(旧)インフィニット・ストラトス パイレーツ・オブ・ディメイション   作:ナイトメア・ゼロ

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エピローグ1

「倒したの?」

 

 楯無はミステリアス・レイディを解除して男にそう聞いた。

 

「溶岩の中に突っ込んだんだ。いくら不老不死でも溶けてしまえば再生もクソもねぇよ」

 

 男は剣をしまいながらそう言うと。洞窟の中に海水が入り始めた。

 

「海水!?」

 

「島を破壊してもろとも海に沈めるのが封印の目的みたいだな」

 

「長くは持たなそうね。急いで脱出しましょう!」

 

「分かってる!」

 

 2人は洞窟から脱出をしようとしたその時だった。

 

ドオオオン!!

 

 岩盤が崩れ海水が勢いよく入ってきた。

 

「し、しまった、きゃああああぁぁぁ!!!!」

 

「女!!」

 

 海水は瞬く間に洞窟を満たしてしまった。海中になってしまい男も海の中に入ると持っていた携帯呼吸器を口に加え楯無を探し始めた。

 

「!!」

 

 男はすぐに楯無を見つけると楯無を掴んで抱き寄せた。頭を打ったのか気を失っていた。男は咥えていた携帯呼吸器を楯無に咥えさせそのまま泳いで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃。先に脱出していたミサと麻記はすでに男の小船に乗っていた。最初は2人とも男が帰ってくるのを待っていたが島は崩れ始め危険を感じやむを得ず先に船で島から脱出をしていた。

 

「先生」

 

 麻記は心配そうに島を見ていると。

 

「ん?」

 

 海中に人影のようなものが見えた。麻記はなんだろうと思い身を乗せると。

 

「麻記、危ないわよ」

 

 と、ミサが注意した。その時だった。

 

「プハッ!!」

 

船の近くで楯無を担いだ男が出てきた。

 

「先生!!」

 

「麻記!ミサ!2人とも手を貸してくれ」

 

 そう言って男は気を失っている楯無を2人に渡した。男もミサの強力で船に乗るとそこには右頬にユニコーンの刺青をつけた織斑 一夏にそっくりな少年がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゲホッ!!」

 

 時刻はすでに夕刻になっていた。楯無は咳き込んで目を覚ました。

 

「お姉さん!!」

 

 楯無は起き上がるとそこは船だった。

 

「ここは?」

 

「先生の船です」

 

 麻記がそう答えると。

 

「狭いとか言うじゃねぇぞ?4人でもう定員オーバーなんだ」

 

 男の声が聞こえた。楯無は男の方を見ると楯無は目を見開いた。なにせ目の前にいるのはIS学園に通っている世界初の男性IS適合者、織斑 一夏だったからだ。

 

「一夏君?」

 

 楯無は思わずそう言うと。

 

「俺は一夏じゃねぇよ。アイツにこんな刺青ついてるか?ついでにシールじゃねぇぞ」

 

 男は上半身裸になっており右頬にはユニコーンの刺青、胸元あたりにはバイコーンの頭が彫られていた。

 

「とりあえず死んでなくてよかったよ」

 

 男はそう言うと。

 

「・・・・・・」

 

「どうしたミサ?」

 

「ミサ姉ちゃん?」

 

「・・・・あのあれは一体なんだったのですか?」

 

「?」

 

「この呪われた体も含めて教えてください。あなたは明らかにこの呪いの正体を知っていた」

 

「そういえば頑なに氷室を止めようとしてたわね」

 

「教えてください。この呪いは一体・・・・」

 

「・・・・・この世界だと人類の突然変異、異常体質。解釈は人それぞれだが俺はあの化け物を一度見たことあるしなんなら殺り合ったこともある。それとミサお前のような体質の部族とも会ったことがある」

 

「なんですって!?」

 

「あれはマーマン症候群」

 

「症候群って・・・・・ミサ姉ちゃんは病気なの?」

 

「違う。ミサの場合はただの体質だ。マーマン族って言う部族が名前の由来だ」

 

「マーマン族?」

 

「人魚の肉を食った末裔とか色々言われていたが実は違う。奴らは海辺付近に住んでいた漁師の部族だった。海のことを知り尽くしている彼らは優れた漁技術や独自で魚の養殖方法で生きていたが彼らは繁殖能力が低かった。半年で子供が1人できるかどうかってレベルで繁殖能力が低い彼らは逆に寿命が長く自然治癒能力が高かった。彼らは100歳になっても見た目20歳という若さを保っていてそれらが原因で不老不死の部族と呼ばれていた。傷の再生能力や永遠に近い若さを持つ彼らをある国は軍事兵器に利用しようとして1人誘拐して人体実験を行ったらしい」

 

「人体実験・・・・」

 

「それって氷室がやっていたのと同じだったんですか?」

 

