(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション 作:ナイトメア・ゼロ
「準備できましたよ。マックイーン中将」
ドントレス号では、マックイーンに出港準備ができたことを報告しているテイオーの姿があった。
「不満そうですわね。テイオー」
マックイーンは、不満そうな顔をしているテイオーにそう指摘すると。
「不満だよ!せっかくユニコーンの手がかりを見つけたのにあのおじさんのせいで全部パァーなんだよ!」
「あら?わたくし達は、ミホノブルボンを逮捕しに来たのになぜ、ユニコーンの逮捕になってますの?」
「うぐっ!そ、それは・・・・・そう言うマックイーンだってミホノブルボンよりもユニコーンの方を狙ったじゃんか!」
「わ、わたくしは、一度捕まえた海賊が逃げられていたのが許せなくてミホノブルボンを捕まえるついでにと考えていましたのよ!」
2人は、そうやって戯れ合っていると。
「失礼します!」
ドントレス号の海兵が入ってきた。
「どうしましたの?」
「ハッ!それが中将と大尉に会いたいと言う者が現れまして・・・・一応、舷門の前で待たせていますがどういたしますか?」
「会いたい?誰ですの?」
「ジョージと名乗れば分かると言っていました」
「「ジョージ!?」」
2人はすぐに走り楽を見るとジョージが手を振っていた。
「どうしましたのジョージ?」
「アンタ達にどうしても聞きたかったことがあるんだ」
ジョージがそう言うとマックイーンに質問をした。
「俺も長い間警官をやっているけどどれだけ頑張っても犯罪は、減らなかった。俺は、俺達がどれだけ頑張っても無意味だし政府の犬って言われるただの嫌われ者だと思っていた。なぁ、教えてくれ。アンタ達はなんでそんなに頑張れるんだよ?」
「ジョージ、あなたはそう考えていましたの?」
ジョージの考えにマックイーンは少し驚愕しているが。
「・・・・・・別にわたくしは正義なんてものはありませんわよ」
「じゃぁ、なんで?」
「わたくしは、ただメジロ家のウマ娘として誇り高いウマ娘になりたいだけですわ。正直、海賊とか正義とか興味がありません。ですがわたくしは、海兵として過ごしているうちに災害や海賊、環境で苦しんでいる人々をたくさん見ました。ですからわたくしは、そんな人達を少しでも手助けできるような皆さんに希望を与えれるようなそんなウマ娘に、海兵になりたいと思いましたの。それがメジロ家の栄光にもつながると思いましたので」
「手助け・・・・・希望・・・・」
「ボクは、憧れのウマ娘を追ったかな?ボクは、憧れのウマ娘がいてその人みたいなカッコいいウマ娘になりたくてこの次元海軍に入ったんだ」
「憧れの人を追って?」
ジョージは、ポカンとしていると。
「ハァー、やっぱりいい俺たちみたいな人間じゃ、アンタ達を理解することはできないのかもな」
「どう言う意味ですの?」
マックイーンは、ジト目でそう言うと。
「んっ」
ジョージがある紙をマックイーンに見せた。
「とりあえず、昼までだ」
「えっ?」
「昼までの間にユニコーンとミホノブルボンを捕まえるんだ。本部長の説得には、骨が折れたぞ」
「じょ、ジョージ?」
紙にはメジロマックイーン達が本日の昼まで操作することを許可すると言う許可書だった。ジョージは、あの頭の硬い本部長を説得したのだ。
「アンタ達みたいな若いウマ娘族を見ていたら年甲斐もなく俺も走ってみたくなったんだよ」
ジョージは笑顔でそう言った。
一方、ユニコーンとタマモクロスの追いかけっこは、割と甚大な被害を出していた。まず、地下鉄のロビーではキップの投入機を細切れにし電車に乗ってタマモクロスを欺いたつもりだったが電車に乗ってないことに気がつき電車を斬って出てきた。
更に地下鉄の線路を走って逃げていると今度は前から電車が来たので2人は全力で逃げているがユニコーンは、すぐに戦闘車両に飛び移り休みながら逃げるタマモクロスを見ていたがタマモクロスは電車を真っ二つにした。
なんとか地上に這い上がっても今度は地面を円形で斬りユニコーンを地下に突き落とそうとするがなんとかユニコーンは逃げて走る車の上に飛び移り今度は、それを追ってタマモクロスも車に飛び移りユニコーンを追った。そして車を斬りながらユニコーンを追いかけユニコーンは逃げ続けた。
結果、これまでの被害は、キップの投入機が1台、電車が2両、一部の道路の交通制限、10台近く真っ二つにされるなどの被害があった。幸いなのはこれだけのことが起きて人的被害がなかったことだった。そして2人はトラックの上で睨み合っていた。
「逃げても無駄やで!絶対に逃さへんからな!」
「しつこいなお前も!っていうかなんでお前はコイツにこだわるんだよ?正直、興味ないだろ?」
ユニコーンはそう言って懐に入れてあるクラム・オブ・ヘルメスを見せた。
「決まってるやろ!この世に斬鉄剣は、2つもいらんからや!!」
「なるほど」
ユニコーンは懐にしまうと。
「じゃぁ、いい加減に戦うか」
ユニコーンはそう言って胸のアイスロックを取り出し銃口にグレネードをつけた。
「グレネードつけても無駄やで!爆発する瞬間、真っ二つにして無効化したるわ!」
「やってみな!」
ユニコーンはそう言って銃口を向けた。タマモクロスは真正面からユニコーンに負けて走り出した。
ポンっ!
