(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション 作:ナイトメア・ゼロ
1話
事は突然だった。次元海軍の輸送船は、エリアQ-26の次元海域を航海していた。この海域は浅瀬が多くここを通る船は限られていた。その海域を進んでいる輸送船は、待ち伏せや奇襲を許さないために常に戦闘態勢を整えていた。
だが、奇襲は許してしまった。
「くそッ!どっから現れたんだよ!」
奇襲を受けた輸送船は、返り討ちにしようと奮闘するが海兵達は次々と殺された。そして最後の海兵が見た姿は、胸元を大きく開けた服を着たウマ娘族とマスクで顔を隠し海賊帽子を被った少年の姿だった。
海賊船ブラックパール号。甲板では、大量の札束がありそれを見た船員達は、興奮して笑っていた。
リン「すごいわね!50億はあるわよ!」
そう言ったのはリンだった。リンは、なぜか上半身は、赤いビキニ、下は赤い長ズボンと胸は小さくてもかなり際どい格好をしていた。
ウオッカ「あんな船にこれだけの金を積んでたなんてな」
札束を持ってその匂いを嗅いでいるのはウオッカだった。ウオッカもいつもの革ジャンを羽織った私服ではなく珍しく青いセーターと短パンを着ていた。他の仲間達もいつもと違う服を着ていて中には髪型を少し変えているウマ娘もいた。そんな中でメインマストの1番上で横になって眠っているユニコーンの姿があった。ユニコーンは、いつものように分け前に興味がなく仲間達に多めに金を渡しそして残った金額を自分のものにしようとしていた。それを見ていたスカーレットとカフェは呆れてため息をついた。
スカーレット「ホント、船長としての威厳が全然ないじゃないの。こんな事してたらいつか反乱起こされるわよ」
カフェ「一応、オグリキャップさんもブルボンさんもユニコーンに忠誠を誓ってますし仲間達もユニコーンが大好きですから裏切りなんか起こさないと思いますけど・・・・・」
スカーレット「それが怖いのよカフェ。ホント、船長なのに心配かけさせるんだから」
スカーレットは珍しくツーテールでなく髪を下ろしており上はオレンジのビキニ下は青と白のロングスカートをはいていた。そんなイメチェンをしていたスカーレットは、ユニコーンが心配なのか昼寝をしているユニコーンの姿を見上げていた。
カフェは、何気なく1つの札束を手に持ち金を何に使おうか考えていた時だった。
カフェ「ん?」
最初に気づいたのはカフェだった。
タイキ「?どうしまシタか?カフェ?」
そう尋ねたのはピンクのアロハ服と穴あきジーンズの格好をしたタイキだった。
カフェ「?なんだかこの金・・・・・少し・・・・おかしいような・・・・?」
その言葉に馬鹿騒ぎしていたリン達も首を傾げた。
リン「この金が?どこがおかしいのよ?」
リンはそうきくと。スカーレットが札束を手に乗せて確認を始めた。スカーレットが目を凝らして札束を確認していると。
スカーレット「っ!!!うそでしょ!?」
スズカ「?どうしたのスカーレット?」
突然の悲鳴に赤と黒のワンピースを着たスズカが尋ねた。
スカーレット「これ、偽札だわ。これもこれも全部偽札だ!!」
「「「・・・・・・えぇー!!!」」」
スカーレットの発言に全員驚愕していると。
ユニコーン「どう言う事だ?スカーレット」
そうきいたのはマストで昼寝をしていたユニコーンだった。ユニコーンは上昇機を使って甲板に降りると札束を拾った。
ユニコーン「次元海軍の輸送船が奪い取った金だぞ?俺達の襲撃計画が漏れてて偽札に変えられていたのか?」
ユニコーンがそう尋ねながらユニコーンも札束を確認し始めた。
ユニコーン「!?これってゴート札?」
ユニコーンは目を見開きながらそう言うと。
スカーレット「知ってたんだユニコーンも」
スカーレットは少し驚いた顔でそう言った。
ユニコーン「カフェ、お前よく気づいたな」
カフェ「よく触ったら何か違和感があったので」
ユニコーン「なるほど」
ウオッカ「なぁ、相棒。ゴート札ってなんだよ?」
クリーク「私も初めて聞きましたよ。ゴート札なんて」
ウオッカとクリークもユニコーンに尋ね仲間達も全員ざわつき始めた。
ユニコーン「俺も詳しくはないが少なくとも俺はかなり驚いているぜ。しかしゴート札か初めて見た」
スカーレット「・・・・まさかMWの共通通貨まで手を出してくるなんて」
ユニコーンはニヤリと笑うと網縄に捕まり手すりの上に立つと。
ユニコーン「小娘ども!!次の獲物が決まった!!クリーク、酒と食い物を用意しろ!!前祝いにパーっとやろうぜ!!」
ユニコーンはそう言うと甲板に降りて奪った金を捨て始めた。偽札と分かった仲間達も「くそッ」と言いながら金を捨て始めるのだった。