(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション 作:ナイトメア・ゼロ
夕刻、マックイーンはため息をついていた。
「まったく、ここの本部長は無能ですわね」
マックイーンは、ドントレス号の船長室にいた。クロフォード本部長はマックイーン達に出て行くように言った。これ以上、他種族のマックイーン達が捜査の邪魔をしないでくれと言っていたが本音は、別世界から来たマックイーン達が気に入らないだけだった。つまらないプライドを持ったクロフォード本部長に呆れ出て行けと言われた以上次元海軍との国際問題にならないようにする為にマックイーンは、出て行くことにしたのだ。
「はぁー、ミホノブルボンを捕らえられなかったのが残念ですが1番は、キャプテン・ユニコーンを捕らえられなかったことですわね」
マックイーンは、そう呟くと机の上にある紅茶を飲みお菓子を食べ始めるのだった。
明朝、タマモクロスはユニコーンを待っていた。だが、その日に来たのはユニコーンではなくオグリキャップだった。
「なんや?アンタは呼んだ覚えないで」
「ユニコーンには借りができてしまったからその借りを返しに来た」
「ほぉ、ユニコーンの用心棒ってわけやな」
「違う。そして彼に手を出すな。彼は、私の獲物だ」
オグリキャップは、そう言って背中のショットガンを構えた。タマモクロスも斬鉄剣を持ち居合の構えを取ると。
「・・・・・っ!!」
ドォン!
オグリキャップが発砲した。しかしタマモクロスはオグリキャップのショットガンを回避しそのままオグリキャップに向かって走り出すがオグリキャップは、バックステップをして銃口を向け発砲した。しかしタマモクロスは、斬鉄剣を回転させ散弾を弾いた。
「っ!」
オグリキャップは、すぐさま斧を抜いて迎撃するように横に振るがタマモクロスは大きくジャンプして回避しそしてオグリキャップの後ろに立ち振り向きざまにオグリキャップの首をはねようとした。だが。
「!!」
タマモクロスの剣は、オグリキャップの首の寸前で止まった。オグリキャップが片手でショットガンを持ちショットガンの銃口がタマモクロスに向けられていたのだ。
「・・・・・これだけ攻撃しても当たらないのか」
「そう、気ぃ落とさんでええで。正直、ウチもやられるって思うたし」
2人は冷や汗を流したのか武器を向け睨み合いながらそうしていると。
パチパチッ!
「「ん?」」
拍手の音が聞こえた。
「ブラボー、ブラボー。なかなかやるねお二人さん」
そこにいたのは鉄球をぶら下げた車に乗ったユニコーンと運転手としてきたのか隣には操舵手のサイレンススズカがいた。
「2人ともすごいけど決闘なんて野蛮なことはやめましょう!」
ユニコーンはそう言ってレバーを引くとそのまま鉄球は、タマモクロスに飛んでいった。
「こんなもんが効くか!」
タマモクロスは、鉄球を真っ二つして鎖がついてない方は、地面に落ちた瞬間。
「っ!!なんや!!?」
突然、斬鉄剣が鉄球に引っ付いたのだ。
「こ、このはずれろや!!」
タマモクロスは力一杯引っ張ると。
ガコンッ!
「うわっ!」
ガシャシャシャーン!!
鉄球が外れ中から斬鉄剣の模倣刀が出てきて斬鉄剣が埋もれてしまった。
「キヒヒヒッ!!どれが本物か分からなくなったなーおい」
ユニコーンは大笑いしながらそう言い。
「フフッ。ユニコーン、笑ったら失礼よ」
スズカも目の前の光景が面白いのか可愛らしく笑っておりそれを見たユニコーンは少しだけドキッとした。
「・・・・っ。ん?」
そしてオグリキャップは、なぜか違和感を覚えた。なぜか分からないがオグリキャップはユニコーンがスズカを見て少し頬を赤くした姿を見た胸がモヤっとしたのだ。オグリキャップは首を傾げていると。
「アンタウチのことを舐めてるやろ!!」
タマモクロスはすぐさま模倣刀をどかし本物の斬鉄剣を取り出すと。
「絶対許さへんからな!」
「キヒヒヒってあれ!?なんで本物が分かったんだよ!?」
ユニコーンは予想外だったのか目を丸くした。
「叩っ斬ったるわ!!」
「ヤバっ!」
ユニコーンは車に乗りエンジンをかけアクセル全開で車を動かし逃走した。タマモクロスもユニコーンを追いかけて走り出した。オグリキャップとスズカを置いて。
「待てやー!!」
オグリキャップは、真っ二つになった鉄球を触ると。
「磁石か?」
「ユニコーンはこの時のために昨日、一生懸命作っていたのよ」
スズカはそう言ってオグリキャップの隣に来た。
「いいのか?アイツ、置いて行ったけど」
「大丈夫よ。すぐにここに来るから」
スズカはそう言うとオグリキャップの方を見た。
「来るまでの間暇ですし併走でもします?オグリキャップさん」
スズカはオグリキャップにそう提案するのだった。
ユニコーンはサイドミラーでタマモクロスが付いて来てるのを確認しながら走っていた。
「よし、釣れた」
ユニコーンはニヤリと笑いながらそう言うと。
「どりゃァァァァァ!!」
タマモクロスは大きくジャンプし車の真上に行くとそのまま車を真っ二つにした。
「ウソだろ!?」
ユニコーンは、なんとかバランスを保たながら車を走らせた。真っ二つになっても倒れない車を見たタマモクロスは「チッ!」と、舌打ちをし。
「どんだけバランス力いいねん!」
と、言って追った。
ユニコーンはなんとかバランスを保ちながら走らせていると。
「おっ!」
ちょうどよくユニコーンの近くにオートバイが走っていた。
「えっ?」
持ち主は、目の前のおかしな光景に唖然としていると。ユニコーンはすぐさま乗り移り持ち主をオートバイから放り出して奪った。
「悪いな!少し借りるぞ!」
ユニコーンはそう言ってバイクを走らせた。ユニコーンは、作りかけのビルに向かった。それを確認したタマモクロスもユニコーンを追ってビルに入るとユニコーンはバイクで階段を登っていた。それを確認したタマモクロスは大きくジャンプし。
「デヤァァァァァッ!!!!」
斬鉄剣で鉄骨を斬った。
「ヤバっ!!」
ユニコーンは、なんとか鉄骨の合間を抜けてバイクを走らせ今度は鉄骨の上を走っているとタマモクロスもユニコーンを追って鉄骨の上を走っていた。
「逃さへんで!」
タマモクロスは、そう言ってユニコーンの前に出た。
「さて、どうするか」
ユニコーンは、笑みを浮かべながら考えていると。
「ディヤァァァァッ!!!」
ユニコーンのバイクに居合斬りをした。
ユニコーンのバイクは、前輪だけ切られたが前輪を持ち上げてバランスを取りながら走行しそのままバイクを捨てて飛び降りた。
「んなっ!」
それを見たタマモクロスは驚愕し急いでユニコーンを見たがユニコーンは右の鉤爪ロープを射出しスパイ○○○○顔負けの動きで逃走していた。
「くっ!アイツはどこぞの蜘蛛男か!」
タマモクロスはツッコミながらそう言うとユニコーンを追った。
2人の鬼ごっこは、まだ終わらない。