「そうだ。だがな多少の違いはあった。ミサの場合は不完全だったから対象は死亡で済んでいた。あの血を被験者に入れたら氷室みたいに暴走したんだ。麻薬みたいな依存性があったのか化け物になった被験者はマーマン族を1人残らず喰い殺した。骨も残さずにな。その後はまるで飢えた獣のようにマーマン族の血と肉を欲していた。俺がその化け物と出会った時はたまたま対マーマン症候群の薬を持っていたから対処できたが今回は溶岩が出る仕掛けだったのかとにかく運が良かった」

 

 男はそう言うと。

 

 

「つまりあの化け物になるのがマーマン症候群。そしてミサちゃんみたいなのはただの特異体質ってわけね」

 

「そう言うことだ」

 

 男はそう言うと船首側にある箱を開けて何かを探し始めた。

 

「・・・・・・私はこのまま生きてていいのかしら?」

 

「ミサちゃん?」

 

「私のこの体質を求めて色々な陰謀が私のところにやってくる。私のせいでたくさんの人が死ぬ。私は生きてていいのかしら?」

 

「いいに決まってるでしょ。それにあなたが死んだら血が繋がってない家族が悲しむでしょ?」

 

 楯無がそう言ってミサは麻記を見ると麻記は笑顔を浮かべた。それを見たミサは少し微笑んだその時だった。

 

ガシっ!

 

「えっ?」

 

 突然男がミサの腕を掴むとそこに注射針を刺して注射した。

 

「先生!?」

 

「ミサちゃん!!」

 

 突然のことにミサは驚いていると男は注射を抜いて海に捨てた。

 

「あなたミサちゃんになにをした・・・」

 

 楯無は言い切る前に蹴り飛ばされ海に落とされた。

 

「「あぁっ!!」

 

 当然のことに2人は驚いていると2人も男によって海に落とされた。

 

「な、なにを!?」

 

「なにするんですか先生!」

 

「麻記。お前泥棒になりたいって言っていたよな」

 

「え?は、はい。じゃなくてなんで私達を海に落としたんですか!?」

 

「弟子入りなら別の奴を探せ!俺は泥棒じゃない。・・・・・・・・俺は海賊だ!!」

 

 男は麻記にそう言うと今度は楯無の方を見た。

 

「女。あんたの名前を聞きたい」

 

 男はそう言うと。

 

「私は更織。更織 楯無よ」

 

「楯無・・・・・その名前覚えたぞ」

 

「あなたは誰なの?」

 

 楯無がそう聞くと。

 

「俺の名前はキャプテン・ユニコーンだ!!」

 

 男が・・・・ユニコーンがそう言うと帆を貼り舵輪を握った。

 

「たっちゃん!」

 

「たっちゃん!?」

 

「今日という日を忘れるな!お前は今日、最凶の海賊キャプテン・ユニコーンを捕らえそこなった記念すべき日だということを!!」

 

 ユニコーンはそう言うと舵輪の隣のレバーを引くとそのまま進んでいきそしてゆっくりと宙に浮き始めた。

 

「「「!!??」」」

 

 それを見た楯無は驚愕しているとワームホールが開きユニコーンがその中に入るとワームホールは閉じてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワームホールが閉じた後楯無達はすぐに海保に保護された。島に残っていた氷室の残党は全員逮捕されていた。楯無達はコーヒーを飲んでいると。

 

「ミサ姉ちゃん傷が」

 

 ミサの手の甲にかすり傷があった。

 

「本当。でも大丈夫またすぐに・・・・・すぐに・・・・・・」

 

 ミサは自分の傷を見て驚愕した。

 

「どうしたのミサちゃん?」

 

 楯無がそう聞くと。

 

「傷が治らない」

 

 そう。今まですぐに治っていた傷が治らなくなっていたのだ。3人は呆然としていると。

 

「もしかしてあの時の注射が?」

 

「先生が治してくれたんだ!!」

 

 ミサと麻記は喜んでいると。

 

「違うわよ2人とも。それは治ったんじゃない」

 

と、楯無が言った。

 

「盗んでくれたのよ。海賊キャプテン・ユニコーンが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次元海を航海するユニコーンはラム酒を片手に舵を取っていた。

 

「次はなんのお宝を狙うか」

 

 ユニコーンはそう言ってラム酒をラッパ飲みするのだった。




キャプテン・ユニコーン 織斑 一夏にそっくりな次元海賊。右頬にユニコーンの刺青をつけており胸元にはバイコーンの刺青が彫られている。背中にドクロの絵が描かれたフード付き白い服を着ており所々穴が空いている。二刀流の剣士でもあり右腕には鉤爪のロープを装備しており左腰にはフリントロック式によく似た古風風のピストルを装備している。が、頑なにそのピストルを使おうとしない。

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