(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション   作:ナイトメア・ゼロ

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7話

「その通りよ」

 

 氷室は男の背中に銃を当てた。状況を理解している男はすぐに手を上げ

 

「ミサと麻記の安全だけでも取引に応じてくれるんだな」

 

 と、皮肉を言った。

 

「この私がお前のような下等生物と取引するとでも?さぁ、持っている武器を全部遠くに投げなさい。ゆっくりとね」

 

 氷室はそう言うと男は言うことに従いピストルと剣を遠くに投げた。

 

「・・・・・・なぜ八百比丘尼伝説の財宝の正体を知っていた」

 

「簡単よ。私もミサと同じ八百比丘尼の子孫だからよ」

 

 氷室がそう言った時ミサは驚愕した。

 

「と言っても私の場合は八百比丘尼を守る武士の子孫。武士の血の方が濃かったのかは分からないけど私は万能活性化細胞は受け継がれなかった」

 

「なるほど。八百比丘尼伝説の関係者の子孫だから伝説のことも財宝の正体にも詳しかったのか」

 

「私達の一族は歴史の裏から八百比丘尼の財宝を守り続けてきた。八百比丘尼に関する歴史や古文書を御伽話にしたり鍵である人魚の鱗を守り続けた。龍燐石に関しては没落した八百比丘尼の子孫が金欲しさに売ったようだけどね。私達は常に歴史の裏方として生きていた。そんなある日私の前に現れたのはISで目の前に見えた景色は私にひれ伏す男ども。それで私は思ったのよ。別に歴史の裏方にいる必要なんてないって」

 

「それで八百比丘尼伝説の財宝を狙ったと?」

 

「あれこそが完全な超万能活性化細胞。見てみなさいあの美しい肉体を。精神は数百年前に眠りについたけどあのみずみずしい肉体は今も健在。あれのDNAを研究すれば人工的に不死身の肉体を作る事ができる。それを世界中にいる全ての女性に提供すれば男は生殖行為しか考えられない猿に成り下り女はISという最強の矛と不死身の肉体を持った天使に成り上がる。そして世界中の女性は私を称賛しこう呼ぶわ。新世界の女神とね!」

 

「ついでに怪しいオカルトグッズでも売ったらどうだ?」

 

 男は皮肉を言うと。

 

「あなたは男にしてはかなり役立ってくれたわ。新世界の女神となる私の役に立てた事を誇りに思いながら死になさい」

 

 氷室はそう言って引き金を引こうとした時だった。

 

「それはお姉さんとても困っちゃうわ」

 

 と言う声が聞こえた。

 

「!?だれ!!」

 

 そう言って振り返るとそこには扇子に『発見!!』と書かれた扇子を持った楯無がいた。

 

「よう、遅かったな」

 

 男はまるで知ってたかのように言うと。

 

「これでも全力であなたを追っていたのよ?まぁ、あなたが目印を作ってくれたおかげで楽をできたけど」

 

「外には私の護衛がいたはず」

 

「ちゃんと気絶させたわよ。縄で縛って捕まえておいたわ」

 

 楯無は、そう言ってミステリアス・レイディを部分展開しランスを構えた。

 

「氷室、銃を捨てなさい」

 

 楯無は氷室にそう命令するが。

 

「ま、待ちなさい!更織さん!よく考えてください!今、私たちの目の前には不老不死の秘宝があるのよ!あれのDNAを解析できるのは発見者である私だけ!不老不死の秘宝を暴けばあなたは永遠にその若さと命を手に入るのよ!そんな私を捕まえる気なの!?」

 

「あいにくだけど私は不老不死なんかに興味はないわ。どちらにしても女性権利団体に色々と支援してもらったみたいね。だけど警察で捕まえられないなら日本暗部更織家の当主である私があなたを捕まえるわ」

 

 楯無がそう言うと。

 

「く、くそ!!」

 

 氷室は麻記の手を掴んだ!

 

「や、やめて!麻記を離して!」

 

 ミサと麻記は抵抗するが氷室は銃でミサを殴り倒した。

 

「ミサ姉ちゃん!」

 

 麻記の頭に銃を押し付けた。

 

「動くな!このガキがどうなっても・・・・」

 

 その瞬間氷室は背中から刺された。

 

「ガフっ!」

 

 氷室は後ろを見るとそこには男が右手にナイフを持っていた。男は銃を奪い取り麻記を取り戻すとそのままナイフを捨て銃を向けた。

 

「隠し武器を警戒しないなんて甘々だな女神様よ」

 

 男はそう言って皮肉気に言うと氷室は倒れた。

 

「ミサ姉ちゃん!」

 

