇を噛み締め血を流した。そしてその光景をユニコーンは見逃さなかった。

 

「殺せ!遠慮はいらない!生き恥を晒すぐらいなら殺してくれ!」

 

「変な気を起こすなよユニコーン。このウマもどきがどうなってもいいのか?」

 

「・・・・・」

 

 ユニコーンは無言でオグリキャップを見ると銃口を向けた。ガルベスは不気味な笑みを浮かべていた。

 

(さっさとくたばりやがれ)

 

 ジェイドはそう思いながらオグリキャップの死を待った。

 

 ユニコーンは狙いを定めてそして。

 

バンッ!

 

 ユニコーンはなんの躊躇いもなく発砲した。

 

だが。

 

「!?」

 

 オグリキャップの縄が解けた。ユニコーンはオグリキャップを狙わずオグリキャップの縄だけを狙ったのだ。それを見たガルベスは驚愕した。

 

「テメェ!」

 

 キレたジェイドはミホノブルボンを殺そうとした。

 

「待て!」

 

 ユニコーンはまったをかけると。

 

「裏切り者を殺すよりまずは、敵を殺す方が先なんじゃないのか?ガルベス」

 

 ユニコーンはそう言ってアイスロックを投げてガルベスに渡した。

 

「お前には聞かなきゃならないことがまだある」

 

「お宝のことか?お宝ならブルボンがありかを知っている」

 

 ユニコーンはそう答えるとミホノブルボンは、目を見開いた。

 

(ステータス『驚愕』を確認。何を言ってるんですか?あのお宝は、あなた達に預けたはず。一角海賊団を潰して取り戻すために)

 

(どういうことですか?なんでユニコーンさんは、ライス達を庇うようなことを?)

 

 ミホノブルボンとライスシャワーは、動揺していた。

 

「ガルベス、お前の知りたいことは話した。俺を殺せ。それとも俺を殺す勇気は、ないのかな?」

 

 ガルベスは二丁目のアイスロックを持ち弾を込めると銃口をユニコーンに向けた。

 

「そうか。そんなに死にたいのなら今ここで殺してやる」

 

「よーく狙えよ」

 

 ユニコーンは挑発するようにそう言った。

 

(何を考えているんだ?)

 

 ここにいる連中は、ユニコーンの考えが分からなかった。なぜ、そんな挑発をするのか。ガルベスは躊躇いもなくアイスロックの引き金を引いたその時だった。

 

ガチンッ!!

 

「っ!?な、なにぃぃぃぃ!!!!?」

 

 突然ガルベスの右腕が凍ったのだ。ガルベスは思わずアイスロックを落とした。

 

「ボス!!」

 

 ジェイドもミホノブルボンを手下に預けガルベスを支えた。

 

「わ、ワシの腕が!ど、どうなってやがる!?」

 

「ひ、ひひっ、ヒーヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ!!!」

 

 ガルベスが凍った右腕を抑えながら混乱しているとユニコーンは大笑いした。

 

「ヒヒヒッ!言い忘れてたよ。アイスロック式銃は、扱いがかなり難しいピストルでよ、少しでも火薬の分量を間違えれば暴発して自分の腕が凍っちまうんだよ」

 

「なんだと!?」

 

「こいつ専用の火薬の名は、『アイスパウダー』極寒の世界、『ブリザードヘル』で入手できる特殊な火薬だ。威力は通常のガンパウダーの10倍。これを使えばハンドガンでありながら中距離レベルまで射程距離を伸ばすことができる。まぁ、その代わりに調合が難しいしほんの少しでもかやくの分量を間違えればあんたみたいになるから誰も使いたくないピストルなんだよ」

 

「て、テメェいつの間に火薬の分量を変えやがった!?」

 

「さぁな。ヒヒヒッ!」

 

 ユニコーンは説明し大笑いした。

 

「フフフッ。アーハハハハッ!!!」

 

 そしてその光景を見たオグリキャップも腹を押さえながら大笑いし始めた。

 

「殺せ!!」

 

 ガルベスは手下にそう命じた瞬間だった。

 

「へー、なんかおもろいことになってるやんか」

 

 突然、声が響いた。

 

「だ、誰だ!?」

 

 ガルベス達は声が聞こえた方向を見ると階段に座っている小柄な芦毛のウマ娘がいた。

 

「ウマ娘?」

 

 ユニコーンはそう呟くと。

 

「誰だ貴様!?」

 

「ウチか?ウチはタマモクロスや。ガルベス、アンタらが持ってるお宝はウチが頂くで!」

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