コルクが抜けるような音とともにグレネードがタマモクロスに向かうがタマモクロスはそれを真っ二つに斬った。しかし中から飛び出たの爆薬ではなく液体だった。そして更に。
ボッ!!
「な、なんやこれ!!?」
タマモクロスに液体がかかるとタマモクロスが燃え始めた。
「キヒヒヒッ!!どうだ?ユニコーン特製の酸素に反応して燃える液体だ!作り方は、エアシャカールに教えてもらったんだよ。どうだ炎に包まれる気分は?切り札は最後までとっとくもんだぜタマちゃん」
ユニコーンは、笑いながらそう言うと。
「なめんな!!!!」
タマモクロスはロールを投げるとロープはユニコーンの腕に絡み付いた。
「ウソでしょ?」
そして火は、ロープを伝ってユニコーンに襲いかかる。
「あつ!あつ!あつ!!!テメェ、卑怯だぞ!!」
「どの口が言うんや海賊!!」
そうしているとトラックはどんどん燃えていきそれに気がついた運転手はすぐさま逃げ出すと燃えるトラックはそのまま走り続けるのだった。
「ハァ、ハァ、ハァ、なかなかやるな」
オグリキャップは肩で息をしながらスズカを見た。
「オグリキャップさんも強かったですよ。でも先頭の景色は譲りません」
ユニコーンが帰ってくるまでの間の暇な時間に2人は併走をして時間を潰していた。レース勝負の結果、勝ったのはスズカだった。2人は肩で息をして握手していると。
「んっ?」
池に向かって走る燃えているトラックが見えた。
「帰ってきたみたい」
スズカはそう言って池に向かって軽く走って向かった。池の向こうでは顔を出すユニコーンと「おのれー!!」と言って怒るタマモクロスの姿が見えた。ユニコーンは泳いで逃げて陸に上がると。
「さてと、仕上げの時間だぜ。スズカ」
「ねぇ、ユニコーン。正直、気になってるのだけどこれまでの茶番必要だったの?」
「ん?必要に決まってるだろ」
「だったらこんな危ないことは仲間に任せればよかったんじゃ」
「それじゃ、俺が面白くないだろ!!」
「結局はあなたが楽しみたかっただけなのね!!後でウオッカさんとスカーレットさん、リンさんに叱ってもらいますから!!」
「なんでたよ!!今度はちゃんと説明してからやったろ!?」
「危険なことをなんで船長自らやってるんですかって話なんですよ!!」
2人がそう言い合っていると。
「ん?」
「プハッ!どこ行った!」
池の中からタマモクロスが顔を出した。ユニコーンは、タマモクロスに近づき。
「大丈夫か?ほら、武士の情けだ」
ユニコーンは、そう言って手を出すと。
「敵の情けなんか受けるか!!」
タマモクロスは、そう言って斬鉄剣でユニコーンを切ろうとした瞬間。
シュパーン!!
タマモクロスが斬ったのは、巻物が入ったクラム・オブ・ヘルメスの筒だった。
「んなっ!ユニコーンお前!」
「キヒヒヒッ!俺はこのタイミングをずっと狙ってたんだよ。こうしねぇと巻物は手に入らねぇからな」
ユニコーンは、そう言って巻物を取り出した。
「教えてくれたのはお前だぜ。タマモクロス。お宝は頂戴した」
ユニコーンはそう言うと。タマモクロスは悔しげな顔をして。
「まったく呆れた男やな!!」
と、あぐらをかいて座った。
「キヒヒヒッ!!」
そしてその光景を見ていたオグリキャップは。
「君も十分に呆れたウマ娘だぞ」
と、呟いた。
「どう?キャプテン・ユニコーンを見た感想は」
そう言ってスズカがオグリキャップに話しかけた。
「部下に任せればいいのに必ず自分から先頭に立ってどんな危険なことだろうと見境ないし、興味を持ったお宝にしか興味ないしお金にも興味がない。女好きだと思ったら好きなのはウマ娘族とリンさんだけ。正直、海賊の中でも異端でイカれてる。でも、彼が歩む世界を私も近くで見てみたい。彼はそんなふうに思わせる不思議な人。オグリキャップさん。もう、諦めた方がいいわよ。彼は欲しいものは必ずしも手に入れる。どれだけ時間をかけても彼はあなたを手に入れるわ」
スズカがオグリキャップにそう伝えると。
「「「「!!!」」」」
4人は、黒い車に囲まれ中から武装した男達が出てきた。そしてその1台からは凍傷を起こし腕を切り落としたのか片腕でマシンガンを持ったガルベスが現れた。
「あらら、誰かと思えばガルベスじゃねぇか」
「お宝の鍵を開けたみたいだな。ユニコーン」
「おかげさまでな。で、なんのようだ?」
ユニコーンはおちゃらけた声でそう尋ねると。
「ほざけユニコーン。最後に笑うのは、このワシだ!」
そう言ってマシンガンを発砲しようとした瞬間だった。
「それはどうかな」
ユニコーンはそう言って胸のアイスロックを空に向けて発砲した瞬間空に向かって赤い煙が上がった。
「行くぞ!小娘ども!!」
『わあああああああっ!!!』
その瞬間、どこに隠れていたのかユニコーンの仲間達が姿を現しガルベスに襲いかかった。