「麻記!大丈夫だった」

 

 麻記はミサのところに行った。男は捨てていた剣とピストルを拾いそれらを装備し銃を懐に入れた。

 

「2人とも大丈夫ですか?」

 

 楯無はミサ達の方に行くと2人は大丈夫と答えた。

 

「さてと一仕事しますか」

 

 男はそう言って剣を抜いた。

 

「待ちなさい」

 

 楯無は、そう言ってランスを男に向けた。

 

「なんだ?」

 

「あの人をどうする気?」

 

「決まってるだろ」

 

 男は楯無の方を向き答えた。この時、楯無もミサも麻記も八百比丘尼の肉体を盗むつもりだと思っていた。

 

「八百比丘尼を破壊する」

 

「「「えっ?」」」

 

 その言葉に3人は驚いた。

 

「あれはこの世界にあってはならない体質(もの)だ。残酷かもしれないけど八百比丘尼の遺体をバラバラに解体してそれを樽に詰め込んで海に捨てる。あんたも手伝え」

 

「それは許さないわ」

 

 楯無がそう言うと男はため息をついて剣を抜いた。

 

「なんでだ?」

 

「あれは遺体でしょ?だったらこの島は彼女の墓ってことになる。あの遺体は御神木みたいになっているけどどうであれ死体であることに変わらない。だったら死体遺棄兼墓荒らしのような事を私は許さないわ」

 

「氷室みたいな奴が現れているのにか?」

 

「だったら更織家が彼女を守るわ。私達は不老不死なんて興味もないし研究するつもりもない。国も氷室みたいな奴らもそう簡単に手は出せないはずよ」

 

「・・・・・お前は分かってない」

 

「え?」

 

「あれがどれほど危険で恐ろしい存在なのかお前は全然理解してない!」

 

 2人がそう言っていると。

 

「!先生!!氷室が!」

 

 麻記が指さした方を見るとそこには氷室が八百比丘尼から血を抜いて自分に注射しようとしている姿だった。

 

「氷室の奴。八百比丘尼の血を自分に入れるつもりなの?」

 

「しまった!!」

 

 楯無は驚き男は焦った声を出した。

 

「やめろ氷室!それはお前如きがなんとかなるものじゃない!!!」

 

 氷室は自分の体内に八百比丘尼の血を入れた。その時だった。

 

「う、うぐぐぐ、うがあああああぁぁぁぁっ!!!!!!」

 

 突然悲鳴をあげると氷室の体は膨張していった。筋肉はボディービルダーも驚愕するほど発達し胸ももはや脂肪ではなく一種の筋肉のように固まった。

 

「すごい。すごいぞこれは!!力が・・・・力がみなぎってくる!!これはもう他の奴らに与える必要なんてない!私が!!私こそが女神!!私は前世紀の織斑 千冬を超えたんだ!!」

 

「チッ!!早速かよ!!」

 

  男は奪った銃で3発発砲した。氷室の体に3発とも命中したが傷はすぐに塞がった。

 

「ウソ?」

 

「ミサ姉ちゃんと同じ」

 

「チッ。ミサこれ持っとけ」

 

 男はミサに銃を持たせると剣を構えた。

 

「女!ミサと麻記を守れ!」

 

 そう言った瞬間は氷室は突進してきた。男は横に回避するが素早い動きで男に追いつき殴ってきた。しかし男は体を後ろにそらして回避するとその状態から2本の剣を重ねてハサミのようにするとそのまま氷室の腕を切った。

 

ブシャァァァっ!!

 

 そのまま男は横に飛びそのまま左の剣で下から切り上げると流れるように右の剣で横一線に切った。

 

 だが斬られた体はすぐに再生し氷室は腕を拾ってくっ付けるとなんともなかったように動かした。

 

「す、素晴らしい!!こんな素晴らしいものがこの世にあったなんて!!」

 

「クソ。いきなり肉体派になりやがって・・・・」

 

 男は冷や汗を流しながらそう言うと。氷室は殴りかかってきた。男は剣で受け止めたりそらしたりして防いでいたが威力が大きいのか反撃できずにいた。氷室はボディを狙ってきたが男は左にジャンプして回避するとそのまま壁を走ってジャンプして氷室の背中を切った。

 

「うぐっ!ちょこまかとすばしっこいな!!」

 

「ハアアアアっ!!!」

 

 氷室が男の方を見た瞬間背中から楯無のランスが氷室を貫いた。

 

「ガッ!更織 楯無!!」

 

 男はスライディングをして両足を一刀両断すると氷室は楯無の隣に立った。

 

「2人はどうした?」

 

「先に逃したわ」

 

 楯無がそう言うと。

 

「うがっ!!うぐあああぁぁぁっ!!!」

 

 氷室は更に変異した。肌は緑色になりもう女性以前に人間の面影を無くしつつあった。

 

「な、なにあれ?」

 

「やっぱり適合しなかったか」

 

「適合?どう言うことよ?」

 

「言葉通りだ。今のアイツは暴走してるんだよ」

 

 男はそう言うと氷室は八百比丘尼の下に向かうと八百比丘尼の腕に噛みつき吸血し始めた。

 

「血を飲んでる」

 

「よせ氷室!それ以上飲んだら取り返しがつかなくなるぞ!!」

 

 男はそう言うが氷室は吸血をやめなかった。八百比丘尼の死体はどんどん老化していき血を吸いきったのか氷室は腕を離した。すると八百比丘尼の台座が突然下がり始めた。だが、二人は氷室への脅威が勝っているのかその異変に気づかなかった。

 

「ば、化け物め!!」

 

 楯無はランスを向けてガトリングを撃った。

 

ダダダダッ!!!

 

 激しい弾幕が氷室に襲いかかるが当たった瞬間傷は再生しダメージになっていなかった。

 

「ガアアアアアアアアアッ!!!!!」

 

 氷室は大きくジャンプし2人に襲いかかるが男は側転で右に避け楯無は左にサイドステップするとミステリアス・レイディを完全に装着した。

 

「チヲ!チヲヨコセェェェェ!!!!」

 

 氷室は楯無に掴み掛かるが楯無はランスでガードした。だが。

 

「ウソ?なにこの力!?」

 

 信じられないことに世界最強兵器と呼ばれているISが純粋なパワーで押されているのだ。男は大きくジャンプし氷室の背中に回転斬りをくらわせた。衝撃で手を離すと楯無は氷室の顔面に右ストレートをくらわせた。

 

「ごはっ!!」

 

 氷室は後ろによろめくと男は素早く氷室の前に立つと氷室の体を滅多斬りにして顔面に膝蹴りをした。

 

「ギャァァァ!!!」

 

 氷室は地響きを鳴らして地面に倒れた。だがすぐに起き上がると楯無に襲いかかった。

 

「ハッ!!」

 

 楯無はランスで突くが避けられ懐に入れらた。

 

「あいにくだけどお姉さん。簡単に懐を許すような性格じゃないの!!」

 

 楯無はそう言って指を鳴らした瞬間。

 

ドガァァァン!!

 

 突然爆発した。氷室は後ろによろめくと男は通り過ぎると同時に一閃し氷室の首を刎ねた。

 

「意外と無茶するんだな」

 

「こんな簡単に懐に入られたのは生まれて初めてだからついね。それにしても首を刎ねられたんだから流石に死んだかしら?」

 

 楯無はそう言うと氷室は立っており頭を拾ってそれを首にくっつけた。

 

「一体どうやったら死ぬのよ!?」

 

「やっぱ首を刎ねても死なねーか」

 

 2人はそう言ってると。

 

「チヲ、チヲ、チヲヨコセェェェェェ!!!」

 

 氷室はもはや意思の疎通もできなくなっていた。

 

「ウ、ウグアアアアアァァァァァァッ!!!!!!!!」

 

 氷室は更に変異した。もう人間の形はしておらず完全な化け物に成り果てていた。

 

「クッ!」

 

「・・・・・・」

 

  2人が構えたその時だった。突然地響きが2人を襲った。

 

「い、いきなりなに?」

 

「何かの仕掛けが動いたのかもな」

 

 すると八百比丘尼のいた場所から溶岩が溢れてきた。

 

「溶岩!!」

 

 それを見た楯無は驚愕し男はニヤリと笑った。

 

「ラッキー!!」

 

 男はそう言うと走り出した。

 

「超感覚!!」

 

 男はそう言うと男は氷室の攻撃がスローモーションに見えるようになった。男は氷室の攻撃をジャンプで回避すると氷室の首を刎ねた。

 

「女!!氷室の頭を狙え!!」

 

 男がそう言うと楯無はガトリングで氷室の頭を狙った。

 

ダダダダッ!!

 

 弾幕が氷室の頭を貫き氷室の頭は溶岩の中に落ちた。頭を失った氷室は手当たり次第に攻撃をするが空を切った。そして男は氷室の前に立つと。

 

「地獄に堕ちろ、化け物(モンスター)!!」

 

 男は宙で回転し氷室に回転ドロップキックをして溶岩の中に倒した。溶岩の中に入った氷室はどんどん溶けていき最終的には骨も残らずこの世から消え去った。

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